隠れ便秘かも?自分のタイプを知って毎日すっきり!
「私はお通じは毎日出てるから大丈夫」と思っていませんか?実は、隠れ便秘の方がとても多いのです。
みなさんのお通じの頻度はどのくらいですか?
1日1回? 2日に1回? それとも1週間全然出ない?
毎日ちゃんと出ているよ!と言う人でも、トイレに行ってスルッと便が出ない方は隠れ便秘の可能性があります。
便秘になると、お腹は張るし、お肌の調子も悪くなりますね。
イライラや食欲不振にもつながり、便秘から様々な別の病気が発症する事もあります。
日本の死因の1つでもある癌。その癌を部位別にみると、近年は、乳癌を抜いて大腸癌が1位となっています。
大腸癌は自覚症状が現れにくく、気が付いたころにはステージが進んでいる事がほとんどです。
頑固な便秘は大腸癌に罹るリスクが高くなると言われており、最近は「腸活」や「美腸」という言葉もよく耳にしますよね。
・出てるけど量が少ない。
・便が硬い。
・出すのが大変。力んで疲れたり、時間がかかったりする。
・残便感がある。
これらも全て便秘!なのです。
便秘と言っても、様々なタイプがあるので、まずは自分のタイプを知って、薬に頼らないスルッとお通じを目指しましょう!
自分の便秘のタイプを知ろう!
薬膳では、便秘は主に5つのタイプに分かれます。
それぞれのタイプ別の症状がありますので、チェックしてみてください!
1 腸に熱が籠っているタイプ
便が乾燥して便秘となります。
症状:便が臭い・お腹が張っていて痛い・口が渇く・口臭がする・食べ過ぎる・
飲酒が多い・体が熱い・顔が赤い・体臭が強い・冷たい飲み物が好き・味の濃い物や脂っこい物が好き・刺激物や辛い物が好き
2 気が滞っているストレスタイプ
腸の蠕動運動が弱く便秘となります。
症状:便意があるが出ない・頻繁にゲップが出る・胸や脇の張りがある・お腹が張って痛い・食欲がない・ストレスが溜まっている・イライラする
3 活力が足りないタイプ
疲労や虚弱体質で便秘となります。
症状としては、便意があるのに力が無くて出ない・力を入れると汗が出て息が切れる・排便後はぐったりとしてしまう・便は特に乾燥はしていないし硬くない・顔色が白い・顔に艶がない・疲れやすい・朝が苦手・眠い・声が小さい
4 血が足りないタイプ
貧血や体の水分が足りないために便秘となります。
症状:便意はあるのに出にくい・便が固い・顔色が悪い・皮膚が乾燥している・めまいや立ち眩みがある・爪がもろい・目が乾く・月経量が少ない
5 冷えタイプ
腸が冷える事で蠕動運動が弱く便秘となります。
症状:便がなかなか出ない・便意がない・便は固くはない・顔色が白い・手足が冷える・寒がり・お腹や背中が冷たい・腰がだるい・尿の回数が多い・夜頻繁に起きる
これら5つのタイプの中で、男性は1が多く、女性は4と5が多く見受けられますが、
決して1つのタイプに当てはまるわけではなく、複数に当てはまる事が多いです。
自分の便秘タイプがわかったら、効果的な対処法とお勧めの食材をみていきましょう!
タイプ別の対策
それぞれのタイプの対処法とお勧め食材で、便秘を改善しよう!
自分のタイプがわかったら、毎日の生活の中で、対処法と食材を意識してみてください!
1 腸に熱が籠っているタイプ
対処法:味をいつもより薄味にする・脂っこい物を食べる回数を減らす・腹八分目を意識してよく噛んで食べる
お勧め食材:白菜・大根・ごぼう・冬瓜・オクラ・バナナ・パイナップル・ヨーグル
2 気が滞っているストレスタイプ
対処法:軽い運動をする・気分転換をする・趣味を持つ・リラックス時間を作る
お勧め食材:柑橘類(特に皮部分)・キンモクセイ・ジャスミンティー・セロリ・玉ねぎ・ピーマン・ローズ
3 活力が足りないタイプ
対処法:身体を休ませてパワーをつける。睡眠をしっかりとる。食事は消化を助けるために小さく切って薄味の味付けで食べやすくする。
お勧め食材:山芋・干し椎茸・はちみつ・松の実・さつまいも・かぼちゃ・鶏肉・黒豆・鰹
4 血が足りないタイプ
対処法:主に食材から血を補う(補血)・腸に潤いを与える
お勧め食材:松の実・レバー・黒酢・ほうれん草・金針菜・葡萄・落花生(薄皮ごと食べる)・黒ゴマ・ひよこ豆・ライチ
5 冷えタイプ
対処法:冷たい飲み物を温かい飲み物に変える・野菜サラダやフルーツを食べ過ぎない・スイーツを食べ過ぎない・湯船に浸かる
お勧め食材:黒砂糖・黒酢・にら・にんにく・しょうが・ねぎ・かぼちゃ・えび・羊肉・牛肉・鮭・シナモン・酒粕・紅茶・ジャスミンティー
いかがですか?
薬膳食材でよく聞く松の実や金針菜は、常備している人は少ないかもしれませんが、その他の食材については、すぐに手に入るものばかりです。
まずは、対処法とお勧め食材で、便秘解消を意識してみましょう。
また、パワーが足りないタイプはとにかく休息が必要ですが、それ以外の方は軽く運動したり、腸のマッサージをすることもお勧めです!