こんにちは。漢方養生指導士、バランスコーディネーターの片倉一枝です。

今、新型コロナウィルス感染症対策として、手洗いや咳エチケットなどはすでに習慣になっていますね。

その他の対策としていわれていることのひとつに、「免疫力」アップ! があります。

 

免疫力を高める食材の紹介や、麹や乳酸菌などの発酵食品で腸内環境を整えるなど、キーワードとなるものはいろいろと取り上げられていますが・・・

それを食べているだけで大丈夫なの?

そもそも免疫力が上がる仕組みって?

仕組みと食べ方がわかっていれば、先日の報道であったような「コロナに効果あり!」とうたう健康食品にひっかかることもありませんね。

 

また、こんなことはありませんか?

 

*食べると眠くなる *食べるともたれる

*肌や唇のツヤがない *疲れ気味

*やる気がおこらない *だるい

*カゼをひきやすい

 

実はこのサイン、放っておくと免疫力は下がっていき、肌ツヤも失われていく・・・かもしれません。

 

 

では、免疫力を上げるには、実際どうしたらいいのでしょうか?

それは「食事のとり方」にポイントがあります。まず、免疫力が作られる仕組みを見てみましょう。

 

 

ここでは、漢方の考え方でお伝えするので「五臓六腑」のうち免疫力を作り出す「脾」と「胃」にフォーカスしていきます。

 

その機能やはたらきや仕組みを知り、なるほど!と腑に落ちることで、「免疫力を上げるための食事のとり方」を自ら実践したくなる!

ことを目標にしたいと思います。

 

現代はどちらかというと西洋医学の考え方によるサプリの摂取や健康法の情報が多く、漢方の考え方や養生にはあまり慣れ親しんでいません。

例えば「脾胃のはたらき」を「胃腸のはたらき」と言えばわかりやすいかもしれませんが、胃腸のはたらき以外にも様々なはたらきがあるのが、漢方でいう「脾」と「胃」です。

 

なんとなく広いイメージを持ちながらお読みくださいね。

 

 

免疫力を作り出す「脾胃」のはたらき

 

漢方には「体に必要なものは五臓六腑によって作り出され、全身に巡らせている。」という考え方があります。

体に必要な免疫力も、バリア力も、そしてお肌のツヤも潤いも、もっと言えばエイジングケアに必要なチカラも・・・その元を作り出すのは五臓六腑の中の「脾」と「胃」 です。

 

「脾胃」という言い方もあるように、「脾」と「胃」はセットで働きます。

 

この働きと免疫力の関係性を知ると、毎日の食事のとり方が変わってきます。

 

 

 

「胃」のはたらき

「胃」は、飲食物を受け入れ初期の消化をおこなうところです。

 

「胃」の調子が整っていると免疫力のタネがスムーズに作れるのですが、冷たいものや脂っこいもの甘いものの食べ過ぎや、偏った食事をしていては、「胃」の調子は悪くなりそもそもの良いタネが作られないことになります。

 

食欲がない、「胃」が詰まった感じに注意

実はこの「胃」には見えない「気」が存在していて、不調により気が滞ったり気が上がったりすると、詰まった感じや吐き気などの症状を引き起こします。

 

食欲がない、胃腸薬を頼る食生活をしている方は、ご飯をお粥にする、消化のよい食材を選ぶなど、食生活の改善をしていきましょう。これも免疫力をあげるポイントです。

 

 

 

「脾」のはたらき

「脾」は臓器の名称ではなく、体内で起こる生理機能・はたらき を表したものです。

*ここでは簡単に「脾」と書いていきます。

 

主な3つのはたらきを見てみましょう!

