トイレの回数が増えた?頻尿の原因と改善方法

トイレの回数が増えた?頻尿の原因と改善方法

「なんだか最近、トイレの回数が増えた」、「前よりトイレが近くなった」、「就寝中にトイレに行きたくなり目が覚める」などの尿トラブルのお悩みがある女性が増えています。
今回は、頻尿の原因、病気の兆候、改善方法をお伝えします。
 

頻尿とは?

一般的には排尿の回数は1日に5~7回で、昼間の排尿間隔は約3~5時間が正常と言われています。
1日の排尿回数が8回以上に及ぶと「頻尿」とされます。

頻尿にもいくつかの種類があります。
 

夜間頻尿

夜間頻尿は年代によって異なりますが、70代以上になると就寝中に2回以上、60代以下の場合は1回以上、排尿のために起きるようであれば夜間頻尿と考えられます。
 

頻尿に繋がる疾病

頻尿の原因となる疾病について解説します。
 

過活動膀胱

過活動膀胱とは、尿がそれほど溜まっていないのに膀胱が活動し過ぎてしまう状態です。トイレが近くなったり、排尿が8回以上ある「昼間頻尿」や夜中に1回以上ある「夜間頻尿」もこれになります。
急に尿意がきてトイレまで我慢出来ずに漏らしてしまう「切迫性尿失禁」などがあります。
 

心因性頻尿

精神的な問題で頻尿になってしまう疾患です。ストレスや不安を抱えている時に頻尿を引き起こすことがあります。
尿意を感じたとしても尿がまったく出ない場合もあるそうです。
 

膀胱炎

膀胱内に細菌が入ってしまい炎症を起こす疾患です。疲れがたまり免疫力が低下している時や、妊娠や出産した時などにも起こることがあります。
膀胱炎の症状は頻尿や残尿感、排尿時の痛みなどがあります。女性に多く再発しやすいとされています。
 

糖尿病

糖尿病の方は血糖値が高く、喉が乾きやすくなるため、水分の摂取量が増えてしまい、頻尿になることがあります。また血糖コントロールがうまくいかず、腎臓が血液中のブドウ糖を体内の水分と一緒に尿として出そうとするために頻尿になることがあります。
 

子宮筋腫

子宮に出来る良性腫瘍が、周囲の臓器に影響を与えることで頻尿を引き起こすことがあります。
頻尿以外の症状としては強い生理痛や経血の増加などがあります。
 

骨盤臓器脱

骨盤の中にある膀胱や直腸、子宮などの臓器が下がり、膣から出てしまう疾患です。
頻尿や尿もれといった症状があります。
加齢や出産に伴う骨盤底筋の機能低下により骨盤臓器脱が引き起こされる場合があります。
特に出産を経験したことのある女性は、出産時に骨盤底筋を傷つけてしまったり、伸びてしまったりすることかあるために、骨盤の中の臓器を支えることが出来なくなり骨盤臓器脱を引き起こすことがあります。
骨盤底筋がゆるんでしまうと、尿道を締める力も弱まりトイレが近くなったり我慢出来なくなってしまうことがあります。
 
 

頻尿を引き起こす生活習慣

疾病以外にも頻尿を引き起こす原因があります。
 

水分の摂りすぎ

コーヒーや緑茶、ビールといった利尿作用のある飲み物を摂取しすぎると、頻尿になることがあります。
利尿作用がない飲み物でも飲みすぎてしまうと尿の量が増えて頻尿になることがあります。
 

緊張状態

緊張していたり不安を抱えていたりすると頻尿になることがあります。
ただこの場合の頻尿は誰もが経験することがあるので、特に気にする必要はありません。
 

体温の低下

体が冷えてしまうと、膀胱が刺激されて頻尿になる場合があります。
 

加齢に伴う機能の低下

年齢を重ねると尿を濃縮するホルモンの分泌量が減少したり、血流不足で膀胱が硬くなってしまうことで、頻尿になることがあります。
尿が濃縮できなくなると尿の量が増えてしまいます。また、膀胱が硬くなってしまうことで、尿を溜める量がすくなってしまうのです。

 

頻尿の改善法

頻尿を改善するには、生活習慣の見直しや骨盤底筋を鍛えるエクササイズがおススメです。
ただし、頻尿には様々な原因があるので、気になる方は病院などで診察してもらうことも大切です。
 

利尿作用がある飲み物を控える

コーヒーやビール、お茶といった利尿作用のある飲み物を飲みすぎないように注意することが大切です。
 

ストレスを貯めないようにする

深呼吸や軽い運動、楽しいことや集中出来る趣味を見つけて、ストレスを発散してみましょう。
 

骨盤底筋を鍛える

骨盤底筋が衰えると様々な不調の原因になります。骨盤底筋が鍛えられることで、尿道を締める力が強くなるので、尿を我慢する時間が長くなります。そのため、肛門や膣を締めたり緩めたりして骨盤底筋を鍛え頻尿を防ぐことも期待できます。
 
尿トラブルを予防出来る、簡単なセルフケアをご紹介します。
 

<骨盤底筋と膀胱をほぐすセルフケア>

先ずは骨盤内をほぐして血流の流れを良くします。

① 仰向けで脚は広めに開いて膝を立てます。
② 骨盤の腰骨のグリグリしている骨の内側を息を吐きながら押します。
③ 息を吸って緩めて、また息を吐きながら押す、を数回繰り返します。

④ 徐々に押す位置を股関節ラインに沿いながら下に下げていきます。
⑤ 恥骨の上ぐらいまで息を吐きながら押して吸って緩める、を繰り返します。


※この時に骨盤内を押して指が柔らかく入っていく感じがあれば、骨盤内は柔らかいですが、硬く感じるようであれば骨盤内や膀胱が硬くなっていたり冷えている場合があります。特に硬く感じる場合は、毎日数分で良いので続けてみましょう。
 

<リフレックスボール又はテニスポールなどを使ったセルフケア>

ボールを手で軽く押さえながらお腹周りや骨盤底筋周辺をコロコロと動かすだけで、硬くなっている骨盤周辺を刺激し、ほぐすことで血流の流れも良くなると期待出来ます。

ボールを使用することで、骨盤周辺だけでなく、全身ほぐすことが出来るのでオススメです。

 

最後にレッグサークル(股関節を回して)リンパを流します。

回す脚を90度の角度に上げて膝を曲げたまま、右回し5回、左回し5回、回します。
反対の脚も同様におこないます。
 

回数はご自分の状態に合わせて増やししても大丈夫です。
この時の注意点は脚を動かしながら骨盤が左右にグラグラ動かないように意識してみましょう。
 
※エクササイズ同様にセルフケアも直ぐに効果が表れるものではありませんので3ヶ月は続けてみましょう。
 
そして医療行為でありませんので、効果を保証するものではありません。
頻尿などの尿トラブルが改善されない場合は、一度ドクターの検診もオススメします。
 
<参考文献>
あなたのかかりつけ健康サイト サワイ健康推進課
ファイザーUUI切迫性尿失禁相談室

nana
岩村 増美
骨盤底筋・ピラティスインストラクター