豆乳には利尿作用がある?利尿作用のある飲み物ランキングをご紹介!

豆乳には利尿作用がある?利尿作用のある飲み物ランキングをご紹介!

寒い時期になると血液の巡りが悪くなり、身体は余分な水分を溜め込むため、むくみで悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時に役立つのが利尿作用のある飲み物です。

最近は健康志向から、豆乳を飲んでいる方も多いです。今回は、豆乳に利尿作用があるのか、また利尿作用がある飲み物を飲むメリットやデメリット・利尿作用がある飲み物10選をお伝えします。

利尿作用のある飲み物を日々の生活に取り入れて、美と健康のライフスタイルを意識してこの冬を健康的に過ごしてみませんか?

豆乳ってどんな飲み物?豊富な栄養素が含まれています!

 
豆乳とは、大豆を原料に水以外のものは何も加えずに作られており、大豆の固形分が8%以上の豆腐を固める前の乳液の状態の飲み物のことをいいます。
 
大豆を水に浸し、蒸した後にすりつぶして絞った状態のものが豆乳であり、何も味付けしていないので無調整豆乳とも呼ばれています。では豆乳には、どのような栄養素が含まれているのか具体的に見ていきましょう。
 

豆乳の栄養素

豆乳には以下のような栄養素が含まれています。
 

大豆タンパク質

豆乳に含まれる注目すべき栄養素は植物性の大豆タンパク質です。大豆の植物性タンパク質は豆乳にも約30%含まれ、ほとんどが水溶性です。そのため大豆タンパク質は吸収率が高く、吸収速度が牛乳タンパク質に比べて遅いため、満腹感につながります。そのためダイエットをしたい方にもおすすめです。
 

大豆イソフラボン

大豆イソフラボンは女性ホルモンの代表であるエストロゲンに似た構造をしています。加齢とともにエストロゲンの分泌量が減少すると、やがて更年期、閉経を迎えるとともに「更年期障害」と呼ばれる身体と心のトラブルがみられることがあります。
 
大豆イソフラボンは、加齢に伴い減少する女性ホルモンの代替ホルモンとして、アンチエイジングや骨の健康維持、更年期障害の軽減も期待できる女性には嬉しい成分です。
 

サポニン

サポニンには抗酸化作用があります。血液中の脂肪やコレステロールが活性酸素によって酸化されることで、悪玉コレステロールとなり、血管内に脂肪が蓄積されていきます。そのため、抗酸化作用があるサポニンを取り入れることにより、活性酸素を除去し、血液中の余分な脂質を流してくれます。
 
悪玉コレステロールの蓄積を抑えることによって、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの予防や肥満の防止にも役立ちます。
 

鉄分

豆乳には、200ml(コップ1杯)あたり約2.4mgの鉄分が含まれています。鉄分は赤血球中のヘモグロビンなどを形成してくれる栄養素であり、鉄分を取り入れることで、貧血や疲れやすさを軽減します。
 

ナイアシン

ナイアシンはビタミンBの一種で糖質、脂質、たんぱく質などの消化吸収を助ける働きがあります。
 

マグネシウム

豆乳にはマグネシウムが含まれ、体内のさまざまな代謝を助け、筋肉の収縮や体温や血圧の調整もしてくれます。体温は免疫力と関係しているため、低体温の場合は免疫力が低下してしまいます。そのためマグネシウムをしっかり摂取し、体温を正常な状態に保つことが大切です。
 
 

豆乳にはダイエット効果がある?調整豆乳か無調整豆乳によって違いもある?

