ピーナッツの芯を食べるとニキビができる?美容・健康効果、注意点など解説

ピーナッツの芯を食べるとニキビができる?美容・健康効果、注意点など解説

ナッツ類は美容に良いと言われており、日々の食事にとりいれている方も多いですよね。
一方で、ニキビの原因になるという情報があったり、カロリーが高いのでどのくらい食べたら良いのかわからない・・・という方も多いのではないでしょうか?

また、ナッツ類はたくさんの種類があって、どのナッツ類をとりいれたら良いかわからないことも多いです。

この記事ではピーナッツと他のナッツ類の違いや、さらにピーナッツと美容や健康の関係、ピーナッツをとりいれるメリットと上手な食べ方を詳しく解説していきます。

ナッツ類をとりいれてみたかったけれど選択肢が多くて迷っていた方や、美容と健康のためにといれてはみたけれど、どのくらい食べたら良いのか迷っていた方は、ぜひ参考にしてみてください。

ピーナッツやチョコレートを食べるとニキビができるのはなぜ?

ピーナッツやチョコレートを食べるとニキビができるのはなぜ?

ピーナッツを食べるとニキビができる、真実とは!

「ピーナッツやチョコレートを食べるとニキビができる」と言われたことはありませんか?なぜピーナッツやチョコレートが原因でニキビができると言われるのでしょうか?

実はピーナッツやチョコレートなどの特定の食品が原因でニキビができるという根拠はありません。
ニキビの真犯人はピーナッツやチョコレートではなく油の過剰摂取だったのです!

そもそもニキビは、肌の毛穴に皮脂がつまり、アクネ菌が増殖して炎症が起きることによって発生します。そしてピーナッツやチョコレートは油の含有量が多い食品です。「ピーナッツやチョコレートを食べるとニキビができる」というのは「油の過剰摂取によってニキビができる」ということだったのです。

これはピーナッツやチョコレートに限ったことではなく、油の多いスナック菓子やドーナッツなどにも言えることです。食べる際はほどほどにして、過剰摂取には気をつけていきましょう。

ちなみに、ピーナッツを食べすぎると鼻血がでるという噂についても、医学的根拠はないようです。

ピーナッツとほかのナッツ類の違い

ナッツ類は「食品成分表」では「種実類」に分類され、主成分は主に脂質です。その一種であるピーナッツも「食品成分表」では「種実類」に分類されていますが、「植物分類」では「マメ科落花生属」であり「豆類」に分類されます。

脂質が多いと聞くと「油が多くてカラダに良くなさそう・・・」というイメージがあるかもしれませんが、ナッツ類の脂質は不飽和脂肪酸である「リノール酸」という悪玉コレステロールを低下させるなどの効果が期待される、健康に役立つ脂質の含有量が多く、カラダに良い油と言われています。

また、ピーナッツは「植物分類」では「豆類」なので、ほかの他のナッツ類に比べてたんぱく質が多いという特徴があります。

さらに、ピーナッツには「レスベラトロール」というポリフェノールの成分の一種が含まれていますこの成分は主に薄皮の部分に多く含まれており、強い抗酸化作用を持つことで知られています。そのため、生活習慣病の予防の効果も期待されている成分です。

「ピーナッツの薄皮は舌触りが気になるから」と剥いてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、少しもったいない食べ方であるということを覚えておくと良いでしょう。

ピーナッツを食べたときにニキビが出るのはアレルギー反応?

ピーナッツは約半分が脂質でできている食品です。そして先ほど述べた通り、ニキビは肌の毛穴に皮脂がつまり、アクネ菌が増殖して炎症が起きることによって発生します。

そのため、ピーナッツを食べすぎて脂質の摂取量が多くなるとニキビができることもありますが、ニキビができたからといって、必ずしもアレルギー症状とは限らないということを覚えておいてください。

アレルギー反応とは?

ピーナッツアレルギーの症状は、皮膚症状や消化器症状などさまざまですが、おおむね食べてから2時間以内に症状がでます。

ピーナッツアレルギーは重篤になる方も多く、アナフィラキシーショック(アレルギー反応が重篤化し、意識障害などを伴なう全身性のショック症状)を起こすことも多い食品です。

主なアレルギー症状としては以下のことが挙げられます。

  • 皮膚のかゆみ、発赤、じんましん
  • 口の中のかゆみ、唇の腫れ
  • 呼吸困難
  • 吐き気、腹痛、下痢

このような症状が見られた場合は、自己判断せず、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

アレルギーの発症の仕組みは?

私たちのカラダにはウイルスや細菌などの異物からカラダを守る「免疫」という機能があります。この機能は、異物が体内に入ると「抗体」を作り、攻撃して排除しようと働きます。

この「免疫反応」は本来、害のないものには反応しないのですが、長期間の暴露や反応しやすい体質などの条件が重なることによって、人間のカラダに害のない食品や花粉などにも過剰反応してしまい、症状を引き起こしてしまうのが「アレルギー」です。
つまり、アレルギー発症の仕組みとは、本来無害なものに対して体の防御システムが誤って反応してしまう状態のことを指します。

ピーナッツの芯はニキビの原因になるのか

ピーナッツを食べると中に少し飛び出ている部分がありますよね?その芯の部分に油が多いというウワサもあり、取り除いて食べている方もいらっしゃるようです。

あの芯の部分はニキビの原因になるのか?

結論、ピーナッツの芯がニキビの原因になることはありません!

