BBクリームを塗る際に日焼け止めは必要?どちらを先に塗るべき?と順番に迷ったことはありませんか?せっかくなら、メイクで肌をキレイに見せながら、日焼け止めでもしっかりと紫外線対策をしたいものですよね。キレイなベースメイクと紫外線対策の2つを叶えるには、各アイテムの違いと正しい使い方を知ることが重要です。本記事では、BBクリームと日焼け止めの違い、正しい順番や方法、おすすめの商品を詳しく解説します。
BBクリームと日焼け止めの違いは?BBクリームだけではダメ?
BBクリームと日焼け止めは、それぞれ違う目的でつくられています。BBクリームは、肌の赤みや傷をカバーして肌色を整えることを目的としてつくられています。一方で、日焼け止めは紫外線から肌を守り、しみやしわなどの肌トラブルを防ぐことを目的としています。
ここからは、BBクリームと日焼け止めの効果について具体的に解説していきます。
BBクリームとは?シミやムラをカバー!また、下地とは何が違う?
BBクリームは、日焼け止め・化粧下地・ファンデーション・コンシーラーまでの機能をこなす多機能アイテムです。
優れたカバー力で、シミや色ムラを自然に隠しながら、肌色を均一にしてくれます。化粧下地とBBクリームの最大の違いは、BBクリーム1つでベースメイクが完成することです。化粧下地だけでは、その後にファンデーションなどを重ねなければベースメイクは完了しません。
どちらを選べば良いのかは迷うところかもしれませんが、BBクリームは時短でメイクを完成させつつ、しっかりとカバーできるという点が魅力です。それに対し、化粧下地は肌補正効果や、メイクの持ちを良くする効果があります。
日焼け止めとは?紫外線を防ぎ、シミやしわ、たるみをカバー!
日焼け止めは、紫外線から肌を守り、シミやしわ、たるみといった肌トラブルを防止するためのアイテムです。しかし、ファンデーションや化粧下地に紫外線カット効果があるのなら、日焼け止めはいらないのでは?と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
結論としては、紫外線からしっかりと肌を守りたいのなら、化粧下地に追加して日焼け止めも取り入れるべきです。特に、日中は汗や皮脂、こすれなどでメイクが落ちてしまうので日焼け止めも一緒に使用しておくと安心です。
また、日焼け止めには「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があります。紫外線吸収剤は、白浮きやきしみ感がなく使いやすいのが特徴ですが、人によってはアレルギー反応を起こしてしまう人もいるようです。アレルギーが心配な場合は、紫外線吸収剤不使用やノンケミカル処方のものをおすすめします。
一方、紫外線散乱剤は、かぶれにくいため肌が敏感な人におすすめされていますが、乾燥しやすく、UVカット効果が上がるにつれて白浮きしやすくなり、伸びが悪くテクスチャーも悪くなりがちです。自分の肌質やお好みのテクスチャー、求める紫外線カット効果に合わせて選んでみるのをおすすめします。
BBクリームと日焼け止めを塗るうえでの正しい順番と方法を解説!どれくらいの量を塗ればいいの?
紫外線から肌を守りながら、美しいベースメイクをつくるには、BBクリームと日焼け止めを正しく使うことが重要です。
ここでは、BBクリームと日焼け止めを塗るうえでの正しい順番や方法、使用量について解説します。
BBクリームと日焼け止めを使う際の正しい順番
BBクリームと日焼け止めを使う際の正しい順番は、スキンケア後にまず日焼け止めを塗り、その上からBBクリームを使用することです。
しかし、ここでBBクリームを先に塗ってしまうと、後から使う日焼けを塗る際にせっかくのベースメイクが崩れてしまいます。日焼け止めを先に塗り、その上からBBクリームを重ねると、メイクがムラにならずにキレイに仕上がります。
日焼け止めの正しい使い方と使用量
日焼け止めは、しっかりとUV効果を発揮するためにもパール粒2個分が目安です。
この量を顔全体に一度に塗布するとムラになってしまうので、2回に分けて使用しましょう。肌にのせる際には、両頬、額、鼻、あご先に置いて馴染ませていくと、ムラなく均一に広げられます。
BBクリームの正しい使い方と使用量
BBクリームは、パール粒大1個分の量を目安にしましょう。BBクリームの量が多すぎると、厚塗りになり、崩れやすくなるため注意が必要です。使用方法は、BBクリームを手のひら全体に広げ、肌全体に馴染ませます。そして、頬より少し上の部分に少量を重ね付けすると肌が整って見え、キレイに仕上がります。
BBクリームと日焼け止めは混ぜて使える?注意点とともに解説!
BBクリームの紫外線カット効果が低くて不安な場合は、日焼け止めを混ぜて使用する方法があります。BBクリームと日焼け止めを混ぜて使用する場合のポイントは以下の通りです。
- BBクリームよりも紫外線カット効果が高い日焼け止めを使用する
- テクスチャーが似ているものを選ぶ
BBクリームと日焼け止めのテクスチャーが違いすぎるとうまく混ざり合わないことがあります。うまく混ざらないと肌にムラができ、製品同士が反応して肌トラブルの原因になることもあるため注意しましょう。
また、混ぜてもSPF値は高い方の製品にしかならず、加算されるわけではありません。SPF20のBBクリームにSPF30の日焼け止めを混ぜた場合は、SPF30の数値が適用されるため、紫外線カット効果がどれぐらいなのかも確認しておくことが大切です。
BBクリームと日焼け止めの選び方を肌別、年齢別に解説!おすすめはこれ!
ここでは、肌悩みや年齢に合わせた商品の選び方を解説します。
ニキビ肌向け
肌のべたつきが気になるニキビ肌の方には、オイルフリーのBBクリームがおすすめです。軽やかな使い心地でべたつきなく使えるため、皮脂によるメイク崩れも起こりにくくなりますよ。
- Fasio(ファシオ) エアリーステイ BB ティント UV 30g 1,320円(税込)
ニキビ肌さんでも使いやすい、空気のように軽やかな付け心地が特徴のBBクリームです。ウォータープルーフ&皮脂プルーフで、皮脂崩れやテカリを防いでくれるため、べたつきが気になる方にもおすすめです。こちらは、紫外線吸収剤を含んでいる製品です。
ニキビ肌には、肌に負担をかけずに使える低刺激タイプや、ニキビのもとになりにくいノンコメドジェニックの日焼け止めを選びましょう。肌へのべたつきが気になる方は、油分の配合量が少ないジェル状のタイプもおすすめです。
- 雪肌精 スキンケア UV エッセンス ジェル 90g 2,310円(税込)
3種類のハトムギを配合し、みずみずしく伸びの良い快適な使い心地が特徴の日焼け止めです。ニキビ肌さんでも使いやすい、ニキビのもとになりにくい処方を取り入れているのがポイントです。SPF50+・PA++++の高い紫外線カットレベルで、ニキビ肌を紫外線ダメージからしっかりと守ります。こちらは、紫外線吸収剤を含んでいる製品です。
乾燥肌向け
乾燥が気になる人には、日中もしっとりと保湿してくれるようなBBクリームがおすすめです。特に、保湿効果が期待できる美容成分「ヒアルロン酸」や「セラミド」が配合されているものを選んでみてください。
明色化粧品 モイストラボ BBエッセンスクリーム
参考価格:1,320円(税込)。肌にうるおいを与えるスキンケア成分がたっぷりと配合されたBBクリームです。保湿成分として、ナノ化ヒアルロン酸やコラーゲンなどを配合し、乾燥肌でもしっとりとした肌を保てます。さらに、有効成分としてナイアシンアミドも配合しているため、シワ改善効果も期待できます。
こちらは、紫外線吸収剤を含んでいる製品です。乾燥肌の人は、乾燥やかさつきやすい紫外線散乱剤が配合されていない日焼け止めを選びましょう。紫外線吸収剤のみを使用した、ジェルタイプやクリームタイプのものがおすすめです。
SOFINA iP スキンケアUV 01乾燥しがちな肌
参考価格:2,970円(税込)。やわらかなクリームテクスチャーで、乾燥しがちな肌でもみずみずしく快適に使える、紫外線吸収剤を配合した日焼け止めです。肌に長時間うるおいを与え続ける「UV防御ベール」を採用しているため、もっちりとしたツヤ肌に仕上げたい人にぴったりです。
高い紫外線カット効果はSPF50+・PA++++で、乾燥から肌を守りながら日焼けによるしみ・そばかすを防ぎます。
色ムラや毛穴が気になる肌向け
BBクリームはカバー力が高いので、肌悩みをしっかりと隠そうとすると厚塗り感が出てしまいます。特に、肌の色ムラや毛穴を隠したい場合は、自然な仕上がりながら肌悩みをきちんとカバーしてくれる、伸びのよいクリームタイプのものを選んでみましょう。
