女性ホルモンは増やすことができる思いますか?
こんにちは!女性の内外面の美しさと魅力を惹き出すカウンセラー麻井聖子です。
加齢と共に女性ホルモンが減少していくのは自然なことです。
女性にとって女性ホルモンは心身の健康と美しさに大きく関係しているため、女性ホルモンを増やせないという事は、「年を取ったらもう女は終わりってこと?」と思われるかもしれません。
しかし、そうではありません。
今回は、女性ホルモンを“食事からコントロールする方法”についてご紹介します!
まずは知っておきたい!女性ホルモンとは?
女性ホルモンは、ごくわずかな量で体内のさまざまな働きを起こさせる情報伝達物質です。
女性ホルモンには大きく分けて二種類あります。
1 卵胞ホルモン
エストロゲンと呼ばれ丸みをおびた女性らしいカラダやツヤのある肌・髪を保ったり、骨粗鬆症などから守ってくれる働きをしてくれます。
エストロゲンの分泌が多い時期(排卵前)は、心・お肌・カラダは落ち着いています。
2 黄体ホルモン
プロゲステロンと呼ばれる妊娠の成立・継続に欠かせないホルモンです。
プロゲステロンの分泌が多い時期(排卵後)は、お肌トラブルや浮腫みを起こしたり、気持ちもイライラしがちになります。
どちらのホルモンも女性に欠かせないものです。40代以降になると、この女性ホルモンが減少し、さまざまな不調を引き起こします。
女性ホルモンは増やせないの?
女性ホルモンのピークは、20代後半から30代前半。
その後、分泌量は徐々に減少していき、45歳から55歳くらいには閉経と共に激減します。
減少するのは加齢と共にカラダにとって自然なことであり、増えることはありません。ただ、女性ホルモンの減少に対してさまざまな対策はできます。
特に食事でコントロールすることは大切です。
女性ホルモンをコントロールする食事
女性ホルモンをコントロールするには、バランスの取れた食事が必要です。
バランスのとれた食事とは、糖質・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素がバランスよく入った食事です。
糖質
主にご飯・パン・麺などの主食。ブドウ糖に分解されエネルギー源になります。
脂質
油・肉・卵・乳などの動物性食品に含まれる脂、魚や大豆製品に含まれる脂。脂肪酸に分解されて、脳や細胞膜のエネルギー源になります。
タンパク質
主に肉・魚・大豆製品・乳製品。アミノ酸に分解され筋肉・骨・血液・肌・神経伝達物質・消化酵素になります。
ビタミン
他の栄養素と違い、エネルギーやカラダの構成成分にはなりません。その代わり、さまざまな生理機能の維持に働いたり、エネルギーや体をつくるための代謝に関わっています。ビタミンは体内でほぼ合成されないため、食事として摂取する必要があります。
ミネラル
ミネラルの働きのひとつがカラダの構成成分です。カルシウムやリン、マグネシウムなどは骨や歯をつくり、鉄やリン、硫黄はタンパク質や脂質と結びついて体成分となります。
ミネラルのもうひとつの働きは、生理作用です。ナトリウムや塩素、マグネシウムなどは筋肉の収縮や神経伝達に関わります。
マグネシウムや亜鉛、ヨウ素などは代謝の調整に関わっています。
食事から摂取するミネラル不足や過剰が長く続くと、適切な濃度を保てなくなり欠乏症や過剰症が現れます。
これらの栄養素が無条件に女性ホルモンになるわけではありません。
カラダにとって必要な5大栄養素をバランスよく適切な量を摂取することで、女性ホルモンをコントロールできる体を作っていきます。
女性ホルモンと似た作用がある食品だけを過剰に摂取しても女性ホルモンになることはありませんし、どんな食品でも過剰摂取が続けば使われなかった残念な物質として脂肪となり蓄えられてしまいます。
逆に必要な栄養素を摂取しないのも、代謝が上がらず脂肪燃焼がうまくできず太りやすくなることも。
バランスのいい食事を摂ることは、女性ホルモンをコントロールできるだけでなく、健康的なカラダと美しいお肌、そして安定したメンタルを保つためにも大切です。
人生100年の今の時代をバランスのいい食事を心がけて、女性としての人生を自分らしく美の華を咲かせ続けてください。
女性のからだは、子どもを生む、生まないに関係なく、生命のもとをもっています。とても神秘的だと思いませんか?
