ツヤ髪を生み出すヘアートリートメント的な食習慣

ツヤ髪を生み出すヘアートリートメント的な食習慣

髪の毛のケア、どんなことを意識していますか??

 

こんにちは。インナービューティープランナーの有光眞織です。

季節が夏に近づくにつれて、気になるのが紫外線。お肌のケアを入念にする方も多いと思います。しかし、髪の毛についてはあまり意識せず、『いつも通りのヘアケア』で済ませてしまう方も少なくありません。

紫外線で髪がパサパサになったり、色あせてしまうと、印象が大きく変わります。

 

今回は、体の内側から、ツヤ髪を作る方法をご紹介します。

 

 

髪が傷んでしまう意外な原因

髪の毛は、主にケラチンというたんぱく質、脂肪、ミネラルによって構成されています。一般的には、髪が傷む原因として、紫外線や乾燥、間違ったシャンプーやヘアアイロンの使用などが挙げられます。

 

しかし、それ以外にも実は『体内の糖化』が原因の1つだということは、意外と知られていません。

 

『糖化』とは、老化要因の1つです。体内のたんぱく質が、過剰に摂取された糖質と結びつき、体温で加熱されたり紫外線を受けたりすることによって、『AGE』と呼ばれる最終糖化産物に変化してしまうものです。よく言われる『酸化』が体のサビだとすると、糖化は体のコゲとも呼ばれます。この現象は、年齢を重ねるほど体内に蓄積されていき、肌のしわやしみ、血管の硬化などに悪影響もたらします。

 

例に漏れず髪の毛もケラチンのAGE化によって、弾力が失われて傷みやすくなるだけでなく、抜け毛や白髪の原因にもなるのです。

 

それでは、この『糖化』を回避するには、どうしたら良いでしょうか。

 

 

ヘアートリートメント的な食習慣-3ポイント

髪の毛に良い食べ物として、ワカメなどの海藻類を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。しかしそれ以外にも、糖化を回避し、ツヤ髪を生み出す食習慣はあります。

 

1.AGEリッチな食材を避ける

例えば、水炊きの鶏肉に対して、フライパンで焼いた場合のAGEは約5倍。そして唐揚げにした場合には10倍にもなります。AGEは、糖質とたんぱく質を含む食材の加熱温度が高く、加熱時間が長ければ長いほど発生するため、このようなAGE値の違いが現れるのです。

 

AGEの数値が高い調理方法としては、『揚げる>焼く>煮る>蒸す>生』という順番になるため、こんがりとした焼き色がついた焼きプリンより、普通のプリンを選ぶなど、加熱の製造工程を極力含まない食材選びをするのがコツの1つです。

 

 

2.血糖値を急上昇させない食べ方

 

AGEは、血糖値の高い状態が長ければ長いほど発生するといわれています。そのため、普段のお食事の際に、いかに血糖値をコントロールするかが重要です。

 

■食事

糖質を多く含むものを控えることがまず提案されますが、せっかくのお食事やスイーツを我慢するのも辛いですよね。そんな時には、水溶性食物繊維を多く含む海藻類やお野菜を炭水化物より先に食べること(いわゆる、ベジタブルファースト)を心がけると良いでしょう。

 

糖化の原因である糖質の吸収を抑えることができます。また、糖質のエネルギー代謝に欠かせないビタミンB1(非精製食品や大豆製品、ぬか漬けやキノコ類など)を一緒に摂るのもオススメです。

 

■生活習慣

背筋を伸ばし良く噛んで、丁寧に時間をかけて食べることで、同じものを食べても血糖値はゆるやかに上昇します。ながら食べをせず味わって頂くことで、満足度も高まり食べすぎを防げるため、結果として糖質の過剰摂取も抑えることができます。

 

3.ビタミン・ミネラルの補給

ビタミン・ミネラルの補給で、糖化対策&ツヤ髪作りのW効果を狙いましょう。

 

■ビオチン

健康的な髪の毛を育むには、ビタミンやミネラルが重要な役割を担います。ビタミンは、全部で13種類ありますが、中でも『ビオチン』は、糖質の代謝だけでなく、白髪や抜け毛対策に効果があります、これは、落花生や大豆製品、くるみ、キノコ類に豊富に含まれています。

 

■亜鉛

また、ミネラルはタンパク質や脂質と共に体を作る栄養素で、全部で16種類あります。中でも、新陳代謝を促進しケラチンの合成に働く『亜鉛』は、糖の代謝にかかわるインスリン合成にも一役買う優れもの。亜鉛といえば牡蠣が有名ですが、高野豆腐や豚や牛のレバー、納豆などにも含まれます。

 

 

食生活を整えて、内面から輝きましょう!

食生活の改善は、サロンでのプロの手によるトリートメントのような即効性はありませんが、今から日常的な対策をすることで、髪の毛も肌も質感は確実に変化していきます。

 

私たちは生きていく以上、『老化しない』ということは難しいですが、納得と満足のゆく年齢を重ねていく工夫をすることはできます。ぜひ、今日のお食事からお試しください。

 

参考サイト:AGE測定推進協会
参考文献:あたらしい栄養事典(日本文芸社)

nana
有光 眞織
インナービューティープランナー