オオバコ・サイリウムのデメリットとは？ダイエットに効果的？

昨今の健康ブームの影響で様々なダイエット方法が話題となっていますが、毎日の生活に取り入れにくいと継続しづらいですよね。ダイエット初心者でも始めやすいダイエット食品として「オオバコ」が挙げられます。オバコは手軽に摂取でき、健康アップに役立つ食物繊維が豊富です。

本記事では、オオバコについて、栄養素やダイエット効果を詳しく解説します。使用する際の注意点やおすすめレシピ・商品もご紹介しているので、参考にしてみてください。

オオバコとサイリウムの違いとは？

まずはじめに、オオバコとサイリウムの違いを解説します。オオバコとよく似た植物として「サイリウム」という植物が挙げられることが多いです。

結論からお話すると、オオバコとサイリウムは大きな枠では同じものと言えます。オオバコ属と呼ばれる植物は200もの種類があり、その一つがサイリウムです。

具体的には主にヨーロッパやインドに生息している「オオバコ属プランタゴ・オバタ」が一般的にサイリウムとして使われます。日本ではサイリウムの種皮をパウダー状にした「サイリウムハスク」として販売されていることが多く、オオバコという名前でも販売されます。

日本の在来種であるオオバコとは異なる品種ではありますが、成分や効能などはほとんど同じです。食物繊維が豊富で水を含むと膨らむ性質があり、ダイエット食品にも配合されていることがあります。

しかし、オオバコの知名度はまだ低く、市販のスーパーでは入手しにくい可能性が高いです。その場合は代用品を使いましょう。例えば、おからパウダーやこんにゃくパウダー、チアシードはオオバコと同様に食物繊維が豊富に含まれており、手に入りやすい食品です。

また、似たような食品として「イヌリン」というものも見かけますが、これはキクイモなどに含まれる水溶性の食物繊維の一つです。イヌリンもオオバコ・サイリウムのように水を含むと膨らむ性質があり、そのまま成分をパウダー状にした商品の他、多くのダイエット食品に使われています。

オオバコの効能とは？ダイエットにも効果的？

オオバコは食物繊維が豊富に含まれているため、ダイエット効果が期待できる食品です。次にオオバコの効能を解説します。

少量で満腹感を得られる

オオバコは水分を含むと膨らむ性質があり、摂取後は腸内で膨張します。少量の摂取でも満腹感を持続させるため、ダイエットのサポートが可能です。

低カロリーなダイエット食品の中には、消化されやすくて摂取後すぐにお腹が空いてしまうものがあります。空腹の我慢は暴飲暴食・リバウンドの原因に繋がるため、オオバコを利用してそれらを避けることが重要です。

便秘の予防・改善

オオバコの摂取後に腸内で膨張した食物繊維は、老廃物や有害物質などの溜まったゴミを絡めとって掃除をしてくれます。便のカサを増しながら体外に排出させるため、便秘の予防・改善効果が期待できます。

便秘になると腹痛の他にポッコリお腹が目立つので、太って見えがちです。オオバコを摂取して便秘を改善することで、スッキリとした見た目を実現できます。

また、便秘が改善すると腸内環境も良くなります。腸内環境が良好であると体全体の代謝アップにも繋がり、オオバコの摂取でダイエットを効率良く進めることが可能です。

食後の血糖値の急上昇を防ぐ

オオバコに含まれる食物繊維は、食後の血糖値の急上昇を防ぎます。血糖値の急上昇によって、体内ではインスリンというホルモンが大量に分泌されます。

インスリンの主な作用は血糖値を下げることです。しかし、同時に脂肪を溜め込む作用も持ち合わせています。早食いや糖質の多い料理の食べすぎはインスリンの大量分泌の原因です。結果的に肥満・糖尿病のリスク上昇に繋がります。

食事は血糖値をゆっくりと上げる食べ方を心がけることが大切です。食前のオオバコの摂取は食事中の糖の吸収を抑えるため、血糖値はゆっくりと上がります。

オオバコのデメリットと注意すべき点

オオバコに関する記事の中には「オオバコは体に悪い」と書かれていることがあります。一概に体に悪い食品とはいえませんが、使用する際のデメリットや注意点はあります。

オオバコのデメリット

オオバコは適量であれば満腹感が得られてダイエットをサポートしたり、便秘改善効果が期待できたりしますが、食べすぎるとかえってガスが溜まって下痢や腹痛を起こす危険性が高いです。また、糖の吸収を抑えるオオバコですが、その他の栄養素の吸収も阻害する可能性があります。必要な栄養素がきちんと体内に吸収されなければ、体調不良に繋がります。

薬を服用している場合、その薬の作用を阻害する恐れもあるため、オオバコの摂取には注意が必要です。サプリメントを服用している場合も同様です。

オオバコを使用する際の注意点

上記で挙げたデメリットを防ぐ方法として、まずはオオバコの摂取量に気をつけましょう。

一日15g程が目安です。15g程度であれば毎日摂取しても良いですが、体調や胃腸に異変を感じた場合は摂取を中断するようにしてください。そして使用方法ですが、吸水力が高いオオバコをそのまま摂取するのは危険です。腸内で固まって、腹痛を起こす恐れがあります。そのため、必ず水分とセットにして摂取するようにしてください。オオバコパウダーを飲み物やスープに溶かしたり、料理に混ぜて摂取する方法がおすすめです。

また、持病があって服薬している場合は、必ず事前にかかりつけ医に相談するようにしてください。サプリメントとの摂取も控えるようにしましょう。妊娠中の女性や成長期のお子さまは、必要な栄養素が十分に取り入れられない可能性があるため、使用を控えるようにしてください。