食欲が止まらないスピリチュアルな原因とは?食べ過ぎ対策も紹介!
「食べたばかりなのにまた食べたい!」「深夜になると口寂しくなる…」など、食べたい気持ちが湧きあがるタイミングとは、必ずしも空腹の時とは限りません。
食欲はどこから湧くのか?食欲を抑える方法はあるのか?など、この記事では食欲のメカニズムを、最近話題の「スピリチュアル」から紐解いていきます。
記事の最後におうちでできる食べ過ぎ防止対策もお伝えします。
食欲はどのような時に湧く?
食欲は本来、胃が空っぽになって湧くものですが、実は「栄養素」が不足することで湧く食欲もあります。
食欲=栄養欲
「栄養素」とは、炭水化物やタンパク質などの食物に含まれる成分です。私たちはこの栄養素を日常のあらゆるシーンで活用しています。
例えば、もし体内に栄養素が足りていなければ、歩く時に短時間で疲れてしまうでしょう。手をあげるといった何気ない動作さえ、栄養素が不足している時には億劫に感じられます。
このように栄養素とは「行動の源」です。
そのため、私たちは栄養素の不足を感じると、本能的に「お腹がすいた」と感じ、何かを食べようとします。食べることで栄養素を補おうとしているのです。
食べる量を増やせば食欲が治まるわけではない
朝バナナダイエットが流行した時に、筆者の友人がこれにチャレンジし、数日で挫折してしまいました。バナナでお腹はいっぱいになるのに、またすぐに何かを食べたくなってしまうので、かえって食べすぎてしまったそうです。
この時の食欲が「栄養欲」です。バナナだけでは活動に必要な全ての栄養素をまかなえず、結果として、他の栄養素を求めて何かを食べたい気持ちが止まらなくなってしまうのです。
十分に食べているはずなのに食欲が治まらない場合は、最近の食生活を振り返って、栄養が著しく偏っていなかったかを確認してみましょう。
食欲が止まらない!そのスピリチュアルな理由とは
上記で説明した栄養不足からくる食欲以外に、食欲が「気持ち」から生じるケースもあります。これには最近よく耳にする「スピリチュアル」という言葉が関係しています。
スピリチュアルとは?
薬膳や東洋医学には「スピリチュアル」に関する見解はありません。しかし広辞苑では「スピリチュアル」が「精神的」と訳されています。この「精神」という言葉を、ここではわかりやすく「気持ち」と考えてみましょう。
多くの人がいつも無意識に何らかの気持ちに包まれています。
「楽しい」や「気持ちがいい」などの明るい気持ちの時には、身体が軽く感じられるでしょう。しかしこれが「つらい」や「悲しい」に変わると、身体は重く感じられ、ときには「ストレス食べ」に走ってしまう人もいます。
このストレス食べが起きる原因が「ストレスホルモン」という物質に関係しています。
ストレスホルモンとは?
「ストレスホルモン」は、心がストレスを感じた時に戦うか逃げるかの準備を身体にさせるホルモンです。
地震が起きた時に跳ね起きたり、車が近づいてきた時に条件反射で避けることができるのは、ストレスホルモンが巡ったことで、脳が瞬時に身体に指令を出しているためです。
命を守るホルモンなので決して悪いものではないのですが、一点注意したいのが「ストレスホルモン」が巡っている間は、身体が非常事態となるため、「消化」や「栄養の吸収」といった日常的な機能が低下してしまいます。
これらの機能が低下すると栄養不足の状態に陥りやすくなり、それを補おうとして、手当たり次第に何かを食べたくなるということが起こり得るのです。
嫌なことがあった時にやけ食いをしてしまうのもこれが原因の一つです。
このように、気持ちが食欲に関係している理由はストレスホルモンにあります。もし、どうしても食欲が止まらない時には、今の「気持ち」がどんな状態にあるかも眺めてみましょう。
アセンションって何?アセンションが起こると身体が変化する?
食欲は、宇宙や自然界のエネルギーとも繋がっていると言われています。
宇宙と聞いて、最近話題の「アセンション」という言葉を思い出す方もいるかもしれません。初めて耳にする方も多いと思うので、語源をみていきましょう。
アセンションとは?
