体のだるさは冷えが原因?誰でも作れる”だるさ解消飲み物”レシピ5選紹介
睡眠不足や食生活の乱れなどから疲れが溜まると、体にだるさを感じやすくなります。
ここでは、だるさの原因や、疲労回復に効果的な栄養素、コンビニで買えるだるさ対策の飲み物、疲労回復レシピや生活習慣などをご紹介します。
血の巡りに注目!?身体がだるい原因ってなに?
体のだるさの原因はいろいろありますが、その一つに「血の巡り」が関係していると言われています。
食べ物は、消化吸収され最終的に血液を通じて体の全身に巡りエネルギーとなります。血液には、体に必要な酸素や栄養素などと一緒に、老廃物や二酸化炭素も運ばれ外に出す働きもあります。
さらに、疲労物質の乳酸などがたまると、血の巡りも悪くなります。
血の巡りが悪くなると、全身に十分な酸素や栄養素が供給されず、さらに老廃物も溜まるため、体のだるさに繋がるのです。
その他、だるさの原因には、血圧が関係している場合もあります。
血を巡らせるポンプの働きをするのが心臓ですが、心臓の圧力(血圧)が低下したり、自律神経のバランスを崩すと、体のだるさを感じやすくなります。血圧が低いこと自体は問題ではないのですが、血圧が低くなった状態からくる「だるさ」を感じる方は、日頃の生活習慣を見直し改善していきましょう。
さらに、貧血がだるさを感じている原因の場合もあります。
顔色が悪く疲れやすい慢性的な「だるさ」を感じるタイプは、血液中の赤血球の量が関係している可能性があります。血液中のヘモグロビンが少なくなったり、薄くなったりして貧血状態の時は、鉄分やたんぱく質の入った飲み物で予防をしていきましょう。
血の巡りが悪くなると、体のすみずみまで栄養素が行き届かなくなり、体に老廃物がたまりやすく疲労が蓄積します。日頃から血の巡りを良くする食生活や運動を意識していきましょう。
プロ直伝!疲労回復に効果的な栄養素とは
疲労回復に必要な栄養素のひとつに、エネルギー代謝をあげる「クエン酸」があげられます。他にも代謝を助ける「ビタミン類」や体を構成する「アミノ酸」などの栄養素も関係しています。その役割を理解して上手に取り入れていきましょう。
酸っぱさが決め手!疲れを瞬間的に解消するクエン酸
運動や汗をかいたりした後に、体が疲れて「だるさ」を感じ、酸っぱい飲み物が欲しくなることはありませんか?
このような「だるさ」を感じた時に、自然と酸味のあるドリンクを飲みたくなるのはのは、体がクエン酸を欲している証拠です。クエン酸は、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類、梅干しに多く含まれています。
このクエン酸は、体が代謝してエネルギーを作り出す「クエン酸回路」の中で、重要な役割を果たしています。クエン酸があると、体の代謝が活発に行われ、エネルギーを作り出しやすくなるのです。エネルギーが足りないと感じる「だるさ」には、クエン酸を補給することが鍵となります。
他にもクエン酸は、ミネラルを吸収させたり「抗酸化作用」と呼ばれる体を酸化しづらくして老化を防いだりする役割もあります。
ビタミンB群で疲れ知らずの体に
疲れがたまって肌荒れや口内炎になることはありませんか?
肌荒れや口内炎などができてしまう原因の疲れには、ビタミンB群の補給をおすすめします。ビタミンBは、いくつかありますがどれも代謝を助ける役割があります。
B1は糖質の代謝、B2は発育促進、B12は神経の機能とそれぞれに働きかけます。中でもB6は、体を構成しているタンパク質が、小さく消化されてできた「アミノ酸」の代謝に関わっています。そのためビタミンB6が不足すると体の疲れがでやすくなります。
これらのビタミンを1日の十分な量を食事から満たすのは難しい場合は、各種ビタミンの含まれた市販のドリンクやサプリメントを上手に利用していきましょう。
男女別!女性・男性それぞれに合った体に良い飲み物は?
