マグネシウム風呂は痩せる?アトピー解消効果や子供への危険性も解説

マグネシウム風呂は痩せる?アトピー解消効果や子供への危険性も解説

「ダイエットを頑張っているのに痩せない...」「アトピーや肌荒れがひどくてつらい」そんなお悩みはありませんか?

特に、運動や食事制限をしてもなかなか効果が出なかったり、スキンケアを変えても肌トラブルが改善されなかったりすると、モチベーションが続かず、継続するのが難しくなってしまいますよね。

そんな痩せにくい体や肌トラブルを一瞬で解決できる方法がマグネシウム風呂です。
入浴するだけで脂肪燃焼をサポートし、デトックス効果を高め、肌のバリア機能を強化することができます。

本記事では、マグネシウム風呂のダイエット効果やアトピー改善のメカニズム、さらに子どもへの安全性や注意点も詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

マグネシウムとは?人体にとって重要なミネラルの一つです!

マグネシウムは、「必須ミネラル」と呼ばれる、生命維持に必要なミネラルの一つです。しかし、マグネシウムは体内で生成することができないため、基本的には食事やサプリメントから摂取する必要があります。

マグネシウムが不足するとどうなる?わかりやすいサインはある?

マグネシウムが不足すると、体やメンタルに影響が出ます。具体的には、疲れやすくなったり、睡眠の質が低下したりすることで、イライラや慢性的なだるさを感じやすくなります。

その他にも、筋肉の痙攣やこむら返りなど、体に直接症状が現れることもあります。

マグネシウムを効果的に摂取する方法は?入浴剤やサプリメントはある?

マグネシウムを摂取する方法としては、食事、サプリメント、入浴剤の使用などが挙げられます。
以前は、食事から摂る方法が一般的でしたが、1日に必要な摂取量を食事のみで補うのは難しい場合は、サプリメントを併用する人も多かったようです。

しかし、マグネシウムは経皮吸収も可能であることから、近年入浴剤が注目されています。マグネシウムを入浴剤として使用すると、皮膚から直接体内に取り入れることができます。

マグネシウム配合の入浴剤

マグネシウム配合の入浴剤には、エプソムソルト(硫化マグネシウム)や塩化マグネシウムを主成分とするものがあります。

マグネシウムは、入浴剤として取り入れるのが最も効果的な方法であるとされています。マグネシウムを含むミネラル成分は、肌を通して体内に吸収される経皮摂取が可能なためです。

サプリや食事などの経口摂取では、消化吸収の過程や吸収率に個人差が出やすく、思い通りにマグネシウムが体内に届かないケースもあります。一方で、入浴剤を使った入浴では、温浴効果によって毛穴が開き、マグネシウムがスムーズに皮膚から直接吸収されると言われています。

マグネシウム配合のサプリメント

簡単にマグネシウムを摂取する方法として、サプリメントは便利ですが、過剰に摂取してしまうと、下痢や腹痛を引き起こす可能性があります。

また、腎臓疾患がある場合は、排出がうまくできず、体内に蓄積されることがあるため、摂取を控えるなどの注意が必要です。

マグネシウムを含有する食べ物

主に、ナッツなどの種子類や、わかめなどの海藻類、いわしやしらすなどの魚介類に含まれています。そのほかにも、豆腐などの豆類や玄米にも多く含まれているので、これらの食材をバランスよく食べることが大切です。

マグネシウムの効能は?アトピーや体臭の改善、美容効果も!

マグネシウムは、体の300種類以上の酵素に関与する必須ミネラルです。エネルギーの代謝や筋肉、神経の働きを助けるだけでなく、アトピー対策や体臭の改善、美容にも効果が期待できます。

アトピーや肌荒れへの効果

マグネシウムには、皮膚のバリア機能を高めたり、炎症を抑えたりする働きがあります。そのため、皮膚を外部の刺激から守り、炎症やかゆみをやわらげる効果が期待できます。特に、マグネシウムを配合した入浴剤は、皮膚からマグネシウムを直接摂取することができるため、アトピーや肌荒れ対策として非常に効果的です。

体臭への効果

マグネシウムは、肌のpH値を調整し、細菌の繁殖を抑える働きがあるため、体臭予防にも効果的です。反対に、マグネシウムが不足すると、体内の毒素排出能力が低下し、アンモニアなど体臭の原因となる物質が体外に排出されにくくなり、体臭の原因となってしまいます。

体臭対策において、特に効果的なのが入浴剤です。皮膚から直接マグネシウムを摂取しながら、汗や老廃物を排出しやすくなります。

妊活における効果

マグネシウムは、男女ともに生殖機能を高め、ホルモンバランスを整えるなど、妊活においても重要なミネラルだと言われています。妊活において大切な、ストレスの緩和や睡眠の質の向上、血流の改善にも効果を発揮し、精子や卵子の質の向上にもつながるため、夫婦ともに意識して摂取することが大切です。

