日本人の20%が不眠だという事実をご存知ですか?

日本生活習慣病予防協会の調査によると、日本人成人の20%が慢性的な不眠と言われています。約4割の人が睡眠の質に満足していないと回答した調査もあります。

こんにちは。薬剤師の坂口真知子です。私は普段、薬の処方をしていますが、最近睡眠導入剤を求めて、病院や薬局を訪れる患者さんの数も増えており、睡眠導入剤を含む向精神薬の処方を制限する動きもみられています。

 

睡眠不足だと、こころもからだも十分に疲れを回復できず、集中力低下や自律神経症状などにつながる可能性もあります。

 

あなたは夢を見ますか?

 

先日、薬局にこんな睡眠の悩みを抱えている患者さんがいらっしゃいました。

「眠れないんです。睡眠導入剤を飲めば眠れるけど、飲まないと、ずっと夢を見ます。夢の内容もはっきりと覚えていて、寝た気がしない。1年半も睡眠導入剤を続けて、大丈夫でしょうか?」

夢を見る事はよいのでしょうか?

日常生活の中で、気になっていることや、ストレスを感じることがあると、それが無意識のうちに夢に反映されることがあります。

夢の内容は、現実に抱えている悩みとは、一見、全然違うように感じますが、その夢を再現した時に感じる感情や気持ちは、現実の世界と同じ感覚を感じることはありませんか?

睡眠導入剤を飲むと、もちろん眠れるようになります。しかし、夢は見なくなります。

夢を見なくなる事は、自分の無意識の声に気づけていない状態にあるという事なのです。

 

夢を見ることで、自分を知る

人の意識には、顕在意識(意識)と潜在意識(無意識)があると言われています。

潜在意識は、自分でも気づいていない、認識することのできない領域で、感情や直感、こころ、感性などが含まれます。意識のうち90%以上をこの潜在意識が占めています。つまり、潜在意識が、私たちが生きる上で大きく影響すると考えられています。

 

そして、夢が潜在意識からのメッセージだとしたら、まだ気づいていない、自分のこころの声に気づかせようとしているのかもしれません。

とはいえ、眠れなければ、体に様々な不調が出てきます。睡眠導入剤を飲むべきか、飲まないべきかは、問題の本質に気づく事が必要になります。

 

睡眠薬を飲むか選択する

先ほどの患者さんの話に戻ると、患者さんは、「眠れない。睡眠導入剤を続けて大丈夫か?」という問題を抱えていました。

本当に解決したいことは、質問のその奥にあります。今、自分が置かれている状況で感じているストレスや不安、そして話を聞いてほしいということです。

こころとからだは一つにつながっています。

目に見えないこころの状態が、からだに見える「不眠」という症状として現れています。

 

目に見えるのも、聞こえてくる言葉だけではなく、その奥にある本質的なこと気づいてみる、そんなことが、より豊かに生きるポイントかもしれません。不眠に気づいたことで、その原因になっている事を見つめて解決する方に意識を向けてみましょう。

その上で、睡眠導入剤を飲むかどうかを自分で選択をしましょう。

 

 

夢を見ることをプラスに捉える

私の知り合いには、「毎日夢を見ます。夢を見たいから寝るのが楽しみ」という方もいます。

「夢を見ること」も捉え方ひとつで、不眠の理由として悪いことにもできるし、自分の無意識に気づくチャンスとして、楽しむこともできます。

 

あなたは最近、どんな夢見ましたか??