パーマをかけたいけれど「髪や頭皮へのダメージではげたらどうしよう…」と心配になりますよね。また、すでにパーマを利用している人の中には「薄毛を防ぐ方法はないか」と対策を探している人も少なくないでしょう。
実は、パーマによる髪や頭皮へのダメージを最小限に抑えながら、理想のヘアスタイルを楽しむ方法があります。
今回は、はげるのを防ぐための対策はもちろん、正しいヘアケア方法も併せて紹介します。ぜひ、髪や頭皮の健康を守るためのポイントを掴んでいってください。
パーマではげるというのは嘘?
パーマをかけるとはげるという噂は昔からありますが、必ずしも直接的な原因とは言い切れません。しかし、パーマにより髪や頭皮がダメージを受け続けた場合、将来的にはげてしまう可能性はあります。
まず、髪や頭皮がダメージを負う主な原因はパーマ液です。パーマ液は髪の内部構造を変え、キューティクルの損傷やタンパク質の流出を引き起こします。そのため、髪が細くなった結果として地肌が透けて見えやすくなることが、はげると噂される原因として考えられるでしょう。
また、パーマ液が頭皮に刺激を与えて炎症が起きると、髪の成長が妨げられて薄毛につながることもあります。さらに、薬剤の残留が頭皮環境を悪化させることも原因のひとつです。しかし、適切な施術を受けてアフターケアを行えば、薄毛のリスクを軽減させることができます。
パーマの種類ではげやすさは変わる?
パーマにはさまざまな種類があり、髪へのダメージの大きさやはげやすさも変化します。パーマは、髪の内部構造を変えて形状を変化させるものです。髪の毛を構成するタンパク質の結合を化学的に切断し、新しい結合を作り替えることで、カールやウェーブを作ります。
代表的なパーマは、以下の3種類です。
- コールドパーマ:薬剤のみで自然なカールを作り、ダメージは比較的少ない。
- ホットパーマ:熱を加えることで強いカールを作るため、髪へのダメージが大きい。
- デジタルパーマ:薬剤とアイロンを使用し、形状記憶効果が高いカールを作る。
髪にやさしいパーマは、コールドパーマやデジタルパーマなど、ダメージが少ない薬剤を使った施術方法です。そのため、ダメージを最小限に抑える薬剤を使用し、低温での施術を行っている美容院を選ぶことをおすすめします。
また、髪の毛を筒状の棒にらせん状に巻きつけ、パーマ液を塗布してカールを作るスパイラルパーマという手法もあります。スパイラルパーマは、髪に立体感や動きを出しやすいので、特におしゃれを楽しみたい男子に人気です。
しかし、通常のパーマよりも施術時間が長くなるため、髪や頭皮に強いダメージを与えてしまうリスクがあります。パーマではげないためには、自分の髪質や肌質に適切なパーマを選び、正しいヘアケアを心がけることが重要です。
パーマではげないための対策9選
ここでは「パーマはかけたいけどはげるかもしれない…」といった不安を解消するために、はげないための対策を紹介します。おしゃれなパーマを楽しみながら、髪や頭皮の健康を守るためにも、ぜひ参考にしてください。
頭皮の状態を整える
パーマをかける前に、頭皮を健康な状態に整えておくことが大切です。フケや炎症が見られる場合は、まず医療機関でしっかり治療しましょう。こうすることで、ダメージが最小限に抑えられ、薄毛のリスクを減らせます。
髪質に合ったパーマを選ぶ
パーマの種類は、自身の髪質やダメージレベルに合わせてを選ぶことが重要です。はげるのが心配な人は、デジタルパーマや酸性パーマなど、ダメージが少ない方法を選択しましょう。迷ったときは、美容師に相談して最適なパーマを提案してもらうのがおすすめです。
信頼できる美容室を選ぶ
パーマではげるのを防ぐには、信頼できる美容室を選ぶことも大切です。施術に用いる薬剤の種類や放置時間、施術の温度設定など、適切な施術が保証されているかを確認しましょう。さらに、悪いレビューなども併せて確認しておくと安心です。
ダメージが少ない種類を選ぶ
パーマで理想のヘアスタイルを実現しつつ、髪の健康を守るためには、ダメージを最小限に抑える方法を選ぶ必要があります。たとえば、髪にやさしいコールド系がおすすめです。個人差はあるため、もし施術中に痛みや違和感を感じたら、すぐ美容師に伝えましょう。
頭皮保護剤を使用してもらう
頭皮保護剤を使用することで、パーマ液による頭皮への刺激を防げます。保護剤は、パーマ液が直接頭皮に触れるのを避けられるため、ダメージリスクを低減できます。特に、乾燥肌や敏感肌の方は事前に美容師に伝え、保護剤の使用をお願いしましょう。
トリートメントなどで髪をケアする
パーマ後の髪は傷みやすいため、ダメージを補修するトリートメントやヘアパックが必須です。また、定期的なケアにより髪を内側から強化し、パーマを長持ちさせることもできます。日常のヘアケアには、洗い流さないトリートメントを使って髪を保護しましょう。
頭皮マッサージを行う
頭皮マッサージは血行を促進し、髪の成長に必要な栄養を頭皮に行き渡らせる効果が期待できます。毎日のヘアケアに数分間の頭皮マッサージを取り入れることで、美しい髪を保つための基盤を築けます。
パーマの頻度を控える
はげるのを防ぐためには、パーマの頻度を控えることが重要です。短期間に何度もパーマをかけると、髪や頭皮にダメージが蓄積します。次のパーマは、少なくとも3ヶ月の間隔を空けるよう心がけましょう。
ヘアカラーとの併用は避ける
ヘアカラーとパーマの同時施術は、髪に与えるダメージを大幅に増加させるため避けた方が良いです。ヘアカラーとパーマの間には、少なくとも2週間の間隔を空けて行うのが理想的です。ダメージを最小限に抑え、髪と頭皮の健康を守りましょう。
パーマをかけない方が良い人の特徴とは
パーマをかけない方が良い人の特徴は、以下のとおりです。
- 頭皮が敏感で、化学薬品による刺激を受けやすい人
- 既に髪や頭皮にダメージが蓄積して傷んでいる人
- 抜け毛や薄毛で悩んでいる人
- 過去にパーマやカラーリングでアレルギー反応が出た人
- 髪の再生速度が遅く、ダメージからの回復が難しい人
これらの特徴に当てはまる人は、パーマをかける前に美容師と相談し、髪と頭皮の健康状態を考慮することが大切です。
パーマをかけると薄毛を誤魔化せる?
