こんにちは。アロマセラピストの 高橋優子 です。
長い時間同じ姿勢で過ごしたときや事務仕事などでパソコンを使ったときなど、肩がカチカチになることがあると思います。痛くて動かせなかったり、頭痛を引き起こしたりして、酷い時には眠れなくなることも少なくありません。肩が痛くて仕事や家事ができない時もあるでしょう。
肩こりの多くの原因は血行不良によるもので、ストレッチやマッサージをしたり、薬を飲んだり、接骨院や整体に行って痛みを和らげると思います。
ところが、様々な方法を試しても一向に肩こりが改善しない場合は、体の表面ではなく、ストレスが原因かもしれないと疑ってみてください。実は、心理的なことから血行不良が起こることもあるのです。
今回は、気持ちの面から起こる肩こりについてお話したいと思います。
心理的(ストレス)でなぜ肩こりになるのか?
これを読んでいるあなたは、もしかすると心配事や悩みがあり、睡眠がしっかり取れていないのではないでしょうか?精神的に不安定になると、交感神経が優位になり自律神経のバランスも崩れてきます。すると、身体が緊張して血流も悪くなり、気が付くと肩が凝ってしまうのです。肩こりは基本的に血行不良からくるものですが、この場合、姿勢や眼精疲労からくるものとは少し違います。
責任感の強い人の肩こりと心のケア方法
問題を自分で何とかしなくてはならないという思いや、私しかできないことを頑張らなきゃいけないという気持ちを一人で抱え込んでいることはないでしょうか?お子さんのことや介護、職場や地域の人間関係など、私がしっかりしなくてはと責任感のある方は、ついつい頑張ってしまい背負いすぎてしまうことがあります。
少し肩の荷をおろしてみましょう。
今あなたがしなくてはいけないことなのかどうか、一旦立ち止まって考えてみることで、気づくこともあると思います。難しく考えていたことはもっとシンプルに片づけられることなのかもしれません。全てのことを完璧にこなす必要はありません。
手を抜けるところはないでしょうか?他の人でも間に合う作業はありませんか?もし一人で考えることが難しいのであれば、誰かに相談したり頼ってみるのもいいでしょう。
人生がうまくいかないストレスから肩こりと心のケア方法
自分の思うように進んでいかないときにもストレスを感じることがあるでしょう。相手や環境を変えようと一生懸命になっていると、相手が思うように動いてくれない状態が大きなストレスになります。しかしそれは自分の都合でしかありません。あなたにはあなたの都合があるように、相手にも相手の都合があることを忘れてはいけません。
いまの環境を一旦受け入れ、相手の考えや気持ちを考えてみることで何か分かることがあると思います。自分の辛さと同じように相手も辛い思いをしているということもあります。見えなかったことが見えてくることで、肩の力も抜け、気が付いたら肩こりも和らいでいることでしょう。
肩こりにも香りを使ってみましょう
肩こりに精油を使うの?と思われるかもしれませんが、是非試してみてください。
心と身体はつながっています。心の緊張が解けてくることで身体の緊張が緩んできます。心の緊張を和らげるのに、精油はピッタリです。
ストレス肩こりにお悩みの方におすすの精油は、「スイートマージョラム」です。
スイートマージョラムの精油は、心身を温めてくれる働きがあります。心と身体の緊張を緩め、悲しみに寄り添ってくれる香りでもあります。
精油の使い方
ディフューザーでアロマを使う方法
ディフューザーにスイートマージョラムの精油を入れてリビングや寝室にほのかに香らせておくだけですので簡単です。
ディフューザーをお持ちでなければマグカップにお湯を入れ精油を1滴入れてお使いください。湯気と一緒に香りがお部屋に広がっていきます。
アロマバスやオイルトリートメントもおすすめです。スイートマージョラムの精油を単体ではなくブレンドして使うのもいいでしょう。
入浴でアロマを使う方法
アロマを入れたお風呂にゆっくり浸かってみたり、お風呂上りに肩と首のあたりをアロマオイルでマッサージしたりするのもいいですね。心も身体もリラックスでき自律神経のバランスも整い、血流もよくなって肩こりも和らいでくることでしょう。
お風呂やマッサージをするとき、自分に「いつも頑張っているね」と言ってあげましょう。アロマバスやオイルマッサージで精油を使う場合は、注意が必要なこともありますので、ショップやアロマセラピストに相談してみてくださいね。
おススメの精油ブレンド
スイートマージョラム×ベルガモット
ホッとする香りです。心の奥にある怒りや悲しみを和らげてくれます。何となく上手くいかないことが続くときにはおすすめです。
スイートマージョラム×ラベンダー
不安定な気持ちを整えてくれます。気持ちが安定し、少し余裕が出てきたら、あなたの抱えている自分の気持ちを周りの人に伝えてみましょう。
アロマセラピーとは
アロマセラピーは、芳香をもつ植物から抽出された精油(エッセンシャルオイル)を使って、その香りと成分の働きにより、心身の状態を向上させようというセラピーです。
肩こりがよくなれば、体も心もストレスフリーに
