ローソン・ファミマなどのコンビニやスーパーで買える無添加お菓子をご紹介!
スーパーやコンビニでは多くのお菓子が陳列されています。一人用でちょっと小腹がすいた時につまめる手軽なものもあり、ついつい買ってしまいますよね。
実はお菓子には、サクサク感や、クリーミー感などの食感、万人ウケするための味や香りを出すために様々な添加物が使われています。これらの添加物は美容や健康に良くないということはなんとなく知られており、なるべくであれば無添加のお菓子を選びたいという健康意識の高い人も増えてきています。
この記事では、お菓子に使用される添加物の種類やその影響、無添加お菓子を選ぶ際のポイントなどを解説します。また、ロースイーツ講師/カフェオーナーである筆者が、各コンビニやスーパーで販売する無添加お菓子を食べ比べ、おすすめの商品をご紹介します。
お菓子に含まれる添加物の種類は何がある?危険視される理由とは
コンビニやスーパー、ドラッグストアに陳列されているお菓子は、とても見栄え良くきれいに包装されています。開封した際も、パッケージ通りの見た目に保つ必要があります。
溶けていたり、崩れていたり、色褪せていたり、はたまた味が落ちていたりしたら消費者の方はがっかりしますよね。そこで、パッケージ通りの見た目や味をキープするために、添加物が使われているのです。
添加物は、商品の見た目を良くし、あたかも作りたてのように見せることができるため、長い期間作りたての形状を保ちながらスーパーやコンビニに置いておくためには必要なものなのです。
では、どんな添加物がどのように使われているのか詳しく見ていきましょう。
添加物に含まれる添加物の種類
お菓子に含まれる添加物は実に多岐にわたります。
サクサククッキーやパリパリスナック菓子などで利用されるのは、その食感を維持・改良するために保存料・酸化防止剤などが使用されています。
また、誰もが美味しいと感じる調味料を添加しています。
他にも甘味低減、色焼け防止、吸放湿防止は必須です。
次に、チョコレートやクリームなどのまろやかで口当たりをよくする乳化剤や、その良い香りを醸し出す香料、パサパサにならないように水分を維持させる添加物などがあります。甘味をつける場合、砂糖ではなく甘味料が使われる場合もあります。
チョコレートやクリームに色が付いていれば、キレイに発色して、その色を保つ発色剤が使われています。加えて、たとえ乳製品が入っていなくてもクリーミー感を向上させるものが入っています。
最後に、フィナンシェやバウムクーヘンなどのしっとりとふんわり柔らかい食感を大切にするものには、日保ちを向上させるものや水分を保持するなどの安定剤や膨張剤などが使われています。
食品添加物が危険視される理由とは
国が認可している食品添加物は、約2,000種類ありますが(分類の仕方によっては4,500種類とも言われています)、それらは安全性が認められているため、メーカー側は使用します。しかし、それは単体で使用した時のことです。
様々な添加物同士を組み合わせてどんな反応が身体に現れるかは、それを使用しているメーカーも国さえも実験してはいないのです。そのうえ、まだ認可されたばかりのものは長い期間取り入れた時にどのような症状が現れるかなどは未知数です。そのため、現在進行形で利用者である私たちが実験台となっているのです。
添加物の中には、身体の中に入れるにはあまりにも不自然なものがあります。
例えば、キレイな色を発色させる発色剤は石油由来のものを使用していたり、美味しい味に整える調味料は、本物から抽出したエキスではなく、化学的に生まれた白い粉から作られています。
食品添加物は化学物質です。複数のものが一つの食品の中で混ざりあうことで化学反応を起こすことは否定できません。実際に起きた問題で、清涼飲料水の中に毒性のある「ベンゼン」が混入されていたということがありました。
でも、実際には直接「ベンゼン」を入れたわけではなく酸化防止剤と保存料が化学反応を起こし、飲料水の中で作り出された結果でした。「ベンゼン」は恐ろしい発がん性物質です。米国やイギリスで指摘されたことで、日本でも分析調査した結果検出されました。
また、添加物には想像もつかないような物が使われていることがあります。
石油由来のものもあると先ほど記述しましたが、それ以外にも、植物に寄生する「虫」や「虫のフン」などから着色料に使われていることもあります。
なぜ、このような気持ち悪いものを国は認可するかというと、添加物の原料や製造方法は問われないからです。出来上がったものだけが安全性の対象となるからです。
そのため、原料や製造方法の研究が進んで、不都合な真実が見つかれば、今日現在では「使用可能」なものでも、明日以降「使用禁止」ということもあり得ることを、消費者である私たちは認識しておきましょう。
添加物以外で注意が必要なもの
原材料の中には、添加物のような働きをするものもあり、特に日本人がとりすぎている糖・油・塩、には注意が必要です。
糖・油・塩は、以下のように名前を変えて使われているため、気づきづらいです。
- 糖は、異性化糖、果糖ブドウ糖液等など
- 油は、植物油脂、マーガリン、ファットスプレッドなど
- 塩は、食塩。
スーパーやコンビニで無添加お菓子を選ぶポイントを解説!