パーマをかけると、薄毛をある程度誤魔化すことはできますが、メリットと同時にデメリットも存在します。
メリットは、パーマによりボリュームや動きが加わり、髪の密度が低い部分を目立ちにくくする効果が挙げられます。
デメリットとなるのは、パーマ液の使用により髪や頭皮に悪影響を及ぼすリスクがある点です。施術を受ける前に美容師に相談して、薄毛をカバーできるスタイルを選びましょう。
まとめ
本記事では、パーマではげるのを防ぐための対策について、解説してきました。薄毛を防ぐには、施術前に髪と頭皮のコンディションを整え、パーマ後は適切なアフターケアを心がけることが大切です。
また、パーマによる薄毛のリスクを最小限に抑えるため、信頼できる美容室を利用することもおすすめします。自分の髪や頭皮を守るために、美容師と相談しながら適切なパーマの施術を選ぶことが重要です。
本記事で紹介した対策を参考に、自分にぴったりのパーマスタイルを楽しみつつ、健康的できれいな髪を保ちましょう。
ワセリンは、保湿性が高い上に赤ちゃんから大人まで使用できるため、スキンケア商品として多くの世代に愛用されています。しかし「髪の毛や頭皮に使用するってどうなの?」と疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。
ワセリンを正しく使えば、髪の毛や頭皮を乾燥から守ることができるものの、つけ過ぎると逆効果になりトラブルが発生する可能性もあります。
本記事では、ワセリンをヘアケアに取り入れるデメリットをはじめ、髪の毛や頭皮への効果や使い方、選び方、おすすめ商品までを紹介します。ワセリンをつけ過ぎて落ちない時の対処法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
ワセリンを髪の毛に使うデメリットとは?髪が傷むって本当?
ワセリンを髪の毛や頭皮に使用する場合、注意すべき点があります。まずは、ワセリンを髪の毛に使うデメリットを確認しましょう。
髪の毛や頭皮に使うデメリット
ワセリンを髪の毛や頭皮に使う主なデメリットは以下の3つです。
- 髪の毛や頭皮がベタつく
- 毛穴が詰まりやすくなる
- 洗い流しにくい
ワセリンを塗りすぎると髪がベタつき、重たい印象に見えます。特に、細毛や柔らかい髪質の方やショートヘアの方は、つけすぎに注意が必要です。
次に、ワセリンは密閉性が高いため、頭皮に塗ると皮膚の通気性を悪くする可能性があります。シャンプーでしっかり洗い流さないと、頭皮が臭くなったり、毛穴が塞がれてニキビなどの頭皮トラブルを起こしたりする可能性もあり得るでしょう。
テクスチャが固めで油分が多いワセリンは、洗い流しにくいというデメリットもあります。そのため、塗り過ぎないよう十分に注意することが大切です。
ワセリンを髪の毛に使うと傷むのか
ワセリンは無香料・無着色のパラベンフリーで、赤ちゃんにも安心して使える商品のため、髪を傷めるような成分は含まれていません。髪の毛の内部や頭皮に浸透することもないので「ワセリンの成分が原因で髪の毛が傷むのでは?」といった心配はしなくても大丈夫でしょう。
ワセリンをヘアケアに使うのが向いている人の特徴
ワセリンをヘアケアに使うと良い人の特徴は、髪の毛や頭皮が乾燥し過ぎている人です。保湿力が高いワセリンをヘアケアにプラスすることで、髪の毛を感想やドライヤーの熱から保護できます。
逆に、ワセリンが合わない人は、脂性肌でニキビなどの頭皮トラブルを起こしやすい人です。ワセリンを髪の毛や頭皮に塗ることで、毛穴詰まりを起こして悪化させる可能性があるため、注意しましょう。
ワセリンの髪の毛・頭皮への効果とは?スキンケアにも
ワセリンは保湿性に優れているため、スキンケアやリップケアまで幅広く使われています。ここでは、髪の毛や頭皮だけでなく、肌への効果について詳しく紹介します。
髪の毛・頭皮への効果
髪の毛や頭皮にワセリンを使用する最大のメリットは、保湿性の高さとコーティング力にあります。ワセリンを髪の毛や頭皮に塗り、水分を閉じ込めることが可能です。頭皮の乾燥によるかゆみやフケの予防や、髪の毛のダメージ防止に役立ちます。
また、ワセリンで髪の毛の表面をコーティングすれば、摩擦からキューティクルを保護できます。正しく使うことで、健康的でツヤのある髪を維持する効果も期待できるでしょう。
スキンケアとしての効果
ワセリンは、乾燥した肌の保湿、荒れた唇のケアにも効果的です。特に、乾燥する冬の時期は、肌のバリア機能を高めて外部刺激から守る助けになります。唇に塗れば水分の蒸発を防げるため、リップケアにもおすすめです。
ワセリンの髪の毛・頭皮への正しい使い方とは?ヘアオイル代わりにも!