以前の私は月に2、3度の頻度で肩こりからくる頭痛に悩まされ、薬を手放せない時期がありました。しかし現在はほとんど薬に頼ることなく生活できています。肩こりから解放されてからは仕事や家事、趣味も思いっきりできるようになりました。
ここまで読んでくださったあなたは真剣に悩んでいらっしゃることでしょう。参考になるポイントがあれば是非お試しください。香りはあなたのよくなりたいという思いをサポートしてくれます。続けていただくことで心配事や悩みも軽くなり、自律神経のバランスも整ってくることでしょう。肩こりだけでなく、気持ちも前向きになってきます。
痛みのせいでこれまで諦めていたことや我慢していたことができるようになり、いきいきした毎日を取り戻せることと思います。あなたの笑顔でご家族や大切な人たちも笑顔になっていきますように。
季節の変わり目にからだの不調を感じる方は少なくありません。
こんにちは。薬膳フードセラピストの加藤詩乃です。
体調を崩したり、気分が憂鬱になったり、頭痛がしたり。実は季節の変わり目は、からだが「次の季節を迎える準備」を始める期間で、からだを調整するにはとてもよい時期です。
今回は、これから春に向けて、陰陽五行でからだと心のケア方法についてお伝えします。
季節の変わり目は消化器官を整える
陰陽五行説ので節の変わり目は、消化器官(脾臓、胃、口、唇、筋肉、よだれ、憂い、など)を整える時期と言われています。
私たちは、毎日食べたものを消化しています。
家での食事、仕事の合間のランチ、休憩時間のおやつ、移動時間に買う飲みもの、などなど。
様々な時間に色んな種類のものを食べていますが、これらをまず初めに消化してくれるのが胃です。
この消化器官が正常に働いてくれているおかげで、食べたものが私たちの身になり、元気を作り出し、からだを動かすことができます。
どの臓器もそれぞれに大切ですが、私たちを動かす「気」を作り出してくれている消化器官も、すごく大事にしたいところです。
冬から春は、デトックス時期
春は芽吹きの季節です。冬眠していたクマも目を覚まし、植物たちも固い地面からハ~イ♪と顔を出す頃です。
冬の間にため込んだ余分なものが出やすいのが、芽吹きの春です。
冬は、寒さを乗り越えるために体力を温存しておくのが正解ですし、年末年始という長い休みもあったので、いつもより多く食べて過ごしたりしてしまいますよね。
そこで、あまりにも老廃物がたまってしまうと、春にドバーンと排出してしまうこともあるので要注意です。
春に花粉症や肩こりに悩まされないために
からだに余計なものがたまっていると、こういった症状が強く出ることがありますので、今のうちからケアしておきましょう。
要らないものをためないようにするには、まずは便秘をしないことです。からだの巡りを良くしておくことが必要です。
夜早く寝るようにする、潤いを作る食材を選ぶ、など、体質によって便秘対策も様々ですが、消化器官を調えておくことは、誰にとっても大切なことです。
消化器をケアする食材
消化器官が苦手なのが「湿気」です。
中医学では湿邪(しつじゃ)と呼ばれるもので、むくみに繋がるような、要らない水分のことです。
薬膳では、湿をとってくれる食べものというのがあり、豆類やウリ類が、からだの除湿食材です。
今の季節のオススメは、小豆や黒豆。はと麦茶などもむくみに良いので、毎日のお茶を変えるだけでもからだケアになります。
食べた後にお腹が張りやすい人は、消化の気を補うじゃがいもや山芋が良いですし、大根・かぶ・オクラも消食類と言って、消化を促す食材です。
食べないことも時には必要
からだの中で一番エネルギーを使うのが消化です。
風邪を引いた時に食欲がなくなるのは、からだの修復にエネルギーを使いたいからで、この時にたくさん食べてしまうと、消化にエネルギーがとられてしまい、風邪を治す方に回すエネルギーが不足してしまいます。
からだの声を聞いて、食欲がない時は無理に食べないようにすることも消化器官をケアする方法になります。
食べ過ぎ、飲み過ぎは余分な湿をためる原因になりますし、脂っこいもの、甘いお菓子、激辛料理、お酒なども食べ過ぎるとむくみに繋がります。
時間だからと言って食べるのではなく、からだの調子に合わせて食べる量を変えてみることも、健康を維持するうえでは大切なことです。
お菓子やお酒に依存してしまうような時は、もしかしたら潜在意識の中にかくれているものがあるのかもしれません。ストレスが溜まっているのかもしれません。自分が暴飲暴食してしまう原因はどこにあるのか?と自分と向き合う時間を取ったり、気持ちをノートに書き出してみるのも一つの方法です。
湿気を取る食材を選び、体調に合わせて食事の量を調整して、体調を整えて春に備えましょう。
頭痛はもはや国民病です。
頭痛に悩む日本人は3000万人というデータがあります。ざっと4人にひとりの割合ですね。
ふだん元気そうに見えても実は「頭痛持ちさん」で鎮痛剤をお守り代わりに持ち歩いている・・という方は意外に多いのです。
このように花粉症と並んで、もはや国民病と言ってもいいくらいに頭痛人口も多くなってしまいました。
こんにちは。アロマセラピストの堂下恵です。私の元には、こんな頭痛持ちで悩まれるお客様がよく相談にいらっしゃいます。
またここ数年、「低気圧頭痛」「お天気頭痛」という名前を目にしたことはありませんか?