男性と女性に合ったおススメの飲み物をそれぞれご紹介します。
男性向けのおススメの飲み物
疲れた体には、仕事の合間にすっきりと飲めてすぐに力の出る「炭酸系のエナジードリンク」がおススメです。
男性は、食事で不足しがちな食物繊維とビタミンを補える緑黄色野菜を多く使ったスムージーもよいでしょう。特に朝食を抜きがちな方は、素早くエネルギーに変わるバナナを使ったものや、タンパク質を補える豆乳もおすすめです。
脂っこい食生活が中心となっている方は、コレステロールや中性脂肪を下げる効果が期待できる「お酢」の含まれたソーダなどで疲れをとっていきましょう。
女性向けのおススメの飲み物
女性はホルモンバランスの変化も多く、冷えなどに悩まされることもあるため、体を温める白湯、生姜やそば茶などがよいでしょう。むくみやすい方は、利尿作用のあるハーブティーなどもおススメです。
女性は生理や出産などから、カルシウムや鉄分の不足が気になります。朝の目覚めが悪い時には、鉄分の構成に必要なタンパク質とカルシウムを補える牛乳や豆乳、ヨーグルトドリンクなどを使ったスムージーで造血のサポートをしていきましょう。
即効性◎スーパーやコンビニで買える市販の”だるさ解消栄養ドリンク”5選
すぐに「だるさ」を解消したい時に便利なのが、コンビニで買える市販のドリンクです。疲労回復ドリンクに迷ったら、こちらの5つはいかがでしょうか。
チョコラBBシリーズ
エーザイから販売しているチョコラBBシリーズは、種類も豊富です。女性の肌荒れに関わるコラーゲンや直接型のビタミンB2やビタミンCも豊富に含まれています。食事をするのもだるい時に、美味しくすっきりとした味わいで元気の源となる栄養素がしっかり補給できます。
C1000ビタミンレモンクエン酸
クエン酸を3000㎎含んだこのドリンクは、ビタミンD、Eも配合されているマルチビタミンな飲み物です。酸っぱい味わいに炭酸を加え、すっきり爽快感で疲れを吹き飛ばします。ハウスウェルネスフーズからのシリーズ商品です。
CCレモン
多くの人が知っているサントリーから販売のすっきりとした味わいの炭酸飲料です。飲みやすく手軽にビタミンCとクエン酸を補えます。40個分のレモンの酸味と保存料を利用しないで作った純水のドリンクは、汗をかいた時やスポーツの後にもおすすめです。
アリナミンV
仕事で忙しく連続的な体力不足を感じる「だるさ」にアリナミンVはいかがでしょうか。ビタミンB1誘導体のフルスルチアミンやビタミンB6・B12、ビタミンEもたっぷり配合されています。特に目の疲れや肩こりを伴う肉体疲労時におすすめです。アリナミン製薬から販売されています。
マルチビタミンゼリー飲料
1日に必要な12種類のビタミンを配合しているゼリー状のマルチビタミン飲料です。様々な種類の味がある中で、グレープフルーツ味はすっきりとクエン酸も摂れます。忙しくて食事からの栄養補給が難しい時、疲れすぎて食事ができない時にもゼリータイプなので気軽に飲めます。
市販で購入可能!体に良くてアレンジもできる疲労回復を助ける飲み物
コンビニで買える栄養ドリンクと合わせて、疲労回復に便利で日常的に置いておきたい栄養たっぷりなおすすめの飲み物を紹介します。
クエン酸の豊富さでは、柑橘類のオレンジジュース、レモンドリンク、グレープフルーツジュースなどがお手軽でアレンジレシピとして使えるので便利です。
お酢にもクエン酸が含まれています。お酢は、料理にも使えるので常に用意しておくといいでしょう。中でも黒酢やりんご酢は、酸味がまろやかでドリンクとしても活用できます。
さらにカルシウムやタンパク質を補うのに便利な飲み物に、牛乳、豆乳、ヨーグルトがあります。最近ではハリウッドセレブの間で、アーモンドミルクやオーツミルクなども好まれています。
最後に、ハーブやスパイス類はおうちでアレンジドリンクを作る際に役立ちます。中でも、シナモン、陳皮などの体を温めるタイプのものは、常備しておくとよいでしょう。血の巡りをよくし体を温めます。むくみやだるさには、カモミールなどの利尿作用があるものがおすすめです。
誰でも作れる”疲労回復ドリンク”レシピを5選紹介
上記でご紹介したドリンクや、ハーブ、スパイスを組み合わせた、疲労回復におススメのお手軽なレシピをご紹介します。
レモン入りジャスミンティー