あれは胚芽と呼ばれる部分で、特に極端に脂質が多いということはないのですが、ポリフェノール成分が若干多く含まれているようです。なので、少し苦味があります。

ここではピーナッツの芯はニキビの原因にはならないということを覚えておきましょう。

ピーナッツを食べることのメリットや健康・美容への効果

ここではピーナッツを食べることで得られる効果を紹介していきます。

悪玉(LDL)コレステロールを下げる働きがある

悪玉(LDL)コレステロールが高い状態が続くと動脈硬化のリスクが高まります。
とくに女性は、年齢とともに女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が下がることによって悪玉(LDL)コレステロールが上がりやすくなります。

ピーナッツの半分は脂質でできていますが、ピーナッツの脂質の中には不飽和脂肪酸である「リノール酸」が豊富に含まれています。この「リノール酸」は悪玉(LDL)コレステロールを下げてくれる働きがあります。

そのためピーナッツは悪玉(LDL)コレステロールを上げないためにも積極的にとりいれてほしい食品です。

ピーナッツの薄皮はアンチエイジングに効果的!

先述した通りピーナッツの薄皮には「レスベラトロール」というポリフェノールの一種が含有されています。

ポリフェノールは強い抗酸化作用を持ち、細胞の老化や、肌のしみ・しわ・くすみの原因となる酸化を予防してくれる効果が期待されます。そのためアンチエイジングにピッタリな食べ物となります。

ピーナッツを食べるときに気をつけたいデメリットや注意点

ピーナッツを食べるときに気をつけたいデメリットや注意点を解説します。

ピーナッツの食べ過ぎによる健康リスクとは

ピーナッツは約半分が脂質でできています。脂質の種類はカラダに良いとされる脂質ですが、脂質はカロリーが高く、必要以上に食べ過ぎてしまうと体重増加の原因となり、肥満になる可能性があります。

また、脂質は消化に時間がかかるため、食べすぎによって消化不良を起こすこともがあります。下痢や胃もたれの原因になることもあるため注意が必要です。

さらに、ピーナッツには不溶性食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は適量であれば、便秘解消などにメリットがありますが、不溶性食物繊維の量が多すぎると便の水分量が不足して硬くなることで逆に便秘になることがあります。

ピーナッツの適量は1日20~30粒!食べ方の注意点は?

このように、ピーナッツに含有している栄養素にはメリットとデメリットがあります。ではどのくらい食べると健康に良いのでしょうか?

結論から言うと、ピーナッツは1日20~30粒とりいれるのが良いでしょう。

ピーナッツの薄皮には抗酸化作用が強い「レスベラトロール」が豊富に含まれています。とりいれる場合はぜひ、薄皮も一緒に食べるようにしましょう。

また、ピーナッツは健康や美容に良い栄養素がたくさん含有されている食品です。摂りすぎに注意することができれば、健康や美容に良い効果が期待できます。適量を守ってとりいれてみましょう。

ニキビを作らないために心がけたい食事のポイントと注意点

次にニキビ予防に効果的な栄養素と食材を紹介します。

たんぱく質

たんぱく質は肌の材料となる成分です。たんぱく質をしっかり摂取することで肌のターンオーバーが促され、ニキビの予防につながります。

たんぱく質が多い食品は、肉・魚・大豆製品(納豆、豆腐など)・卵・乳製品などが挙げられます。これらの食品はできるだけ毎食とりいれるように心がけましょう。難しい場合は、手軽にとりいれられるプロテイン飲料なども良いでしょう。

ビタミンB群

ビタミンB群の中でも特に、ビタミンB2・ビタミンB6がニキビの予防に大きく関係しています。これらのビタミンは皮脂量のコントロールをしてくれる役割をしてくれるためです。

ビタミンB2が多い食品は、レバー・卵・納豆などです。また、ビタミンB6が多い食品はまぐろ・鮭・肉類などです。これらの食品を特に意識して摂取していきましょう。

ビタミンC

ビタミンCは抗酸化作用があり、ニキビの原因となる活性酸素を除去したり、炎症をおさえてくれる作用があります。また、コラーゲンの生成を促進する作用や、メラニンの生成を抑制してくれる作用があり、ニキビ跡の改善にも必要な栄養素です。

ビタミンCの多い食品はブロッコリー・パプリカ・キウイフルーツなどです。
ビタミンCは水溶性ビタミンのため、加熱して摂取する場合は茹でたりするより、短時間で炒めるなどの調理がおすすめです。

ピーナッツは正しい量を知って食べることができれば、健康や美容に役立つ食品です。
ピーナッツのメリット、デメリットを把握して、上手にとりいれてみてください。

この記事を書いた人(執筆者情報)

美容家.com 編集者

美容家.com 編集者 – 編集者

本サイトの編集者。美と健康の専門家メディア『美容家ドットコム』の運営、専門家のPR・キャスティング事業を行い、自身も手の専門家として活動。前職であるネイルサロンおよびスクールの経営経験から、女性の年齢が手に現れることに着目し、日本初の手のアンチエイジングに特化した日本ハンドビューティー協会を設立。情報があふれる今、専門家の信憑性の高い情報の必要性を感じ、美容家ドットコムの立ち上げに至る。
株式会社エイジングケア 代表取締役
一般社団法人日本ハンドビューティー協会代表理事

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美容家ドットコム編集部

美容家ドットコム編集部 – 監修者

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本記事は、美容家ドットコム編集部が専門家と協力し、内容を精査・監修のうえ執筆されています。