インテグレート プロフィニッシュBB
参考価格:1,430円(税込)。ひと塗りで肌悩みを徹底カバーしてくれるので、毛穴・しみ・そばかすをしっかりと隠したい人におすすめのBBクリームです。やさしい塗り心地のクリームタイプで、しっとりと溶け込むように肌と一体化します。肌悩みをしっかりと隠しつつ、厚塗り感も出ないため、素肌感のある自然なツヤ肌に仕上げてくれます。
こちらは、紫外線カット効果はSPF50+ PA+++で、紫外線吸収剤を配合しています。日焼け止めで、肌の色ムラや毛穴を隠したい場合は、化粧下地のような補正効果のあるものを選ぶのがおすすめです。
アリィー クロノビューティ カラーチューニングUV〈03 SHEER BEIGE〉
参考価格:1,980円(税込)。厚塗り感のないナチュラルな肌色に仕上げる、ミルキーベージュの日焼け止めです。化粧下地効果により、色ムラや毛穴を自然にカバーしてくれるので、メイク前に肌のトーンを整えておきたいという方におすすめです。紫外線カット効果はSPF50+ PA+++で、紫外線吸収剤を配合しています。
10〜20代におすすめの商品
肌のきれいさを活かして、ナチュラルに仕上がるBBクリームがおすすめです。
メディア BBクリームS
参考価格:1,210円(税込)。素肌感がありながらも、明るい印象に仕上げてくれるBBクリームです。カバー力に優れ、毛穴目立ち・くすみ・肌の凹凸をきちんと隠してくれるので、ナチュラルに仕上げながらも美肌に見せてくれます。こちらは、紫外線吸収剤を含んでいます。10~20代は皮脂の分泌量が多く、ニキビができやすいため肌にやさしい処方の日焼け止めがおすすめです。
&be UVミルク
参考価格:1,760円(税込)。敏感肌の方でも使いやすい紫外線散乱剤のみを配合した、ノンケミカル処方の日焼け止めです。石けんでやさしく落とせるタイプなので、肌への負担を最小限にできるのが魅力です。UV効果SPF50+ PA+++で、紫外線からしっかりと肌を守ります。
30代におすすめの商品
ナチュラルに仕上げつつ、肌悩みを自然に隠せるようなBBクリームがおすすめです。さらに、美容成分をたっぷりと配合した保湿効果のあるタイプなら、乾燥に負けないうるおい肌をキープできます。
毛穴パテ職人 エッセンスBBクリームML(モイストリフト)
参考価格:1,430円(税込)。肌にたっぷりのうるおいを与える、美容成分83%配合のBBクリームなので、しっとりツヤ肌に仕上げたい人におすすめです。美容液のような使い心地で、小じわや毛穴など大人の乾燥悩みをきちんとカバーしてくれるのも魅力です。こちらは、紫外線吸収剤を含んでいます。
30代になると、しみ・しわなど老化のサインが目立ち始めます。肌にうるおいとハリを与える成分が配合された日焼け止めや、紫外線から肌をしっかりと守るUV効果の高い日焼け止めがおすすめです。
オルビス リンクルブライトUVプロテクター 50g 3,850円(税込)
美白やシワ改善効果のある「ナイアシンアミド」を配合した日焼け止めです。SPF50+ PA++++なので、しっかりと紫外線対策をしながら、明るく透明感のある肌へ導いてくれます。こちらは、紫外線吸収剤を含んだ日焼け止めです。
40代以上におすすめの商品
目元や口元の小じわ、印象が暗く見えてしまいがちなくすみをカバーしてくれるようなBBクリームがおすすめです。
プリオール 美つやBBジェルクリームn
参考価格:3,300円(税込)。美容液のようになめらか塗り心地で、ほうれい線や目元の小じわ、くすみをしっとりカバーしてくれるBBクリームです。伸びが良く、肌悩みが気になる部分に重ね付けをしても厚塗り感が出ないので、年齢サインをきちんと隠したい大人の肌にぴったりです。
こちらは、紫外線吸収剤を含んでいます。
乾燥が深刻化する40代からは、ハリと弾力をプラスするエイジングケア成分が配合された日焼け止めがおすすめです。
クレドポーボーテ クレームUV n
参考価格:11,000円(税込)。保湿クリームを使っているかのようなリッチなテクスチャーが特徴の日焼け止めです。肌に贅沢なうるおいを与えるスキンケア成分を50%配合しているので、内側からもっちりと押し返すようなハリ肌が目指せます。紫外線カットレベルはSPF50+ PA++++で、外出時も安心して紫外線対策ができる頼れる1本です。こちらは、紫外線吸収剤を配合した日焼け止めです。
メンズに適したBBクリームと日焼け止めはこれ!メンズが使うメリットは?
男性の方にとって、BBクリームは仕事やプライベートなどさまざまな場面で好印象を与えるのに効果的なアイテムです。特に、以下のような嬉しいメリットがあります。
- 身だしなみを整えて清潔感と印象をアップ
- クマ、ニキビ跡、赤み、青ひげ、肌のくすみや凹凸をカバー
- 仕事から普段使いまでどんなシーンでも手軽に取り入れられる
BBクリームは、1本で簡単にメイクが完了できるので、初心者の方でも簡単に取り入れやすいのも魅力です。ただし、男性が肌をきれいに見せるためには紫外線対策も欠かせません。しっかりと紫外線から肌を守るためにも、BBクリームの前には日焼け止めも取り入れましょう。
ここからは、メンズにおすすめのBBクリームと日焼け止めをピックアップしてご紹介します。
肌悩みをしっかりカバーする男性向け「BBクリーム」
ニキビ跡や赤みなどの肌悩みをしっかり隠したいという方には、高カバーのBBクリームがおすすめです。
Magnifique(マニフィーク) BBクリーム
参考価格:1,650円(税込)。このBBクリームは、高いカバー力を持ちながら肌色に自然に溶け込みます。1本で肌の赤みやニキビ跡、毛穴の目立ちやクマ、肌の凹凸までカバーしてくれるため、肌悩みの多い方にぴったりです。みずみずしい使い心地でべたつきなく、さらりとした手触りの肌に導きます。
青ひげやクマを自然にカバーする男性向け「BBクリーム」
疲れた印象に見えがちなクマを隠したい、青ひげが気になるという方にはオレンジ系のBBクリームがおすすめです。
RETOUCH BB Cream 〈02ナチュラルオークル〉
参考価格:3,300円(税込)。自然な肌色にオレンジ味を足した、クマや青ひげを隠したい方向けのBBクリームです。日焼け止め、ファンデーション、化粧下地の3つの機能を一本で兼ね備えております。毛穴やニキビといった肌の悩みも自然にカバーし、仕上がりはナチュラルでありながらも、明るくフレッシュな印象に導きます。みずみずしく伸びが良いテクスチャーで、厚塗り感のない軽やかな付け心地も魅力です。
メイク初心者でも使いやすい素肌見えする男性向け「BBクリーム」
初めてのメイクに失敗したくないという方は、ナチュラルに仕上がるBBクリームから始めてみるのがおすすめです。
SHISEIDO メン ヴァイブラント BBモイスチャライザー
参考価格:4,400円(税込)。健康的な肌色に見せつつ、トーンアップも叶えてくれるBBクリームです。自然な仕上がりながら、色ムラやシミ、青ひげもカバーしてくれます。肌にたっぷりとうるおいを与えてくれるので、日中の乾燥が気になる方にもぴったりです。
スポーツやレジャーのシーンにおすすめの男性向け「日焼け止め」
汗をたくさんかく場面では、汗や皮脂に強いウォータープルーフタイプの日焼け止めがおすすめです。
アネッサ パーフェクトUV スキンケアジェル NA 90g 2,508円(税込)
乳液のようなテクスチャーで、スキンケア感覚で使える日焼け止めです。汗や水、こすれにも強いスーパーウォータープルーフでありながら、石けんで簡単にオフできます。紫外線カット効果は、SPF50+ PA+++です。顔だけでなく全身にも使用できるので、外出中の塗り直しにも重宝する1本です。
白浮きがしにくい男性向け「日焼け止め」
日焼け止めで肌が白く見えてしまうのが気になるという方は、白浮きしにくい紫外線吸収剤の入ったものを選ぶのがおすすめです。
ADDICTION(アディクション) スキンプロテクター 30g
参考価格:4,180円(税込)。クリアな発色で、化粧下地としても使える、SPF50+・PA++++の日焼け止めです。みずみずしくうるおいのある付け心地で、べたつかずに肌に薄く密着します。保湿成分とエモリエント成分、皮脂吸着パウダーが配合されており、乾燥や紫外線から肌を守りつつ、化粧崩れも防ぎます。無香料なので、香りのある日焼け止めが苦手な男性の方にもおすすめです。
BBクリームと日焼け止めの落とし方を解説!もし落とさずに寝てしまったらどうなる?