ここでは、ワセリンを髪の毛や頭皮に使う際の正しい使い方をはじめ、ヘアオイルやスタイリング剤の代用とする方法を紹介します。ワセリンは、正しい使い方を理解して適切に使用することで、保湿効果を上手く活用できます。
髪に使用する場合は、少量ずつ手に取り、髪の毛の中間から毛先にかけて軽くなじませていくことがポイントです。頭皮に塗る際は、特に乾燥が気になる部分にのみ薄く塗布し、毛穴を塞がないように注意しましょう。
ドライヤー後のヘアオイルとして使用する方法
ドライヤー後にヘアオイルの代用として使う場合、少量のワセリンを塗布します。ワセリンが髪にコーティングされて水分の蒸発を防ぎ、パサつきを抑えてツヤを出すことができます。
- ドライヤーで髪を完全に乾かす。
- 指先でワセリンを少量取り、手のひらに伸ばして温める。
- 毛先を中心に、ワセリンを揉み込むように塗る。
もしベタつきが気になる場合は、ブラッシングして余分なワセリンを落としましょう。
スタイリング剤として使用する方法
ワセリンは、軽いヘアスタイリング剤としても使用できます。特に、ポニーテールなどで髪の毛をまとめて毛束感を出したり、襟足のおくれ毛の浮きを抑えたりするのに役立ちます。
- 髪を軽く濡らす。
- ワセリンを少し多めに取り、手のひら全体に伸ばして温める。
- 髪全体にワセリンを揉み込むように塗る。
- 髪を好きなようにスタイリングする。
ヘアケアの時よりも多めに使うのがポイントですが、ワセリンは重めのテクスチャーなので、つけ過ぎないよう注意が必要です。
髪の毛・頭皮に最適なワセリンの選び方
ワセリンは、白色・黄色・プロペト・サンホワイトなどの種類があり、精製度によって分類されています。髪の毛や頭皮に使うワセリンを選ぶ際は、精製度を重視すべきです。
- 白色ワセリン:精製度が高く不純物は少なめ
- 黄色ワセリン:精製度が低く不純物が多い
- プロペト:白色ワセリンよりも精製度が高く刺激が少ない
- サンホワイト:プロペトより高精度のワセリン
精製度が高いワセリンほど不純物は含まれておらず、低いほど不純物が多くなります。刺激が気になる方は、白色ワセリンやプロペト、サンホワイトを選ぶのがおすすめです。
黄色ワセリンは安価ですが、精製度が低いため不純物が多く、肌トラブルを起こす可能性があります。そのため、敏感肌の人は避けた方が良いでしょう。
次は、通販やドラッグストアで買えるヘアケアにおすすめの商品を3つ紹介します。
オリジナルピュアスキンジェリー/ヴァセリン
ヴァセリンのオリジナルピュアスキンジェリーは、1870年にアメリカで誕生し、世界90カ国以上で販売され親しまれている有名商品です。値段は、200gで税込732円とプチプラなので、日常のスキンケアやヘアケアに最適。
成分にはワセリンの他、酢酸トコフェロール(ビタミンE)とBHTが含まれており、保湿効果を高めてくれます。安全性が高く、柔らかいなめらかなテクスチャーで使いやすい点もおすすめです。
口コミでは「皮膚の保湿も素晴らしいけど髪の毛にも効果あり」「三週間経って全く枝毛がなくなった」といった喜びの声が挙がっています。(出典元)
サンホワイトP-1/日興リカ
日興リカの「サンホワイトP-1」は、無香料、無着色、アレルギーテスト済みの製品で、敏感肌の人でも安心して使える高純度ワセリンです。固めのテクスチャなので、冬など寒い時期には出しにくい点はあるものの、少し手で温めることで解消できます。
値段は50gで税込964円と手頃で、少量で広範囲に潤いを与えるコスパの良さや、肌になじむ使用感が魅力です。刺激が少なく、乾燥対策に効果的なため、幅広い年齢層におすすめできる商品です。
口コミでは「ワックスがわりに髪にも使用できる」「つけ過ぎなければツヤツヤのサラサラになる」との声が見受けられます。(出典元)
サンホワイト シルキー/日興リカ
日興リカの「サンホワイト シルキー」は、高品質なワセリンを100%使用しており、ワセリン特有のベタつきを抑えた伸びの良い製品です。
値段は税込1,762円ですが、純度が高いため全身ケアに安心して使えます。エアレスボトル品でプッシュ式のため、衛生的で使いやすい点もおすすめです。
口コミでは「半乾きの髪にほんのりつけると、ヘアオイルのような艶が出てアホ毛も抑えられる」「整髪剤としても利用してる」との声がありました。(出典元)
髪の毛・頭皮につけたワセリンが落ちない…!そんなときの対処法
ワセリンが髪や頭皮に残って落ちない場合、適切な方法で対処することが重要です。ワセリンが落ちない時は焦らず、以下の手順どおりに対処してみましょう。
①:ホットタオルで温める
まずは、ホットタオルで温めてから洗い流す方法です。ワセリンは40度~60度くらいに温まると柔らかくなる性質を持つため、洗い流しやすくなります。
ワセリンが残っている部分にホットタオルをあてて数分温め、その後シャンプーとお湯で洗い流しましょう。
②:オイルで乳化させる
ベタつきがひどい場合は、オリーブオイルをつけてなじませ、乳化させるのがおすすめです。髪や頭皮が乾いた状態で、ワセリンが残っている箇所にオリーブオイルを塗り、よくなじませてください。その後、少しだけ濡らしてやさしく揉みこめば乳化してきます。
乳化させることで髪や頭皮に残ったワセリンが浮いてくるため、洗い流しやすくなるでしょう。
③:シャンプーで洗い流す
最後は、シャンプーをしっかり泡立てて髪全体に均等になじませ、ワセリンが残ってしまった箇所を丁寧に洗います。落としきれていないと感じた場合は、二度洗いすると良いでしょう。
ワセリンは油性のため、洗浄力の高いシャンプーやクレンジングシャンプーを使用すると、より効果的です。ただし、髪を傷めないよう注意しましょう。
ワセリン以外にも日頃からできるおすすめのヘアケア方法
ワセリン以外でのヘアケア方法には、定期的なトリートメントやヘアマスクの使用、適切なシャンプーの選択、髪を優しく扱うことが挙げられます。また、熱によるダメージを避けるため、ドライヤーを使う際は冷風と温風を交互にあてるよう心がけることも大切です。
他には、バランスの取れた食事や水分摂取、適度な運動、十分な睡眠なども、髪の毛や頭皮の健康維持に欠かせません。さらに、ストレスを溜めないように注意すれば、髪の毛の健康を保つことができるでしょう。
まとめ
本記事では、ワセリンを髪の毛に使用する際のデメリットをはじめ、髪の毛や頭皮への効果や正しい使い方、選び方、おすすめ商品、落ちない時の対処法まで、詳しく紹介してきました。
ワセリンは、適切に使用すれば髪の毛や頭皮の保湿に役立ちますが、使い方には注意が必要です。本記事を参考に、自身の髪質や頭皮の状態に適切なワセリンを選び、正しく使用して健やかなツヤ髪と頭皮を目指しましょう。
エクステがパサパサになってしまい、どうにか元の状態に戻したくて悩んでいませんか?エクステはケアを怠るとパサつきが生じやすく、元の状態に修復するには手間がかかります。そのため、地毛のケア以上に注意が必要です。
市販の商品を使用してエクステをサラサラ・つやつやに戻す方法があることをご存知でしょうか。本記事では、エクステがパサパサになる原因と、自宅で簡単にできるケア方法について解説します。
記事の後半では、エクステにおすすめのトリートメントやケアグッズも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
エクステがパサパサになる原因とは?