 

免疫力や肌ツヤの元を作り出す

「脾」は主に消化吸収を担当しています。

胃で初期消化をしたものを、栄養物質に作りかえ、その栄養物をまた体に必要なものに変えて、全身に運ぶはたらきを担当しています。

この栄養物が、免疫力や肌ツヤや潤いなどの元となります。

 

 

バリア力を作り出す

「脾」は作り出した潤いの元を「肺」に送ります。

乾燥が苦手な「肺」の臓器を潤す役割も果たします。皮膚の表面には「衛気」という見えない気を送り出し張り巡らせます。「衛気」は、菌やウィルスの侵入を防ぐ見えないバリアの役目をしています。

 

「肺」が潤い、十分な「衛気」が働くと強力なバリア力を発揮し、抵抗力にもなります。また、肌に潤いを与え、肌ツヤを保ちます。

 

 

免疫力に必要な元気を作り出す

体に必要な栄養はもちろんのこと、心の栄養もまた食べ物から作られるという漢方の考え方があります。「脾」は

「元気」や「やる気」を作り出し、免疫力をアップさせます。心と体のバランスは、免疫力には欠かせないものです。

 

 

ここまでをまとめると、免疫力もバリア力も肌ツヤも、「脾」と「胃」の消化力が作り出します。」

 

 

 

私たちの免疫力やバリア力を高め、肌を艶やかにし、心を健やかに保つためには、「脾」と「胃」の消化力がはたらいてこそです。

しっかりと免疫力をつけるには、免疫力のタネと元を充分に作り出すことが必要なのです。

 

免疫力の元になる代表的な食材

 

穀類、山芋など芋類、豆類、かぼちゃ、人参、しいたけなどキノコ類、れんこん、大根、りんご、いちごなど果物、なつめ(大棗)、きくらげ、アーモンド、くるみ、松の実、肉、魚、卵 ・・・ などです。

(ここでは説明は省略します)

 

 

知っておこう!免疫力を上げる食べ方

 

「脾」と「胃」の簡単な仕組みと、消化力の必要性がわかったところで、ではどのようにすればいいでしょうか。

それはとてもシンプル!

「脾」と「胃」がしっかり働けるような食べ方をすることです。

 

よく噛む

しっかり噛むことにより唾液の力を借りて消化力をアップさせます。脳に信号が送られ、体が機能していきます。

 

食事を楽しむ

会話を楽しみながらゆっくり食事をすると、消化によいだけでなく、心が満たされ吸収もよくなります。

 

冷たいものを摂り過ぎない

胃を冷やすと、体も冷えて、免疫力が下がります。せっかく良い食材を使ったものも冷たいよりは温めて!(スムージーなど)

 

腹8分目を心がける

食べ過ぎは消化の邪魔をします。

 

朝食を抜かない

朝の食事は「気」を補うことからも大切です。消化のよいものをいただきましょう。

 

間食や就寝前の食事は控える

胃に負担をかけないようにしましょう。

 

 

免疫力の低下、体の出すサインを見落とさないようにしましょう

最後に、免疫力低下の兆し、「脾胃」の消化力が低下すると体はどんなサインを出すのかを押さえておきましょう。

 

「胃」は、ムカムカやもたれるなどのサインを出します。これはわかりやすいですね。

 

「脾」は、

肌ツヤがない、唇の色ツヤが悪い、肌が乾燥する、口角に口内炎ができるといったサインを出します。また、元気のもと、やる気のもとの「気」が作られないので、体がだるい、疲れやすい、気力が起こらないといったことが起こります。

他にも、皮下出血が起こりやすい、軟便・下痢気味になる・・・など。

 

そして、「脾」の弱い人が無理をしないように、眠くさせてくれるんです。

そう、食べると眠くなるのは、「脾のはたらきが弱くなっているサイン」なのです。

 

 

このように、免疫力をあげる体の仕組みの大元は消化力にあります。

質のよい食材を、免疫力に変えていくには「脾胃」がはたらくような「食べ方」も大事!というお話でした。

免疫力があがれば、バリア力が強くなり、お肌ツヤツヤ!基礎体温が上がり、さらにまた免疫力があがる!!

今こそ、免疫力を底上げするために、食材選びはもちろんのこと、食べ方にも気をつけていきましょう!!