己の膣を知る

己の膣を知る

こんにちは。膣呼吸ヨガ講師 中越真琴です。

膣を知りましょう、といっても、婦人科の知識を学ぶべきだ、と言うつもりはありません。もっとシンプルに、ご自身のデリケートゾーンを目で見て、手で触れて、まずは意識を向けて 欲しいと思います。大切なご自身の体なのですから!

今回は、大人の性、膣への意識改革ついてお話します。

 

自分の膣、見たことありますか?

ご自身の膣をどれだけ知っているでしょうか?

おそらくほとんどの方が、「あまり見たことがない」か、「よくわからない」のではないでしょ うか。

美容や健康というと、誰もが肌の手入れやダイエット、流行りのファッションやメイクには気 を使うことでしょう。でも、女性が一番、丁寧にケアをするべきは、デリケートゾーンなのです。

「わからない」ままでは、今後、年齢やホルモンバランスの変化により、変わるデリケートゾー ンに対処できません。

たとえば将来、娘さんに性のことを教えたくても困るでしょう。

学校に 丸投げしますか?溢れる情報に任せますか?

デリケートゾーンの膣は、女性だけにある神秘的な場所です。ぜひ、大切に慈しみ、末長く仲 良く付き合っていきましょう。

 

膣とは何か

膣は筋肉でできています。表面は粘膜で覆われています。毎月の生理や、妊娠や出産、セック スをするところです。

呼吸を支えるインナーマッスルでもあり、くびれを作ったり、自律神経 を整えることにも一役買っています。

排泄から、生命をつなぐ営み、美しいボディラインから健全な精神まで、幅広くお役目のある 大事な部位。そんな膣と仲良くなるための方法をご紹介します。

 

1.目視で知る

手鏡を使い、デリケートゾーン全体を目で見て観察してみましょう。どんな形?どんな色?

 

2. 膣粘液を知る

触れてみて、濡れてる?どんな臭い?

膣から分泌される粘液により、膣壁は潤い弾力を保ち ます。膣粘液は、セックスにも妊娠にも、免疫力も老化も分泌力が左右します。体の状態を知るバロメー ターです。

 

3.毎日オイルマッサージ

デリケートゾーン全体から、膣に指を入れオイルを馴染ませます。感触を確かめながら保湿 をし、硬さ、乾燥、たるみ、色素沈着を和らげます。出産時の会陰裂傷の予防にもなります。

※ オイルは膣粘液と親和性が高いもの(アーモンド油、アプリコット油など)を探してみてくだ さい。「デリケートゾーン専用オイル」で検索すると何点かヒットします。

 

4.生理日、排卵日を知る

こまめに体温を測る必要はありません。手帳に生理日を付けたり、その約2週間後、下腹部に鈍痛(排卵日)があれば付けたり。それだけで意識付けになります。(月の満ち欠けと重なるシン クロを発見できるかも!)

 

5.膣呼吸で筋トレ

前回のコラム『ちょい漏れ防止!膣呼吸のすすめ』に書きましたが、呼吸に合わせて股下の筋肉を締めたり緩めたりして、膣の使い手に!

 

6.セルフセックスで開拓

セックスが若々しさに繋がるのは、膣の快感ポイントにより幸福ホルモンが分泌されるから。それは自身で起こしてもよく、健全で最高のエイジングケアなのです。

 

7. 布ナプキン

布ナプキンで冷え知らず 布ナプキンは賛否両論、一長一短あります。しかしそれを差し引いても、ぜひお勧めしたいですね。生理が楽しくなりますよ。

 

膣と相思相愛

人の心理として、よくわからないものには怖れを抱くものです。「知らない」という無知が引 き起こす、誤解や不安や嫌悪はとても勿体ないことです。ましてや自分の体なのに、下(シモ)のことを汚いとか、面倒とか、いやらしいとか、痛くてイヤ、 など...。蓋をしたまま避けていては、そこに伴う楽しみも幸せも放棄することになってしまい ます。

もっと、女性という性を愛し、全うしましょう。そのためには、膣と仲良くなることから!

どうぞ皆さん、働きもので健気な膣を、たくさん愛して下さいね。

nana
中越 真琴
ヨガインストラクター