ここでは、BBクリームと日焼け止めを使った日の落とし方、落とさずに寝てしまった場合の肌への影響について解説します。
BBクリームと日焼け止めの落とし方
ナチュラルに仕上げたメイクでも、BBクリームや日焼け止めを塗った日は、クレンジングと洗顔でしっかりと洗い落とすことが大切です。特に、ウォータープルーフや紫外線カット効果が高い日焼け止めを使用した場合は、洗浄力の高いクレンジングで丁寧に洗い落としてください。種類によっては、石けんで簡単に落とせるタイプのものもありますが、取扱説明書に従って適切な方法で落としましょう。
落とさずに寝てしまった場合の肌への影響
疲れた日は、メイクを落とさずに寝落ちしてしまったという経験がある人もいるのではないでしょうか。実は、メイクをしたまま時間が経過すると、皮脂や汚れが混ざり合って酸化し、肌に刺激を与える過酸化物質に変化してしまいます。そのため、メイクや皮脂が一晩中肌に残ると、ニキビやしみ、くすみなどの肌トラブルを引き起こす原因になります。健康な肌を保つためには、毎日の洗顔やクレンジングできちんと肌の汚れを落とすことが大切です。
まとめ
BBクリームは、1つで日焼け止め・化粧下地・ファンデーション・コンシーラーなどの機能を併せ持った多機能アイテムです。カバー力に優れ、時短でベースメイクができる魅力的なアイテムですが、紫外線から肌をしっかりと守るには日焼け止めが欠かせません。塗る際の正しい順番としては、日焼け止めを塗ってからBBクリームを重ねるのが正解です。今回ご紹介した使い方やおすすめのアイテムを参考にして、ぜひ自分の肌にぴったりのメイクを手に入れてみてくださいね。
日焼け止めスティックを使ってみたいけど、どの商品がいいの?スティックタイプの日焼け止めって効果あるの?
このような疑問があり、日焼け止めスティックの購入を検討中の人も多いのではないでしょうか。しかし、この記事を読めば知りたい情報が一瞬で得られます。
今回は、日焼け止めスティックの概要とデメリットを始め、メリットや効果的な使い方、選び方を解説し、最後におすすめの商品を紹介します。
今話題の日焼け止めスティック!デメリットはある?
近年、日焼け止めの新たな形状として注目を集めています。
一般的な日焼け止めクリームやジェルタイプと違い、直接肌に塗れるのが大きな特徴となります。手を汚さず手軽に塗れ、たれたりこぼれたりして服を汚す心配がない点が魅力です。
日焼け止めスティックのデメリット
ショップの口コミでも「鼻周りやあごの下が塗りにくい」「硬いので力を入れて塗ると少し痛い」といった声が見受けられました。
ミルクやジェルタイプとの併用も1つの解決策ですが、日焼け止めスティックのみで済ませたい人は、手で伸ばして丁寧に塗ると良いでしょう。
肌トラブルのリスクと注意点
特に、目の周りは肌が薄く刺激に弱いので、日焼け止めスティックを使用する際は注意が必要です。
また、肌トラブルの一因である洗い残しを防ぐためにも、帰宅後は十分にクレンジングしましょう。
日焼け止めスティックはこんな人におすすめ!効果やメリットを解説!
日焼け止めスティックは使いやすく、多くの人に人気のあるアイテムといえます。特に、次のような人におすすめです。
- 手を汚さずに塗りたい人
- メイク後に使用したい人
- 外出時に持ち歩きたい人
- 水や汗に強い商品を探してる人
以下、日焼け止めスティックのメリットを3つ紹介します。
メリット1:手軽に塗り直せる
日焼け止めは時間経過と共に効力が薄れるため、定期的な塗り直しが必要となります。しかし、ミルクやジェルタイプの日焼け止めを外出先で塗り直すのは少し手間ですし、面倒に感じる人も少なくないでしょう。
そんな時、スティックタイプなら手を汚さず、サッと塗り直しができて便利です。
メリット2:持ち運びに便利
小さくて軽いため、ポーチやバッグに収納しやすく持ち運びにも便利です。また、液体ではないため、海外旅行の際は飛行機への持ち込みも問題ありません。
口コミでは「旅行でも荷物にならない」や「いつでもどこでも塗り直せるし、これからも愛用したい」との声が寄せられています。
メリット3:落ちにくい
そのため、スポーツや海水浴などのアクティビティ時には最適です。
また、メイクの上から塗れるのも大きな利点といえます。
口コミでも「ウォータープルーフが多いし、ベタつかずサラサラなのもいい!」と好評です。
日焼け止めスティックの効果的な塗り方とは?
ここでは、日焼け止めスティックの効果的な塗り方とポイントを紹介します。
効果的な塗り方とポイント
まずはスティックを5mm程度出し、塗りたい箇所に直接あてて密着させ、均等にムラなく塗ります。くれぐれも出し過ぎには注意しましょう。
顔に関しては、中心から外側に向けて塗ることを心がけてください。
塗りにくい場所は、指でスティックを撫でるように取り、肌になじませていきます。
塗り直しのタイミング
日焼け止めスティックは、2~3時間毎に塗り直す必要があります。
ウォータープルーフであっても、1~2時間毎に塗り直すのがベストです。
また、塗り直しの際は、使用前に皮膚表面の汗や汚れを拭き取りましょう。スティックタイプは肌に直接触れるため、清潔な状態に保つことが重要です。
日焼け止めスティックの選び方
ここでは、それぞれの選び方のポイントを解説します。
スティックの形状
日焼け止めスティックの形状は、丸みがあるものや歪曲していて塗りやすく工夫されたものなどがあります。
また、スティックの大きさも選ぶ際に重要です。コンパクトでスリムなスティックは持ち運びに便利ですが、小さい分減りが早いです。しかし、大きめのスティックは持ちが良く、長期間使用できます。
SPF/PA値
SPF値は紫外線B波(UVB)、PA値は紫外線A波(UVA)のカット力を示しています。このSPF値が高ければ高いほど、より長い時間紫外線から肌を保護してくれます。
日焼け止めスティックの種類により、SPFやPAの値は異なります。以下を参考に、各シーンに適したSPF値の日焼け止めスティックを選んでください。
シーン | 推奨SPF値 |
---|---|
日常生活(家やオフィスなど) | SPF15~30(PA++) |
買い物や散歩(短時間の外出) | SPF25~50(PA+++) |
レジャーやスポーツ(長時間の外出) | SPF50以上(PA++++) |
テクスチャ
さらさらタイプは肌にベタつき感がなく、快適に使用できます。ただし、肌への密着度は低いため、日焼け止め効果が弱いので日常使いにおすすめです。
しっとりタイプは、日焼け止め効果が高いだけでなく、多くの商品に保湿成分が配合されています。肌の乾燥が気になる人は、しっとりタイプを選ぶと良いでしょう。
おすすめの日焼け止めスティックをご紹介!安い商品もある?
ここからは、おすすめの日焼け止めスティックを3つ紹介します。自分に合った商品があるか、チェックしてみましょう。
1. ネイチャーリパブリック パウダリーアロエUVスティック
さらさらタイプですが、SPF50+/PA++++という高いUVカット力を持っています。
また、肌への刺激を抑えた成分を採用しており、敏感肌の人にもおすすめです。価格は1,490円(税込)とプチプラで、高コスパといえます。人気商品のため、アットコスメでは現在(2023年5月)欠品中です。
2. NOV UVスティックEX
伸びが良く肌への摩擦を最小限に抑え、紫外線吸収剤を使用しない低刺激設計のため、敏感肌の人も安心して使用できます。
さらに、ウォータープルーフ仕様のサラリとした仕上がりが人気で、汗をかきやすい季節に最適です。SPF値はSPF50+/PA++++と高く、公式サイトから3,300円(税込)で購入できます。
3. サンカット プロディフェンス ライトアップ UVスティック
スギナエキスやツボクサ葉エキスなどの自然由来成分を含んでおり、肌を日焼けや乾燥から守り、シミ・そばかすの防止にも役立ちます。
さらに、光拡散パウダーにより肌のくすみをクリアにし、ライトアップ効果をもたらします。マスク擦れにも強いため、しっかりと肌を保護してくれるでしょう。価格は2,200円(税込)とリーズナブルです。
日焼け止めスティックに関するQ&A
最後に、日焼け止めスティックに関してよくある質問に回答していきます。
日焼け止めスティックは肌に安全ですか?
