好きな色と似合う色は違う!?自分に似合う色の見つけ方

好きな色と似合う色は違う!?自分に似合う色の見つけ方

今春もイエローはじめ、ピンク、グリーンなどカラフルな春らしい色で華やかに彩られていますね。春は自然界の花々に合わせて、色を楽しみたくなる季節です。

一般社団法人日本カラービューティライフ協会 代表理事 吉田 美奈子 です。

今回はそんな季節にぴったりの、「好きな色と似合う色の関係性」を探って、自分に似合う色を選ぶ際のポイントをお伝えします。

「好きな色」と「似合う色」は違う

あなたには自分の好きな色はありますか?
ピンク、赤、ブルーなど、即座にこの色、と頭に浮かぶのでないでしょうか。その色は理由もなく無性に好きな色、ずっと昔から好きな色もあれば、最近好きになったという色もあると思います。

では、自分に似合う色を知っていますか? クローゼットを見ると、同じ色の服ばかり買っている、なんてことがよくあると思います。その色が自分に似合っていると自信を持って言えますか?

自分に似合う色を把握した上で、ファッションを選択している方は意外と多くはありません。
なぜなら「好きな色」と「似合う色」は関係ないからです。

では、「好きな色」と「似合う色」とはどういうものなのか?を具体的に探ってみましょう!

色とは何か?身に着ける色が体に影響する

似合う色の説明の前に、必要な知識として「色とは何か?」についてのご説明させてください。
一言でいうと、「色とは光」です。

光は電磁波というエネルギーの一種で、その種類には波長の違いで、ガンマ線から紫外線、赤外線、電波まで多くの電磁波が存在しています。その電磁波の中でも真ん中の波長域に、「可視光線」(かしこうせん)という、人の目に見ることができる光があり、これがすなわち「色」になります。簡単に言えば、「色とは見える電磁波」と言うことができます。

へーっ!色は意外にも科学的なんだ、と思われた方も多いのではないでしょうか。

色は科学的な根拠があり、波長の違いによって赤、橙、黄、緑、青、紫など色の違いが存在します。そして、この色の違いによって、色が私達の心と体に与える影響も当然異なります。赤は体を温め、元気をくれる色、青は冷静さと落ち着きを与えてくれる色など、奥深い色の世界が広がります。

そして、ここで何色を求めるかも個人で違っており、その人に必要な色(波長の長さ)を無意識に取り入れようとします。
私達の目で見ることができる電磁波ということは、それだけ私達の心と身体にとってどの色も「必要な光」ということなのです。

好きな色は、実は自分が求めている色


好きな色とは、まさに「私達の心と体が求める色」ということになります。

私たちは、自分の心と体と状況によって、今必要な色、足りない色、同じ波長の色などを無意識に「好きな色」として選んでいます。そのため、自分の好きな色は、今自分にとって必要な色なので、意識的にどんどん使いましょう。

好きな色は、気づかぬうちに心と体のバランスを取ってくれる「大切なラッキーカラー」でもあります。
ぜひご自身の周りにある小物類やお洋服、インテリア、食べ物などで好きな色を取り入れてみてみましょう。特に、毎日見る・使う機会の多い小物類(スマホケースや手帳、お財布、ポーチなど)にお好きな色を取り入れることをお勧めします。ご自身にとってのラッキーカラー=必要な色を常に取り入れられるので、心身ともに満たされてハッピーに過ごせるでしょう。

また、もし好きな色が似合わない色だったとしても、小物類だったら顔映りを気にすることなく、「私この色がすごく好きなの」と自信をもって使えるのでお勧めです。

今使っている小物類(スマホケース、手帳、ポーチ、お財布など)を全部出してみてください。面白いほど、ピンクばっかり!黄色ばっかり!等、どの色が多いかを見極められます。自分の今好きな色、気になっている色、必要な色が一目瞭然でわかるります。

また好きな色が最近変わった、という方もいるかもしれません。黒やグレーばっかりだったけど、最近ピンクがやけに気になって綺麗に見える、など。そういう方は、新しいステージへ転機となるので、その色を積極的に取り入れて「新しい感情や新しい自分」を楽しまれることをお勧めします。

似合う色とは?自分の体の色と似あう色の関係

それでは、似合う色とは何か?
似合う色とは、パーソナルカラーといわれるもので、「私たちの身体の色(ボディーカラー)に調和する色」のことです。

似合う色を見極めるには、私達が本来持って生まれた目、肌、髪の色などのボディーカラーはどんな色をしているのか?と一度客観的に捉える必要があり、そうすることでグッと「パーソナルカラー」は見つけやすくなります。似合う色を知ることは、自分自身を知ること。ひいてはご自身の魅力を開花させ、キレイになれる、外見力と好感度をアップさせることに繋がります。大人の女性にとっても必要です。

好きな色が心と体が求める色で主観的だったのに対し、似合う色は心や身体の状態は一切関係なく、「表面色の調和」なので客観的です。人はとかく「好き」という主観が入りやすいため、ご自身で「似合う色」を見つけるのは難しいのですが、一回好きという感情とは切り離して、「客観的にみてどうなのか?」を見る訓練をすると良いでしょう。

似合う色の見つけ方

似合う色を見つける際の第一ステップは、ボディーカラーのチェックから始まります。
自分に似合う色を見つける時、自身の本来もって生まれた体の色に向き合い、把握することが大切です。例えば、意外とキレイな目の色をしているな、とか、肌の色はピンクっぽいなど。

その際、自分一人で見るよりも家族や友達同士で、肌、目、髪の色を比較してみることを勧めします。比較してみることで、自分の「色」が良くわかります。

似合う色を見つける際の第二ステップは、鏡の前で試着する、又は顔の近くに洋服の色をもってきて、顔映りをチェックしてみましょう。
色が自分に似合っている場合、肌の色も明るく健康的にキレイに見えて、フェイスラインもスッキリし、若々しく生き生きと見えます。逆に色が似合っていない場合、顔色や目がくすんで見え、暗く不健康に見え、残念ながら少し年齢が増して見えます。

この時も大切なのは、同じ色でも何色か比較してみましょう。例えば同じピンクでも、オレンジっぽいコーラルピンクが似合うのか、青みのローズピンクが似合うのか、まずはお顔元にあててみると、どちらの方が似合っているかは見つけやすくなります。比較が大切です。

今再び大人気となっているパーソナルカラー診断では、プロの診断で的確にご自身に似合う色を知ることができます。またWEBや雑誌、本などでセルフチェックでできるものもありますので、ぜひトライしてみてください。自分ではわからない、という方は、プロのカラーアナリストやイメージコンサルタントにお願いして、きちんとパーソナルカラー診断をしてもらうことをお勧めします。

好きな色=心と身体が求める物、似合う色=身体の色に調和する色です。大人の女性としては、どちらの色も大切にしていただき、色をもっと自由に楽しんでいただきたいと思います。
この春こそ、新しい色選びを始めましょう。

nana
吉田 美奈子
日本カラービューティライフ協会代表理事