
頭痛持ちの方に、食事でできる頭痛ケア ー頭痛薬膳のすすめ
あなたは頭痛になった時、どんな風に対処していますか?
ひたすらガマン?それとも市販の薬で症状を抑え込む?
ただただ頭痛が終わるのを待つのも辛いし、かと言って、頻繁に薬を飲むのもからだに良くなさそう・・・と感じている方も多いのではないでしょうか。
こんにちは。薬膳と自然療法の専門家 加藤 詩乃 です。
今回は、頭痛でお悩みの方に、普段の食事で対応する方法を体質別にご案内します。
頭痛が出るのはいいこと?
頭痛が出て喜ぶ人はいないですよね。でも、ある意味では、私たちにとって、頭痛という症状が出ている事はすごくありがたいものでもあるんです。
症状が出る時、それは、からだの中で、いつもと違うことが起きていますよ~というお知らせです。
腐ったものを食べれば下痢になりますし、寝不足で仕事を続ければ倒れてしまいます。
この場合の下痢は、要らないものをからだから出しておきますよ~というサインですし、倒れてしまうまで働いてしまった場合は、もう休んでください!というメッセージです。
頭痛が出る時は、あなたの体が何かピンチのサインを出しているということです。
頭痛はなんのサインを出している?
頭痛が出るのは、体がなんのサインを出しているのでしょうか?
頭痛になったら市販薬で症状を止めるという方も多いのかもしれませんが、症状を止めるだけでは根本的な解決には至りません。
なぜ頭痛が起きているのか?
心とからだのメッセージを読み解く必要があるんです。
ひと口に頭痛と言っても、体質によって原因は様々です。冷えていることが原因で頭痛が起きることもあれば、むくみが原因で頭痛になることもあります。
精神的な面では、周りに気を使い過ぎる人、アンテナを張り過ぎる人は頭痛になりやすい傾向があります。
体質別にオーダーメイドでできる頭痛ケア
精神的なものが原因の頭痛は、カウンセリングでも少しずつ手放していくことができます。
精神と肉体はリンクしているので、からだの面からケアしていくことで、精神面からくる頭痛も肉体面からの頭痛もその原因にアプローチしてことができます。
では、頭痛のタイプ別に対策を解説していきます。
目の充血や顔のむくみなど、上半身に症状が出やすい人の頭痛
まだ、からだの表面にとどまっている邪気を発散させることで、症状が悪化するのを防ぐことができます。
眠りが浅い、冷えている、舌の色が白っぽい人の頭痛
お腹の張りや、からだの重だるさ、気圧の変化で症状が悪化する人の頭痛
むくみが原因となっているので、むくみをとり除く食材がおススメです。
頭痛の対処法はひとつじゃない
このように、食べものの選び方だけでも、体質によって千差万別。
むくみが頭痛の原因となっているのに、からだに余分な水分をためやすい甘いお菓子や揚げ物を食べていたり、冷えが原因なのに、からだを冷やす夏野菜や南国の果物を選んでいたりすれば、薬で症状を止めたとしても、からだのアンバランスはそのままなので、また同じ症状をくり返すことになってしまいます。
症状が起きた時も、からだからのメッセージを無視することなく、「冷やし過ぎちゃったな」「がんばり過ぎちゃったな」と、からだに感謝しながら、食べものや自然療法でケアしていくことで、同じ症状が出にくくなっていきます。
からだはもともと完璧にできている!
私たちのからだは完璧にデザインされた、素晴らしい機能を持っています。
怪我をしても、自然に皮膚がくっついたり、常在菌の働きで、細菌やウィルスの侵入を防いだり。
もともとある自然治癒力を使っていれば、極端な症状がずっと続くということはあまりないはずです。
薬で症状を抑えて原因を見ないままにしておくことは、自然治癒力の働きも抑えてしまうことになるので、からだのバランスのズレを見逃してしまうことになります。
ちょっとした症状にも目を向けて、心やからだからのメッセージを聞いてあげることで体調管理がしやすくなり、大きな病気になる前にケアすることができるようになります。
心とからだのバランスを取り、本来のあなたらしく生きていくための薬膳と自然療法、ぜひ生活の中にとり入れてみて下さいね。