しかし、肌のタイプには個人差があるため、特に敏感肌の方はパッチテストを行うのがおすすめです。
日焼け止めスティックはどのように落とすのが良い?
そのため、クレンジングで落とすのがおすすめです。
日焼け止めスティックはどこに保管すべきですか?
また、開封後はなるべく早期に使い切ることをおすすめします。
まとめ
日焼け止めスティックのデメリットは、工夫次第で改善することが可能です。
敏感肌に配慮した成分を含む商品や、水や汗に強いウォータープルーフタイプもあります。今回紹介した選び方を参考に、自分のライフスタイルや肌の状態に最適な日焼け止めスティックを見つけてください。
「去年買った日焼け止めが半分以上残っているけど、使っても大丈夫なのかな?」と疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。日焼け止めには使用期限があるため、期限を過ぎたものは使用をやめて、捨てることをおすすめしますがどの程度の使用可能期間があるのでしょうか。
また、中身が残った日焼け止めを、そのまま可燃ゴミに出して良いのか判断に悩みますよね。そこで今回は、日焼け止めの捨て方、保存方法を解説します。また「量が結構残っていて捨てるのがもったいない」という人のために、余った日焼け止めを再利用する方法をいくつか紹介します。
日焼け止めに使用期限や消費期限はある?一般的な使用期限をチェック!
日焼け止めの使用期限は未開封の場合、開封済みの場合とで異なるため、それぞれ解説します。
未開封の場合は製造から3年以内が目安
日焼け止めを含む化粧品は、医薬品医療機器等法(旧題名:薬事法)で「製造後3年以内で変質する化粧品を除き、使用期限を表示する必要はない」と定められています。
まずはパッケージなどに使用期限が記載されているかチェックしてください。記載がない場合は、3年以内を目安に使い切る必要があります。購入日が分からない場合は、製造元に問い合わせして確認する方法もあります。製品に記載された製造番号を伝えれば、製造日を教えてもらうことができます。
使用期限が記載されている場合は、その期限を守って使うようにしましょう。
開封済みの場合は6ヵ月以内が目安
開封済みの日焼け止めの使用期限は、開封後6ヵ月以内が目安です。成分が変化して劣化したり、雑菌が繁殖したりするため、できるだけ早く使い切ることをおすすめします。
また、使用期限内のものであっても、変色や変なニオイがするなど「おかしい」と感じたら、使用を中止しましょう。
使用期限を過ぎた日焼け止めは捨てるべき?〜使ってしまうとどうなるのか~
使用期限があることを知らなかった、購入時期が分からないなど、中には使用期限を過ぎた日焼け止めを使っている人もいるかもしれません。その場合、次のような懸念があるのでしょうか。
紫外線から肌を守れない
使用期限を過ぎた日焼け止めは、日焼け止めの効果が減少します。そのため、紫外線ダメージから肌を守ることができません。紫外線はシミやシワなどの原因にもなるため、日焼け止めは使用期限を守って使うことが大切です。
肌トラブルを起こす可能性がある
使用期限を過ぎると、日焼け止めの中に含まれている防腐剤の効果も落ちます。その結果品質が劣化し、かゆみやかぶれ、湿疹といった肌トラブルを起こす可能性があります。
日焼け止めの中身はどう捨てる?手順やポイントを解説!
日焼け止めの捨て方は自治体によって異なるため、各自治体のルールに従うのが基本です。自治体のホームページや窓口で確認しましょう。ここでは一般的な日焼け止めの捨て方の手順やポイントを解説します。
手順①:日焼け止めの中身を捨てる
クリームやジェルタイプの日焼け止めを捨てる時は、使わない布やティッシュに中身を出して、そのまま可燃ゴミとして捨てます。
<ポイント>
布やティッシュをビニール袋に入れて中身を出すと、部屋が汚れません。
手順②:容器をきれいな状態にして捨てる
日焼け止めの中身を捨てた後に、容器に付着した残りの分を拭き取ります。容器をきれいな状態にしたら、プラスチックなど素材別に自治体の分別ルールに従って捨てます。
日焼け止めスプレーの場合は慎重に!捨て方の注意点
スプレータイプの日焼け止めは可燃性ガスが含まれているため、捨てる際は慎重に作業しなければいけません。ここではその際の注意点を解説します。
注意点①中身は必ず出し切る
中身は必ず出し切りましょう。中身がなくなると、もともと出ていたシューっとした音が出なくなります。中身が残ったままの状態でスプレー缶をゴミに出すと、ゴミ収集車や処理施設で引火する可能性があるので注意が必要です。
注意点②ガス抜きキャップを使ってガスを出し切る
スプレー缶が空になったことを確認したら、装着されているガス抜きキャップを使ってガスを出し切ります。ガス抜きキャップは、商品によって仕様や使い方が異なるため、スプレー缶に記載されているガス抜き方法を確認してから行ないましょう。
なお、ガス抜きするためにスプレー缶に穴を開けるのは大変危険です。過去に爆発事故が発生した事例もあるため、絶対に穴を開けないようにしてください。
注意点③作業する場所や服装に気を付ける
スプレー缶を捨てるために作業をする時は、場所や服装に気を付けましょう。まず作業は、近くに火気がなく、風通しの良い屋外で行ってください。服装は作業時に汚れる可能性があるため、汚れても良い服を着ることをおすすめします。
注意点④ゴミ出しの時は、自治体の分別ルールに従って捨てる
スプレー缶の捨て方は、自治体によって異なります。基本的には不燃ゴミや資源ゴミとして回収してもらえることが多いようです。分別の仕方や収集日が分からない場合は、住んでいる自治体に確認して、正しく捨てましょう。
日焼け止めの保存方法のコツとは?毎年使い切ることを目標にしよう!
日焼け止めには使用期限があるものの、保存状態が悪いと早く劣化する可能性があります。安心して肌に使えるように正しく保存しましょう。ここでは日焼け止めの保存方法のコツを解説します。
常温で保存する
日焼け止めクリームは、保存場所の温度が高すぎたり、低すぎたりすると品質低下を招く恐れがあります。以下のような場所を避け、常温で保存しましょう。
- 直射日光があたる場所
- 暖房器具の近く
- 高温多湿の場所
- 冷蔵庫(出し入れ時に温度変化があるため)
日焼け止めのパッケージに保存方法が記載されている場合は、その方法に沿って保存してください。
保存する時の注意点
容器の口は常にきれいな状態にしておきましょう。日焼け止めの容器の口に中身が付着していると、キャップがきれいに閉まらないことがあります。
空気中の雑菌が混入して繁殖し、日焼け止めが劣化する原因になります。また、手で直接触るのも雑菌が繁殖する原因になるので注意が必要です。もし汚れてしまったり、触れてしまったりした時は清潔なコットンで拭き取ってください。
毎年使い切るのがベスト
日焼け止めは毎年使い切って、新しいものに買い替えるのがおすすめです。日焼け止めの品質はメーカーの努力によって日々品質が向上し、最新のものは紫外線から肌を守る効果がよりアップしています。なるべく使用期限内に使い切ることを目標に、日焼け止めの量や回数を見直しましょう。
毎日日焼け止めを塗っているにもかかわらず、使用期限内に使い切れない人は、1回あたりに塗る量が少ないかもしれません。パッケージに記載された量を塗らないと、日焼け止めの効果も薄れてしまいます。また日焼け止めは、時間が経つと、汗や皮脂で流れ落ちるため、こまめな塗り直しが必要です。
余った日焼け止めも使えます!意外な再利用方法とは
日焼け止めの使用期限が過ぎているけれど、結構な量が残っていて捨てるのはもったいない…ということもありますよね。ここでは余った日焼け止めの再利用方法を紹介します。
吸盤の吸着力を復活させる
時間が経過し、くっつきが悪くなった吸盤の吸着力を、日焼け止めで復活させることができます。吸盤の貼付面に余った日焼け止めを塗って、布やティッシュなどで拭き取るだけです。そうすることで吸着力が復活して、しっかりくっつくようになります。
シール剥がし
シールを剥がす時にも、日焼け止めを使うと便利です。シール部分に日焼け止めを塗り、馴染ませます。そのまま10分程度放置した後、指で剥がしてティッシュで拭き取ると、シール跡も残らずきれいに取り除けます。
シルバーアクセサリーのお手入れ
日焼け止めは、シルバーアクセサリーのお手入れクリームの代用としても使えます。日焼け止めを染みこませたタオルで磨き、最後に乾いたタオルで拭き取って仕上げてください。
まとめ
日焼け止めは使用期限内に使い切り、毎年買い替えることが美容のためにもなります。また、使用期限が過ぎたものをゴミに出す時は中身を出し切り、自治体の分別ルールに従って正しく捨てましょう。最後に紹介した余った日焼け止めを再利用する方法は、便利でエコにもなるので、ぜひ試してみてください。
多くの女性にとって、日焼け止めは欠かすことができないアイテムです。塗るタイミングはいつがよいのか、また、日焼け止めの効果はどの程度持続するのかなど、気になる点も多いですよね。
この記事では「日焼け止めはいつ塗るべきか」また「日焼け止めの正しい塗り方」について詳しく解説していきます。
日焼け止めは30分前に塗るといいのは本当?嘘?
