肌は内臓を映しだす鏡‼乾燥肌の3つの原因と対策♪
東洋かっさ美容家の髙島智賀子です。
人間の皮膚(肌)は、顔、手足、頭皮(頭)など自分の目で見て観察できる唯一の臓器です。そして、臓器の中でも体を全て覆う大きな内臓なのです。
なぜ内臓と言うのか?と言いますと、それは『皮膚は内臓の鏡』と言われているからです。
私のサロンでも施術を始める前に、皮膚についてトラブルが無いか?を確認します。
ヘルペスが出来ていたり、乾燥で、かきむしりすぎて血が出ていたり、湿疹が出ていたり、花粉症やアレルギー、アトピーなど、様々な皮膚に関する症状をお持ちの方が少なくありません。
そして、顔も確認します。
目の下のクマや顔色、シミ、シワなど皮膚から読み取れる内臓の症状は多くあります。
中国の伝統医学でも、皮膚と内臓は深く繋がりがある事を示す知恵がたくさん存在します。
皮膚のトラブルから、何処の内臓が弱っているのか簡単に知ることが出来るのです。
皮膚で多いトラブルと言えば【乾燥肌】です。
冬はもちろん、夏もエアコンや紫外線などで乾燥し、一年中、顔だけではなく、足や手なども乾燥肌で悩まされる方もいらっしゃいます。
乾燥肌一つをとっても、原因はひとつではありません。
乾燥肌原因は?
乾燥肌の原因は、主に、以下の3つです。
- 貧血
- 血液の循環が悪い
- 腎機能の低下
一つずつ、解説していきますね。
1 貧血から起こる乾燥肌
女性は生理などがある為、貧血に悩まされることが多いのです。
貧血の事を中医学では【血虚(けっきょ)】と言い、通常の貧血では、血液検査で引っかからない場合もあります。
血虚は【血液の栄養状態が悪い】ことを言い、皮膚の栄養が不足しカサカサした乾燥肌なります。
そして血の不足は、全身が疲れやすく、血色が悪く、唇や舌の色が白っぽい、物忘れしやすい、不眠、冷えなどの症状も出てきます。
その他には、動悸・息切れしやすい、立ち眩み、爪が欠けやすい、毛が弱く抜け毛が多いなどの症状も出てくるのです。
改善方法
(1)血を増やす
血液が無いと体は動きません。歩くこと、食べる事など手や足を動かす時など生きる為に必ず血液は必要になります。
その血液を増やすために、鉄分の多い食事を取り入れる事が大切です。
ライチ、なつめ、小松菜、ひじき、牛・豚・鶏のレバー、トマト、イカ、くるみ、黒ゴマ、黒きくらげ、ニンジンなどを積極的に食べましょう。
(2)正しい睡眠
正しい睡眠とは、「7時間~8時間の睡眠」が大事と言われていますが、
例えば、夜中の3時~朝10時までの7時間睡眠ならよいのでしょうか?そうではありません。
血は【陰】の分類になります。夜更かしせず12時までに寝る。
このように、陰の時間帯の深夜に十分睡眠をとる事で【血は補われる】のです。そして、昼間は【陽】の時間なので、良く動いて陰陽の気のバランスを整えることで、体の調子も整ってきます。特に生理中の夜更かしは注意が必要です。
(3)軽い運動
サウナや汗を沢山かく程の運動は控えて、軽い運動から体を慣らして体力アップしていきましょう。
2 血液循環が悪くて起こる乾燥肌
中医学では血液循環が悪い事を【瘀血(おけつ)】と言います。
血行不良の原因は主にお肉を良く食べる、夜更かし、タバコ、大量の飲酒、冷え、運動不足などの【生活習慣が原因】で起こるものです。
このような誰が見ても不健康と思える生活をしていると、血液循環が悪くなったり、血液の滞りが起こります。
その為、皮膚に十分な栄養が行き渡らず、体に不要なもの(老廃物)も停滞し、肌が荒れてカサカサしてきます。
また、肌の色がくすんできたり、目の周り・唇・舌などが黒ずんだりもします。
