脂性肌に乳液はいらない?ニキビや毛穴への影響・使わない方がいい人の特徴とは?

脂性肌に乳液はいらない?ニキビや毛穴への影響・使わない方がいい人の特徴とは?

脂性肌は肌のべたつきやテカリが気になりやすいので「乳液を塗りたくない」と思ってしまいますよね。しかし、肌がべたつくからといって脂性肌に乳液がいらないわけではありません。スキンケアを化粧水だけで終わらせると、皮脂が過剰に分泌されて逆にべたつきがひどくなる恐れがあります。

脂性肌の人でも肌質に合った乳液を選んだり、塗り方を工夫すればべたつきを軽減できます。今回は、脂性肌の方にも乳液が必要な理由やおすすめのスキンケア方法、ドラッグストアで買える脂性肌向けの乳液などをご紹介します。

まずは自分が何タイプの肌なのか知ろう

肌は水分量と皮脂量によって4つのタイプに分けられます。自分の肌タイプを知って肌に合うスキンケアをおこなうことが大切です。

【乾燥肌】

乾燥肌は水分量も皮脂量も少ないのが特徴です。肌のバリア機能が低下しやすいため、紫外線や雑菌、アレルギー物質などが刺激となり、肌荒れが起きやすくなります。

【脂性肌】

脂性肌は水分量、皮脂量ともに多いのが特徴です。乾燥の悩みは少ないですが、皮脂が過剰に分泌するため、べたつきやテカリ、ニキビ、毛穴のつまりなどの肌トラブルが起きやすくなります。

脂性肌の原因には遺伝もありますが、生活習慣も関係しています。たとえば睡眠不足はホルモンバランスが乱れて皮脂の分泌バランスが崩れる原因になります。脂っこい食事や甘いものを食べすぎると皮脂量が増えて脂性肌になりやすいです。

また、間違ったスキンケアも皮脂の過剰分泌を招く原因になります。洗浄力が強すぎるクレンジング・洗顔料を使用したり、ごしごし洗ったりするのは皮脂の過剰分泌を促すため避けましょう。脂性肌を解消するには生活習慣の見直しや、肌に合ったスキンケアが大切です。

【混合肌】

皮脂量が多く水分量が少ないのが混合肌の特徴です。額や鼻などTゾーンはべたつきやすいですが、フェイスラインのUゾーンや口元は乾燥しやすくなります。Tゾーンの毛穴が目立ちやすいため脂性肌と思いやすいですが、乾燥している部分があるかどうかで区別がつきます。

【普通肌】

皮脂量も水分量も適量で、バランスが取れているのが普通肌の特徴です。肌のキメが整い、毛穴は目立ちにくく、肌トラブルで悩むことはあまりありません。

脂性肌の人に乳液はいらない?ニキビ・毛穴への影響とは

脂性肌の人に乳液はいらない?ニキビ・毛穴への影響とは
脂性肌の人の中には「乳液を使わない方がいいのでは?」と思う人も少なくないでしょう。ネット上では乳液をやめた人の口コミも見られます。

Xユーザーの御茶屋さん: 「乳液やめただけでニキビがみるみる消えていくw もう、保湿成分高めの化粧水しか勝たんのか」 / X (twitter.com)

Xユーザーのたぴおか先輩さん: 「化粧水と乳液やめた瞬間ニキビ収まるのなんなん」 / X (twitter.com)

Xユーザーの脱ステ備忘録m🐥さん: 「乳液使いだして一週間もせんうちにニキビがポツポツでき始めて一向に治らんのにエンドレスにニキビ増えるからこれはなんかあかんやつや、、、ってなって乳液やめた途端治まった😳油分多すぎたんかなーそーいや体にもできものところどころにできてたの化粧水だけに変えたらできにくくなった😂」 / X (twitter.com)

「乳液をやめたらニキビが改善した」との口コミが見られますが、基本的には脂性肌でも乳液を使ったスキンケアが必要です。脂性肌でも乳液が必要な理由は主に次の3つが挙げられます。

  • 水分の蒸発を防ぐため
  • 皮脂の過剰分泌を防ぐため

肌は表面の皮脂膜によってうるおいを保たれていますが、皮脂膜は洗顔によって洗い流されてしまいます。そのため、脂性肌でも洗顔後の肌は基本的に乾燥しやすい状態です。化粧水だけでは水分が蒸発するため、油分を含む乳液でフタをする必要があります。肌に油分を与えるスキンケアには乳液とクリームがありますが、クリームは油分が多いため、脂性肌の人は乳液を選んだ方がよいでしょう。

また、肌は乾燥すると外部刺激から肌を守るために皮脂を分泌します。乳液をつけないと肌が乾燥するため、皮脂が過剰に分泌されてさらにべたついたりニキビができやすくなったりします。

ただし、乳液の使用量は適量を守りましょう。乳液は基本的にニキビの原因になりませんが、つけすぎると毛穴がふさがれて炎症が起こったり、ニキビの原因になったりすることがあります。商品に記載されている使用方法を確認して、使用量を守って使うことが大切です。