「日焼け止めは出かける30分前に塗るのがよい」ということを聞いたことがある人も多いと思います。これは本当か嘘かどちらでしょうか?
答えは、嘘です。
30分前に塗るのがよいという話が広まったのは、数年前のとあるテレビ番組で美容皮膚科医が話したことがきっかけのようです。「直後は肌に浸透せず効果を発揮できない、30分前に塗ると効果的」と言われたことから広まったと考えられます。
種類にもよりますが、日焼け止めの多くは、肌に浸透させるためではなく、肌をコーティングすることを目的として作られています。そのため、肌に浸透させるための30分は必要ないのです。
出掛ける30分前に日焼け止めを塗っている人は、この記事を参考に塗るタイミングを変えてみましょう。いつ塗るのがベストなのかは次章で詳しく説明していきます。
日焼け止めは何分前に塗るのがベスト?効果が出やすい時間とは
日焼け止めは何分前に塗ればよいかというと、特に決まりはないのです。顔に塗る場合は朝の化粧下地として使うのもよいですし、外出する時は出掛ける直前に塗るのがベストでしょう。室内でも窓の近くは紫外線が入ってくるため、在宅中でも塗っておくと安心です。
日焼け止めは塗った直後から紫外線を防御することができます。
ただしローションタイプやジェルタイプなどの水分量が多いタイプは、肌が濡れた状態になるため乾くまで2〜3分ほど置いておくほうが落ちにくくなります。汗をかきやすい人は、真夏の炎天下など日焼け止めが乾いていない状態で汗をかくと落ちやすくなるからです。
水分量が少なめのクリームタイプなどは、塗ってすぐに出かけても問題ありません。
日焼け止めは何時間持続する?塗り直しのタイミングもご紹介!
日焼け止めは塗ってすぐに、紫外線を防御する効果があることがわかりましたが、どのくらい持続するのかも気になるところです。
日焼け止めのSPFの数値と持続時間について
日焼け止めには紫外線を防御する数値が、SPF(数字)、PA(+)で表されます。
SPF・・・UVBを防御し、表皮にダメージを与え、肌が赤くヒリヒリした状態(サンバーン)になるのを抑える
PA・・・UVAを防御し、紫外線の9割以上を占め、真皮にダメージを与えシワやたるみの原因になる即時黒化(サンタン)を防ぐ
日本国内では、SPFは50が最高値であり、PAは++++が最高値になります。SPFが高くなれば平行してPAも高くなる傾向があります。
SPFが高いと持続時間も長くなると思われがちですが、SPFの数値と持続時間は比例しません。日焼け止めはSPFの数値に関係なく、平均2〜3時間おきに塗りなおす必要があります。
日焼け止めには、紫外線吸収剤と紫外線拡散剤があります。紫外線吸収剤は別のエネルギーに変換されるため、光が当たると徐々に効果が弱まります。紫外線拡散剤は光を反射させるため効果は持続しますが、粉体成分のためこすれや汗などで落ちやすいです。そのため、日焼け止めは2~3時間おきに塗り直しをする必要があります。紫外線吸収剤と紫外線拡散剤については、記事の後半で詳しく解説しています。
塗り直しのタイミングはいつ?
日焼け止めは2〜3時間おきに塗り直す必要がありますが、これは生活パターンによって多少変わってきます。
例えば会社にいるときなど、ほとんど室内にいて紫外線が当たらない場所にいるのであれば、外に出るタイミングで塗り直すようにしましょう。この場合、1回目は家を出る前、2回目は会社を出る前になります。ランチで外出するなら間にもう1回塗る必要があります。
1日中、紫外線に当たる場所にいる場合は、2〜3時間おきに塗り直します。
筆者の場合、秋冬は汗をかきにくいため3時間を目安に、春夏は2時間を目安に塗っています。また真夏の炎天下で汗をたくさんかいたときは、2時間も待たずに塗り直すこともあります。
車を運転する人は、外にいる場合と同じように塗り直すことを考えておくとよいでしょう。
顔の塗り直しはどうする?
腕やデコルテなどは何度でも塗り直しができますが、メイク後の顔は塗り直しをするとメイクが崩れてしまいますよね。
朝は日焼け止めをしっかり塗ってからメイクします。塗り直しの際は水分を含まないパウダータイプのファンデーションやルースパウダーがおすすめです。
余分な皮脂をティッシュオフして、UV効果のあるパウダータイプのファンデーションまたはおしろいを重ねる方法がよいでしょう。ただし1日に何度もファンデーションを重ねると厚化粧になってしまうため、カラーレスのおしろいを1つ持っておくと使いやすいです。
また、ミストタイプのUVケア商品もメイクの上から使用することができます。自分が使いやすいアイテムを1つ携帯しておきましょう。
日焼け止めを塗る時のポイントは?日焼け止めの種類別にもご紹介!
シミやシワを予防するためにも日焼け止めは効率よく使いたいものです。ここからは日焼け止めを塗るときのポイントや日焼け止めの種類について解説していきます。
日焼け止めを塗るときのポイント
日焼け止めの効果を効率よく発揮するためには、十分な量を塗る必要があります。「日焼け止めを塗っても焼けてしまう」という人は、量が足りていない可能性があります。
日焼け止めの量
日焼け止めに記載されている量が「膝下でサクランボ大」であれば、サクランボ1.5個くらいを目安にして、規定量よりも多めにしておくとちょうどよいです。なぜなら、光による劣化や生活をする上で、汗や皮脂による崩れ、肌に触れるなどの行為で日焼け止めが取れやすくなるからです。
顔の場合はあまり多く塗りすぎると、化粧崩れの原因にもなりやすいため「規定の量<化粧崩れしない量」を目安にしてみてください。ただし、使用量を増やすとべたつきが気になる場合は、規定量の日焼け止めの上から、UVファンデーションまたはUVパウダーを重ね付けするなど工夫してみてください。
顔の塗り方のポイント
- クリームタイプなら、両頬、おでこ、鼻、あごの5点に置く
- 内側から外側に向かって全体に塗り広げる
- 目の周りや生え際、鼻の周りなどの細かい場所は指でなじませていく
- フェイスラインから耳の後ろも指で塗る
- デコルテも顔ととらえ、首に塗るときは上を向いてリンパを流すように下に向かって塗る
- 首の後ろは下を向いてなじませる
腕や足などは、規定の量より「気持ちたっぷりめ」くらいがちょうどよいと思います。日焼け止めもさらっとしたタイプから保湿もできるタイプなどさまざまあるので、自分の肌質や好みの質感で選んでみてください。
紫外線吸収剤と紫外線拡散剤(ノンケミカル)について
日焼け止めを購入するときに「ノンケミカル」と記載された商品を見かけることが多くなりました。日焼け止めに使われている紫外線防止剤は大きく2つに分けられます。
- 紫外線吸収剤
- 紫外線拡散剤(ノンケミカル)
紫外線吸収剤は、紫外線のエネルギーを吸収して熱などのエネルギーに変換する働きがあります。肌馴染みがよく、販売されている種類も多いですが、肌が敏感な人などは刺激になる場合があります。
紫外線拡散剤はノンケミカルとも言われ、紫外線を物理的に反射させて散乱する働きがあります。紫外線吸収剤と比べるとSPFが低い傾向があり、販売されている数も少なめです。
紫外線拡散剤は「酸化亜鉛」「酸化チタン」という天然の鉱物を使用しているため、肌への刺激は少なめで敏感肌や赤ちゃんに使用できる日焼け止めも多く販売されています。
「酸化亜鉛」はまれに肌に合わない人もいます。「酸化チタン」のみで作られているノンケミカルも徐々に増えてきているので、肌荒れしやすい人にはおすすめです。
近年では紫外線吸収剤と紫外線拡散剤の両方が入ったハイブリッドタイプも人気です。このタイプは最も日焼けしにくく、紫外線吸収剤に「酸化亜鉛」「酸化チタン」が配合されています。
日焼け止めの種類
日焼け止めは、クリームや乳液タイプ、ジェルなどが主流ですが、実はさまざまな種類があります。用途によって使い分けができるのでぜひチェックしてみてください!
