こんにちは。
マインドフルネストレーナーの小田祥子です。
私は普段、看護師をしながら、ヨガや瞑想の指導をしています。
皆さんは、ストレスで過食に走ってしまう事はありませんか?
私も、以前、夜勤専任の看護師として老人ホームに派遣勤務していた頃、夜勤明けで帰宅すると、異様に食べている自分がいました(笑)
“食べている”というより、“食べ続けてしまう”という感じかもしれません。
激務で過食が止められなかった過去
甘いものもしょっぱいものも食べたくて、あれもこれも食べるのですが、お腹がいっぱいになったのか、まだ空いているのかもわからなくて、食べ続けてしまいます。
夜勤明け、特に忙しくて休憩がとれなかった夜勤を終えた後はそうなりました。
派遣先で多少時間は異なりましたが勤務時間は、前日の16:00位から翌朝9:00(または10:00)まで。
夜勤中急変やお看取りがあると、記録物や書類整理が終わらず、長くても1時間程度ですが残業になりました。
夜勤中はゆっくり食べる間もなく動き回っていたので、勤務が終わりほっとすると飢餓状態のような空腹感がやってきます。帰宅途中のスーパーではやたら食べ物を買い込みすぎたりしていました。
夜勤が明けた翌日にヨガのレッスンの仕事がると、胃も体も気分も重くて「良くないなぁ」と反省していました。あの当時は、だいぶ無理をしていたなぁと今更ながらにふと思い出しました。
皆さんも、自分にとても無理をさせて頑張り過ぎている時に「過食」してしまう経験はありませんか?
ストレスと過食の関係
ストレスの高い状態の時には自律神経は交感神経優位となり、気分は興奮気味、呼吸も早めで覚醒状態。血流は骨格筋に集中し、胃腸の働きが弱まっている状態です。
ストレスによる「過食」のメカニズムは、この興奮状態を食べることによって副交感神経優位にしようとしている無意識の反応と言うことができます。
有酸素運動も副交感神経優位の状態へと働きかけ、ストレスによる反応を和らげる効果が期待できるので、呼吸法やヨガも「過食」という代償反応を防いでくれます。
ここでお勧めしたいのが、「食べる瞑想」です。
食べる瞑想
マインドフルネスの瞑想には、「食べる瞑想」というものがあり、マインドフルネスのワークショップやトレーニングでは必ず実践する瞑想の一つです。
【食べる瞑想やり方】
食べ物を「味わって食べる」ただそれだけになります。
丁寧に味わって食べるので、食べているときその食べ物に集中し、味や食感をよく噛みんで食べて味わいます。
その日の予定や誰かに言われたことなどに注意をそらさないようにして、会話も食べる瞑想中は慎みます。
しょっぱい、甘い、酸味や苦味、食感、舌触り、丁寧に感じながら
目の前の食べ物や、こうして自分が食べていることへ感謝を感じます。
食べている場所が素敵な場所なら、その空間や景色も味わいます。空やあたたかい陽射し、心地よい風を感じるのも良いです。
“丁寧に感じる”という作業は、怒りや恐怖に関係する扁桃体を鎮静させ、心を穏やかにしますし、感謝の気持ちを持つことは愛情ホルモンの「オキシトシン」の分泌を促します。
本当に美味しいものを、丁寧に味わって食べることは、優しさや穏やかさを取り戻し、食べている時の所作も自ずと美しくなるはずです。
意識すること、努力と継続は必要になりますが、ダイエットにも有効だと思います。
食べ過ぎてしまうと効果はなくなってしまうので適量を意識して(笑)
時には大切な誰かと一緒に、それも良いでしょう。
こころから「美味しい」と感じる食事を感謝の気持ちとともに味わって食べる、「食べる瞑想」でキレイになりましょう。