スーパーやコンビニで販売されているお菓子には添加物が多く使われています。この記事で添加物が危険と分かった今、食べても安全なものがあるのか不安に感じる方もいるでしょう。
そんな方は無添加のお菓子を選びましょう。
無添加お菓子を選ぶ時には、以下のポイントをおさえておきましょう。
- パッケージの表面ではなく裏面を見る
- 原材料名の欄に素材が明記されているものを選ぶ
- スラッシュ(/)のあとが短いものを選ぶ
パッケージの表面ではなく裏面を見る
パッケージの表面には私たちが知りたい情報は載っていません。表面は消費者の目を引くキャッチコピーやキレイに撮影された中身の写真が掲載されているのみです。
表面で見るポイントがあるとすれば、それは「無添加」という表示です。この表示を見つけたらそちらの商品を選ぶようにしましょう。ただし、2024年4月1日以降は食品添加物表示の改正が行われますので、ただの「無添加」とは表示できなくなります。消費者はさらに選びにくくなりますので注意が必要です。
原材料名の欄に素材が明記されているもの
裏面を見ると原材料名という欄があります。その欄の中には、商品の中に使われている素材・食材名が記載されています。商品を製造する際に、使われているものが多い順に記載する決まりになっているため、一番先頭に書いてあるものが一番多く使用されている食材となります。
選ぶときは、この裏面をよく読み、何が多く含まれているのか確認しましょう。
また、原材料名欄には、素材が書かれているものにしましょう。
ただし、原材料名の末尾になってくると「乳糖」や「脱脂粉乳」など素材から抽出されたものや加工食材も混在して記載されています。なるべく、素材だけで作られた商品を選ぶようにしましょう。
スラッシュ(/)のあとが短いもの
原材料名の欄の中に、原料ではないものが添加されている場合、スラッシュ(/)以降に記載することになっています。スラッシュ以降が短いものにしましょう。
もちろんですが、スラッシュ以降が無いものがイコール添加物を使用していないということになりますので、併せて確認しましょう。
親切なメーカーの場合、欄外に「香料、着色料、保存料は不使用」と記載していることもありますので購入する前に、裏面を注意深く観察してみましょう。
保存の利くお菓子を選ぶ
保存が利くもので作られている場合、それ自体が保存料となりうるため添加物は使用されていないということが多いのです。その保存が利くものを、以下にまとめます。
- 砂糖が多く使用されているもの
- 塩分が高いもの
- 水分量が少なく乾燥しているもの
- 発酵しているもの
砂糖が多く使用されているものであれば、砂糖自体が保存料となるため、無添加のバウムクーヘンやカステラ、羊羹などがあります。
塩分が高いものであれば本物の梅干しです。
乾燥したもので、水分量が少ないものであれば、干し芋やむき栗、乾燥果実、ナッツ類です。
発酵しているものであれば、漬物や本物のチョコレートです。
賞味期限が短く設定されているものも無添加のものが多いでしょう。
(添加物の中にはどれだけ使われてもひとくくりにできる「一括表示」や、使われた添加物が帳消しになる「キャリーオーバー」、食品の製造において使われた添加物が最終製品に残らなければ記載免除の「加工助剤」などがあります。詳しく知りたい場合は、コラムの記載に使用した参考文献をご覧ください)
