むくみ対策ができるアロマ9選!香りや効能、おすすめレシピも解説
まずはむくみの原因を理解しましょう
人間の体内の60%は水分です。そのうち40%は細胞内、20%は細胞外にあります。この細胞外の20%の部分をさらに見ていくと、水分、血液、リンパ液などがあります。
このバランスが崩れて細胞間に余分な水分がたまってしまうことで、むくみが発生します。そしてこのバランスが崩れる原因は私たちの生活習慣にあります。
水分量が増えること
ここで誤解しないようにしなければならないのが、水分量が増えることと水分の摂り過ぎはイコールにはならないということです。詳しく解説していきたいと思います。
身体の冷えによるもの
冷たい飲み物を頻繁に飲んでいませんか。
あるいは、いつもシャワーで済ませている場合も気を付けなければなりません。汚れを落とすだけならシャワーは手っ取り早いですが、湯船にきちんと浸かって身体を温めないと疲れも取れず、血液循環は改善されません。
身体が冷え血液循環が悪くなると、筋肉が硬くなり血流が低下します。その結果、血液を心臓に戻すポンプの働きが衰え、水分代謝も低下するため、水分が溜まりむくみが発生します。
同じ姿勢を続けること
これは、同じ姿勢でいることで筋肉が動かないために血液を心臓に戻すポンプの役割が弱まり、静脈やリンパの流れが滞るためです。
すると血管から水分が流れ出てしまうため、むくんでしまうのです。
また、同じ姿勢を続けていると重力によって水分が下に溜まりやすくなります。朝起きて同じ姿勢を続けたことで夕方頃になるとふくらはぎがむくんでしまうのは、このためです。
身体が冷えていたり同じ姿勢を続けたりするることで、血流が悪くなり細胞間に水分が必要以上に溜まってしまうことでむくみに繋がります。「水分摂取量が多いからむくむ」のではなく代謝が落ちるからむくむのです。
塩分の摂り過ぎ
適度な塩分は私たちが生きる上で必要です。
すると、バランスが崩れて翌朝パンパンにむくんでしまうのです。
プロゲステロンというホルモンの影響
プロゲステロンというホルモンをご存知でしょうか。女性ホルモンの一つで、排卵後に分泌が増えるホルモンです。黄体ホルモンともいいます。
このプロゲステロンは、子宮内膜を柔らかく維持して妊娠しやすい状態にするホルモンです。
そのため、月経前は身体に水分を溜めやすくしてしまうのです。
これらの理由から、私たちの顔や手、脚などがむくみやすくなるのです。
むくみ対策ができるアロマ9選
たくさんあるアロマオイル(精油)の中から、むくみ対策におすすめのものを紹介します。実際に香りを嗅いで気に入ったものから揃えると、悩みでしかなかったむくみが楽しいセルフケアの時間に変わります。
ジュニパーベリー
薬草として精神や身体の浄化に使われてきた歴史もあり、心身をゆるめて解放します。
グレープフルーツ
グレープフルーツは、柑橘系の中でもサッパリした香りの中に苦みのある、大人の香りです。リンパ系を刺激し循環を促すことで、心も身体も軽やかになります。
サイプレス
精神を浄化するだけでなく、収れん作用や血液、体液のバランスを整えてくれます。
ゼラニウム
バ
体液の循環を促し、スキンケアにも役立ちます。PMS(月経前症候群)や更年期症状に悩んでいる時にもやさしく寄り添ってくれる穏やかな香りです。
レモングラス
疲労や免疫力が低下していると感じる時にアロマトリートメントに使うことで、疲労回復や活力を与えてくれます。スポーツアロマのケアでよく使われる香りです。
クラリセージ
その温かみのある香りと働きから、筋肉もゆるみ、むくみや血行不良を解消してくれます。少量でも充分香ります。
パチュリ
イライラによる過剰な食欲を抑え感情のバランスをとってくれます。ゆっくりとしたアロマトリートメントに使うことで、リンパの流れを整えむくみを解消します。
ブラックペッパー
心身を温める働きがあるので、冷えて血液循環が悪くなっている身体をしっかりと温めてくれます。体液の循環を促進させる働きもあります。
レモン
この香りを嗅いで気分転換を図りながら、セルライトやむくみのある箇所にアロマトリートメントをすると、スッキリと軽やかさを感じることができます。
むくみ対策オイルの作り方、おすすめレシピ
精油1種類の香りを楽しみながらむくみケアをするのも良いですが、複数の種類を合わせたアロマブレンドがむくみ対策にはおすすめです。
精油のブレンドには、シナジー効果といってそれぞれの成分同士が、互いのプラス面の作用を強めてくれる働きがあるからです。そしてブレンドをすることで香りに奥行きが生まれ深い香りになります。
おすすめのアロマブレンドレシピを紹介します。
黄金のダイエットサポートブレンド