 
豆乳にはヘルシーなイメージがあり、そのため豆乳はダイエットをしている方にも人気がありますが、本当にダイエットにも効果があるのでしょうか。
 
さまざまな研究結果をみてもダイエットに関する科学的な根拠は残念ながらいまだ明らかにされていないのが現実です。しかし、豆乳にはダイエットや身体にうれしい働きをもつ栄養素が多く含まれています。それらを一つずつ見ていきましょう。
 

ダイエットに効果的な豆乳に含まれる栄養素

 
豆乳に含まれているダイエットに効果的な栄養素は、大豆タンパク質、サポニン、レシチン、オリゴ糖などがあります。
 

大豆タンパク質

豆乳に多く含まれる大豆たんぱく質は、痩せやすい体をつくるために必要なたんぱく質であり、ダイエットをしている方の味方です。食事の吸収速度が遅くなるため、満腹感が持続し食欲を抑えられます。
 
大豆たんぱく質は腸内でコレステロールや胆汁酸を吸着して排泄を促したり、コレステロールが血液中に吸収されるのを抑えてくれる特定保健用食品としても注目されており、コレステロールが高めの方におすすめです。
 

サポニン

豆乳にはコレステロールや中性脂肪など、血液中の余分な脂質を流してくれるサポニンという栄養素が含まれているため肥満防止も期待できます。

レシチン

豆乳に含まれるレシチンは、体脂肪燃焼を高めてくれるダイエットに嬉しい成分です。
 

オリゴ糖

豆乳には、乳酸菌のエサとなるオリゴ糖が含まれているため、腸内の乳酸菌が増えて腸内環境が整うことで便秘の軽減や、肌の調子も良くなります。腸内環境が整うことで栄養素の吸収が良くなり、代謝も上がりダイエットに繋がります。
 
 

『豆乳』、『調製豆乳』、『豆乳飲料』の3つの違いとは?

日本農林規格(JAS規格)では、大きく3つに分けられ、この3つの違いは大豆の固形分がどれ位含まれているのかで分けられています。

豆乳

大豆を原料とし、水以外のものは何も加えず大豆の固形分が8%以上のものを豆乳と呼びます。

調製豆乳

調製豆乳は無調整の豆乳に、塩や砂糖など少々加えて飲みやすくしてあるもので、大豆の固形分が6%以上のものを指します。

豆乳飲料

調製豆乳に、果汁や紅茶(フレーバー)、穀物の粉末などで味付けしたものが豆乳飲料であり、大豆固形分4%以上のものを指します。

無調整豆乳と調整豆乳のカロリーの違い

無調整豆乳と調整豆乳のカロリーの違い
次に無調整豆乳と調整豆乳、豆乳飲料カロリーの違いを見ていきましょう。どれが一番ダイエットに効果的なのでしょうか。
 

無調整豆乳

無調整豆乳はコップ1杯(約120g)あたり約55kcalあり、一番カロリーが低いです。
 

調製豆乳

調製豆乳は、砂糖が添加されている分コップ1杯(約120g)あたり約77kcalと無調整豆乳よりカロリーは高くなっています。
 

豆乳飲料

豆乳飲料は種類によってカロリーに差はありますが、コップ1杯(約120g)あたり約72kcalあります。
 
ダイエットをしている方が飲むには、何も添加されていなくカロリーも低い無調整豆乳がおすすめです。
 
うれしい効果がたくさんある豆乳ですが、大量に飲んでしまっては多くのカロリーを取り入れてしまい太る原因になるため、1日コップ1杯までと決めるなどして飲みすぎないようにすることが大切です。
 
 

豆乳を毎日飲むとどうなる?身体への影響とは

 
マグネシウムや鉄分、ナイアシン、葉酸が含まれている豆乳を飲むことで、骨粗しょう症や高血圧、貧血の予防につながります。また大豆イソフラボンや大豆タンパク質も豊富に含まれているため、美肌や更年期障害の軽減など女性の身体や美容にも嬉しい栄養素を手軽に摂り入れることができます。
 
しかし飲み過ぎるとイソフラボンの過剰摂取になり、身体に影響が出てきてしまうため、飲む量が大切になってきます。
 

豆乳に含まれる大豆イソフラボンの一日摂取目安量

1日の豆乳の摂取量の目安は約70~75mgで、コップで約1杯半の量が適量と言われています。
 

イソフラボンの過剰摂取により健康被害

豆乳は毎日飲んでも大丈夫ですが、何事も適量が大切であり、摂りすぎるとと害になってしまいます。実際に、健康被害の報告もあります。例えば、女性の場合は、女性ホルモンのバランスが崩れ、月経周期の延長や子宮内膜増殖症のリスクが高まる可能性があります。また、若い男性の場合は、精子形成能力や受精能力に影響する可能性もあります。