◯クリームタイプ
・オイル多めのクリームタイプは保湿効果に優れているものが多い
◯乳液タイプ
・クリームより軽めで塗りやすく、種類も多い
◯ジェルタイプ
・ウォーターベースでみずみずしいサラッとした仕上がり
◯ローションタイプ
・軽いとろみのある化粧水のような質感。肌をさらっとさせたい人向け
◯パウダータイプ
・手軽で顔やメイク直しに使いやすい
◯スプレータイプ(ミストタイプ)
・手の届かない背中のケアや、髪に使えるタイプもあり。
・手を汚さずに使用できる
◯シートタイプ
・汗を拭き取りながらUVケアできるシートタイプがあり夏場に重宝する
◯スティックタイプ
・使用感はやや重いが、肌にしっかり密着し高SPFタイプが多いため、しっかり日焼け予防ができる
日焼け止めで気をつけて欲しいNGな使い方や塗り忘れしやすい場所とは?
日焼け止めは間違った使い方をすると、効果が発揮できず肌荒れすることもあります。日焼け止めを使うときの注意点と、塗り忘れしやすい場所をチェックしましょう。
日焼け止めで気を付けたいこと&NGな使い方
- 使用量が少ない・・・ 紫外線を予防しにくいだけでなく、摩擦による肌ダメージも発生するためたっぷりと塗ることを心がける
- 濡れた肌に使ってしまう・・・ 汗や水気を拭き取ってから使用するようにする
- 昨年の残りを使う・・・ 1年以上経過したものは雑菌が繁殖しやすいため使用しないようにする
塗り忘れしやすい場所
- 手の指や甲・・・ 手洗いや消毒で落ちやすい場所
- 足の指や甲・・・サンダルになると足の指や甲に紫外線が当たりやすい場所耳の後ろ・・・髪を束ねていると紫外線が直撃しやすい場所
- 首の後ろ、背中・・・首の後ろや背中は非常に焼けやすい場所
美肌には欠かせないアイテムとして自分に合う日焼け止めを正しく選びましょう。
なぜ日焼けした後に応急処置が必要なのか
日焼けには程度の差はありますが、実は「軽い火傷~火傷」の状態であることが殆どです。
日焼けを火傷ではなく単なる肌の炎症だと思って放っておくと、その後の肌トラブルに繋がります。
そのため日焼けした後には、出来る限り早い段階で外側からも内側からも応急処置をとることが望まれます。
日焼け後に行うべき3つの応急処置
日焼け後の応急処置としてまずやるべきことを3つ具体的に説明いたします。
①肌の温度を下げる
日焼けの炎症を抑えるためには、患部を冷やして連続的に体温を下げることが必要です。
冷やす時間は火照りが鎮まるまでのだいたい30分~1時間くらいです。36.5度より下げることでメラニン生産の酵素が抑えられます。
全身の日焼けの場合はぬるめのお風呂や水風呂につかることで全身を冷やすと効果が高いです。その際には顔や首には水素水を含ませたパックで同時に冷やしてもよいでしょう。水素には炎症を抑える作用があるので、日焼けによる肌の炎症を鎮めてくれます。
直接氷や保冷剤を患部に当てると逆に低体温症になってしまう可能性がありますので、冷却する際はジェルフェイスマスクなどを使うようにして気を付けてください。
炎症が軽ければ冷やす前に抗炎症作用があり、アルコールフリーで低刺激のビタミンCローション等を塗ってから冷やすことをおすすめします。これは紫外線を浴びることで大量のメラニンを作る前に防御する役割を果たしてくれます。ただ、肌がヒリヒリしている状態であれば冷やすことだけに集中してください。
②水を補給する
日焼けをすると、本人の自覚がなくても体内の水分が減少し脱水状態になっている可能性が高いです。
熱中症の時と同じ状態になりますので、OS-1などを飲むことで水と電解質を素早く補給することが必要です。
紫外線を浴びることで体には活性酸素が発生するため、抗酸化作用のある水素水で水分を摂取してもよいでしょう。
③皮膚科へ受診をする
広範囲にわたって発赤が治まらない場合や痛みを伴う場合は、迷わず皮膚科へ受診しましょう。
火傷と同じ状態なので、自己判断すると危ない可能性があります。出来る限り早い段階で対処することがその後の回復の早さに繋がります。
水素について詳しく知りたい方は、日本初の水素吸入療法の総合情報サイト「すいかつねっと」をチェックしてみてください。美白やシワ・たるみ、シミなど様々な美容項目との関係を、医師がエビデンスに基づいてわかりやすく解説しています。詳しく知りたい方は、「水素吸入と美容について徹底解説」をご覧ください。
部位や状態別!日焼け後に継続して行うべきこと
適切な応急処置が完了したら今度は部位や状態ごとにそれぞれ継続して処置をします。
引き続き肌に火照りや赤みがあるときは、トラブルを起こしやすい状態で炎症が悪化する可能性があるため低刺激なコスメで十分な保湿をしてください。
火照りが治まったら顔の場合は美白成分の入ったパックや抗炎症コスメでたっぷりと保湿をしましょう。美白成分の入ったパックはメラニンが作られるのを抑えるため有効です。肌が非常に乾燥している状態なので、いつもよりも多めに時間をかけて保湿をしてください。
肌の抗炎症や抗酸化には皮膚から直接水素を吸収できる水素パックもおすすめです。吸収が早く肌の悪玉活性酸素を除去するのに役立ちます。
次に手や足など全身にはアフターサンクリームが効果的です。
日焼け後の乾燥した肌にはクリームでも保湿力のあるアロエなど植物を使ったもので保湿をしましょう。
日焼け対策に行うべきインナーケアとは
日焼け対策に行うインナーケアは、日焼け後に行うインナーケアと同様のものを使うことが出来ます。続けて行う事により更に効果を発揮しますので、是非今から始めてみてください。
主にやるべきことは下記の2つです。
①ビタミン摂取
②抗酸化作用に優れた食材の摂取
①ビタミン摂取
ビタミンCは紫外線によるメラニン色素を抑え、シミやくすみを予防します。
通常時は食後に600mgを目安に、日焼けをした後には食後に1,000mgを目安に摂取するとよいでしょう。ビタミンCはすぐに水分とともに排出されてしまいますので、こまめに毎食後に摂ることがお勧めです。
②抗酸化作用に優れた食材の摂取
抗酸化作用に優れた食材は緑黄色野菜や果物が挙げられます。
ピーマン、ニンジン、ブロッコリー、ほうれん草、トマトや、ブルーベリー、バナナ等は抗酸化作用の他、日焼けによって発生した活性酸素を除去してくれる役割も果たしてくれます。
それは、これらの食材にビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、リコピン、ポリフェノールなどの抗酸化物質が多く含まれているからです。
インナーケアとして効果を発揮するためにはこれらの食材を1食3品以上目標にとるようにしましょう。
日焼け対策におすすめの商品5選
ここでは、おすすめの日焼け対策商品をご紹介します。
【日焼け止め】
日焼け対策にも日焼け後にも使える日焼け止めは紫外線吸収剤が含まれず紫外線散乱剤を使用しているノンケミカルのものです。
赤く日焼けした肌には炎症を和らげる日焼け止めもあります。私が1年中利用しているのがジョンマスターオーガニックの「G&CパーフェクトUVミルク(グリーンティー&カレンデュラ)」です。
自然由来の成分を配合していて、つけ心地もよく白くならずメイクも馴染みます。
【ビタミンCコスメ】
ビタミンCは抗酸化作用が高いため、メラニンの合成を抑えて事前に肌にシミを防いでくれるため日焼け対策になります。
日々のビタミンC化粧水ならばドクターシーラボの「VC100エッセンスローション」がおすすめです。
VC100シリーズは洗顔から美容液・化粧水・保湿ゲルとお手入れのすべてが揃っています。
【美白成分入りパック】
「SK-II ホワイトニングソース ダーム・リバイバル マスク 」は、SK-Ⅱの定番パック商品で、美白美容液1本分(30ml)が配合されています。
密閉力が高く美白ケアが8時間継続します。日焼け後に集中的に使うと効果が高いです。
【UVカットマスク】
マスクを手放せない毎日なので、UVカットマスクが日焼け対策にもなって一石二鳥です。
UVカットをしてくれる素材でマスクを作っている企業が増えていますので、インターネット上で検索して購入することが可能です。
【髪の日焼け止め】
忘れがちなのが髪の日焼け対策です。
日本人は黒髪なので特に頭皮に紫外線の影響があり、薄毛やたるみの原因になっています。
AVEDAの「サンケアプロテクトヘアヴェール」は、植物由来の成分が髪を夏の強い日差しから守ってくれます。使い方は髪全体にスプレーするだけです。耐水性なので、海やプールなどのリゾート地でも長時間の効果が期待できます。
うっかりやりがち!NGな日焼け対策
日焼け対策をしているつもりが、実際は効果がなかったり、逆効果になってしまうこともあります。
例えば、ビタミンCを使う方法やタイミングを間違えてしまうことです。
先ほどは日焼け後にビタミンCを摂取することやビタミンCのローションを使うことをお勧めしましたが、利用方法によってはビタミンCがシミ自体を増やしてしまうこともあります。
長年の研究によって開発されて発売している化粧品のビタミンCではなく、柑橘系の果物(レモンやグレープフルーツ、ベルガモットなど)を購入してパックをしたり、化粧水を作ったりすることがこれにあたります。
柑橘系の果物には一部光毒性の成分が含まれているため、逆に紫外線を吸収する働きがあります。この働きによって逆に紫外線が吸収されシミが増えたり濃くなってしまうのです。
肌トラブルを避けるためにはビタミンCを内側から摂取することや、日焼け後、寝る前の肌につけるなど、上手に使うようにしましょう。
もう一点気を付けたいのが、日焼け止めの選び方や使い方です。
例えばパッケージに記載されているSPFやPAですが、数字が高くてプラスが多ければよいというのは間違いです。重要なのは使い方で、日焼け止めを頻繁に塗りなおすこと(2~3時間に一度)が効果を持続させる一番の対策になります。
また、紫外線は一年中降り注いでいます。室内だから日焼けをしないということではありません。
外出をしていないから日焼け対策をしなくてもよいというのは間違いです。
紫外線は室内にも入ってきますので基本的には年中ケアをすることが必要になってきます。
まとめ
日焼け後に行うべき応急処置と、日常的に必要な日焼け対策をまとめました。
出来る限り、うっかり日焼けをなくし正しく予防をすることで健康的で美しい肌を保ち続けていきたいですね。
たくさんある日焼け止め・・でもどれがいいの?