女性の方は生理不順、生理痛、子宮筋腫、子宮内膜症、不正出血、不妊症、生理前症候群などの障害も出てきます。瘀血はただの現象ではないです。
改善方法
(1)食生活の改善
血液循環を良くするために、緑黄色野菜(小松菜、ブロッコリー、ピーマン、ほうれん草など)、黒豆、大豆、黒米、カニ、牡蠣、
肉は少なめにしてイワシ、アジ、サンマ、サバ、カツオ、マグロなどの青い魚がおススメです。
(2)血を巡らせる運動
イメージすると分かる通り、血液が停滞しているので巡りを良くすることが大事なのです。
例えば散歩からでも良いので歩くことを取り入れてみる。
これは有酸素運動なのでダイエット効果も得られるので一石二鳥です。
(3)気持ちを切り変える
血の巡りは気の巡りにも関係してくるので精神面であまりイライラしたり、怒らないように心がけていきましょう。
イライラしている理由の殆どは、自分の中の問題であることが多くあります。その気持ちが外に向けて怒りを出している事が多いのです。
自分はどうして怒っているのか?と考えるのではなく、自分を大事にする時間と考え【自分にとって心地よい事】をしてみましょう。
高級ホテルのランチをすること。だったり、エステでマッサージをすりこと。だったり、静かな場所で本を読むことだったり、寝る事だったり・・・
自分が心地よい事を探してみましょう。
きっと明るく、朗らかに、心地よく生活が出来ると思います。
そして、それは気の巡りを良くして、血の巡りを良くしてくれるのです。
3 腎機能の低下から起こる乾燥肌
中医学では老化や衰弱によって水分が不足していることを【陰虚(いんきょ)】と言います。
体内の水分が減る事によって乾燥肌になります。
その他は手足がほてる、肌荒れやニキビが気になる、夜型の生活である、唇・舌に赤みが強い、口が乾燥するけど一度に水分を飲めない、
午後になると微熱が出るなどの症状も出てきます。
これは老若男女問わず【腎】の弱った状態を言います。=(腎陰虚(じんいんきょ)と言います。)
そして高齢者(老人)に起こりえる【腎陽虚(じんようきょ)】があります。腎陽陰は腎が衰えて体のエネルギーを生産する力がなく冷えて、
更に体の老化による乾燥が加わることを言います。
腎が弱ると、生きる為のエネルギーが衰え【気力・体力・免疫力が低下】していきます。
その為、老化も加速していきます。
その症状は真っ先に【髪】に現れます。白髪や抜け毛が増えたり、髪が細くなったと感じたら要注意です。
改善方法
(1)腎を強化する食べ物を取る
腎に良い食べ物は【黒くてヌルヌルした食べ物】です。
シイタケ、黒豆、玄米、ヒジキ、山芋、納豆、イカ、タコなどを積極的に食べましょう。
(2)冷えを改善する
腎機能は冷えに弱い臓器です。
まずは冬でも夏でも
【自分の体温よりも冷たい飲食物を控えていく】と良いです。
腎が冷えると、生理前症候群(PMS)、生理不順、生理痛による腰痛や膀胱炎、不妊などの症状も出てきます。
(3)じんわり汗をかくくらいの運動をする
はじめは緩やかに歩くなどの運動をし、最後に筋力アップの筋トレで終了します。
ゆっくりスクワットしたり、腹筋など体を動かし【熱】を循環していく事が大事です。
でも疲れすぎている時に無理して運動をするのは良くありません。その場合は良く睡眠をとりましょう。
筋肉疲労や精神的な疲れは【腎】を低下させます。その為、腎を回復する事を優先に考えていきましょう。
まとめ
このように、乾燥肌だけでもたくさんの原因があり、その対策も違ってきます。皮膚は内臓の鏡です。
お肌がきれいになる事で、心まで明るくなる、そして自分自身の魅力も上がってきます。その為に、日々自分の肌を知ることは、人生を豊かにするコツになります♪