エクステがパサパサになる主な原因は、乾燥や摩擦、熱によるダメージです。エクステは自毛と異なり、人毛であっても水分量や油分が足りません。そのため、濡れたまま放置したりドライヤーの熱を当てすぎたりすると、水分が失われてパサパサになります。
また、エクステは自毛よりも強度がないため、摩擦によるダメージも受けやすいです。ブラッシングやスタイリングの際に、無理に引っ張ったり力を入れ過ぎたりすると、キューティクルが傷ついてパサつきます。
そのため、適切なケアを行わないで放置した場合、時間とともにエクステの自然なツヤやサラサラ感が失われてしまいます。しかし、しっかりとお手入れを行えば、乾燥を防ぐだけでなくサラっとしたつや髪に戻すことができます。
エクステを市販のものでサラサラ・つやつやに戻す方法
ここでは、パサパサになってしまったエクステを、市販の商品でサラサラ・つやつや状態に戻す方法を紹介します。
適切なトリートメントを選ぶ
エクステの乾燥やパサつきを改善するには、まず適切なトリートメントを選ぶことが重要です。
エクステには髪が乾いた状態でも使用できる、ミストタイプの地毛用トリートメントをおすすめします。日中、外出先でも手軽に使用できるため、乾燥しがちなエクステを適度に保湿することが可能です。
おすすめのトリートメントについて最後の章でご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
オイルタイプのトリートメントは避ける
オイルタイプのトリートメントは、濡れた髪への使用に適しているので避けてください。オイルタイプを乾いた髪に塗るとベタつきが生じるだけでなく、均等に塗布することが難しいためです。
エクステ用のトリートメントはNG
エクステ用のトリートメントは、地毛にダメージを与える可能性があります。そのため、エクステ用ではなく、地毛用のトリートメントを選びましょう。地毛用トリートメントを使用すると、エクステと地毛の両方を効果的にケアできます。
エクステの正しいケア方法とは
エクステの持ちを良くするために、日々のケアは欠かせません。ここでは、お風呂上がりから寝るまでの正しいケア方法、およびスペシャルケアや日中のケアのポイントを紹介します。エクステをサラサラで美しい状態に保つための参考にしてください。
お風呂上がりから寝るまでのケア方法
お風呂上りから寝るまでの正しいケア方法は、以下の通りです。
①タオルドライ後、ドライヤーでしっかりと乾かし、不愉快な匂いや細菌の繁殖を防ぎましょう。できれば、髪をとかしながら乾かせるくし付きのドライヤーがおすすめです。ドライヤーの時間を短縮できるため、熱によるダメージを軽減できます。
②毛先から根元にかけて、少しずつブラッシングしましょう。根元から強引にとかすと、パサつきの原因になるため注意が必要です。目の細かいブラシではなく、荒めのクッションブラシを使用してください。
③次に、ミストタイプのトリートメントを髪に塗布します。地毛とエクステの両方を保湿をして、乾燥を防ぎましょう。
④寝ている間は髪が絡みやすいため、シュシュで軽く結んでください。後ろではなく前で結んで寝ることで摩擦を防げます。シュシュは摩擦を防ぐためにシルクのものがおすすめです。
スペシャルケアや日中のケア方法
スペシャルケアとしては、翌日の髪型に合わせてトリートメントを使い分ける方法がおすすめです。自然なツヤを与えたい時はミルクタイプ、ふんわりボリュームを出したい場合はジェルタイプを使いましょう。
寝る前に左右で大きめの三つ編みを作ると、翌朝ウェーブを生かしたヘアアレンジも楽しめます。その際は、耳下から三つ編みにすると良いでしょう。
日中、乾燥が気になる時はミストタイプのトリートメントを使用して、常にエクステに潤いを与えることが大切です。エクステの状態を良好に保つのに役立ちます。
シールエクステはゴワゴワになる?プルエクステは絡まる?エクステの正しい選び方
エクステには、シールエクステやプルエクステなど、大きく分けて4種類あります。ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリット、エクステの正しい選び方までを解説するので、ぜひ参考にしてください。
シールエクステ
シールエクステは特殊なテープを使用し、ヘアアイロンでシールを溶かして地毛に固定するタイプです。接着面が少なく目立たず、ゴワゴワしない自然な仕上がりなので、顔周りや前髪などにも適しています。
また、比較的取り付けが簡単で施術時間が短いだけでなく、自宅でセルフ装着することも可能です。
ただし、シールエクステは強度が弱く取れやすいので、長期間使用したい方には向いていません。洗髪やドライヤーを使用する際は、取れないよう接着箇所に注意を払いましょう。
プルエクステ
プルエクステは、100%人毛の希少毛を使用し、編み込み部分が5mmと小さく目立ちにくいのが特徴です。自然な質感とカラーで地毛に馴染みやすく、絡まったりする心配はありません。また、取れにくくお手入れが簡単で長持ちする点も魅力です。
ただし、プルエクステは1本当たりの重量が1gと決まっており、ボリュームを抑えた繊細なヘアスタイルは作りにくいというデメリットがあります。カラーのバリエーションが限られていて混合できないため、個性を求める人には不向きといえるでしょう。
編み込みエクステ