近年はスキンケアに力を入れる男性が増えましたが、べたつきを嫌って化粧水だけで済ませている方もいらっしゃるでしょう。しかし、男性にも乳液は必要です。男性の肌は女性の肌より皮脂は多いものの、水分量が少ない傾向です。化粧水でケアした後は、水分が蒸発しないように乳液を使ったお手入れが必要です。

そもそも乳液の目的・効果とは

乳液には主に次の2つの役割があります。

  • 肌の水分の蒸発を防ぐ
  • 固くなった角質を柔らかくする

化粧水で肌にうるおいを与えるだけでは、水分が蒸発してしまいます。水分の蒸発を防ぐには、化粧水の後に油分を補うことが大切です。乳液には油分が含まれるため、化粧水の後に使うと肌の表面にフタをして水分の蒸発を防ぎ、肌のうるおいを保ちます。また、乳液には乾燥などが原因で硬くなった角質を柔らかくして、なめらかな肌にする働きもあります。

乳液を使わない方がいい人・必要ないケースとは?

基本的にどのような肌質の人でも乳液は使った方がよいです。ニキビ肌でも乳液は使えますが、肌が敏感で刺激を感じる場合、炎症を引き起こしてニキビが悪化する恐れがあります。そのような場合は乳液を使わない方がよいでしょう。

脂性肌の人におすすめのスキンケア方法

脂性肌の人におすすめのスキンケア方法
脂性肌の人におすすめのスキンケア方法を朝と夜に分けて解説します。朝は洗顔後に化粧水で水分を補い、乳液をつけて水分の蒸発を防ぎます。肌のべたつきが気になるときは、目元や口の周りなど乾燥を感じやすい部分にしっかり塗り、鼻やおでこなどのべたつきやテカリが気になるTゾーンは薄めに塗りましょう。

乳液は手にとってつけることが多いですが、コットンでつけると余分な油分が肌に残りにくくなるため、べたつきを抑えられます。また、スキンケア後にティッシュオフすると余分な油分を吸収するため、その後のメイクも崩れにくくなります。朝のスキンケアでべたつきが気になる人や、メイク崩れに悩んでいる人は、ぜひ試してみてください。

夜のスキンケアは、最初にクレンジングでメイクや皮脂汚れを落とします。クレンジングにはさまざまなタイプがありますが、脂性肌は油性の汚れをさっぱり洗い流せるオイルタイプがおすすめです。洗顔後に化粧水で肌を整え、乳液でうるおいを閉じ込めます。

脂性肌におすすめの乳液選びは軽い付け心地が大事!

脂性肌の人が乳液を避けたくなる理由の多くは「べたつき」です。もともと皮脂量が多いため、べたつくスキンケアは不快ですよね。乳液には油分が少なめで、さっぱりした使用感のタイプもあります。さらっとしたつけ心地なので、快適に肌のお手入れを継続できるでしょう。

また、同じ乳液でも「さっぱりタイプ」「しっとりタイプ」の2種類から選べるものもあります。ほとんどの場合、異なるのは使用感のみで乳液としての効果は変わりません。さっぱりタイプの乳液はみずみずしく軽い付け心地なので、べたつきが気になる脂性肌の人も快適に使えます。

ドラッグストアで買える脂性肌におすすめの乳液

脂性肌の人は、肌質に合った乳液を選ぶことが大切です。ドラッグストアで手軽に買える乳液の中から脂性肌におすすめの乳液を3つご紹介します。

ミノン 薬用アクネケア ミルク


参考価格:2,200円(税込)
べたつかず、サラッとした使い心地で肌にうるおいを与える医薬部外品の乳液です。抗炎症作用があるアミノ酸*1や植物性*2有効成分を配合し、肌荒れやにきびを防ぎます。

*1 ε-アミノカプロン酸​
*2 グリチルレチン酸ステアリル

菊正宗 日本酒の乳液


参考価格:990円(税込)
日本酒*(コメ発酵液・保湿成分)や3種類のセラミド(保湿成分)配合の乳液です。しっかりうるおいますが、べたつかずさらっとした使い心地です。大容量タイプなので、顔だけでなく全身にも使えます。

*菊正宗の純米吟醸酒を配合

イハダ 薬用エマルジョン しっとり乳液


参考価格:2.300円(税込)
高精製ワセリン*と抗肌荒れ有効成分「アラントイン」「グリチルリチン酸塩」を配合した肌にやさしい乳液です。肌荒れ・ニキビなどの肌トラブルを防ぎながら肌にうるおいを与え、やわらかでなめらかな素肌へ導きます。しっとりタイプですがべたつきにくいため、肌荒れが気になる脂性肌の方や混合肌の方におすすめです。

*肌うるおいバリア保護成分

まとめ

乳液は全ての肌質に必要です。脂性肌でべたつきが苦手な人は、さっぱりした使用感の乳液を選ぶと快適にお手入れできます。ニキビが気になる人は「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載された乳液を選ぶのがおすすめです。全ての方にニキビができないわけではありませんが、ニキビの初期段階の「コメド」が発生しにくい処方になっています。

脂性肌だから乳液は必要ないと思っている方もいるでしょうが、乳液を塗らないとかえって皮脂の分泌が過剰になる可能性があります。脂性肌向けのさっぱりした乳液で肌の水分を守りましょう。

nana
美容家.com 編集者
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