ビーツには痩せる効果があるって本当?驚くべき美容効果や効果的な食べ方をご紹介
ビーツは「食べる輸血」と呼ばれるほど栄養価が高く、注目されている野菜です。その中身は濃い紅赤色で、初めて目にした時はその色鮮やかさに驚く方も多いのではないでしょうか。
ビーツの赤色をつくるベタシアニンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化力をもちアンチエイジングに役立ちます。また、ビーツは体内で一酸化窒素(NO)を生成することでダイエット効果や運動能力の向上効果が期待でき、「アスリートフード」としても注目を集めています。
ヨーロッパやアメリカでは日常的に使われていますが、日本ではまだなじみの少ない野菜です。栄養豊富な野菜とはいえ、どのような味なのか、その扱い方や調理の仕方などわからないことが多いですよね。
この記事では、ビーツのもつさまざまな健康や美容への効果をはじめ、その食べ方や選び方などの基礎的な知識、おすすめ商品などを解説いたします。さらに日常的に使えるバリエーション豊富なレシピも紹介します。
健康や美容に役立つビーツを使いこなしたいという方はぜひ参考にしてみてください。
今話題のビーツは痩せる?驚くべき美容効果
ロシア料理のボルシチに欠かせない野菜としても知られるビーツは、ヒユ科に属する根菜で大根の仲間です。「テーブルビート」や「ビート」とも呼ばれ、「火焔歳(かえんさい)」という和名もあります。秋が旬の食材です。
ヨーロッパやアメリカ、西アジア、北アフリカなど世界中で古くから食べられてきた野菜で、ジュースやサラダをはじめ、さまざまな方法で煮たり焼いたり、普通の根菜として取り入れられています。原産地は地中海沿岸・北アフリカの国々で、やや土臭さのある甘みが特徴的です。
ビーツにはカリウムや鉄などのミネラル、葉酸やパントテン酸などのビタミンB群、ビタミンC、食物繊維などの栄養素が含まれ、さまざまな効果が期待できます。今回は、ビーツの持つ美容とダイエットにうれしい効果を4つ紹介します。
デトックス効果
ビーツにはトマトの2倍以上のカリウムが含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出するはたらきがあり、血圧の上昇を防ぐとともにむくみの解消につながります。
また、食物繊維も豊富に含まれています。特に便通をスムーズにする不溶性食物繊維が多く含まれており、便秘解消の効果が期待できます。便秘が解消されると老廃物が体外に排出されやすくなり、ニキビや吹き出物などの肌荒れを防ぐことにつながります。
さらに、ビーツは天然のオリゴ糖であるラフィノースを含んでいます。ラフィノースは胃や腸で分解・吸収されないまま大腸まで届くため、ビフィズス菌など腸内の善玉菌のエサとなり腸内環境を整える作用があります。
アンチエイジング効果
ビーツの色素成分ベタシアニンはアントシアニン系のポリフェノールで、がん予防効果が注目されています。強い抗酸化作用をもち、がんや生活習慣病、老化の原因となる活性酸素の働きを抑制する働きがあります。
加えて、代謝を促進し免疫力を向上させる働きがあるといわれており、アンチエイジング効果が期待できます。
肌への効果
デトックス効果に役立つカリウムや食物繊維、オリゴ糖以外にも、ビーツには肌の調子を整えるのに役立つ栄養素であるベタインが含まれています。ベタインはアミノ酸の一種で肌や髪に潤いを与えます。また肝臓に中性脂肪がたまるのを防ぎ、脂肪肝を予防するといわれています。
ダイエット効果
近年、ビーツに含まれる硝酸塩が一酸化窒素(NO)の生成を促すことで注目を集めています。一酸化窒素は血管を柔らかくして血流を良くする働きがあります。血行を改善することで、持久力の向上や疲労回復を促し、運動パフォーマンスを上げる効果が期待できます。
さらに基礎代謝の向上にもつながるため、運動時に摂取することでダイエット効果が期待できます。実際に、トレーニング前後の疲労回復や試合前の体調準備にビーツジュースを愛飲するアスリートもいます。
また、前述の通りビーツは食物繊維を含みます。食物繊維は食後の血糖値の上昇を抑える働きもあり、太りにくい体質をつくるのに役立ちます。
ビーツの効果的な食べ方とは?食べ過ぎは体に悪い?