編み込みエクステは、エクステを地毛に編み込むタイプで、強度が高く取れにくいのが特徴です。自然な動きやボリュームが出しやすい上、接着剤やテープを使わないので地毛への負担が少なく、ダメージや抜け毛のリスクを低減します。
ただし、編み込みエクステは専門的な知識と技術がいるため、プロに依頼する必要があります。また、取り付けに時間がかかること、地毛が太い場合編み込み部分が目立つ可能性がある点には注意が必要です。
超音波エクステ
超音波エクステは最新技術を採用し、専用マシンで地毛に取り付けます。従来のエクステより自然なスタイリングが可能で、色のバリエーションも豊富です。
ケラチンにのみ反応する超音波を使用するため、地毛へのダメージは少なく、施術のスピードが早い点も魅力です。長時間同じ姿勢を保つ必要がなく、疲労も少ないため人気があります。
ただし、超音波エクステは価格が高めです。毛束が少なく、ロングやボリューム感のあるスタイルにするには、多くの本数が必要となるのでコストがかかります。さらに施術後は、ケラチン部分のケアが欠かせません。また、シャンプー後はしっかり乾かす必要があり、日常のケアに手間がかかるというデメリットもあります。
エクステの正しい選び方
エクステは、自分の髪質やライフスタイルに合った種類を選ぶことが重要です。以下を参考に、自分に適しているエクステを選びましょう。
- シールエクステ:短期間だけエクステを楽しみたい時、自宅で簡単に取り外したい人に最適。エクステ初心者におすすめ。
- プルエクステ:自然な仕上がりと長持ちするエクステを希望する人におすすめ。
- 編み込みエクステ:色をブレンドして長期間楽しみたい人、自然な動きやボリュームを出したい人に最適。
- 超音波エクステ:価格を問わず長期間使用したい人、髪の健康を重視している人向け。
エクステをサラサラにするトリートメントやグッズを紹介!
ここでは、エクステをサラサラにするおすすめのトリートメントやグッズを紹介します。
シャイン!シャイン!プリズムリペアミスト/ダイアンPB
ダイアンPBの「シャイン!シャイン!プリズムリペアミスト」はスプレータイプのトリートメントで、甘すぎず爽やかなシャイニーベリーの香りが特徴です。さらっとしてベタつきにくいアウトバスオイルミストなので、髪にうるおいを与えつつサラサラの仕上がりが実現します。
おしゃれな容器で持ち運びやすく「サラサラになるし香りもお気に入り」と口コミで高い評価を得ています。スタイリングや就寝前のケアに使用することで、エクステをしっかり保護し、サラサラな状態をキープするのに効果的です。オイルタイプなので、使用する時は接着部分を避けましょう。
ディーセス エルジューダ エマルジョン/ミルボン
ミルボンの「ディーセス エルジューダ エマルジョン」は、乳液のような柔らかいテクスチャが特徴的なトリートメントです。ダメージ補修成分として「CMADK」という、髪にとどまりやすいケラチンタンパク質が配合されています。
さらに、バオバブエキスも含まれているため、高い保湿力も期待できます。ドライヤーの前に毛先に馴染ませておくと、エクステを熱から保護してくれるでしょう。口コミでは、香りや使用感共に高評価が多く「ベタベタせず髪がしっかりまとまる」と人気です。
サロンエリート/タングルティーザー
タングルティーザーの「サロンエリート」は、エクステのヘアケアに最適なブラシです。名前の通りサロンでも使用されており、絡まりやすいエクステでも優しく、効果的に梳かすことができます。ブラシ部分は柔軟性があるため、無理な力を加えることなくスムーズなブラッシングが可能です。
口コミでも「使用した瞬間ストレートになる」「持ちやすいし使いやすい」など、高い評価を得ています。サロンエリートを使用することで、エクステの持ちが良くなるのはもちろん、毎日のブラッシングが楽しくなるでしょう。
まとめ
本記事では、エクステがパサパサになる原因や、市販の商品を使用してサラサラ・つやつやに戻す方法について解説してきました。エクステは自分の髪質や希望に合う種類を選び、正しいケア方法を行うことが大切です。
また、エクステをサラサラで美しい状態に保つために、今回紹介したトリートメントやヘアケアグッズも活用してみましょう。
自然乾燥した時の方が髪がサラサラに感じたことはありませんか?実は、自然乾燥には意外と知られていない重大なデメリットが存在します。やはり髪をサラサラな状態にするには、ドライヤーを使うのが一番です。
本記事では、自然乾燥が良くない理由や、乾かし方で異なる髪の状態について解説します。さらに、自然乾燥のメリットとデメリット、ドライヤーを使って髪をサラサラにする乾かし方も紹介するため、ぜひ最後までお読みください。
髪を自然乾燥させた時の方がサラサラに感じるのはなぜ?
自然乾燥させている最中は髪の水分が保たれているため、サラサラに感じることがあります。一方、ドライヤーは使用方法によって髪の水分を過剰に奪い、乾燥させ過ぎてしまいます。
「自然乾燥の方が髪に優しい」という間違った噂が広がったのは、ドライヤーの熱が髪に悪影響を与えるという誤解が要因です。実際に、ドライヤーの熱は髪にダメージを与えるイメージが強いため、自然乾燥した方が「キューティクルを守れる」と信じている人は多くいます。
しかし、自然乾燥が髪に与えるリスクは、実はドライヤーよりも大きいのです。自然乾燥のデメリットに関する詳細は、後ほど詳しく解説します。
自然乾燥VSドライヤーで髪を乾かした時の髪の状態とは?