女性が最も美容に敏感になるといっても過言ではない季節がやってきました!
生き生きとした緑やキラキラした日差しが心地よく、気分も上がる!
なのに100%楽しめない原因。
そう。「紫外線」。
こんにちは。美容食育士の平子 実佳です。
皆さんもご存知の通り、紫外線はシミ、そばかすだけでなく、乾燥、たるみなど様々な肌トラブルを引き起こす憎き相手!
そんな紫外線と戦うために皆さんは正しく日焼け止めを選べていますか?
実はちゃんと自分に合った日焼け止めを選べているという人は少ないんです。
なぜなら、巷には数値が低いものから高いもの、肌に優しいもの、ウォータープルーフのものなど、たくさんの日焼け止めで溢れているから。
雑誌やテレビなどで取り上げられたものを使えば安心。そう思ってる人も多いと思います。でも!あなたの肌を守るのはあなた自身なのです!雑誌やテレビの情報だけでは守りきれません!敵を知って己を知るですね♫
いま一度、紫外線と日焼け止めについて知って、正しい日焼け止めを選んで美肌を手に入れましょう。
紫外線について
紫外線は、肌老化の原因の約80%と言われています。
その紫外線は太陽から放出され、A波(UV-A)、B波(UV−B)、C波(オゾン層で吸収され地表には届かない)があります。
シワやたるみの原因!生活紫外線のUV−A
紫外線の約9割を占めるUV−Aは、コラーゲンやエラスチンを作る繊維芽細胞のある真皮にまで届き、買い物や通勤など日常生活の中で、知らぬ間に浴びることでゆっくりと肌を黒くし、シワやたるみの原因になります。ガラス越しにも浴びているので室内でも注意が必要です。
海やレジャーに行かなくても黒くなってしまう人は日常生活で紫外線ダメージが蓄積されているのかもしれません。
シミや色素沈着の原因!レジャー紫外線UV−B
メラニン色素を作り出し、シミや色素沈着をおこす原因のUV−Bはエネルギーが強く、表皮にダメージを与え、あらゆる角度から細胞を傷つけ、赤く炎症をおこします。炎症は紫外線を受けてから8〜24時間でピークに達し、数日続きます。皮が剥けるのはこの細胞ダメージが大きく、修復ができない状態にあります。海などで日焼けをしたときに真っ赤になるのはこのエネルギーの強いUV−Bの影響にあります。
これら作用の違う2つの紫外線から肌を守ることで美肌への道はグッと近づきます。
晴れた日だけ日焼け止めを塗れば大丈夫?
紫外線の量や強さは季節や天気によって変わります。
しかし、UV−Aは気温が暖かくなる4月から秋の初めの9月が強くなりますが、冬になってもその半分程度にしか下がりません。
つまり、一年中、紫外線量はゼロになることはなく、年間を通して気をつけなければいけないのです。
例えば空に雲が覆っている薄曇りの場合、快晴のときの8割〜9割、曇りで6割、雨で3割程度の紫外線量があります。
また紫外線は太陽から直接届くものだけではなく、地表で反射されたものや空気中のほこりなどで散乱されて届くものもあります。
特に地表が雪の場合では80%もの紫外線が反射され、砂浜の10〜25%よりも飛び抜けて高くなっているので冬の雪山はとても注意が必要です。
<地表面の反射率>
- アスファルト10%
- 水面10〜20%
- 草地10%以下
日焼け止めを選ぶ基準SPFとPAとは?
皆さんは日焼け止めを選ぶときにこの数字を見て選びますよね。ではそれぞれにどのような意味があるのかみていきましょう。
SPF=UV-Bの防止効果
日焼けを起こすまでの時間を伸ばす目安。
普通肌の人が赤くなる時間を25分とし、SPF30の日焼け止めを塗ると
25分×30分=750分=12.5時間
つまり、塗らなかったときの30倍程、赤くなるのを防ぐという意味です。
色白の人20分
色黒の人30分
赤くなりやすい人は普通肌の人より高めの日焼け止めを塗ることがおすすめですね。
PA=UV-Aの防止効果
UV-Aを浴びた2〜24時間に肌が黒くなることを表したもの。
PAの横にある+が大きいほど効果が高いことを示しています。最も大きい指数が+4です。
また数値が高いからといって一日中安心というわけではありません。汗や皮脂などで成分が落ちてしまい、効果は薄くなってしまいます。紫外線をしっかり防ぐには2〜3時間ごとに塗り直しが必要です。
数値以外での選び方は?
日焼け止めを選ぶ際はSPF.PAの数値だけで選ぶのではなく、自分の肌質(赤くなりやすさや黒くなりやすさなど)や目的、用途によって選ぶことが大切です。
SPF50 PA++++
海外リゾート、特に紫外線が強い場所、紫外線に弱い人
SPF30 PA+++
普段の買い物や散歩など短時間の外出
ケミカルとノンケミカル
また数値以外でもノンケミカルやケミカルと呼ばれるものもあります。
これは紫外線防止成分の違いによるものです。一般的にケミカルと呼ばれるものは紫外線を吸収して熱やエネルギーに変えるものを、ノンケミカルは肌の表面を覆い、紫外線を反射させるものをいいます。
最近ではイメージの良いノンケミカルと呼ばれるものが多くなっていますが、決してケミカルが良くないというわけではありません。それぞれのメリットデメリットを比べて自分の肌質に合ったものを選ぶようにしましょう。
ケミカル
<メリット>
- 紫外線カット効果が高い
- 白浮きしにくい
- きしみ感がない
- 汗や水に強い
<デメリット>
刺激が強いので敏感肌の人は注意が必要
ノンケミカル
<メリット>
- 肌に優しい
- 子供にも使える
- 石鹸で落とせる
<デメリット>
- 白浮きしやすい
- 汗や水に弱いのでこまめに塗り直しが必要
この他にも敏感肌の人や子供に優しい成分を配合したもの、ジェルタイプ、クリームタイプ、スプレータイプなど使い分けしやすいものもあるので、選ぶ際はポイントにしましょう。
なんとなくではなく自分目線で
同じ環境下でも肌質によって焼けやすさが違うので、目的や好みに応じて選ぶことで肌への負担を減らし、快適に日焼け止めを使うことが美肌への近道です!
10年後の美肌対策は“今”が大事!
しっかりと紫外線対策をして、おでかけを楽しみましょう!
