ウイルスに負けない!免疫力アップ方法

ウイルスに負けない!免疫力アップ方法

「免疫ってどういう意味ですか?」と質問されるときちんと答えられますか?

美腸カウンセラーの田和璃佳(タワリカ)です。

免疫力が弱いと、風邪をひきやすくなる・・・というのはイメージしやす免疫力のことではないでしょうか?免疫という言葉はなんだか難しそうな気がしますが、つまり、病気に対する抵抗力を高めるはたらきのこと。

 

花粉が飛びはじめる春先や、秋などに目のかゆみやくしゃみ、鼻水などで悩まされる花粉症も免疫力が弱いのが原因です。花粉症はアレルギー症状の一種なので、アレルゲン(花粉)に対する抵抗力が弱まっている証拠です。

 

 

2人に1人発症している「アレルギー」は、現代病です

日本で初めてスギ花粉症の症例が認められたのは、1963年。今から約55年前のこと。その患者は、栃木県日光市に住む成人男性でした。

日光のスギ並木が植えられたのは、今から約400年近く前の17世紀前半、全長37km、約24000本です。もちろんそれ以前にも、日本にはたくさんのスギが植えられています。

人間の体は1万年前から変わっていません。つまり、スギ花粉は昔から飛散していたのにもかかわらず、昔の日本人はスギ花粉症にならなかったわけです。 ということから、逆説的に考えても、

昔の人には、スギ花粉を異物として排除する機能が体内に備わっていたというのが自然です。

 

1960年代半ばといえば、ちょうど結核や寄生虫の感染者が減り、清潔志向が高まっていく頃。それと、同時に、その他の花粉症やアトピー、ぜんそくなどのアレルギー性疾患も猛威をふるいはじめた時期です。

 

清潔志向のいきすぎや、添加物で作られた体によくない食事、抗生物質の大量投与により、腸の中に棲んでいる大事な腸内細菌を減らしてきたことで、自分の免疫力が落ちて、アレルギー病を発症してきたのです。

 

 

 

 

抗生物質が免疫力を落とす!

風邪の時に病院で処方される抗生物質の作用は、細菌の活動を抑えることです。 しかし、

本来、抗生物質は細菌にしか効果がなく、たいていの風邪はウイルス性なので、抗生物質はまったく効かないのです。

 

なぜ風邪のときに医師が抗生物質を処方するかというと、抵抗力が弱っている時は、ほかの細菌の影響を受けやすいので感染症の予防という意味合いで処方されます。しかし、

風邪のときに抗生物質を使うと逆に、風邪が治りにくくなるうえに、体の免疫力が低下してしまうことが明らかになりました。

抗生物質は風邪の原因ウイルスに効かないばかりでなく、免疫システムに関わる他の菌にも作用して、その活動を抑制したり、腸内細菌のバランスを崩したりすることになるのです。

 

つまり、抗生物質によって腸内細菌が大幅に滅菌された結果、免疫システムが変調をきたし、アレルギー症状が誘発される危険があります。 しかも、

抗生物質を使いすぎると、美肌の元である皮膚常在菌や、大切な腸内細菌などの一部が「耐性菌」に変異する場合もあります。

 

 

食物アレルギーは腸の状態が原因

食物アレルギーは、お子様だけの問題ではありません。最近では、大人になってからアトピーや食物アレルギーになったいう方も多いです。

 

食物アレルギーが起こる発端は、原因食物のタンパク質を腸内でアミノ酸まで分解できず、タンパクのまま吸収してしまうことです。 それによって、抗体ができて、アレルギー症状が出現するのです。

乳幼児の場合には、母乳で免疫システムを整える前に、早くから離乳食を与えると、腸管を荒らしてしまった結果、卵などの食品のタンパクがそのまま吸収されてアレルギーを起こすのです。

 

大人になってから突然発現する場合には、腸の荒れているときに、ソバや牡蠣などの原因物質を食べたことが引き金になります。

 

 

免疫力を高めてアレルギーを改善する方法は

腸管は、人体最大の免疫器官でもあり、免疫力の約7割を腸内細菌たちがつくります。

発酵食品や食物繊維をしっかり食べて、数百種類といわれる腸内フローラ(腸内細菌叢)を育成し、腸内環境を改善することで、免疫力がアップし、抗アレルギー体質に変わっていきます。

nana
田和 璃佳
日本美腸メソッズ協会代表理事