最初に、自然乾燥とドライヤーで乾かした時の髪の状態について解説します。また、トリートメントを使用した場合の髪の状態も併せて紹介するため、参考にしてください。
自然乾燥させた状態
自然乾燥させた髪は乾燥し、パサついた状態になります。これは、髪が濡れてキューティクル(髪の表面を覆う小さなウロコ状の組織)が開いたまま放置され、水分やたんぱく質が流れ出ることが原因です。
そのため、髪はツヤや弾力を失い、枝毛や切れ毛が目立つようになります。また、髪がうねって広がりやすくもなるでしょう。
ドライヤーで乾かした状態
ドライヤーで乾かすと、髪に水分を残したままキューティクルが閉じるため、光を反射してツヤのあるサラサラした状態になります。
ただし、ドライヤーを長時間当てて乾かし過ぎると、髪が熱によってダメージを受けます。そのため、使い方によっては自然乾燥させた時と同じく、髪の水分や栄養が失われてパサつくので注意が必要です。
トリートメントをした時の状態
トリートメントを使用すると、髪がしっとりして手触りが良くなりツヤも出ます。これは、トリートメントに含まれる栄養成分が髪の内部に浸透し、ダメージを補修するためです。
また、髪の表面をコーティングする働きにより、乾燥やパサつきを防ぐだけでなく紫外線からも保護します。そのため、髪がサラサラしてまとまりやすい状態になります。
髪を自然乾燥させるのは良くない!(抜け毛)などのデメリットも…
自然乾燥の利点は、髪を乾かす手間がなくなり、ドライヤーによる熱ダメージを避けられるという2点のみです。しかし、自然乾燥には髪や頭皮に重大な悪影響を及ぼすデメリットが存在します。ここでは、なぜ髪の自然乾燥が良くないのか、抜け毛の増加や禿げるリスクなども併せて解説します。
髪が乾くまでに時間がかかる
自然乾燥は、髪が乾くまでに時間がかかるのが大きな問題点となっています。特に、気温が低い季節や湿度が高い日に髪を完全に乾かすのは困難です。もし湿った髪のまま寝てしまうと、キューティクルが開いた状態になっているため、髪へのダメージが増加します。
さらに、濡れた状態が長時間続くのは不衛生なので、さまざまな頭皮のトラブルを引き起こす可能性もあります。
自然乾燥による抜け毛・禿げるリスク
髪を自然乾燥させていると、抜け毛や薄毛のリスクを高めます。濡れた頭皮環境は常在菌が繁殖し、不快な臭いの発生だけでなくフケや炎症など、皮膚疾患のトラブルも発生しやすいです。
さらに、濡れた状態でいると頭皮の温度が下がり、血行不良を招いて毛根への栄養供給が上手くいかなくなる可能性も考えられます。発毛の妨げは抜け毛や薄毛を引き起こすため、禿げる原因にもつながるでしょう。
自然乾燥が続くとどうなる?
自然乾燥の影響はすぐには現れないものの、毎日のように繰り返して習慣にすると、髪や頭皮に悪影響を及ぼします。しかし、1日だけ自然乾燥させたとしても、それほど大きく髪が傷むことはありません。重要なのは、その後のケアです。
次回のシャンプー時に、丁寧にトリートメントをしてドライヤーで適切に乾かせば、髪のコンディションを整えることができます。
美容院や市販のトリートメントの種類・効果は?髪質改善できる商品も紹介!
ドライヤーで髪をサラサラにする乾かし方
最後に、ドライヤーを使って髪をサラサラな状態に仕上げるための手順と、乾かし方のコツを紹介します。
①タオルドライ
洗髪後のタオルドライは、髪にとって重要なステップです。髪の中間から毛先にかけて水分を軽く絞ったら、タオルで押さえて丁寧に水分を吸い取っていきます。
まずは、頭の上にタオルを乗せ、指の腹を使って優しくポンポンと叩きます。頭皮の水分を吸い取るように、優しく行ってください。次に、髪の中間から毛先をタオルで包み込み、手で軽くキュッと握りながら水気を吸い取りましょう。
タオルドライの際、力強く擦ると髪が傷むので、優しく行うのがポイントです。毛量が多めの人は、吸水性の高い専用タオルを使用すると良いでしょう。タオルドライを丁寧に行うと、ドライヤーの使用時間を短縮でき、熱によるダメージを最小限に抑えられます。
②トリートメントとブラッシング
タオルドライ後は、洗い流さないトリートメントを使い、髪に潤いを閉じ込めて保護します。手のひらに適量を出し、毛先から中間、髪の内側、最後に表面の手順で優しく馴染ませてください。つけ過ぎは髪がベタつく原因になるので、注意しましょう。
次に、目の粗いクシやブラシで髪をとかし、トリートメントを均一に行き渡らせます。毛先から根元へ優しくブラッシングし、3~5分程度置くと効果的です。
③ドライヤー
ドライヤーを使用する際は、髪や頭皮へのダメージを最小限に抑えることが大切です。髪から15〜20センチ程度離し、根元から中間、毛先へと順番に乾かしていきます。髪が熱のダメージを受けないよう一ヵ所に集中して当て続けるのは避け、均等に乾かすよう意識しましょう。
外ハネを防ぎたい場合は、ハネやすい側から乾かしはじめると良いです。前髪がある人は、まず前髪から乾かしてください。前髪なしの人は、後ろ側から乾かしていくのがポイントです。
髪がほぼ乾いてきたら、ドライヤーを冷風モードに切り替え、最後の仕上げを行います。髪に余熱が残っていると、乾燥し過ぎてしまう可能性があるからです。冷風で余熱を取り除くと、髪の乾燥やダメージを防ぎ、ツヤ感が保てます。
寝る時にはナイトキャップをして寝ると、ドライヤーで乾かした髪をさらに保護することができます。ナイトキャップについてのコラムもぜひ参考にしてください。
ナイトキャップの逆効果となるかぶり方とは?おすすめのナイトキャップもご紹介!