受精した時、育てて生む準備が、女性のからだのなかでは自然とできているのです。
生理を観察することで、健康チェックもできます。
初潮から閉経まで
日本人の平均的な閉経年齢は、50歳といわれています。これはあくまで平均なので、下は38歳から上は60代までとのデータもあるようです。
たいてい初潮から35年間くらい、毎月の生理と付き合うことになるようですが、妊娠や出産などで、個人差があります。
毎月、5日間は生理期間とすると、なんと、生涯で2,000日以上。約6年は、月経と付き合うことになるのです。
生理の仕組みとサイクルを理解して、うまく生理と付き合っていくと、憂鬱になる事なく、すんなりと過ごすことができます。
生理によって体が守られている
女性は生まれたときから、卵巣の中に赤ちゃんをつくるために必要な卵子の元を持っています。そして、思春期になって、赤ちゃんができる体に成熟すると、学校でも習っていると思いますが、女性ホルモンの働きにより一定のサイクルで、卵子が、ひとつずつ排出されるようになります。
卵子を卵管がキャッチして、子宮へ送り込みます。これが排卵です。同じころ、卵巣の出すホルモンの働きで子宮のかべが厚くなっています。これが赤ちゃんのベッドと呼ばれる部分ですね。卵子が精子と出会えば受精卵として、子宮にとどまりますが、受精しなければ卵子はまもなく消えて、子宮のかべがくずれて外にでていくのです。これが月経血で、いわゆる生理です。
血液とよく似ていますが、子宮の壁の組織がまじっているため、純粋の血液とは違います。
思春期のときの学習を曖昧にしていても、毎月、自分の体でおこっていることを感覚的にとらえているかと思いますが、このあたり正しい理解になっていたでしょうか。
意識してみると、自分の体が愛おしくなるものです。
PMS(月経前症候群)
生理前がつらいという方、月経前症候群という言葉はご存じですか?
生理がはじまって2~3日目ごろがピークの生理痛(月経困難症)とは異なり、生理が始まる3~10日くらい前から起こるものです。
Pre Menstrual Syndromeの略で、不快な症状が繰り返し3ヵ月以上続き、しかも日常生活に差し支えるほど症状がひどい場合に、月経前症候群と診断されます。
<PMSの症状例>
乳房が張る、乳房が痛む、眠気が強くなる、肌が荒れる、食欲が増す、体重が増える、体がむくむ、冷える、頭痛、腰痛、下腹部痛、…身体的不調だけでなく、イライラする、怒りっぽくなる、パニックになる、涙もろくなる、集中力がなくなる、憂鬱な気分になるなど精神的にも悩ましい症状があります。
これは、生理周期も卵巣機能も正常な人でも起こります。日本人のように完璧主義で几帳面な方は、このPMSになりやすいといわれています。
生理中も快適に過ごすために
誰しも、一度や二度、また毎月、PMSだったり、生理痛、更年期障害、このなかの症状に悩まされた経験があるのではないでしょうか?
生理にまつわる、これらの問題が解消されれば、毎月の不安もなくなると思います。解決策の一つに、食事を見直すという、いたってシンプルな方法があります。
生理の不快を食事で解決
生理との付き合いに限ったことではありませんが、栄養バランスのとれた食事で、ビタミン・ミネラルをしっかり摂取することが大切です。
食べたもので、私たちの体は作られ、整えられていきます。
とくに生理での不調な症状が重いとき、急に症状が重くなったときは、子宮内膜症などの病気がかくれている場合もあるので、そんなときはすぐに婦人科を受診しましょう。
最近では、生理痛のようにPMSにも対応した薬もあります。
骨がスカスカになる骨粗鬆症を防ぐためにも、さきに挙げたようなバランスのとれた食事のほか、適度な運動も取り入れてみてください。
閉経は女の第二の人生の始まり
平均寿命が延びたことにより、私たちの親や祖父世代には、人生の後半であった閉経も、今では、まだ折り返しの年齢でもあります。つまり、ここからまた女の第二の人生が始まるのです。
更年期と言うと、女の終わりとか、辛い症状が待っている、といったようなマイナスなイメージがあります。まだ生理がある時に、バランスの取れた食生活、運動、睡眠など健康的な生活をしていると、閉経や更年期もすんなりと迎える事ができます。