おうちで実践!不安を和らげる方法

おうちで実践!不安を和らげる方法

こんにちは。ヨガインストラクターで乳がんサバイバーの、髙橋絵麻です。
私は普段ヨガスタジオを経営しながら、乳がんの経験をもとに全国各地で講演し、年間1000人以上の方に、ココロとカラダの整え方をお伝えしています。

現在、新型コロナウイルス感染拡大での自粛が日本中に広がっています。
コロナ自粛が続く中、最初はおうち時間を楽しめていた人でも、そろそろしんどく感じてきていませんか?
見ないようにしていた不安が、一気に溢れてきている方も少なくないのではないでしょうか?

今日はそんな方の為に、不安な気持ちを和らげる『マインドフルネス』的な考え方をお伝えします。
読んでくださった方のココロが、ほわっと緩み、明日への活力となりますように。

 

マインドフルネスとは

マインドフルネスとは、簡単に言うと、ココロの落ちつかせ方です。

DO(行動)や、BE(在り方)、アウェアネス(気付き)など難しい言葉で書かれていたりしますが、まずは自分の状態、感情に気づくところからスタートします。

例えば、不安感を感じてる場合、
「いまこの瞬間、私は不安を感じているんだな」
と気づくこと。

その感覚を意識化する。これがマインドフルな意識状態です。

不快感や不安感、それらに対する反応、湧いてくる思いや考え。

そこから少し引いたところで眺めている観察者の視点を持つのが、マインドフルネスの目的です。

 

不安を和らげる方法

気づき(アウェアネス)の習慣がつくだけでも、自分を理解し、不安が軽くなる場合もあります。

 

1 不安を細分化する

そこから更に、いま、何に不安を感じているのか。漠然とした不安で置いておかず、まずは細かく細分化してみることをおすすめします。

 

  • 見えないウイルスがどこにいるか分からない”不安”
  • 長引くお休みで収入が激減するかもしれない”不安”
  • 子どもたちがずっと休校で学力が低下するかもという”不安”

 

こういった不安は知らないことから湧いてくることがほとんどです。まずは知ることで、それに対する自分なりの対応策を決めていきましょう。

 

2 できることをかき出す

更に今できる行動を書き出してみます。

出来ないことではなく、”いまできること”にフォーカスし、更に行動することで不安は解消されやすくなります

 

私自身も、癌治療中は不安の海に飲み込まれそうになっていましたが、未来の不安よりは、今できることに意識を向け、今をめいっぱい楽しむにはどうしたらいいかを常に考えていました。

 

3 3つの視点を持つ

受けいれる。手放す。自分に対する思いやり。

更にこの3つの視点が加わることで、不安、心配、恐れを緩和しやすくなっていきます。

多分癖になっている方も多いと思います。

自分自身に対して厳しく批判したり、その感情ごとなかったことにしたり。

まずはその癖に気付いたら、自分に優しい眼差しを向けることを意識してやってみてください。

 

苦しい時、辛い時、凹んでいる自分に対するダメ出し。

なんで出来ないんだろう

どうしていつもこう思っちゃうんだろう

また同じこと繰り返してなんてバカなんだ。。

 

こういう時に、自分に対して、『いま、本当はどんな言葉が聞きたい?』と聞いてみることをおすすめします。

素直な本音を自覚する練習にもなり、色々と湧いた感情ごと受け容れる練習にもなります。

想いだけで分かりづらかったり、なんとなくそれを否定したい自分が出てきたら、手を胸に当てたり、自分を撫でてあげたり、マッサージするのもオススメです。

からだとこころを労わる時間を持つというのは、どんな状況でも前を向けるココロを作るトレーニングでもあります。

前向きは技術です。

この状況で養うことが出来れば、どんな状況でも自分を律することが可能です。

 

孤独はあなたが作った世界

不安、心配、恐れを感じやすいパターンに、自ら創り出す孤独があります。

孤独は自ら創り出すものです。

 

人は追い込まれて苦しくなってくると、脳の中の扁桃体と呼ばれる部分が活性化し、視野が狭くなります。

「この苦しみは他の人にはわからない。なんで自分だけがこんなに苦しいの!!」といった妄想に陥りがちです。

 

しかし、意外と同じように感じている方や、同じ環境にいる方は多いものです。

 

視野が狭いと、家族や友達、会社などの狭いコミュニティで、「苦痛や不安を感じているのはわたしだけ。」と考え、どんどん深刻になってしまいます。

どんどん置いてきぼりにされて、排除されたような気分にもなりがちです。

 

でもこんな時こそ視野を広げ、じぶんと共通点があるコミュニティを探してみたり、想いを吐き出す媒体を持つ(blogやSNSなど)ことが大切です。

 

 

困難な時がチャンス

当たり前ですが、人生、色んなことが起こります。苦しいがあるから、楽しいが何百倍も楽しめるようになる。色々あるのが当たり前。通過点の一つと捉え、そこに向き合う自分の在り方に意識を向けてみてください。

人生には困難な時もあり、不安、不快も大切な感情の一部で、人生の一部。

失敗するもの、落ち込むのも、悩むのも、苦しむのも、経験した分だけ成長も出来ます。

 

今のコロナ自粛の世界情勢は、大切なことを思い出すいいチャンスでもあります。

やるべきことに追われていると、四季の移り変わりで感じる風の匂いや、見えていたはずなのに気づかなかった多くのことに気付きます。

当たり前というものは、何一つ当たり前ではありません。

支え合ってこの世界は成り立ち、そして家族が笑っていること、あなたが笑っていることが幸せのベースになっているはず。さらに、不安感を紐解くと、自分が何に価値を置いているのかも分かります。

 

私はがん治療の経験を経て、自分を整える術が深まりました。

ある程度のことでは動じない自分もいます。

そんな私自身の経験からも、先の読めない不安定な時代だからこそ、ヨガや瞑想で自分を整える習慣を身につけることが何より大切だと感じています。

ぜひ、いい機会ですので、おうちヨガにもチャレンジしてみてくださいね。

nana
髙橋 絵麻
ヨガインストラクター/ピンクリボンアクティビスト