おまけ情報|ドライヤーレンタルという手も
最近、高機能でハイエンドはドライヤーが人気ですが、高価なだけに買うのを躊躇してしまう方もいるかもしれません。
購入前に試してみたい方には、ドライヤーのレンタルサービスがおすすめです。
その他、「2024おすすめのドライヤー人気ランキング!」のコラムも参考にしてみてください。
まとめ
本記事では、自然乾燥とドライヤーで乾かした時の髪の状態、メリットとデメリットを解説しました。自然乾燥を続けると、抜け毛や薄毛のリスクを高める可能性があります。さらに、髪だけでなく頭皮にも悪影響を及ぼしかねません。
一方、ドライヤーは乾かし方に気をつければ、髪や頭皮を健康な状態に整えます。ただし、髪を乾かす前に、タオルドライ、トリートメント、ブラッシングなどを丁寧に行うことが大切です。今回紹介したドライヤーでの乾かし方を参考に、髪をサラサラに仕上げましょう。
女性ホルモンが髪質の変化に影響しているということはご存知でしょうか?「髪に艶がない」などの悩みは、女性ホルモンが減少しているサインかもしれません。
本記事では、女性ホルモンと髪質変化の関係性を解き明かし、艶のある髪を保つ秘訣をご紹介します。
髪質変化には女性ホルモンが影響している?
「最近髪の毛がパサパサで傷んでいる気がする」
「日によって髪質が変わるのでスタイリングが安定しない」
上記のように、髪質の変化に悩んでいる女性も多いのではないでしょうか?
シャンプーやトリートメントを良いものに変えてもなかなか髪質が変わらないのは、もしかすると女性ホルモンの減少が影響しているかもしれません。
女性ホルモンが与える髪質への影響は大きく、特にエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが減少してしまうと、髪質が変化し艶やボリュームがなくなってしまいます。
ツヤツヤだった髪の毛が年齢を重ねるごとにパサついてくるのも、女性ホルモンの減少が原因の一因ともいわれてます。
”髪の美しさの源”である女性ホルモンエストロゲンについて徹底解説!
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、生殖機能を維持するためのホルモンですが、その他にも身体の中で様々な働きをしています。
太く美しい髪の毛を作り、成長を促す働きもその一つです。エストロゲンが適切に分泌されていると、美しい髪の毛は保たれる、ということです。
しかし生殖機能がピークを迎える30歳を過ぎると、体内のエストロゲンは徐々に減少していきます。
歳を重ねるごとに徐々に減少していくエストロゲンですが、加齢のほかにもストレスによって減少するといわれているので、若い方でも髪質が変化していくということはあり得ます。ストレスによって自律神経が乱れ、脳の働きが低下するとともにエストロゲンの分泌量が低下しますので、心を健康に保つことでエストロゲンを保持しておくことにもつながります。
女性ホルモンであるエストロゲンが減少したら髪のコシやハリはどうなる?
女性ホルモンであるエストロゲンは毛髪にとって大切な役割を果たすため、エストロゲンが減少するにつれて髪質や頭皮が変化していきます。特に、エストロゲンは髪の毛に艶やコシを維持するには重要で、減少することによって徐々に元気のないパサつきやすい髪の毛になってしまいます。
コシがないということは、髪の毛1本1本が細く伸びてしまいますので、湿気や乾燥にも弱くなります。気候の変化によって髪質も変わりやすくなってしまうのはこのせいです。もちろんエストロゲンが髪質変化のすべての原因ではありませんが、エストロゲンが大きな役割を担っているのです。
このようにエストロゲンの減少によって髪の毛の質に変化が現れてくるのは40歳前後からだといわれていますので、それまでに対策をとる必要があります。
男性の場合もホルモンと髪質は関係している?
エストロゲンは女性ホルモンですが、男性の体内にも保持しており、女性と同じように男性の髪の毛の成長を促したり太く艶のある髪の毛を生成する役割があります。そのため、男性でもエストロゲンが減少すると髪質に変化が現れますが、女性ほど顕著ではありません。
男性の場合は、エストロゲンの減少で受ける影響は少なく、それよりも薄毛を招く原因である男性ホルモンの「ジヒドロテストステロン」の影響を強く受けます。ジヒドロテストステロンはストレスや生活習慣の乱れ、加齢などによる様々な原因で生成され、髪の毛をつくる細胞(毛母細胞)の働きを弱めてしまいます。
男性の方が薄毛で悩むイメージがあると思いますが、これはエストロゲンの減少だけでなく、男性ホルモンの生成が関係しているのです。
更年期の髪質の変化も女性ホルモンが影響しているの?