馴染みのあるグレープフルーツの香りを主役に持ってきます。この3種類のアロマは「黄金のダイエットブレンド」とアロマテラピーの世界では以前から言われています。
比率を変えても大きな問題はありませんが、グレープフルーツは皮膚刺激を起こすことがあるため、使い方次第では少なめにした方が良いこともあります。
一日頑張った疲れとむくみをとる
むくみ解消におすすめなだけでなく、香りのグラデーションを楽しめるアロマブレンドです。
最初はスッキリとしたレモンの香りから、時間が経過するにつれて甘いゼラニウムやパチュリの香りに移っていきます。疲れてぐったりとしたときでも、むくみケア後にゆっくり休めるようなブレンドです。
代謝を上げて身体をあたためよう
一つひとつの香りが力強くはっきりとしたブレンドで、心と身体を元気にしてくれます。身体がポカポカ温まることで代謝も上がり、むくみの解消に繋がります。
アロマブレンドオイルの作り方
ブレンドレシピを使って、さっそくアロマブレンドオイルを作ってみましょう。上記のレシピは香りを嗅ぐためだけではなく、むくみ解消のためのセルフトリートメントでも活かせます。
植物油には様々な種類があります。スイートアーモンド油、マカデミアナッツ油、グレープシード油、ホホバ、スクワランなどです。
植物油に精油を入れ混ぜます。精油はドロッパー(中栓)が付いているものを使用すると簡単です。植物油30mlに対し精油は1%以下、合計6滴以下とします。つまり、前述したレシピの比率をそのまま滴数に置き換えて使用します。
ブレンドオイルを作成したら、遮光性の保存容器に移し1か月以内に使い切るようにしましょう。
むくみ解消を目的としたアロマの使い方
むくみを解消するセルフケアを4つ紹介します。
ホットタオルで簡単ケア
洗面器、お湯、フェイスタオル、お好みの精油を準備します。
洗面器にお湯を張り、精油を1~3滴垂らします。ゼラニウム、クラリセージ、パチュリなどがおすすめです。細長く折り畳んだフェイスタオルの両端を持ち、精油部分を内側に包むようにしてタオルに染みこませます。
精油を触らないようにタオルを絞ります。
まずは、身体を温めて血液循環を良くすることが大切です。
手浴、足浴でまずは末端を温めよう
洗面器、お湯、お好みの精油を準備します。
洗面器にお湯を張り、そこへお好みの精油を1~3滴入れよく混ぜます。
レモンやグレープフルーツの香りは、皮膚刺激があるので肌が敏感な方は使用を避けましょう。
足裏~ふくらはぎのセルフリフレクソロジー
足裏にはとてもたくさんのツボや反射区があります。効果的に刺激をすることで水分排出を促したり代謝を上げる働きが期待できます。
ポイントは、決して強く押しすぎずやさしい圧で末端から体幹に向かって行うことです。
まず足裏から足全体にブレンドオイルをたっぷり塗布します。足指をゆっくり大きく回し、足裏を親指の腹や関節を使ってイタ気持ちいい強さで押し流します。土踏まずのところをたっぷり押し流すと水分排出が促されます。
アキレス腱やくるぶし周りは手のひらでゆったりと温めるようにして触ります。ふくらはぎから膝裏に向かって手のひら全体で擦り上げるようにして膝裏まで上がります。膝裏にはリンパ節があるので、そこへ流すイメージです。
顔のむくみを解消しよう
朝起きると顔のむくみが気になっていることもあります。顔のセルフトリートメントのときには、ブレンドオイルの濃度は0.5%以下にします。上記のレシピを半分にするか植物油の量を2倍にして0.5%濃度にしましょう。
顔のトリートメントの際には、絶対に強く行わないようにします。
その後、首から鎖骨までやさしくなでるように触ります。
首から鎖骨をなでるときは、必ず片方ずつ行います。お風呂上りに行うと、入浴で血流が良くなり身体が温まっているのでおすすめです。翌朝スッキリとしているはずです。
アロマオイルでむくみ対策をする際の注意点
濃度を守ること
肌が弱い人はさらに少ない量から始めることも大切です。濃度が高ければ良いというわけではありません。
また、精油は皮膚刺激や光毒性(レモン、グレープフルーツなど)のあるものもあります。使用する時間帯や肌の状態と相談し、ガイドラインを超えて使わないように気を付けましょう。
トリートメントはやさしく
膝裏、鎖骨、腋窩(脇の下)リンパはゆっくりやさしく触ります。また、特に顔は強い圧で行うとしわの原因になりますので気を付けましょう。
妊婦さんは無理な刺激を行わない
また、気分が悪くなった場合はすぐに使用を中止しましょう。
特にかかとやくるぶし周りなど子宮の反射区があるところは強く刺激しないようにしましょう。
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