ローソン・ファミマ・セブンイレブンなどのコンビニで買えるおすすめの無添加お菓子
それでは、実際にロースイーツ講師/カフェオーナーである筆者が、各コンビニで販売する無添加お菓子を食べ比べ、おすすめの商品をご紹介します。
ローソンで買える無添加お菓子
ナチュラルローソンがある地域にお住まいの場合は、ナチュラルローソンで取り扱われている商品の中に無添加のものが多いので是非探してみてください。
その中でも以下のものをおすすめします。
(1)
- 商品名「ドライフルーツ&ナッツ」215円
- 原材料「オイルコートレーズン(アメリカ製造)(レーズン、植物油脂)、果汁漬け乾燥クランベリー(クランベリー、濃縮リンゴ果汁、植物油脂)、アーモンド、乾燥カシューナッツ、ピスタチオナッツ
- 味の感想…甘酸っぱいドライフルーツの中に無塩のナッツが程よくマッチしている
(2)
- 商品名「京挽ききなこくるみ」215円
- 原材料「くるみ(米国)、砂糖、きな粉、水あめ、砂糖加工品、食塩、(一部にくるみ・大豆を含む)
- 味の感想...歯ごたえのあるくるみにほんのり甘いきな粉がマッチして美味しい
(3)
- 商品名「有機栽培の干し芋」215円
- 原材料「有機栽培サツマイモ」
- 味の感想...食べやすく細く切られており、シンプルなサツマイモの甘味があり美味しい
ファミリーマートで買える無添加お菓子
(1)
- 商品名「有機栽培の恵み 天津甘栗」138円
- 原材料「有機栗」
- 味の感想...甘栗の自然な甘さ。いくらでも食べられてしまう感じ。
(2)
- 商品名「国産紅はるかのとろあま干し芋」248円
- 原材料名「さつまいも(国産紅はるか)」
- 味の感想…国産だけあって干してあっても柔らかい
(3)
- 商品名「塩と油を使っていない4種の素焼きミックスナッツ
- 原材料名「アーモンド(アメリカ産)、カシューナッツ(インド産)、マカダミアナッツ(グアテマラ産)、くるみ(アメリカ産)
- 味の感想…人気のナッツ4種類。ローカーボで栄養価の高い小腹がすいた時の強い味方
セブンイレブンで買える無添加お菓子
(1)
- 商品名「アーモンドフィッシュ」100円
- 原材料「アーモンド(アメリカ)、小魚〔片口いわし(瀬戸内海産)、砂糖結合水飴、醤油(大豆・小麦を含む)、黒糖、ごま、みりん、ワイン、食塩〕
- 味の感想...素朴な味で、むきアーモンドと、甘辛い小魚類が良いコンビネーション
(2)
- 商品名「芳醇バタークッキー」198円
- 原材料「小麦粉(国内製造)、バター、砂糖、アーモンドパウダー、液卵黄(卵を含む、)食塩、バニラビーンズ
- 味の感想...サクサクした歯ごたえ。バターの香りとほのかにバニラビーンズの香りが感じられる
(3)
- 商品名「プレミアムカステラ」228円
- 原材料「鶏卵(日本)、砂糖、小麦粉、水あめ、もち米あめ、ザラメ糖」
- 味の感想...かなりの甘さだが、保存料を使用していないため純粋なカステラの風味がする。
スーパー・シャトレーゼで買えるおすすめの無添加お菓子
以下に、スーパーやシャトレーゼで買える無添加お菓子を紹介します
スーパーで買える無添加お菓子
(1)
- 商品名「化学調味料無添加ポテトチップス」105円
- 原材料「じゃがいも(国産、遺伝子組み換えでない)、植物油、食塩」
- 味の感想…フライしてあるのでパリパリ感が美味しい。食塩だけで十分楽しめる