「アセンション」(Acsention)は「上昇」という意味の英語です。確かに「アセンション」と書かれた横には、「次元上昇」という日本語が添えられることが多いようです。
「次元」が上がることが「アセンション」だとしたら、次元とは一体なんでしょうか。掘り下げていくと、大きく分けて2つの意味があります。
1つは、空間の広がり方を示す「次元」です。
直線=「一次元」、平面=「二次元」、立体=「三次元」、時間=「四次元」と表記されたりしますね。
私たちが生きる世界は三次元と四次元だそうです。
もう1つは、意識の高さを示す「次元」です。
よく「彼の言っていることは僕たちとは次元が違う」などと言いますが、これは「その人の精神レベルが高い」という意味で使われます。
これら2つの意味をたどっていくと「アセンション」(次元上昇)とは「精神レベルを高めていくことで、空間や時間にとらわれず自由に生きることができるようになる」という解釈ができます。
自分のことしか考えない「自己中心的」な心を捨て、他者を思いやる「利他的」な心で生きることで、自分自身も今より幸せになれる、というのが今の時代の風潮のようです。
アセンションに似た東洋医学の思想「五行論」とは?
東洋医学にはアセンション(次元上昇)によく似た意味をもつ「五行論」(ごぎょうろん)という思想があります。
「五行論」とは、漢方や鍼灸などに使われる「木・火・土・金・水」(もっかどこんすい)の5つの円であらわされる図で、日本の縄文時代の頃に中国で生まれたと記録されています。
「木・火・土・金・水」には「季節」「内臓」「食材」などの臨床データに基づいて様々な項目が振り分けられており、これによって「この症状にはこの食材がいい」「この症状にはこのツボを押す」というように、症状に合わせた治療法が導き出せるようになっています。
ただし「五行論」は診断のツールというだけではありません。「木・火・土・金・水」の5つの円が「アセンション」のような考え方を示唆しているのです。
「五行論」の「木・火・土・金・水」は、それぞれに役割が異なり、互いを邪魔することなく引き立て合っています。「木」だけ、あるいは「火」だけが秀でることなく、1つが他の4つに役割を譲っているのです。
この黄金バランスのおかげで「木」も「火」も「土」も「金」も「水」も廃れることなく繁栄し続けています。
まさに「アセンション」が示す、利他的な関係が見て取れます。
「アセンション」(次元上昇)は昔の人が、現代に生きる私たちに伝えた、幸せに生きるためのメッセージなのかもしれません。
変化の段階で湧く食欲
しかし、この「アセンション」(次元上昇)が、食欲とどのように関わっているのでしょうか?
実は「アセンション」によって精神レベルが上がる過程で、食欲が止まらなくなるという副作用が起きる人がいるという説があります。
これを東洋医学でいうところの、季節の変わり目に起きる体調の乱れを例にとって考えてみましょう。
たとえば、秋が冬になり気温が下がる時、体は寒さに対応しようとしてエネルギーを消耗し、にわかに食欲が増します。これと同じことが、精神のステージが上がる時に起きていると考えてみてはいかがでしょう。
もし周りの人との関係が良好で、しかしなぜか食欲だけが止まらないということがあったとしたら、それはあなたの精神レベルがアップするタイミングかもしれません。
生理前も食欲が止まらなくなる?PMSの症状の可能性もあります
食欲がとまらなくなるタイミングとして、特に女性の皆さんに知っておいていただきたいのが「生理前」です。
生理の前に起きるつらい症状は「PMS」(月経前症候群)と呼ばれ、主に腹痛、お腹や胸の張り、頭痛、吐き気などが起きるとされています。しかし中には、過食や暴飲暴食といった食欲にまつわる症状に悩む人も多くみられます。
東洋医学では、生理と食欲には以下のような関係があります。
東洋医学上の生理で食欲が湧く理由
生理は子宮などが関わっていますが、東洋医学では子宮や卵巣が「腎」(腎臓の東洋医学的な呼び名)という内臓が管理しています。