美肌効果やデトックス・痩せる効果

マグネシウムは、美肌やデトックス、ダイエットにおいても重要な役割を果たします。肌のバリア機能を強化し、水分を保持することで乾燥を防ぎ、抗炎症作用によって、吹き出物や肌荒れを抑えます。また、抗酸化作用により、シミやしわの予防にも効果があり、コラーゲンの生成をサポートすることで、若々しい肌を保つことができます。

デトックス効果については、腸内の水分バランスを整え、便をやわらかくする作用があるため、便秘を解消し、老廃物の排出を促します。さらに、エネルギー代謝を活発にし、脂肪燃焼をサポートすることで、ダイエットにも効果的です。また、血糖値の急上昇を抑えることで、脂肪がつきにくい体づくりにも役立ちます。

デトックス効果をさらに高めるには、発汗を促すマグネシウム入浴がおすすめです。

マグネシウム配合の入浴剤の使い方は?入浴時間や量の目安も解説!

マグネシウム配合の入浴剤の使い方は?入浴時間や量の目安も解説!

今回は簡単に効果を実感できる、基本的な入浴方法をご紹介します。

マグネシウム風呂の入浴法

①38〜41℃に設定したお湯200Lに対して、エプソムソルト(硫化マグネシウム)は150〜200g(約カップ1杯)、塩化マグネシウムは50〜100g(大さじ3〜5杯)を入れます。

お湯の温度については、リラックスや美肌効果を目的とする場合は38℃〜39℃、デトックスやダイエットを目的とする場合は40℃〜41℃に設定してください。

いずれにしても、お湯の温度が熱すぎるとマグネシウムの吸収が悪くなるため、注意が必要です。

②溶けるまで1〜3分待つ
マグネシウムは水溶性のため、すぐに溶けますが、エプソムソルトは1〜2分、塩化マグネシウムは3分程度が溶ける時間の目安です。

③15〜30分かけて浸かる
入浴時間も目的によって少し変わります。リラックスや美肌効果を目的とする場合は15〜20分、デトックスやダイエットを目的とする場合は20〜30分、汗をかくまで入浴してください。

また、途中で水を飲みながら入浴すると、さらに発汗が促され、デトックス効果が高まります。

マグネシウム風呂は週何回入ると良い?

マグネシウム風呂は健康や美容にとても効果的ですが、入りすぎると、乾燥やミネラルバランスが乱れ、のぼせや皮膚への刺激など、悪影響が出ることもあります。

そのため、毎日ではなく、週に2〜3回、1回につき30分以内の入浴がおすすめです。

マグネシウム風呂は何歳から入れる?実は赤ちゃんや子どもでも大丈夫!

マグネシウム風呂は基本的には「生後3ヶ月」から入浴できます。硫酸マグネシウムであるエプソムソルトは、自然由来の成分であるため、子どもの肌の保湿やリラックスにも適しています。

注意点としては、新生児は避けること、少量から様子をみながら始めること、入浴時間は10分〜15分程度と大人より短めにすること、皮膚トラブル(傷など)がある場合には使用しないこと、などが挙げられます。

マグネシウム風呂の危険性や注意点・デメリットを解説!追い焚きしても大丈夫?

マグネシウム風呂の長時間の入浴や頻繁な使用は、肌の乾燥やミネラルバランスの乱れにつながるため、注意が必要です。特に、塩化マグネシウムを使用した場合は、発汗作用が強いため、脱水症状を引き起こしやすくなるデメリットがあります。

追い焚きについては、配管が詰まり、故障の原因となる可能性があるため、「追い焚き可能」と明記されているもの以外は控えることをおすすめします。

マグネシウム風呂、敏感肌の人はパッチテストをするのもおすすめです

特に、塩化マグネシウムは肌への刺激があるため、敏感な肌や傷がある肌にはしみることがあります。そのため、敏感肌の人は、事前にパッチテストを行っておくと、安心してマグネシウム風呂を楽しむことができます。

入浴剤の選び方!おすすめは?エプソムソルトと塩化マグネシウム、どちらがいいの?

エプソムソルトは、「硫酸マグネシウム」のことで、塩ではなくミネラルの一種です。水に溶けると、硫酸イオンとマグネシウムイオンに分解され、主に筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。

エプソムソルトと塩化マグネシウムは、どちらもマグネシウムを含む化合物ですが、性質や用途に違いがあります。

エプソムソルトは水によく溶け、味はほぼ無味で、入浴剤やサプリメント、下剤などに使われることが多いのが特徴です。一方、塩化マグネシウムは、水には溶けるものの、やや粘度があり、塩辛い味がします。

塩化マグネシウムも、エプソムソルトと同様に、入浴剤に使用されますが、にがりや保湿剤にも使用されることがあります。

エプソムソルトと塩化マグネシウムの入浴剤におけるメリットデメリットは以下の通りです。

〈エプソムソルトと塩化マグネシウム入浴剤の比較〉

エプソムソルト 塩化マグネシウム
健康への効能 筋肉の緊張を和らげる・デトックス効果・ストレス軽減 保湿効果・リラックス・発汗促進・血行促進
浴槽へのダメージ 基本的に少ない(配管内に成分が残る可能性はあり) 金属製の浴槽や配管を腐食させる可能性あり
皮膚へのダメージ 乾燥しにくく、敏感肌でも使いやすい 刺激がやや強く、敏感肌には合わない場合も保湿力は高め
発汗作用 穏やか 高め
お湯の質感 さらっとしている ややとろみがある

