雨の降り始めが怖い…「低気圧頭痛」の対策
頭痛はもはや国民病です。
頭痛に悩む日本人は3000万人というデータがあります。ざっと4人にひとりの割合ですね。
ふだん元気そうに見えても実は「頭痛持ちさん」で鎮痛剤をお守り代わりに持ち歩いている・・という方は意外に多いのです。
このように花粉症と並んで、もはや国民病と言ってもいいくらいに頭痛人口も多くなってしまいました。
こんにちは。アロマセラピストの堂下恵です。私の元には、こんな頭痛持ちで悩まれるお客様がよく相談にいらっしゃいます。
またここ数年、「低気圧頭痛」「お天気頭痛」という名前を目にしたことはありませんか?
医学的に正式な病名ではないようですが、その名のとおり、「雨の降り始めや台風が近づいてくるとめまいや頭痛がする」というタイプの頭痛をそう呼ぶことが多いです。
実際には、気圧の変化はきっかけなだけで、直接原因ではないということがわかってきたのです。しかし、うっとうしいお天気が自律神経を乱すので、結果的に頭痛やめまいの引き金になることは確かです。
残念ながら私たちがお天気を都合よく変えることはできないので、そういう症状があるなら、うまくつきあっていけるように対処法を見つけていくのが得策でしょう。
そこで今回は「低気圧頭痛」の緩和によいとされるアロマセラピーについてご紹介します。
その前に頭痛の種類にはいくつかあるので、まずは自分のタイプはどれにあたるのか考察してみましょう。
自分の頭痛はどのタイプか知る
頭痛には大きく分けて下記のように3つに分類されます。
- 片頭痛(偏頭痛)
- 緊張性頭痛
- 群発性頭痛
① 片頭痛 | ② 緊張性頭痛 | ③ 群発性頭痛 | |
痛みの種類 | ・ずきずきと脈打つような痛み
・寝込む時もある |
・締め付けられるような重い痛み
・寝込むほどではない |
・目の奥がえぐられるような強い痛み
・何も手につかない |
主な原因 | ・血管が拡張する
・強い光・音の刺激 ・寝不足or寝過ぎ ・ホルモンバランス |
・血管が収縮する
・血行不良 ・肩こり首こり |
・詳しい原因は不明
・大きなストレス |
対処法の例 |
目・こめかみを冷やす
目を閉じて休む
|
首の後ろを温める
身体を適度に動かす
|
とにかく安静
専門病院で診察が必要 |
おすすめアロマ | スッキリする香りをかぐ
ペパーミント、ティートリー、ゼラニウムなど |
リラックスできる香り
ラベンダー・オレンジ ベルガモットなど |
自分が心地いいと思う香り |
いかがでしょうか? ご自身の頭痛に当てはまるタイプはありましたか?
ご自身のタイプがわからない場合はどうすれば痛みが和らぐか、また心地よいか、を実際にやってみて感じてください。
とはいえ私たちの体調は毎日変化しています。はっきりと3つに分けられるほど単純ではなく、片頭痛と緊張性頭痛の両方を持っている場合も多いのですが、その都度ご自身が心地よいと思う対処法を臨機応変に選んでいきましょう。
低気圧頭痛の対応
「低気圧頭痛」は片頭痛グループに属します。
天気が悪いときには気圧の関係で自律神経が乱れ、脳血管が拡張して痛みを発するタイプの頭痛です。このような自律神経による不調については、アロマセラピーがおススメです。
またリフレッシュしながらもリラックスさせてくれるような、バランスを取ってくれる精油は、1タイプと2タイプの両方入り交じった症状の頭痛にはとてもいいと思います。
例を挙げるなら、ゼラニウムやベルガモット、レモングラス、月桃などでしょうか。
精油は数種類の香りの違ったものを用意しておくと、その日の気分に応じて選べるので便利です。しかし、本物の精油だと本数が増えればそれだけ金額もかさみます。そんなときは、数種類の香りがバランス良く配合されて1本にまとまっている「ブレンド精油」もオススメですよ。
「低気圧頭痛」にとってもオススメなブレンド精油
クルム ネットショップ
スッキリしながらも、リラックスできる万能な1本
オリジナルブレンド精油「透香」
ブレンド精油は他にも各メーカーから出ていますので、いろいろ試してみて、お気に入りのものを見つけてください。
なお、日本ではアロマセラピー商品の品質基準が曖昧で、なかには精油でないもの、粗悪なものも残念ながら多く販売されています。精油は信頼できるお店の100%天然の植物から採られている本物をご購入ください。
アロマセラピーはすばらしい自然療法
私たちの身体と心は毎日揺れ動いており、特に女性はホルモンバランスによって大きく体調が変化します。
この揺らぎを、わずらわしいものと思うか、ご自身を慈しむ大事な気づきとするかで心持ちが変わってくると思います。
痛みがひどいときには、意地を張らず薬も上手に使いながらうまくつきあっていくことも必要ですが、忘れてはならないのは、「鎮痛薬の服用は根本的な治療にはならない」ということです。
すぐ効く西洋医学の力を借りながら、自然療法も併用してゆっくりと体質改善していくことを目指しましょう。
自律神経やホルモンバランスをある程度香りでコントロールできるのが、アロマセラピーのすばらしいところです。
正しく使えば、薬のように副作用もなく、安全に常用できますので、ぜひ上手に活用していただきたいと思います。
※頭痛はまれに大きな病気のサインであることもあり得ます。
症状が長引くようなら自己判断せず、まずは専門の医師に診ていただくことをおすすめします。