「腎」は本来、尿を作る臓器ですが、漢方薬局でPMSや不妊の症状を訴えると、必ずといっていいほど「腎」の生薬を処方されます。このことからも分かるように、「腎」は妊娠や女性ホルモンといった婦人科のあれこれをマネジメントする内臓でもあるのです。
なぜ、生理が食欲とつながっているのでしょうか。それは「腎」が「恐れ」の感情を呼び起こす内臓でもあるからです。
生理前になると急に自分に自信がなくなったり、眠れなくなった経験はありませんか?誰もがそうとは限りませんが、心当たりのある方は、それが「腎」に負担がかかったことで出た、気持ちへの影響かもしれません。
先述の通り「ストレスホルモン」が分泌されている時には、消化や栄養の吸収が思うようにできなくなります。そうなるとこれが、生理前の食べすぎの要因になってしまうのです。
止まらない食欲を抑えたい!スピリチュアル的な方法をご紹介
ここまでで、食欲は「スピリチュアル」という無意識の心の状態と、深く結びついていることがわかってきました。これは裏を返せば、心を整えることで食欲を抑えられるともいう解決のための嬉しいヒントでもあります。
最後の章ではこの「スピリチュアル」を活用して、食欲を抑える方法をご紹介します。
我慢するのではなく、欲そのものを消していく3つの方法です。
1)食べる瞑想
マインドフルネス瞑想という瞑想の一種です。少しの食事量で満足感が得られることも多く、ダイエットをしたい時にもおすすめです。
<やり方>
①目を閉じて食べ物を口に入れる
②咀嚼する感覚を味わう
③飲み込み、お腹に落ちていく感覚を味わう
<ポイント>
途中で考え事が湧いてきそうになりますが、その都度、感覚を味わうことに戻って五感にフォーカスしてください。「味」「舌触り」「歯応え」「香り」と、湧きあがる感覚を順番に、ひとつずつ感じてみましょう。目を閉じると直感が冴え、これまで感じられなかった食べ物のもつ甘味や食感に気付くこともできます。
2)プレゼント
私はチョコレートが好きで、放っておくと毎日のように食べています。しかしあまりに食べ過ぎておでこに大きな吹き出物ができてしまったことがあり、この方法を試してみたところ。想像以上にうまくいったので、ここでご紹介します。
<やり方>
①食べたいもの買う(例 私の場合はこれがチョコレートです)
②それを人にあげる
<ポイント>
人にあげる時に、それのどこが好きなのかを言葉にして伝えています。「こんなにおいしいから食べてみて欲しい!」という気持ちをあの手この手で表現することで、貪欲に食べたかった気持ちが不思議なくらい鎮まっていきます。
3)食べたい度チェック
これも私の体験談になりますが、ポテトチップスを2週間も食べ続けたら、胃もたれでお腹がすかなくなってしまったことがあります。でもこの方法を思いついてからは、ポテトチップスを食べる頻度が2ヶ月に一度まで減りました。我慢が苦手な人に特におすすめしたい方法です。
<やり方>
①お菓子を買う時に「食べたい度は10点中何点かな」と考えてみる
②「9点」又は「10点」なら買って食べる
③「8点」以下ならその日は買わない
<ポイント>
慣れないうちは、気持ちを点数に置き換えることが難しいかもしれません。目安としては、よだれが出そうなくらい食べたいレベルであれば、食べたい度は9点又は10点です。
食べたい度が高まった際に食べるポテトチップスは、いつもよりおいしく感じられ、体調も悪くなりません。むしろ元気が湧いてきます。また、どうせならおいしく食べたいと思うことで、そうしょっちゅうは食べようと思わなくなります。
まとめ
筆者が薬膳師になって15年たちますが、若い頃から好きだったチョコレートやポテトチップス、ケーキやクッキーには今でも目がありません。
ただ薬膳を始める前と違うのは、好きなものを食べる時には本当に食べたい時がくるのを待って食べるようになったということです。チョコレートもポテトチップスもその方が格段においしく、身体が軽いのを実感しています。
食欲があるのは元気な証拠です。病気になってしまったら食べたくても食べられないかもしれません。何かを食べたい時は別のもので紛らわさずに、心を整えて身体と向きあい、その欲を欲の通りに満たしてあげてください。
みなさんが食欲と楽しく向き合えることを心から願っています。