女性の閉経前後10年間(45歳ごろ~55歳ごろ)は「更年期」と呼ばれ、女性の身体に様々な変化が現れる期間です。実は更年期の髪質の変化にもエストロゲンが影響しており、エストロゲンが減少することによって白髪が増えたり、抜け毛が増え髪の毛のボリュームが少なくなったりしヘアサイクルが乱れます。
ヘアサイクルが乱れると本来毛が生えて成長する期間(成長期)が短くなって抜けやすくなったり、そもそも成長期が来るまでに期間が長くなって薄毛になるなどの症状が出るのです。
また更年期になると血流が悪くなるなどの症状が現れる場合があり、頭皮に血が回らないことで十分な栄養を補完できず、薄毛になったり白髪になったりする可能性があります。
女性ホルモンのエストロゲンを活性化させるカンタン習慣3選
髪質の変化や薄毛などを防ぐためには、エストロゲンを減少させずに活性化させることが大切です。
エストロゲンは日々の習慣によって活性化・減少を防ぐことができますので、その方法を3つご紹介していきます。
大豆イソフラボンを積極的に摂取する
エストロゲンを活性化させるための習慣の1つ目におすすめしたいのが「大豆イソフラボンの積極的な摂取」です。
大豆イソフラボンとは、納豆や豆乳などの大豆飲料、油揚げなどに含まれる栄養素で、女性ホルモン「エストロゲン」と似たような働きをし、女性の美しさを保ってくれます。
外食中心などの偏った食生活では不足しがちな栄養素ですので、毎日の食事で積極的に取り入れることで、エストロゲンの減少を防ぎ、今あるエストロゲンの働きを活性化させることができます。
大豆イソフラボンには肌の調子を整える働きもありますので、若々しくハリのある肌を保ち続けることもできます。
女性ホルモンの減少による髪質変化や薄毛などを防ぐためにも、女性ホルモンを活性化させる食べ物を摂取する習慣をつけましょう。
質の高い睡眠を取る
エストロゲンをはじめとした女性ホルモンは、主に睡眠中に分泌されます。エストロゲンは女性の身体の「卵巣」から分泌されるのですが、その卵巣に指令を出しているのは脳です。
脳がエストロゲンの分泌量をコントロールしているのですが、睡眠不足や質の悪い睡眠を続けると自律神経に乱れが生まれ、脳の指令やエストロゲンの分泌量も乱れてしまいます。そのため、エストロゲンをうまく増やすためには、質の高い睡眠を習慣づけることが大切なのです。
夜更かしは控え、十分な睡眠時間を確保し、リラックスした状態で入眠することで、睡眠の質が高まりますので、自分の睡眠を今一度見直してみましょう。
運動や入浴などで体温を上げる
女性ホルモンが乱れて分泌量が減少してしまう理由として、冷えなどによる血流の悪化が原因であるといわれています。
エストロゲンを活性化させて髪質変化や薄毛を防ぐためには、定期的な運動と入浴で体温を上げて血流を良くしておく必要があります。
運動といっても毎日ランニングをする必要はありません。普段使わない肩周りの筋肉や下半身のストレッチなどを寝る前にすることで血流が良くなるだけでなく、質の高い睡眠が得られます。
また、ぬるま湯に浸かって20分ほど入浴することも効果的です。しっかり疲れをとってストレスを緩和し、血流を良くすることで女性ホルモンの乱れを整えることができます。
このようにして女性ホルモンを増やしたり整えたりすることで、髪の毛にとって良い影響を与えるだけでなく、ニキビができにくくなるなどお肌にもいい効果があるので是非習慣化してください。
お家でカンタン!手軽にできる頭皮ケア3選
女性ホルモンの分泌を整えて内面から美しい髪の毛を保つことも大切ですが、日々の頭皮ケアなど外面からのケアも怠ってはいけません。
そこで、毎日のシャンプーやドライヤーに少し工夫をするだけで手軽に頭皮をケアができる方法を3つご紹介していきます。
正しいシャンプーを心掛ける
頭皮ケアで一番大切なのは、毎日の洗髪です。間違った方法でシャンプーをしていると頭皮に負担がかかり、薄毛などの原因になってしまいます。
シャンプーをする際は、しっかり泡立てて指の腹を使って頭皮をマッサージするイメージで洗髪してください。
爪を立てて洗っている方は、頭皮を傷つけてしまう原因になりますので、髪の毛を洗うというよりも頭皮を揉みほぐすイメージでシャンプーをしましょう。
そしてシャンプーはしっかりすすぎましょう。シャンプー剤が頭皮に残っていると乾燥やフケの原因になってしまいますので、よくすすぐことを心掛けてください。
またシャンプーはできるだけ自分の頭皮に合ったものを選ぶことが大切です。おすすめは頭皮と成分が同じアミノ酸系シャンプーです。保湿成分が高いシャンプーもおすすめです。
ドライヤーでしっかり髪を乾かす
シャンプーをしてお風呂から上がったら、髪の毛をしっかり乾かしましょう。
自然乾燥でそのまま過ごす人もいますが、そのままだと雑菌が繁殖してかゆみなどの頭皮トラブルの原因になってしまいますので、ドライヤーを使ってしっかり乾かしましょう。
まずはタオルで水分をしっかりと拭き取り、ドライヤーで仕上げに乾かすのですが、ドライヤーは長く髪の毛に当てると乾燥の原因になります。タオルで7割、ドライヤーで残り3割の水分をとることを目安にしてください。
髪の毛は熱に弱いので一か所を長く乾かすとチリチリになってしまいます。全体をなびかせるように髪の毛を乾かしましょう。
仕上げに冷風機能があれば冷風で乾かすことによって、髪の毛のキューティクルがしまり、コシのある髪の毛に仕上げることができます。
頭皮マッサージを行う
ドライヤーの後は、頭皮専用のクレンジングオイルなどを使って頭皮を揉みほぐすようにマッサージしましょう。
指の腹を使って全体を揉みほぐすことで、血流が促進され髪の毛にしっかりと栄養が行き渡ります。
毎日30秒~1分のマッサージだけでも効果的ですので是非試してみてくださいね。
まとめ
この記事では女性ホルモンと髪質変化の関係性や女性ホルモンを活性化させる方法について解説してきました。
髪の毛にハリやコシを与える役割のある「エストロゲン」という女性ホルモンが減少すると、髪の毛にうねりが出たりパサついたりと髪質変化の原因になります。
年を重ねるごとにエストロゲンの分泌量は減少していきますので、日頃から大豆イソフラボンを摂取したり、質の高い睡眠をとったりし、エストロゲンを活性化させる事をおすすめします。
また内面からのケアだけでなく、日々の頭皮ケアも大切ですので、良い習慣を身につけ美しい髪の毛を保ち続けましょう!
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