足と靴の専門家、ハイヒールマイスターの野村佳南です。
足のむくみ防止のために、あなたはどんな対策、対応をしていますか?
足のむくみ対策に販売されている着圧製品はたくさんありますが、この着圧製品、ただ履けば良いってものではないことをご存知でしょうか?
私は看護師ですので医療現場では患者さんには手術の時には必ず着用してもらわないといけませんし、私自身も着圧製品は大好きです。
とにかく圧が強めのものが好きで好んで履いていました。その方がむくみ撃退には良いのかと思っていました。
しかし、足と靴のお仕事をするようになって、着圧製品にも選び方があったことを知りました。きっと私と同じような理由で、とにかく圧が強めのものを選んでいる方も多いと思います。そこで正しい選び方と機能を十分に活かす方法を皆さんに共有させていただきます!!
製品の選び方の前にまず知っておいて欲しいこと
圧はどこにかかるべきなのか、人の身体の構造を知る必要があります。
歩く時に意識する必要があるのは足の指
指先までしっかり使って歩くと着地が安定しバランス良く歩けるので自然と姿勢がよくみえます。
ただでさえ「浮き指」という言葉があるくらい、足の指を使えていない人が現代人には増えているのですが、着圧が指先まであり、指をギュっとしてしまうストッキングは身体にとって良くないものだとわかりますよね。
着圧が逆に指を押し固めてしまうので、立位の姿勢が保ちにくいため、余計な力を要する状態が無意識下で生じているので、足を効率よく動かせず浮腫の原因となっています。
実際、ストッキング着用時と未着用時で足の幅は平均-4cm小さくなり
ストッキングを着用すると圧迫されていました。
関節部分だけをホールドしてくれればいいのですが、ストッキングは指先まで圧がかかっているものが多く売られているので、着圧ストッキングを選ぶときは、指部分は圧のないものを選びと良いですよ!!
むくみの原因は血流の流れが悪くなっている証拠!
関節や筋肉が凝り固まって、静脈のポンプ機能が有効に働いていないのです。
凝り固まったまま着圧をかけても流れが悪いので、そもそもの戻りが悪くなっているので逆効果です。
圧に頼らずに、
昼間は足の指先までしっかり使うようにウォーキングを意識して
足首や股関節をほぐし、適度なストレッチをしてから
夜間につま先部分がない靴下や、ナイトストッキングで適度な圧をかけてくれるものの方がむくみ撃退には効果的ですよ。
朝起きた時の足のスッキリ感は比べ物になりません。
是非試してみてくださいね!