夏までに肘の黒ずみケア
肘の黒ずみは、自分ではなかなか見る機会がないせいか、ケアを怠りがちになります。
そして、年齢が出る場所でもあります。黒ずんでいると、清潔感がなくなり、一気に老けた印象を与えます。
半袖になる夏までの数か月で、ケアをして準備をしていきましょう。
肘の黒ずみの原因
腕の中で、なぜ肘だけ黒ずんでしまうのでしょうか?
実は、肘の黒ずみには2種類あります。あなたの黒ずみはどちらでしょう?
<肘の黒ずみの種類>
- タイプ1:メラニンによる色素沈着
- タイプ2:乾燥による黒ずみ
メラニンによる色素沈着について
普段肘をついて仕事をしていると、その繰り返しで摩擦が起こり、メラニンによる色素沈着が起こります。
刺激
↓
メラニン生成
↓
色素沈着
↓
黒ずみ
摩擦は、肘をつくだけでなく、毎日着る洋服との摩擦などでも起こります。入浴時にナイロンタオルや軽石でゴシゴシと擦るのも摩擦で黒ずみの原因になります。
また、頬杖をつくと、頭の重みで何キロも肘に体重がかかります。そのような圧迫によって、肘は皮膚を守るために大量のメラニン色素を作り、さらに角質を厚くします。
摩擦や圧迫だけでなく、もちろん紫外線でもメラニンは作られますので、日焼けケアはしておきましょう。
肘は様々な日常の行動が原因でメラニンを発生させ、それが溜まった角質部分が厚く積み重なることにより黒ずみに変わっていくのです。
乾燥による黒ずみについて
肘は他の肌の部分より皮脂腺(皮脂を分泌し皮膚などの表面を保護するもの)が少ないので、肌を守る機能が弱く乾燥しやすくなっています。肌は乾燥するとくすみます。
乾燥
↓
角質厚くなる
↓
ターンオーバー遅れ
↓
くすみ・角質
↓
黒ずみ
乾燥しやすいということは、肌のターンオーバーが乱れやすくなります。そのため、できたメラニン色素が剥がれにくくなり、角質が厚みを増していくのです。肌の代謝が悪くなると余計に乾燥し黒ずみが生じるため、悪循環になり、黒ずみが治りづらくなります。
入浴中は皮膚全体が柔らかくなり傷つきやすくなっているので、乾燥しやすい肘を力強く擦れば傷がつき、潤いが逃げ出してしまいます。そして乾燥が進み、角質が厚くなり…を繰り返し、黒ずみが増していくのです。
肘の黒ずみのケア方法
1.摩擦を減らす工夫
肘は摩擦による刺激を受けやすい場所なので、どうしても乾燥したり、黒ずんだりしやすいです。刺激を減らすための工夫をしていきましょう。
- こすれて摩擦が起きやすい化学繊維を避け、肌に優しい綿素材など肌当たりの良いものを選ぶようにする。
- 洋服を着る前にボディクリームを塗るようにすると摩擦を軽減できます。
- デスクとひじの間には、タオルを一枚挟むだけでもひじを保護できます。
- なるべく頬杖をつかないようにする。
2.硬く分厚くなった角質を取る
古くなった角質を取ると、くすみが取れます。
- スクラブを使って角質を取る
- 角質を溶かすタイプのゴマージュ化粧品を使って取る
- 尿素配合のクリームを使ってピーリングする
ハンドクリームなどに多く配合されている成分である尿素は、保湿成分でありながら角質を溶かすピーリング作用もあるのです。肘の黒ずみに塗り込めば、角質軟化、除去、保湿の3つの作用が一度に取れます。
市販のハンドクリームでは、尿素20%配合のものもありますが、その分刺激が強くなるので、まずは10%配合くらいのものから始めるといいでしょう。
3.美白クリームで黒ずみを薄くする
美白クリームは、メラニンの生成を抑える成分、メラニンを薄くする美白成分、肌に潤いを与える保湿成分、肌のターンオーバーを正常に促し美肌へ導く成分、が入っている物を選びましょう。
4.保湿をする
乾燥をしていると、角質が分厚くなり、ターンオーバーが遅れます。また摩擦も起こりやすくなります。そのため、黒ずみの予防とこれ以上進行させないために、保湿を心掛けましょう。特にお風呂上がりの保湿ケアは怠らないように。
顔に比べ、ケアをおこたりがちな肘ですが、その分たくさん角質が溜まっています。一気に取ろうとすると、逆に乾燥し黒ずみが進行してしまいます。今日から少しずつ夏に向けて角質除去と保湿を気を付けていきましょう。