レモンの酸味とジャスミンの香りがリラックス効果をもちながら、血の巡りをよくし、だるさを解消します。女性の冷え性の予防にも効果が期待できます。
○材料(1人分)
ジャスミン茶葉・・・小さじ2
レモンの輪切り・・・1枚
はちみつ・・・お好みで
○作り方
ポットにジャスミンの葉入れ湯を注ぐ、
5分置いたらカップにそそぎレモンの輪切りをのせる
お好みで、はちみつを入れて甘味をプラス
グレープアーモンドスムージー
即効性のエネルギーアップに役立つぶどう糖とアーモンドミルクでタンパク質の補給ができます。食欲のない朝にピッタリです。スムージーでもミキサーがなくてできるのでおすすめです。
○材料(1人分)
ぶどうジュース・・・100㏄
アーモンドミルク・・・60㏄
チアシード・・・小さじ1
アサイーパウダー・・・小さじ1
氷・・・適量
○作り方
全ての材料をタンブラーに入れる
蓋をしてよくシェイクする
そのまま飲んでもグラスに注いでも
梅干黒酢ソーダー
クエン酸の効果を期待できる黒酢と梅干しを使ったソーダです。二日酔いでだるい日にもぴったりの飲み物です。
○材料(1人分)
黒酢・・・大さじ3
つぶした梅干・・・1個
はちみつ・・・大さじ3
炭酸水・・・180㏄
氷・・・適量
○作り方
グラスに黒酢と梅干、はちみつを入れてよく混ぜる。
氷を入れ炭酸水を加える
タンブラーでよく混ぜる
ホットジンジャーラテ
生姜で体を温めながら、タンパク質の補給とリラックス効果のあるスパイスで1日の疲れを癒してはいかがでしょうか。寝る前におすすめです。
○材料(1人分)
牛乳または豆乳・・・200㏄
すりおろした生姜・・・大さじ1
てんさい糖・・・お好みで
シナモン、カルダモン・・・少々
○作り方
全ての材料を鍋に入れて沸騰するまで温める
ひと煮立ちしたらカップに注ぐ
柑橘カムカムミックスドリンク
数種類のお好みの柑橘類を絞って、柑橘類の中でビタミンC量が最強と言われるスーパーフードのカムカムパウダーを刻んだミントと一緒に合わせます。爽やかな風味と豊富なクエン酸でだるさ解消に効果的です。
○材料(1人分)
グレープフルーツ果汁・・・100㏄
レモン果汁・・・小さじ2
みかん果汁・・・100㏄
カムカムパウダー・・・小さじ2
ミントの葉・・・5枚
○作り方
柑橘類が生の場合は絞り機で果汁をとってボールに入れる
ミントの葉は、みじん切りにする
全ての材料を泡立て器でよく混ぜグラスに注ぐ
栄養ドリンクだけではNG?疲労回復に欠かせない3つの習慣
栄養ドリンクを利用しながらパワーを補給する即効性の疲労回復法もありますが、基本は「睡眠」「入浴」「食事」の3本柱で規則正しい日頃の生活習慣を送ることが大切です。
しっかりとした睡眠
疲れの元を無くすには、体の休養となる睡眠が大切です。夜更かしをしないで、しっかりと睡眠時間を確保できる生活をしましょう。人は暗くなるとメラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンで安眠を誘い、朝目覚めると日の光でメラトニンからセロトニンというホルモンに変わります。そのため、睡眠前に携帯の光などを浴び続けると、セロトニンからメラトニンに切り替わるスイッチが上手くいかず、睡眠の質を低下させ目覚めが悪くなります。
眠りが浅いと感じる時は、就寝前に携帯やパソコンの明かりにあたりすぎていないか見直しましょう。寝る前の過剰な光は睡眠の質を低下させます。
体を温める入浴
むくみや冷えは、体の血行の悪さから生じます。寝る前に、ぬるめのお風呂にゆっくりとつかり、1日の体の疲れをとりましょう。夜寝る前の入浴は半身浴などを利用して、体全体を温めます。
また朝の目覚めをすっきりしたい時は、十分な水分補給をした上で、ぬるめのお湯から熱いお湯に切り替えることで、副交感神経から交感神経が目覚め、体も目覚めます。
目的に合った入浴方法でだるさを解消しましょう。
偏りのない食生活
無理なダイエットや不規則な生活が続くと、食生活にも偏りができてしまいます。食事は体作りの基本です。自分の体に必要な栄養素をしっかりサポートする食生活を送りましょう。
エネルギーの源となる炭水化物、体の構成に必要なタンパク質を中心に、野菜や果物からビタミン・ミネラルを十分に補っていきます。
朝食を抜いたり、寝る直前の食事などはできるだけ避け、栄養ドリンクなどを上手に取り入れながら体の芯からパワーを作っていきましょう。