デリケートゾーンの正しいケア

デリケートゾーンの正しいケア

こんにちは。薬剤師の持田恵梨子です。薬剤師と言うと、とてもケミカルな印象を受けると思いますが、私は薬だけでなく、アロマなどの自然療法を使って体の様々な症状のケアができるように指導もしています。

女性のお客様から意外と多い相談が、デリケートゾーンの悩みです。誰に相談してよいか分からないですし、意外とケア方法は知られていません。

顔のつくりやスタイルがみな違うように、デリケートゾーンの形や色も十人十色です。デリケートゾーンは、名前の通り、ものすごく繊細で敏感な場所です。にもかかわらず、ケアをしている人は少ないのが現状です。

普段から普通のボディーソープや石鹸で洗っていませんか?
また、生理の時にケミカルなナプキンやタンポンや鎮痛剤など使っていませんか?

今回はあまり知られていないデリケートゾーンのケア方法をお伝えします。

 

とても繊細なデリケートゾーン

化粧品や薬品などでパッチテストをする腕の内側部分の吸収を1とすると、デリケートゾーンは42倍の皮膚吸収率といわれています。(男性の睾丸も42倍です。)

ちなみに頭皮で3.5倍、脇の皮膚で3.6倍、下顎で14倍です。

 

私たちの皮膚の中でどれぐらい吸収率が高いかは一目瞭然です。

さらに、まぶたより薄く、乾燥しやすく、外部刺激に弱くて敏感です。

 

デリケートゾーンを正しくお手入れすることで、痒み、かぶれだけでなく、生理痛や便秘、冷え性、イライラや不安定な気持ちなど精神的に感じている不快感や不調をなくし、子宮内膜症や子宮筋腫、不妊などのトラブルを防ぎ、より女性らしく健康で若々しくいられます。

 

私自身も以前からケミカルなナプキンは肌に合わず、痒みやかぶれたりするので、コットン100%のノンケミカルなナプキンを使うようにしていました。それでも痒みや生理痛を感じることもあり、薬局勤務という近くに便利な薬がある環境から、ステロイド剤を塗ったり鎮痛剤を飲んで対処していました。

 

デリケートゾーンへ普段使用するものやお手入れ方法を変えただけで、デリケートゾーンのトラブルや生理痛で辛くなる事や薬に頼る事もなくなり、さらにイライラやだるさも感じなくなりました。

 

女性の皆さんにはぜひ、正しいデリケートゾーンケアをしてほしいです。

 

膣内の環境について

膣内は善玉菌の乳酸菌(デーデルライン桿菌)によって弱酸性に保たれ、外部から菌の侵入や増殖から守ってくれています。

粘液はおりものといわれ、透明や白色で、通常は乳酸菌によって少し酸っぱいにおいがします。

膣には自浄作用があるので、不要物を排出したり、細菌の侵入を防いでくれています。

普段から自分の色やにおいをわかっていることで、トラブル予防になり、気になることがあればすぐに婦人科に受診できます。

 

デリケートゾーンは専用ソープを使いましょう

デリケートゾーンから起こるトラブルの原因の一つは、pHが崩れることです。

身体は中性に近いpHで、デリケートゾーンは弱酸性のpH(pH3.8~4.5)です。

 

これを、アルカリ~中性の一般的なボディーソープでごしごしと洗ってしまうと、デリケートゾーンの守られるべき酸性度が崩されてしまい、常在菌がいなくなってしまいます。

洗顔用せっけんで洗うのでも刺激が強いです。

 

今はpH値や洗浄力がデリケートゾーン用に調整された専用のソープがあるので、それを使うことをおすすめします。

汚れや垢が溜まりやすい部分は念入りに、ごしごしこすらずたっぷりの泡で優しく洗いましょう。

雑菌の侵入を防ぐ膣内は善玉菌を流してしまうので、ソープでは洗わないように。気になる時はシャワーで優しく流すぐらいにしましょう。

 

お風呂上りには保湿ケアも忘れずに

そして乾燥しやすく敏感な場所なので、お風呂上りには、専用の乳液も使いましょう。

デリケートゾーンの周りは、リンパや血管が多いので、老廃物排出、血行促進、免疫機能を高めるために保湿後にマッサージも効果的です。

 

下着などの締め付けや摩擦が原因で、また、年齢も重ねて肌のターンオーバーが遅くなってくると、色素沈着によって黒ずんできてしまいます。

顔と同じようにデリケートゾーンも乾燥し、老化します。毎日保湿ケアすることで乾燥から守り、代謝機能が整うことで黒ずみのケアになり、

下着の締め付けや摩擦からも守り、蒸れ、かゆみなどのトラブルも予防できます。

 

生理中のナプキンについて

石油由来の高分子吸収剤やシート漂白のための塩素、消臭のための香料など化学合成されたケミカルなナプキンを長期間使うことで少なからず経皮から体内に吸収されてしまいます。

女性特有の子宮内膜症や子宮筋腫、不妊につながるトラブルは、種々の複雑な原因があると思うので、ナプキンだけが原因とは言い切れませんが、未然にトラブルを避けたい方や、改善したいと感じている方は、

布ナプキンやコットン100%の肌に優しいノンケミカルなナプキンを使ったほうが安心です。

 

また、

長時間ナプキンを変えないと経血が酸化して雑菌が繁殖しやすくなり、蒸れやかぶれ、臭いなどのトラブルの原因にもなるので、こまめに変えましょう。

 

おりものの場合も、長時間放置すると雑菌繁殖の原因となるので、多いときには専用シートで清潔に保つようにしましょう。

 

デリケートゾーン専用のウェットシートもあるので、不快感や臭いを感じたときの使用もおすすめです。

 

私は妊娠、出産を機に、食や生活スタイルなど全てにおいて見直すようになり、予防医学のアーユルヴェーダや自然療法、植物療法に出会い、デリケートゾーンのお手入れの大切さについても知りました。

もっと早くに知りたかった!と後悔しましたが、原田純さんの「ちつのとりせつ」の本を読んだら、今からでも遅くないと思える内容で、おすすめです。