このような健康被害もあるため飲む量が大切です。毎日飲むことに問題はありませんが、飲みすぎに注意しながら、さまざまな効果が期待できる豆乳を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。


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豆乳には利尿作用がある?その効果とは

豆乳には利尿作用があるのかを見て行きましょう。
 
豆乳に含まれるカリウムは体内に溜まった水分を効率よく排出してくれる働きがあります。豆乳は鉄分やカリウム、マグネシウム、ポリフェノール、サポニンが含まれ、水分を溜め込む塩分も排出できるため利尿作用が期待できる飲み物です。
 
むくみの原因は体内に滞留した余分な水分のため、利尿作用によってそれを外に排出することができ、結果としてむくみの軽減にも繋がります。
 
豆乳は動物を犠牲にすることがなく持続可能な地球環境にも繋がることや、乳製品にアレルギーがある方でも安心して飲めることも嬉しいポイントの一つです。

 

利尿作用のある飲み物を飲むメリット・デメリットを紹介!

利尿作用のある飲み物を飲むメリット・デメリットを紹介!
 
利尿作用のある飲み物を飲むには、メリットとデメリットがあります。
 

利尿作用がある飲み物を飲むメリット

利尿作用がある飲み物を飲むメリットはなんでしょうか?

むくみ防止やデトックス効果

特に寒い時期になると血液の巡りが悪くなり、身体に余分な水分を溜め込み血行が悪くなってしまうため、むくみの原因だけでなく心臓にも負担がかかってきてしまいます。

むくみを改善するには、運動をして血行を良くしたり、利尿作用のある飲み物を摂取し血液の循環を良くしたりし身体に溜まった老廃物を排出してあげることがおすすめです。
 
利尿作用がある飲み物を飲むことで尿量が増え、体内の余分な水分を老廃物と共に排出することで、むくみ防止やデトックス効果が期待できます。また、水分を適量摂取することで膀胱炎予防にも繋がり美容と健康にも有効です。
 

利尿作用のある飲み物を飲むデメリット

では次は利尿作用のある飲み物を飲むデメリットを見ていきましょう。
 

トイレが近くなる

デメリットとしては利尿作用のある飲み物をたくさん飲むとトイレが近くなることです。何回もトイレに行かなくてはいけないため面倒と感じるかもしれません。そのため、タイミングを見極めて飲む必要があり、就寝前や仕事中などはあまり飲まない方が良いでしょう。
 

脱水症状を引き起こす可能性がある

利尿作用のある飲み物は体内の老廃物を尿として排出してくれる点ではメリットですが、過剰に尿として排出してしまうと、体内の水分量が少なくなり脱水症状に陥る可能性があるため、注意が必要です。

軽度の脱水症であれば少しの間安静にしていれば問題ありませんが、重度になると意識を失ってしまうこともあるため、気をつける必要があります。
 
 

利尿作用があるおすすめ飲み物ランキング10選!

利尿作用があるおすすめ飲み物ランキング10選!
 
利尿作用があるおすすめの飲み物をご紹介します。
 

1位 ハト麦茶

穀物の王様と呼ばれる「はとむぎ」には、たんぱく質が多く含まれ、その中のアミノ酸成分によってリンパや血液の流れがスムーズになり、老廃物を排出しやすくなるため、むくみ防止にもオススメなお茶です。
 
タンパク質はカリウムやカフェインの利尿作用とは異なり、新陳代謝を増進させることで一度にしっかり排出させてくれるため、頻尿にならないことも嬉しいポイントです。ノンカフェインのため、お子様や妊娠中の方、腎臓の弱い方でも飲むことができる健康茶です。
  

2位 ごぼう茶

ごぼう茶は食物繊維やイヌリンとサポニン、ポリフェノールが豊富に含まれていることが特徴です。利尿作用や抗酸化作用のほか、糖の吸収を抑える働きがあり、食後の血糖値上昇の抑制効果や食物繊維もたっぷりで腸が整うため便秘改善や免疫力アップも期待できます。
 
