にんせなさん
こんにちは。
初めまして。
看護師とヨガ、瞑想の講師をしております小田と申します。
「心とからだは繋がっている」という言葉がヨガのお話の中に良く出てくるのですが、にんせなさんの言う通り、心の状態は体にも影響します(その逆も然りですが)。
ストレスを感じている時、副腎からアドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールなどのホルモンが分泌されます(ストレスホルモンとも呼ばれます)。
何か頑張っている時や、集中力が必要なときに、
これらのホルモンの分泌が増すことで、交感神経にスイッチが入り
血流がアップします。
この働きのおかげで、
私たちは身体が疲れていても力を発揮することができ、
また、「逃げなくちゃ!」という時に瞬時に逃げる、自分を守ろうとする反応もこれによって起きています。
アドレナリン、ノルアドレナリンによって
手足先の血管が収縮し、心拍数が増加するので、
体の筋肉に血流が集中します。
コルチゾールは膵臓に働きかけ血糖値を増加させる働きがあり、
脳や筋肉に必要な糖が血中に充足します。
ただ、これが長時間続き、
アドレナリンやノルアドレナリンが四六時中分泌されるような状態だと
・胃腸の働きが悪くなる
・手足の冷え、血行不良
・新陳代謝の低下
等の反応が生じて、肌荒れが起きたりします。
コルチゾールの過剰分泌も、高血糖によって血管や神経に障害を引き起こしますので、
・血管の病気(腎臓の機能低下、脳や心臓の血管の病気のリスク増加)
・記憶力低下
・免疫力低下
等に繋がります。
また、前述のノルアドレナリンは、脳にも影響し、
記憶力の他、感情を抑止する能力、理性や知性を司る前頭前野の機能を低下させる。
強いストレスを感じていることで、
・いらいらしやすい
・頭がちゃんと働かない
・気持ちが落ち着かない
・不安な気持ちが消えない
といった感情変化が起きやすくなります。
ダイエット中、強いストレスを感じているとしたら
イライラや不安から
健康的で適切な食事のコントロールも難しい、過食になりやすいし、
血糖値がストレスの影響で上がりやすくなっているので
食事を低カロリー、抵糖質などに調整していても効果は出にくくなります。
血流が悪く、新陳代謝が低下し、体温が低い状態では、
体の脂肪も燃えにくいですし、
胃腸の働きが低下していることで、
老廃物が蓄積に加え肌の細胞に必要な栄養も行き届かず、
肌荒れも起こりやすくなります。
ダイエットしやすい状態に整えるために
ストレスを緩和することはやはりとても重要になってきますね。
では、ストレスを和らげるためにできることについてですが
1.まずは、自分をいたわる気持ちを持つ
無理をしすぎているようなら、自分に優しくしてあげましょう。
いたわってあげて、慈しむような気持ちでもって、自分自身を見つめてみます。
「頑張りすぎなくていいよ」
「大丈夫だよ」
「よく頑張ったね、ありがとう」
と目を閉じて(または鏡を見ながら)
自分自身に優しく声をかけてあげるのも良いと思います。
2.本当においしいと思えるものを、味わって、ゆっくり食べる
沢山食べすぎることは、
ストレスで弱っている胃腸に負担をかけ、過剰なエネルギーがいらない脂肪になって体を重くしますが
美味しいものを、味わって食べることは、
心と脳に栄養を与えます。
心を穏やかにして、自分を取り戻すことに繋がります。
身体に必要な熱量を、適切な量で生み出すことになります。
貪るようにではなく、食べ物に感謝の気持ちを向けて、美味しいと感じて食べることがポイントです。
自分の大好物、大好きなものを、適量、丁寧に味わって食べてみてください。
3.適度な睡眠と休息を意識的にとること
自律神経の交感神経(シャキッ覚醒、戦闘モード)と副交感神経(リラックスモード、眠たいとき)のバランスがとれていることが
痩せやすいからだ作りには欠かかせません。
新陳代謝の低下やからだの冷えを改善するために、
夜適度にからだを温める=熱すぎない湯船につかり体を温めたり、湯船が難しければ足浴でも良いと思います。
大き目のたらいかバケツにお湯を入れて
お好みで血流改善や自律神経調整作用のあるアロマオイル=ラベンダーやゼラニウムを数滴たらしてみるのもお勧めです。
心地よい香りでリラックスできると、睡眠の質も良くなりますし、
ラベンダーやゼラニウムのアロマは、
メンタルバランスや肌のコンディションに影響を与えやすいホルモンのバランスを整えるのにも役立ちます。
4.自分にとってプラスになるコミュニケーション
大切な誰かとのコミュニケーション・・・会話の他に、親しい人であれば例えば優しく頭をなでてもらう、などのちょっとしたタッチングも
オキシトシンという愛情ホルモンの分泌を促し、
免疫力をあげる効果などもあります。
誰かに優しく接してあげることや
大切な人を思いやる気持ち、優しさや慈しみの感情をもつこと、
その人の幸せを願うだけでも、
オキシトシンの分泌が増すことがわかっています。
また、自分自身に対して優しい気持ちを向けることも同様です。
無理をすることなく、そのままの自分でいられる、優しい気持ちに帰れる、
そんな時間を持つことで、肌の調子が整い、瞳もキラキラして魅力アップに繋がります。