疲労感やストレス解消を重視する場合はエプソムソルト、保湿や発汗作用を重視する場合は塩化マグネシウムを選ぶなど、自分の肌質や目的に合わせて選びましょう。

おすすめのマグネシウム配合入浴剤4選!それぞれの口コミも紹介

①シークリスタルス エプソムソルト オリジナル

参考価格:2,200g/1,462円(税込)
エプソムソルトのパイオニアであるEPSOM&CO会社のエプソムソルト。無香料・無着色・無添加で肌にやさしく、硫化マグネシウムが血行を促進します。

発汗作用でデトックスや体臭予防にも役立ち、乾燥肌やアトピーの方にも好評です。


〈シークリスタル エプソムソルト オリジナルの口コミ〉
「子どものアトピー対策として試してみました。入浴後の肌のかゆみが減り、しっとりする感じがします。使い続けるうちに肌の調子が以前に比べよくなったように感じます」
「汗をかくと体臭が気になっていましたが、こちらのエプソムソルトを使い始めてから、臭いが軽減されたように感じます。デトックス効果で肌もすべすべに」
「敏感肌&乾燥肌でいろいろ試してきましたが、一番合いました。肌の赤みが落ち着き、かゆみも軽減。リラックス効果もあって最高です」

②エプソムソルト

参考価格:800g/1,000円(税込)

純度99%超のエプソムソルト。着色料・保存料・オイル・香料フリーで安心して使えます。
肌荒れと乾燥を防いで、肌にハリを与え、健やかに保つことができます。


〈赤穂化成 エプソムソルトの口コミ〉
「普通のお風呂よりもじんわり汗をかきやすく、体の芯から温まるのでデトックス効果を感じます」
「無香料・無添加だから敏感肌でも安心。湯あたりがやわらかくお風呂に入るのが楽しみになりました」
「乾燥肌だけどカサつきやかゆみが減ってお肌の調子がいいです」

③きき湯マウグネシウム炭酸湯

参考価格:360g/990円(税込)

塩化マグネシウム&炭酸で血行を促進します。肩こりや疲労回復にはもちろん、皮脂汚れを落としやすくする効果が期待でき、体臭予防にも効果的です。

塩化マグネシウム配合の入浴剤の中では安価でドラッグストアで手軽に購入できます。


〈きき湯マグネシウム炭酸湯の口コミ〉
「疲れがとれやすいし、朝のベタつきもスッキリするのでお風呂上がりが気持ちいい」
「肌がしっとり&ツルツルに。乾燥肌の人に特におすすめ」
「炭酸効果もプラスされ、体の軽さが違います」

④にがり温浴

参考価格:400g/1,303円(税込)
株式会社アトピーラボと共同開発した無添加・無着色の塩化マグネシウム入浴剤。
瀬戸内海産の食用にがりを100%使用し、マグネシウムを4倍濃縮した「にがり温浴」でお肌がしっとりとうるおいます。


〈にがり温浴の口コミ〉
「どんな入浴剤でも肌のかゆみが治らなかったのに、こちらを使ってからかゆみが治り快適です」
「20分くらい浸かるだけで全身ポカポカに。汗をたくさんかけるのでデトックス効果が高いと感じます」
「粉をふくくらい乾燥していた肌がしっとり。お風呂後の保湿ケアが楽になりました」

まとめ

アトピーや体臭予防、疲労回復やダイエットなど、美容と健康に欠かせないマグネシウムの効果・効能、効率的な摂取方法から注意点までをお伝えしました。

日々の入浴に取り入れることで、無理なく体質改善をサポートできるのが魅力的ですよね。
本記事を参考に、リラックスしながら健やかな肌と理想の体を目指してみませんか?

この記事を書いた人(執筆者情報)

花井 実希

花井 実希 – 美容ライター/美容専門家

美容ライターとして美容メディアや企業の記事を執筆する傍ら美容専門家として活動している。
美容を学び実践し続けた結果、メイクやスキンケアだけでなく心や腸を整えることの重要性に気づき、トータルビューティーを本格的に学ぶ。現在は美容やメンタルの講座、コラム執筆、インタビューや講演、ラジオ出演など活動の幅を広げ、「集英社MAQUIA」の公式インフルエンサーとして誌面企画への参加や自身の美容法の発信なども行なっている。

記事最終更新日:

この記事を監修した人(監修者情報)

美容家ドットコム編集部

美容家ドットコム編集部 – 監修者

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本記事は、美容家ドットコム編集部が専門家と協力し、内容を精査・監修のうえ執筆されています。