また、身体を温める作用もあるため血流改善にも役立つため寒い冬にもオススメの飲み物です。
 

3位 緑茶

緑茶はカリウムとカフェインを含むため、利尿作用が高い飲み物です。玉露は特にカフェインが多く含まれているため利尿作用を意識する際は玉露入りの緑茶がおすすめです。
 
カフェインを多い分摂取量には注意が必要ですが、緑茶に含まれるカテキンは免疫力アップにも効果的のため冬場にもオススメです。
 

4位 ドクダミ茶

ドクダミ茶はカリウムを多く含み、利尿作用が高いお茶であり、海外でも「デトックスティー」と呼ばれているくらいデトックス効果が高い飲み物です。体内の毒素の排出を促すクセルシトシンという成分も含まれているため、便秘改善効果も期待できます。ノンカフェインであることも嬉しいポイントです。
 

5位 大麦若葉の青汁

ビールや麦茶の原料となるイネ科の植物の大麦若葉を粉末状にして作られた青汁には、利尿作用の高いカリウムの他に、ビタミン、ミネラル、カルシウム、鉄・葉酸、食物繊維などの豊富な栄養素が含まれています。
 
大麦若葉は非常に栄養が豊富ですが、繊維質が硬く、そのままでは口にすることができませんが、青汁として絞り出して繊維質を取り除くことで、手軽にそのままの栄養を摂取することができる栄養満点の飲み物です。
 

6位 紅茶

利尿作用が高いカフェインが含まれている紅茶は、ホットでいただくことでさらに利尿作用が高まるため、利尿作用を意識される方には温かい紅茶がオススメです。紅茶にはアロマテラピー効果もあるため、落ち着きたい時に飲んでみてはいかがでしょうか。
 

7位 黒烏龍茶

体内の脂肪を分解し、体外へと排出する作用があり、身体を温める効果もあるため、冷え性の改善にも役立ちます。黒烏龍茶は、茶葉を一般的な烏龍茶よりもさらに長時間熟成・じっくり焙煎をするため、その分カフェインも強く、利尿作用も期待できる飲み物です。
 
黒烏龍茶の適量は1回200ml程度を1日3~4回飲むのが適量とされています。
 

8位 ジャスミン茶

カフェインを多く含んでいる香り高いジャスミン茶も利尿作用がある飲み物です。カフェインは脂肪燃焼の効果もあるため、良い香りでリラックスしながら利尿作用でデトックスの手助けもできるためおすすめです。
 

9位 りんご酢

りんごにはカリウムが含まれているため、デトックス力と利尿作用を高めてくれます。お酢は血液をサラサラにしてくれます。さらに、りんご酢に豊富に含まれるクエン酸には疲労回復や美肌などの効果もあるので、疲れが溜まっている方や女性にもおすすめの飲み物です。
 

10位 なた豆茶

昔から漢方薬として親しまれているなた豆茶には、カラバニンとウレアーゼ、アミノ酸やコンカナバリンAという身体に嬉しい様々な成分が配合されています。カラバニンという成分には、膿を体外へ排出してくれる作用があるため、口臭予防や鼻炎改善にも有効です。
 
なた豆茶にはウレアーゼという成分が含まれ、利尿作用が期待できるだけでなく、腎機能の改善効果もあります。なた豆茶にはカフェインが含まれていないため、お子様や妊娠中の方でも安心して飲むことができ、利尿作用が高いオススメのお茶です。
 
 

利尿作用がない飲み物もご紹介!

 
利尿作用がない飲み物はカフェインやカリウムを含まない飲み物です。たとえば水と麦茶、カフェインレスのコーヒー、また身体を冷やさないことを考えれば、白湯やハーブティー、ルイボスティーなどがオススメです。
 
何を飲むかだけではなく、その飲み方も大切です。体内の水分は活動とともに常に消費されストックしておくことができないため、水分補給は少しずつ飲むことが大切です。また一気に飲むと身体が冷えやすいこともあり、利尿作用の面からも少しずつの水分補給がおススメです。
 
利尿作用がある飲み物を適量飲み、寒い冬を健康に乗り越えましょう。

nana
田中 明緒
鍼灸師/ ヴィーガン料理研究家