(2)
- 商品名「純露」
- 原材料「砂糖(国内製造)、水飴、紅茶、柑橘エキス」
- 味の感想…昔ながらのべっこう飴。昔懐かしい、純粋に甘くて美味しい飴
(3)
- 商品名「まるごとあたりめ」105円
- 原材料「いか(輸入又は国産(5%未満))、食塩
- 味の感想…噛めば噛むほど味わい深い
シャトレーゼで買える無添加お菓子
(1)
- 商品名「無添加バターロール」216円
- 原材料「小麦粉(国内製造)、バター、砂糖、卵、牛乳、パン酵母、はちみつ、食塩、脱脂粉乳、粉末麦芽、(一部に卵、乳成分、小麦を含む)」
- 味の感想...しっとりしており、ほんのり甘くて食べやすい。子どもの腹持ちには良いおやつ
(2)
- 商品名「無添加笑みコロン~ミルクキャラメル味~」64円
- 原材料「卵白(卵を含む)(国産)、粉糖、アーモンドプードル、バター、マーガリン、米粉(加糖練乳)、キャラメルペースト、脱脂粉乳、乾燥卵白、カラメルシロップ、バニラシロップ、食塩
- 味の感想...サクサクし中にキャラメル味が感じられる
(3)
- 商品名「無添加バウムクーヘンすこやかの樹」129円
- 原材料「液卵(国内製造)、バター、砂糖、小麦粉、でんぷん、水あめ、アーモンドプードル、洋酒、バニラシロップ、食塩、レモンの皮、シナモン
- 味の感想...香料独特なにおいもなく、ふんわりしっとりバウムクーヘン
【番外編】スーパーやコンビニで買えるおすすめのヴィーガンお菓子
ヴィーガンとは、動物性のものを一切取らないライフスタイルのことを指します。動物は食べ物ではないという動物愛護の観点から食生活や思想まで指すことがあり、環境への配慮として近年ヴィーガンに転身する方が増えています。
ヴィーガンは「完全菜食主義」ということですから、動物性のものを使用しないお菓子ということになります。お菓子でいうと乳製品、卵、はちみつを使わないお菓子を指します。
ヴィーガンお菓子5選
ヴィーガンの中には、白い砂糖を使用しないこともありますが、ここでは植物性のものだけを使用しているという観点から5つ紹介します。是非、素材の味を味わってみてください。
(1)国産黄金千貫100%使用 薩摩芋けんぴ
(2)羊羹
(3)素焼きくるみ
(4)有機むき甘栗
(5)かぼちゃグラノーラクッキー
まとめ
今回記事を書くにあたり、いろいろなスーパーやコンビニエンスストアに出向きましたが、添加物が入っていない商品を探すのに苦労しました。各コンビニエンスストアではPB商品を持っており、添加物削減のための企業努力のあとが伺えました。
意外にもスーパーには、添加物不使用のものが多かったように感じました。
しかし、比較的健康的なお菓子だと思っていたおせんべいが、思いのほかほぼ全てに添加物が使われていたのが衝撃的でした。
やはり素材そのものを乾燥し食塩、油なしで作ることが一番添加物を加えずに食べられる唯一のお菓子だと実感しました。素晴らしい企業努力で、良質なお菓子を作られている企業が多くあったこともとても嬉しく思いました。
よく買い物は投票だと言われますが、私たち消費者が安くて簡単、便利ばかりを追い求めず、身体に優しくサステナブルな食事を選び、添加物を減らす努力をしない限り、企業は売れる商品を作り続けます。ヘルシーな商品を家庭に届けるための企業努力をしている企業を応援しない限り、添加物はこれからも増える一方でしょう。