春先から強くなる紫外線。日焼け止めを塗るのはもちろんですが、
「ベタベタしたくない」
「塗るのが面倒」
という人には、UVブロック効果のある衣類を上手に使うのがおススメです。
UVブロック効果のある衣類で使いやすいのが、カーディガンと手袋です。
実は、素材や色で紫外線ブロック効果が異なります。
効果的な物を選んで、今年の春夏の強い紫外線を乗り切りましょう!
ブロックすべき紫外線について
普段気を付けなければいけない紫外線には2種類あります。
- A波
- B波
洋服を着ている部分は日焼けをしないと思っている人が多いです。しかし、長袖などを着て気をつけていても、A波は防げますがB波は洋服を通るので、日焼けをしてしまうのです。
そして、このB波は、UVカット効果のあるカーディガンや手袋を使うことで、防ぐことができます。
UVカット素材について
UVカットしてある衣服には、次の2種類があります。それぞれの特徴があるので、ご自身の体質に合わせてお選びください。
1.繊維に練りこむタイプ(ポリエステル)
紫外線を吸収・反射するような物質を繊維に練り込んである素材。主に、ポリエステル素材に多いです。
カーディガンの繊維にチタンやカーボンなどの、紫外線散乱剤のチタンなどを練り込む加工方法は、ポリエステルやレーヨンなどにはできるのですが、綿などの天然素材にはできません。
また、乱反射する効果があるので、服の内部の温度が上がるのを防ぐ「鏡の役割」をしてインナーが透けにくいなどの特徴もあります。
こちらの素材の方が、お値段的にお手頃で手に入ります。ファストファッションのお店でも売られているので、簡単に手に入るのがメリットですが、化学繊維のため、着ていると肘の辺りがたまに痒くなる事があります。
2.付着させるタイプ(綿)
製品に紫外線を吸収するような物質をを吹き付けてある素材。
一般的に綿などの天然素材には、できあがったカーディガンに紫外線吸収剤を付着させることでUVカット加工をします。
普段着るものの素材を気にされる方は、このタイプのカーディガンや手袋などを利用されるとよいでしょう。綿素材がお好きな方は、厚手の生地であれば、紫外線を通しづらいです。もし素材を、光にかざして光が漏れていたら、UVカット効果も弱くなります。
UV加工をしているものは、紫外線カット率は、一般的に90%以上となっているものが多いです。
どの色の素材にするかも重要
色によって、UVカット効果が異なります。
いちばん気をつけたい紫外線はB波ですが、「UVカット」加工をしていない状態で、色別のUV透過率は、
- 白: 19.37%
- ピンク: 9.6%
- 黒: 1.67%
白やベージュ系でもUVカット加工されている製品であれば、もちろん紫外線防止効果はあります。黒は紫外線防止効果が高いので、UVカット加工されていない物でも、ある程度は防止してくれます。
「UVカット」加工されていて、さらに黒の素材であればかなりの紫外線防止効果が期待できます。
ただ黒の素材の問題点は、紫外線は防止するのですが、熱をためやすい色なので、暑いという事と、見た目が暑苦しい所でしょうか。紫外線ブロックを取るか、涼しさを取るか…?
蒸れない素材はUVカット効果が落ちる
夏に、長袖のカーディガンや手袋をすると、暑いし、蒸れやすいです。しかし、「冷感素材」「Cool素材」などの加工のしてある素材は、通気性がよいですが、紫外線も通しやすいです。
そこで、できるだけ密度が高い織り方のもので、蒸れにくい物を選ぶおススメです。
このようにUV加工したものは色んな種類がありますが、この「UVカット加工」がどのくらいもつのでしょうか?
洗濯するとUVブロック効果は落ちる?
UVカットカーディガンや手袋は洗濯をすることでその効果が少しずつ落ちていきます。
製品にあとから紫外線吸収剤を吸着させたものは、洗濯によって効果が失われやすいので、次の年には新しいものを買った方がいいでしょう。
繊維に紫外線をカットしてくれる粒子を練り込んでいるカーディガンの方が、効果が長持ちします。長く着たいのであれば、こちらのタイプを選ぶとよいです。
UVブロック効果を長持ちさせる工夫
効果を長持ちさせるための工夫として、こんな方法があります。
- UVカット効果のある洗濯洗剤や柔軟剤を使う
- UVカットスプレーをかける
※生地やUV加工によっては使えない場合もありますので、よく確認してくださいご利用ください。
日焼け止めを併用する
カーディガンの下の素肌や顔を守るためにも、日焼け止めは併用した方が良いです。
カーディガンや手袋をつけることで、日焼け止めを塗りなおす回数は減ります。日焼け止めはお肌にも負担がかかるので、お肌をできる限り守るためにも、UVカット加
そろそろ紫外線対策が気になる時期です。
手の甲は日焼け止めをついつ塗り忘れがちです。そして、手の甲にいつの間にか『シミ』ができている!!なんてことも。
手の乾燥も気になるから、ハンドクリームも塗らなきゃ!!日焼け止めでシミ予防と、手の保湿の両方が欲しい時…
あなたなら、日焼け止めとハンドクリームのどちらを先に塗りますか?
実は、どちらを先に塗るかで、両方のクリームの効果が半減したり、逆に手肌が荒れる事があるのです。これからの時期の必須アイテム!「日焼け止めクリーム」と「ハンドクリーム」の使い方をご紹介します。
日焼け止めとハンドクリームの順番
日焼け止めクリームを塗ると乾燥するので、その後に保湿でハンドクリームを塗る。という方が多いですが、実は逆です。
手の場合は、ハンドクリームを塗り、そのあとで日焼け止めクリームを塗るという順番が正解です。
日焼け止めクリームは、紫外線吸収剤が配合されていると肌への負担が特に大きくなります。なるべく紫外線吸収剤が配合されてないものを選び、こまめに塗るようにしましょう。
ハンドクリームと日焼け止めクリームを混ぜるのはOK?
日焼け止めとハンドクリームは、ハンドクリームを先に塗ったほうがメリットが多いという事がわかりましたね。
しかし、どうせどちらも手に塗るのなら、日焼け止めもハンドクリームもどちらも混ぜてしまってから手になじませるというのはどうなのでしょうか?
成分が分解されると、日焼け止めの効果が実際の効果よりも低下してしまうのです。ただ、あくまで効果が落ちるというだけで、まったく日焼け止め効果がなくなってしまうというわけではありません。
どうしても混ぜて使いたいという場合には、日焼け止めとハンドクリームを混ぜて使うよりも、日焼け止め効果が期待できるハンドクリームを使いましょう。
また、使用期間が過ぎた日焼け止めも同じように成分が分解してしいる恐れがあります。
ハンドクリームにかかわらず、日焼け止めを使うときには他の化粧品などと混ぜて使わない方がよいです。日焼け止めは、見た目はただの乳液やジェルなどですが、この中にはたくさんの成分が合わさって作られているからです。
日焼け止めクリームの乾燥が嫌!
「トイレで手を洗う度にに日焼け止めを塗っていられないから、ウォータープルーフでSPFが高い日焼け止めを塗る」という方もいます。
紫外線ブロック効果の高いクリームは、どうしても肌への負担が大きくなり、乾燥してしまいます。
パウダーに保湿成分も含まれていると尚よいです。
これは、ハンドクリームで手がベタベタするのが苦手な方にもおススメです。
どうしても日焼け止めの乾燥が気になる方は、日焼け止めクリームを使う代わりに紫外線用の手袋をするのも一つの方法です。手袋は夏の時期は暑かったりしますが、保湿対策にもなるので便利です。
日焼けたら保湿を忘れずに!
日焼け止めを塗り忘れて1日外にいたり、プールの際など、気づけば肌が真っ赤に日焼けをしている!!なんてこともあると思います。
そんな時は、美白クリームを塗るよりもまずは保湿をして、肌の火照りを沈めましょう。
化粧水をタップリつけたコットンを手の甲に乗せて、最後にハンドクリームなどで仕上げます。
日焼け止め対策は、【紫外線対策】+【保湿】が重要です。日焼け止めクリームは塗り過ぎてしまうとお肌が乾燥したりするので、ハンドクリームを先に塗るだけでなく、普段からお風呂上りの保湿もしっかりするように心がけましょう。
日頃から手の甲に日焼け止めを塗って紫外線対策を行いましょう。ハンドクリームを塗ってから、日焼け止めクリームを塗りましょう。または、ハンドクリーム感覚で使える保湿力の高い日焼け止めがおすすめです。顔や身体よりも日焼け止めが落ちやすいので、手洗いするたび、もしくは、2〜3時間おきに塗り直すと効果的です。