青いハーブティー「マロウブルー」の味や効能、バタフライピーとの違いとは?

青いハーブティー「マロウブルー」の味や効能、バタフライピーとの違いとは?

青いハーブティーとして有名!マロウブルーの特徴

ハーブティーは美容や健康のために飲まれる方も多いですね。
我が家では、毎朝、その日の気分で様々なハーブをブレンドしてハーブティーを作り、自宅で飲むだけでなく外出する際にも持って行っています。

一言でハーブティー、と言っても種類は様々です。例えば代表的なミントやマルベリー(桑の葉)など葉にお湯を注いて淹れるものはとても多いですが、他にも根(ダンデライオン)や実(ローズヒップやジュニパーなど)、葉以外を使うお茶もたくさんあります。

「青いハーブティー」として知られるマロウブルーは「花」を使います。

マロウブルーの原材料はウスベニアオイという植物で、お菓子の「マシュマロ」の原料として使われて語源にもなったウスベニタチアオイ(英語でmarsh mallow)と同じアオイ科です。

マロウブルーを淹れた時の香り、色

マロウブルーを淹れた時の香り、色

ハーブティーは、淹れ方(お湯を使うか水出しにするか)によって抽出される成分やその比率が変わるため香りや味が異なります。

しかし、マロウブルーはもともと香りも味も弱く(薄く)、淹れ方の違いによる味や香りの差は感じにくいです。

そもそもの香りや味が薄いため、マロウブルーのハーブティーは単体よりもカモミールやローズ、エルダーフラワーなど味や香りがしっかりしたハーブとブレンドするのが一般的です。その一方、特徴である「色」は、熱湯と水出しとで大きく異なります。

マロウブルーの正しい淹れ方

一般的には、ハーブティーは成分をしっかり抽出する目的と衛生面への配慮から、沸かしたての「熱湯」で淹れるというのが基本です。

ところが、マロウブルーについては熱湯で抽出すると特徴であるはずの「青い色」が出ない(きわめて出にくい)という残念なことが起きます。

そのため、「青い」お茶を目指すなら、お湯を使う場合も70~85℃くらいを目安とすると良いとされています。

さらに淹れた後も色が安定しないのもマロウブルーの特徴です。時間の経過とともに青い色が薄れて紫色へと変化し、その後は徐々に黄色くなってきます。

逆に、この色の変化を楽しめることがマロウブルーの魅力とも言えます。この青色はお湯の温度やその他のちょっとした条件の違いで変わってしまうので、同じ色を再現するのはとても難しいのです。

なお、マロウブルーできれいな「青」色を楽しみたいなら「水出し」がお勧めです。

よく、お茶は軟水で淹れる方が美味しいと言われますが、マロウブルーの「色」については硬水で淹れる方がはっきりと色が出やすいそうです。

なお、紫色に変わった後にレモンを垂らしてみると、ティーの色はピンク色に変わります。これはティーの液性がアルカリ性から酸性に変わることによるものです。「青 → 紫 → ピンク」と一度に3段階の変化が楽しめるハーブティーは他にはなかなかありません。

マロウブルーに期待できる効能

植物が持つ化学成分の力を活用する「メディカルハーブ(メディシナルハーブ)」の世界では、マロウブルーは「粘液質」が含まれることから、昔からのどの痛みや咳のケアに使われてきました。

粘液質、と言ってもドロッとしているわけではありません。今回改めて久しぶりに淹れてみましたところ、お茶が喉を通るときにとても当たりが優しく、それが心地よかったです。もし青い色にこだわりがなければ、痰が絡んだりイガイガが気になるなど風邪っぽい時に、温かいマロウブルーティーにはちみつを加えて、喉ケアに役立てることもおすすめです。

粘液質が消化器官の炎症の緩和や粘膜保護にも役立つので、例えばマロウブルーを胃炎や膀胱炎のケアに使うこともあるそうです。

このほか、粘液質を含むという特徴を活かし、パックや湿布を作って皮膚の炎症や湿疹・その他の皮膚トラブルのケアに活用できますし、肌を柔らかくする美容効果も期待できます。

もう一つの青いハーブティー「バタフライピー」とは

「青いハーブティー」としては、最近、「バタフライピー」も話題になることが増えました。

マロウブルーと同じくアントシアニン色素を含む「青い」色がきれいなお茶で、マロウブルーがヨーロッパで古くから愛飲されていたのに対し、こちらはタイやインドなどアジア地域・とくに東南アジアでよく飲まれています。その名(ピー=豆・pea)からもわかるように、マメ科の植物「蝶豆」のお茶です。

以前に飲んだ時はアロマ(精油)を嗅ぎながらだったこともあってかあまり香りの印象がなかったのですが、今回、マロウブルーと比べながら飲んでみて、ほんの一瞬だけ「お醤油(豆)のよう?」と感じました。人によっては「豆臭い」と感じる方もいらっしゃるようです。とはいえ、飲用の差し障りになるほど強い香りではなく特徴的な味もないので、飲みにくさは全く感じませんでした。

マロウブルーと比較すると、むしろ、アントシアニンの含有量が多いことによる利点の方が挙げられます。

ちょっと難しい話になりますが、アントシアニンが多いということは、疲れ目の回復だけでなく、体内での活性酸素による酸化を防ぎ美白やアンチエイジング効果も期待できます。従って、バタフライピーを「美肌」ケアの方法として愛飲なさる方も少なくありません。また、お湯で淹れてもきれいな青い色が出るほか、その色がきちんと保たれることも、マロウブルーにはない魅力と言えるでしょう。

以上、マロウブルーとバタフライピーという2つの「青い」お茶を比べてみました。

どちらも香りと味は薄めなので、単体よりも他のハーブとブレンドしたりはちみつなどを加えて変化を加える方が、飽きることなく末永く楽しめます。

マロウブルーとバタフライピーの安全性について

さて、最後にどちらも「お茶」として飲用するものだけに、「安全性」に関して注意したい点をまとめておきます。

ザックリとした言い方ですが、現時点ではマロウブルーの方が安全性は高いです。

メディカルハーブを使う際の安全性を確認する際にプロも含めて参照する「メディカルハーブ安全性ハンドブック」においてマロウブルーはクラス1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)なのです。ただし、含まれる粘液質のはたらきによって服用中のお薬の吸収を遅らせる恐れがあるので、とくに服薬治療中の方は注意が必要です。

一方、バタフライピーは、これまでヨーロッパ地域ではあまり飲用されておらず、先出の「安全性ハンドブック」にも掲載されていないなど、現時点では信頼して参照できる情報に限りがあることが気になります。

とくに様々なサイトや本などで、さらっと「生理中と妊娠中の引用は避ける」とだけ言われていることが気になります。バタフライピーの作用として血液をサラサラにする効果や子宮収縮作用があるとされていることがその理由とされます。そうであれば、例えば出血を伴う外傷があるときなども避けた方がいいかもしれません。

繰り返しになりますが、マロウブルーもバタフライピーも、「青色」を楽しめるというハーブティーとしては珍しく他とはちょっと違う魅力があります。逆に色以外の特徴が乏しいので、自分なりのブレンドにチャレンジしながら味や香りを楽しむことができるハーブティー中級・上級者向けのお茶ともいえるでしょう。

nana
田浦 裕子
ホリスティックライフアドバイザー