自然乾燥の方が髪がサラサラになる?いいえ、ドライヤーするべきです!

自然乾燥の方が髪がサラサラになる?いいえ、ドライヤーするべきです!

自然乾燥した時の方が髪がサラサラに感じたことはありませんか?実は、自然乾燥には意外と知られていない重大なデメリットが存在します。やはり髪をサラサラな状態にするには、ドライヤーを使うのが一番です。

本記事では、自然乾燥が良くない理由や、乾かし方で異なる髪の状態について解説します。さらに、自然乾燥のメリットとデメリット、ドライヤーを使って髪をサラサラにする乾かし方も紹介するため、ぜひ最後までお読みください。

髪を自然乾燥させた時の方がサラサラに感じるのはなぜ?

自然乾燥させている最中は髪の水分が保たれているため、サラサラに感じることがあります。一方、ドライヤーは使用方法によって髪の水分を過剰に奪い、乾燥させ過ぎてしまいます。

「自然乾燥の方が髪に優しい」という間違った噂が広がったのは、ドライヤーの熱が髪に悪影響を与えるという誤解が要因です。実際に、ドライヤーの熱は髪にダメージを与えるイメージが強いため、自然乾燥した方が「キューティクルを守れる」と信じている人は多くいます。

しかし、自然乾燥が髪に与えるリスクは、実はドライヤーよりも大きいのです。自然乾燥のデメリットに関する詳細は、後ほど詳しく解説します。

自然乾燥VSドライヤーで髪を乾かした時の髪の状態とは?

最初に、自然乾燥とドライヤーで乾かした時の髪の状態について解説します。また、トリートメントを使用した場合の髪の状態も併せて紹介するため、参考にしてください。

自然乾燥させた状態

自然乾燥させた状態
自然乾燥させた髪は乾燥し、パサついた状態になります。これは、髪が濡れてキューティクル(髪の表面を覆う小さなウロコ状の組織)が開いたまま放置され、水分やたんぱく質が流れ出ることが原因です。

そのため、髪はツヤや弾力を失い、枝毛や切れ毛が目立つようになります。また、髪がうねって広がりやすくもなるでしょう。

ドライヤーで乾かした状態

ドライヤーで乾かした状態
ドライヤーで乾かすと、髪に水分を残したままキューティクルが閉じるため、光を反射してツヤのあるサラサラした状態になります。

ただし、ドライヤーを長時間当てて乾かし過ぎると、髪が熱によってダメージを受けます。そのため、使い方によっては自然乾燥させた時と同じく、髪の水分や栄養が失われてパサつくので注意が必要です。

トリートメントをした時の状態

トリートメントをした時の状態
トリートメントを使用すると、髪がしっとりして手触りが良くなりツヤも出ます。これは、トリートメントに含まれる栄養成分が髪の内部に浸透し、ダメージを補修するためです。

また、髪の表面をコーティングする働きにより、乾燥やパサつきを防ぐだけでなく紫外線からも保護します。そのため、髪がサラサラしてまとまりやすい状態になります。

髪を自然乾燥させるのは良くない!(抜け毛)などのデメリットも...

自然乾燥の利点は、髪を乾かす手間がなくなり、ドライヤーによる熱ダメージを避けられるという2点のみです。しかし、自然乾燥には髪や頭皮に重大な悪影響を及ぼすデメリットが存在します。ここでは、なぜ髪の自然乾燥が良くないのか、抜け毛の増加や禿げるリスクなども併せて解説します。

髪が乾くまでに時間がかかる

自然乾燥は、髪が乾くまでに時間がかかるのが大きな問題点となっています。特に、気温が低い季節や湿度が高い日に髪を完全に乾かすのは困難です。もし湿った髪のまま寝てしまうと、キューティクルが開いた状態になっているため、髪へのダメージが増加します。

さらに、濡れた状態が長時間続くのは不衛生なので、さまざまな頭皮のトラブルを引き起こす可能性もあります。

自然乾燥による抜け毛・禿げるリスク

髪を自然乾燥させていると、抜け毛や薄毛のリスクを高めます。濡れた頭皮環境は常在菌が繁殖し、不快な臭いの発生だけでなくフケや炎症など、皮膚疾患のトラブルも発生しやすいです。

さらに、濡れた状態でいると頭皮の温度が下がり、血行不良を招いて毛根への栄養供給が上手くいかなくなる可能性も考えられます。発毛の妨げは抜け毛や薄毛を引き起こすため、禿げる原因にもつながるでしょう。

自然乾燥が続くとどうなる?