医学的に正式な病名ではないようですが、その名のとおり、「雨の降り始めや台風が近づいてくるとめまいや頭痛がする」というタイプの頭痛をそう呼ぶことが多いです。
実際には、気圧の変化はきっかけなだけで、直接原因ではないということがわかってきたのです。しかし、うっとうしいお天気が自律神経を乱すので、結果的に頭痛やめまいの引き金になることは確かです。
残念ながら私たちがお天気を都合よく変えることはできないので、そういう症状があるなら、うまくつきあっていけるように対処法を見つけていくのが得策でしょう。
そこで今回は「低気圧頭痛」の緩和によいとされるアロマセラピーについてご紹介します。
その前に頭痛の種類にはいくつかあるので、まずは自分のタイプはどれにあたるのか考察してみましょう。
自分の頭痛はどのタイプか知る
頭痛には大きく分けて下記のように3つに分類されます。
- 片頭痛(偏頭痛)
- 緊張性頭痛
- 群発性頭痛
① 片頭痛 | ② 緊張性頭痛 | ③ 群発性頭痛 | |
痛みの種類 | ・ずきずきと脈打つような痛み
・寝込む時もある |
・締め付けられるような重い痛み
・寝込むほどではない |
・目の奥がえぐられるような強い痛み
・何も手につかない |
主な原因 | ・血管が拡張する
・強い光・音の刺激 ・寝不足or寝過ぎ ・ホルモンバランス |
・血管が収縮する
・血行不良 ・肩こり首こり |
・詳しい原因は不明
・大きなストレス |
対処法の例 |
目・こめかみを冷やす
目を閉じて休む
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首の後ろを温める
身体を適度に動かす
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とにかく安静
専門病院で診察が必要 |
おすすめアロマ | スッキリする香りをかぐ
ペパーミント、ティートリー、ゼラニウムなど |
リラックスできる香り
ラベンダー・オレンジ ベルガモットなど |
自分が心地いいと思う香り |
いかがでしょうか? ご自身の頭痛に当てはまるタイプはありましたか?
ご自身のタイプがわからない場合はどうすれば痛みが和らぐか、また心地よいか、を実際にやってみて感じてください。
とはいえ私たちの体調は毎日変化しています。はっきりと3つに分けられるほど単純ではなく、片頭痛と緊張性頭痛の両方を持っている場合も多いのですが、その都度ご自身が心地よいと思う対処法を臨機応変に選んでいきましょう。
低気圧頭痛の対応
「低気圧頭痛」は片頭痛グループに属します。
天気が悪いときには気圧の関係で自律神経が乱れ、脳血管が拡張して痛みを発するタイプの頭痛です。このような自律神経による不調については、アロマセラピーがおススメです。
またリフレッシュしながらもリラックスさせてくれるような、バランスを取ってくれる精油は、1タイプと2タイプの両方入り交じった症状の頭痛にはとてもいいと思います。
例を挙げるなら、ゼラニウムやベルガモット、レモングラス、月桃などでしょうか。
精油は数種類の香りの違ったものを用意しておくと、その日の気分に応じて選べるので便利です。しかし、本物の精油だと本数が増えればそれだけ金額もかさみます。そんなときは、数種類の香りがバランス良く配合されて1本にまとまっている「ブレンド精油」もオススメですよ。
「低気圧頭痛」にとってもオススメなブレンド精油
クルム ネットショップ
スッキリしながらも、リラックスできる万能な1本
オリジナルブレンド精油「透香」
ブレンド精油は他にも各メーカーから出ていますので、いろいろ試してみて、お気に入りのものを見つけてください。
なお、日本ではアロマセラピー商品の品質基準が曖昧で、なかには精油でないもの、粗悪なものも残念ながら多く販売されています。精油は信頼できるお店の100%天然の植物から採られている本物をご購入ください。
アロマセラピーはすばらしい自然療法
私たちの身体と心は毎日揺れ動いており、特に女性はホルモンバランスによって大きく体調が変化します。
この揺らぎを、わずらわしいものと思うか、ご自身を慈しむ大事な気づきとするかで心持ちが変わってくると思います。
痛みがひどいときには、意地を張らず薬も上手に使いながらうまくつきあっていくことも必要ですが、忘れてはならないのは、「鎮痛薬の服用は根本的な治療にはならない」ということです。
すぐ効く西洋医学の力を借りながら、自然療法も併用してゆっくりと体質改善していくことを目指しましょう。
自律神経やホルモンバランスをある程度香りでコントロールできるのが、アロマセラピーのすばらしいところです。
正しく使えば、薬のように副作用もなく、安全に常用できますので、ぜひ上手に活用していただきたいと思います。
※頭痛はまれに大きな病気のサインであることもあり得ます。
症状が長引くようなら自己判断せず、まずは専門の医師に診ていただくことをおすすめします。