ビーツは加熱するとぐんと甘みを増し、独特のうま味がでます。しかし、ビーツの美しい赤色色素は水に流れ出やすい性質があります。そのため、生のまま食べるか皮付きのまま丸ごと加熱するのがおすすめです。
生のまま食べる場合は、皮をむき、ジュースで飲んだりサラダに入れて食べることができます。
茹でる場合は、ビーツに含まれるビタミンや美しい赤色色素は水に流れ出やすい性質があるため、茎を少し残し、皮付きのまま丸ごと茹でるのが基本です。茹でたビーツは、皮をむき一口大にカットして冷凍しておくとサラダなどにそのまま使えます。
スープなど茹で汁ごと料理に使う場合は、カットしてから茹でてもビーツの栄養を逃さず摂取することができます。
ビーツの摂取量に明確な決まりはありませんが、一般的には1日1~2個程度が目安と言われています。薬やサプリメントとは違って「食品」であるため、効果を得るためには毎日の食生活に長期的に取り入れていくことが大切です。
運動パフォーマンスの向上を狙いたい場合は、運動前にビーツを食べるのがおすすめです。
ビーツには便通をスムーズにする効果のあるオリゴ糖、食物繊維が含まれるため、万が一食べ過ぎてしまうとお腹がゆるくなることがあります。過度な摂取には注意しましょう。
ビーツは意外とレシピのバリエーションがあります!簡単レシピを紹介
ビーツは独特の色や味を持つため、どのような料理と合うか想像しづらいかもしれません。ビーツは洋食はもちろんですが、和食にも合う食材です。今回はビーツの色味やうま味を活かした簡単レシピを3つ紹介いたします。
ビーツのポタージュ
[材料](4人前)
- ビーツ…250g(1/2個)
- 玉ねぎ…1/4個
- じゃがいも…100g(小1個)
- バター…10g
- 水…400ml
- 固形コンソメ…1個
- 牛乳…200ml
- 塩…少々
- 胡椒…少々
[作り方]
- ビーツと玉ねぎ、じゃがいもを薄切りにする。
- 鍋にバターを入れて熱し、1を加えてしんなりするまで中火で炒める。
- 水と固形コンソメを加え、ビーツに火が通るまで煮る。
- 3をミキサーにかけ、なめらかになったら鍋に戻す。
- 牛乳を加えて弱火で5分程度煮る。塩胡椒で味を調える。
※お好みで生クリームやクリームチーズを最後に加えるとまろやかな味わいになります。
ビーツの甘酢漬け
[材料](作りやすい分量)
- ビーツ…400g(1個)
- 甘酢
- 酢…1/2カップ
- 水…1/2カップ
- 塩…小さじ1
- 砂糖…大さじ2
※量はお好みで
[作り方]
- ビーツはよく洗って皮ごとさいの目に切る。
- 鍋に1を入れ、水(分量外)をビーツにかぶる程度注ぐ。
- 弱めの中火で鍋の中の水分がなくなるまで茹でる。
- きれいに洗った瓶に3と甘酢を入れ、一晩漬け込む。
※お好みで大根やれんこんなどの白い野菜も一緒に漬け込むとビーツの美しい赤紫色に染まります。
ビーツのきんぴら
[材料](2人前)
- ビーツ…200g
- ごま油…大さじ1
- しょうゆ…大さじ1
※量はお好みで
- みりん…大さじ1
- 白いりごま…適量
[作り方]
- ビーツは皮をむいて千切りにする。
- フライパンにごま油を入れて熱し、1をしんなりするまで中火で炒める。
- しょうゆとみりんを加え、味がなじむまで炒める。
- 白いりごまをかける。
お手軽にビーツを始めよう!通販で買えるおすすめのビーツパウダーやビーツジュース
それではビーツはどこで手に入るのでしょうか。
残念ながらビーツは日本での認知度がまだまだ低く、全国のスーパーや八百屋ではなかなか見かけない食材です。日本国内でもビーツは生産されていますが、その数は多くありません。
ビーツは秋が旬の食材で1年を通しても収穫時期が限られていることもあり、現在の日本で生ビーツが店頭販売されるのは希少といえるでしょう。
水煮や冷凍など加工品を含めても現在ビーツを販売しているのは銀座三越などの百貨店、成城石井やコストコ、カルディ、業務スーパーなど一部の大手スーパーのみです。
そのため、ビーツをすぐに試してみたい、毎日の食生活に取り入れたいという方は通販で購入するのがおすすめです。以下におすすめのビーツ商品を紹介します。
合同会社アグマリンプロテック NORFIES BRAND 北海道産赤ビーツ
参考価格:1,530円(1kg 2024年産品)(税込)
NORFIES BRAND onlineshopでは、国産の生ビーツが販売されています。全て北海道産で無農薬栽培されたビーツです。1kg、2kg、5kgと購入重量を選ぶことができます。こちらのショップでは生ビーツの他に、パウダーやタブレットなど様々なビーツ商品が販売されています。
北海道産 赤ビーツ (栽培期間中農薬無使用)1kg 2024年産品 | 北海道赤ビーツシリーズ | NORFIES BRAND onlineshop
燕生活株式会社 ビーツパウダー 200g
参考価格:1,350円(税込)
ビーツの果汁を乾燥させ粉末状にしたもので、大容量で大変コスパが良い商品です。毎日ビーツの調理をするのが負担になる場合は、パウダーを使用すると大変手軽にビーツを摂取できます。また、比較的リーズナブルな価格で手に入るのもうれしい点ですね。
使用されているビーツは国産ではなくインド産ではありますが、農薬不使用で国内品質基準を満たしたものが厳選されています。
株式会社ハンズトレーディング ナトゥリー 有機レッドビーツ 濃縮エキス 250g
参考価格:1,458円(税込)
トルコ産の無農薬有機ビーツを100%使用したビーツエキスです。粉末状だとダマにならないようによく溶かす手間がありますが、こちらの商品は液体であり10杯濃縮タイプのため、溶かす手間が少なく簡単にアレンジしやすい商品です。
水やお湯、牛乳などで割って飲んだり、スープやヨーグルトなどに少量加えるなどして手軽にビーツを摂取することができます。
まとめ
まだ日本ではあまりなじみのないビーツですが、さまざまな健康や美容にうれしい効果が期待できる食材です。ジュースやスープとしてはもちろんですが、サラダや炒め物など和食にも合いやすく、幅広い料理に使えるのも魅力的です。ビーツの特徴的な色味が食卓をより華やかにしてくれるでしょう。
本記事を参考に、ぜひ毎日の食生活にビーツを取り入れて、健康や美容の維持・増進を目指していきましょう。