自然乾燥の影響はすぐには現れないものの、毎日のように繰り返して習慣にすると、髪や頭皮に悪影響を及ぼします。しかし、1日だけ自然乾燥させたとしても、それほど大きく髪が傷むことはありません。重要なのは、その後のケアです。

次回のシャンプー時に、丁寧にトリートメントをしてドライヤーで適切に乾かせば、髪のコンディションを整えることができます。

美容院や市販のトリートメントの種類・効果は?髪質改善できる商品も紹介!

ドライヤーで髪をサラサラにする乾かし方

最後に、ドライヤーを使って髪をサラサラな状態に仕上げるための手順と、乾かし方のコツを紹介します。

①タオルドライ

洗髪後のタオルドライは、髪にとって重要なステップです。髪の中間から毛先にかけて水分を軽く絞ったら、タオルで押さえて丁寧に水分を吸い取っていきます。

まずは、頭の上にタオルを乗せ、指の腹を使って優しくポンポンと叩きます。頭皮の水分を吸い取るように、優しく行ってください。次に、髪の中間から毛先をタオルで包み込み、手で軽くキュッと握りながら水気を吸い取りましょう。

タオルドライの際、力強く擦ると髪が傷むので、優しく行うのがポイントです。毛量が多めの人は、吸水性の高い専用タオルを使用すると良いでしょう。タオルドライを丁寧に行うと、ドライヤーの使用時間を短縮でき、熱によるダメージを最小限に抑えられます。

②トリートメントとブラッシング

タオルドライ後は、洗い流さないトリートメントを使い、髪に潤いを閉じ込めて保護します。手のひらに適量を出し、毛先から中間、髪の内側、最後に表面の手順で優しく馴染ませてください。つけ過ぎは髪がベタつく原因になるので、注意しましょう。

次に、目の粗いクシやブラシで髪をとかし、トリートメントを均一に行き渡らせます。毛先から根元へ優しくブラッシングし、3~5分程度置くと効果的です。

③ドライヤー

ドライヤーを使用する際は、髪や頭皮へのダメージを最小限に抑えることが大切です。髪から15〜20センチ程度離し、根元から中間、毛先へと順番に乾かしていきます。髪が熱のダメージを受けないよう一ヵ所に集中して当て続けるのは避け、均等に乾かすよう意識しましょう。

外ハネを防ぎたい場合は、ハネやすい側から乾かしはじめると良いです。前髪がある人は、まず前髪から乾かしてください。前髪なしの人は、後ろ側から乾かしていくのがポイントです。

髪がほぼ乾いてきたら、ドライヤーを冷風モードに切り替え、最後の仕上げを行います。髪に余熱が残っていると、乾燥し過ぎてしまう可能性があるからです。冷風で余熱を取り除くと、髪の乾燥やダメージを防ぎ、ツヤ感が保てます。

寝る時にはナイトキャップをして寝ると、ドライヤーで乾かした髪をさらに保護することができます。ナイトキャップについてのコラムもぜひ参考にしてください。
ナイトキャップの逆効果となるかぶり方とは?おすすめのナイトキャップもご紹介!

おまけ情報|ドライヤーレンタルという手も

最近、高機能でハイエンドはドライヤーが人気ですが、高価なだけに買うのを躊躇してしまう方もいるかもしれません。
購入前に試してみたい方には、ドライヤーのレンタルサービスがおすすめです。
その他、「2024おすすめのドライヤー人気ランキング!」のコラムも参考にしてみてください。

まとめ

本記事では、自然乾燥とドライヤーで乾かした時の髪の状態、メリットとデメリットを解説しました。自然乾燥を続けると、抜け毛や薄毛のリスクを高める可能性があります。さらに、髪だけでなく頭皮にも悪影響を及ぼしかねません。

一方、ドライヤーは乾かし方に気をつければ、髪や頭皮を健康な状態に整えます。ただし、髪を乾かす前に、タオルドライ、トリートメント、ブラッシングなどを丁寧に行うことが大切です。今回紹介したドライヤーでの乾かし方を参考に、髪をサラサラに仕上げましょう。

nana
美容家.com 編集者
編集者