むくみの原因は腸にあり
女性は常に浮腫みを感じる方が多いのではないでしょうか。
体が浮腫むと、太って見えるだけでなく、体全体が重く、やる気も落ちてしまいますよね…。
体が浮腫んでいる人は、脚や顔など目に見える部分だけでなく、お腹の中の腸までも浮腫んでいる可能性があります。
今回は、「体と心をスッキリさせるむくみ解消法」をご紹介します。
腸が浮腫む!?
「浮腫み」は女性を悩ませる代表的な不調の1つですが、生活リズムの乱れが原因で起こる体のだるさや気力の低下、イライラや不安など、心にも密接に関係しています。
梅雨時期に現れる体の不調で、むくみを気にする女性は多く、気温や気圧の変化、自律神経の乱れが原因です。
腸はおなかの中にあるので分かりにくく、ほとんどの方は自分の腸が浮腫んでいるなんて気づきもしません。
倦怠感や気力の低下、イライラなどを感じている方は要注意です。これらは腸が浮腫んでいると出る症状です。
浮腫んだ時の水分摂取について
浮腫みが気になる女性で水分摂取量を控える方もいますが、これは逆効果です。
そもそも、体が浮腫む原因は「血流の滞り」で、体に余計な水分が溜まることで浮腫みは起こります。
この水分は元々血液に含まれていた成分で、血管を飛び出して細胞と細胞の間を漂いながら、細胞に栄養や酸素を運んだり、老廃物を排出させます。体の代謝をスムーズにしてくれる、重要な働きをしています。
しかし、水分摂取量が減ると便秘を招いたり脱水症状を起こします。さらに、体内の水分量も減少して、余計に水分を溜め込もうとしてむくみに繋がります。
今年は長い時間マスクをつけているので、喉の渇きを感じにくく、水分摂取が不足するかもしれません。
体内の水分は大切ですが、不摂生が続くと血流が滞り細胞と細胞の間に水が溜まりむくみます。むくみを引き起こす血流の滞りは細胞の活動が鈍ってしまうため、体がだるく感じたり重たくなるのです。
女性にむくみの症状が現れやすいのは、男性と比較して筋力が弱いことやホルモンバランスも関係します。むくみの症状が出ている男性もいますが、女性のほうが体に現れやすいのです。しかし、女性はむくみの辛さを自覚している分すぐ対処できる利点があります。
体内の血流循環を改善する上でも、水の力を借りるのは賢い選択です。
季節の変わり目はやる気低下
季節の変わり目に体調を崩す人を見かけます。日本のように四季がある国は、季節ごとの気温などの外部環境を受けやすく自律神経のバランスが変化しやすいです。季節の変わり目に自律神経のバランスが乱れてストレスが多い日常を過ごしていると、免疫力も低下します。
気温が上昇すると副交感神経が優位になります。副交感神経は血管を拡張させて筋肉を緩ませるなど、体の機能をリラックスさせる働きがあります。副交感神経を優位にすることは、交感神経が優位になりがちな現代人にとって重要なことです。しかし、副交感神経が優位な状態で不規則な生活を続けていると、一気に気力が減退してしまうのです。
自律神経が受ける影響は、特に梅雨時期にも見られます。
ジメジメした天気が続くと気持ちが落ち込み、心身のアンバランスを訴える人が増えてきます。これには、気圧が大きく関係しており、気圧の低い梅雨時期は副交感神経が過度に優位な状態が続きます。
その結果、心が落ち込みやすくなるのです。
このような自律神経のアンバランスは、腸の浮腫みも引き起こします。
自律神経と気温や気圧の関わりを踏まえれば、季節の変わり目ほど体調管理が必要になってくる理由も見えてきます。
腸のむくみ=人生(心)のむくみ?
腸が浮腫んでいる人は、イライラしやすい・せっかち・神経質・心配性・生真面目で、自律神経の働きがアンバランスでストレスに弱く、心が不安定である傾向があります。
例えば、怒られて嫌な気持ちになることは誰にでもあります。しかし、その後もずっと不快感が解消せずに1日中イライラしたり、笑顔が無くなって言葉にトゲが含まれていたり…。これが「心の浮腫み」です。
腸の浮腫みが改善すると感情の変化が現れてきます。体の調子が良くなるだけでなく、イライラが減って怒りっぽい性格が穏やかになり、短気だった人もゆったりした行動に変化します。
食事の摂り方や呼吸、生活習慣を整えて腸の浮腫みが取れ、さらに心の浮腫みも取れてきます。
それでは、腸の浮腫み改善方法をご紹介します。
浮腫みを回避するおすすめ食材と栄養素
浮腫みというと、塩分の摂りすぎが挙げられます。塩分に含まれるナトリウムが体内に増えると、自然に塩分濃度を下げようと体内に水分を溜め込もうとします。
浮腫みが気になる人は、カリウムを多く含んだ食品を摂ることも心がけましょう。カリウムにはナトリウムを体外に排出させる働きがあることに加えて、溜まった水分を排泄する利尿作用もあります。
果物
カリウムを多く含む身近な食品としておすすめなのが、リンゴやバナナなどの果物です。アボカドやサツマイモ、キノコ類、海藻などにもカリウムは含まれます。
食物繊維
食物繊維には水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維があります。
<不溶性食物繊維>
不溶性食物繊維は胃や腸で膨らみ、腸を刺激することで便通を促す特徴があります。
穀類や野菜、豆類などに多く含まれています。
<水溶性食物繊維>
水溶性食物繊維は、粘り気があり胃腸をゆっくり移動するので糖質の吸収がゆるやかです。
お腹を空きにくくする特徴があり、昆布やわかめ、こんにゃくや果物、里芋などに含まれています。
これらの食材を上手に取り入れて、血流の停滞を解消してむくみ解消に繋げましょう。
今回は腸が浮腫む原因と対処法についてご紹介しました。
腸内がきれいで腸の働きがよければ、栄養がしっかりと吸収されて体全体が健康になります。腸の状態は日々変わります。腸の浮腫みを改善することが毎日を元気に過ごすカギなのです。
心も体もスッキリして、梅雨時期を楽しみましょう。