日々の不調は巡りが原因?気の巡りを悪くするNG習慣
- ため息ばかり
- 気持ちが不安定
- 自信がない
- なかなか寝付けない
- 肩や首がこりやすい
- 便秘や下痢を繰り返す
- お腹や脇の下が張りやすい
日ごろから、このような不調に悩むことはありませんか?
こんにちは。ココロとカラダの栄養サポート パーソナル管理栄養士×国際中医薬膳師の相川朋世です。
薬膳のベースである中医学の世界で、これらの症状は「気」の巡りが悪くなって引き起こされると考えられています。今回は、なぜ気の巡りが悪いと不調になりやすいのか?について解説していきます。
「気」の働きって何?
「気」とは、目には見えない生命活動を営むエネルギーといわれています。目には見えないといっても、私たちの周りには“元気”“気合”“病は気から”などと、「気」を使った言葉がたくさんあります。
「気」には以下のような働きがあります。
- 身体を温める
- 気血水の流れを促し、臓器を動かす
- 病気を予防する免疫機能
- 内臓などをあるべき場所に留めたり、血や汗の量を調節する
- 気血水を相互に生成・転化し調整する
「気」はこのような働きを持ち、私たちの身体に必要不可欠な存在です。
「気」は生まれた時から持っている「先天の気」と生まれた後に飲食物によって作られる「後天の気」があり、私たちの皮膚の表面を覆い邪気から身を守るほか、「血」に乗って身体中を巡っています。しっかり食事で気を補い、巡っていればいいのですが、私たちの生活の中には気の巡りを悪くすることが多く存在しています。
「気」の巡りを悪くする習慣
1.ストレスを溜め込みやすい
仕事をしている女性も専業主婦も日々のやらなくてはいけないことがたくさんあります。仕事もプライベートも充実させたいけど、なかなかうまくいかないことも多々あるでしょう。
そんな時に、「またできなかった」「私なんて…」と鬱々と考え込んでしまったり、人に相談せず自分で抱え込んでしまうことは気の巡りを悪くする原因となります。
気の巡りが悪くなると不調を起こすほかに、暴飲暴食なども起こりやすく、他の事でもストレスを溜めるようになってしまいます。そんな時は、友達と美味しいものを食べに行ったり、信頼できる仲間に相談したりと自分なりのストレス解消法を持つことをオススメします。
2.自分時間がない
仕事、家事、自分時間としっかり分けることができればいいですが、なかなか区切りをつけるのは難しいです。自分より家族のことを優先して自分のことを後回しにしがちですが、気持ちを切り替えることのできる「自分時間」を作ることは大切なことです。
自分時間は人それぞれ、「朝30分早く起きる」「家族が寝てからゆっくりお風呂に入る」「休日に一人カフェ時間をつくる」など、自分を大切にする時間を確保するようにしましょう。
3.身体を動かさない
近年は仕事もパソコンが中心で長時間同じ姿勢で作業をすることが多いでしょう。家にいてもテレビやスマートフォンでネットサーフィンなどしていませんか?同じ姿勢でばかりいると「気」だけでなく「血」の流れを悪くしてしまいます。
「気」の巡りが悪い時は、激しい運動ではなくウォーキングやヨガなど軽く汗をかくような運動をするようにしましょう。
「気」を巡らせる食材とは?
気を巡らせる食事のポイントは、香りや匂いのある食材、酸味のあるものを取り入れることです。
- 香味野菜:しそ、ねぎ、三つ葉、クレソン、春菊、セロリ、ニラ
- 魚介類:アサリ、シジミ、牡蠣、イカ
- 果物:みかん、グレープフルーツ、オレンジ、レモン、サンザシ
- ハーブ:ペパーミント、ローズマリー、タイム
- お茶・ジャスミンティー、カモミールティー、ミントティー
上記のような食材を食事に取り入れることを心がけましょう。
普段飲む飲み物を香りのいいジャスミンティーなどにするのは簡単で続けやすい食養生になります。他に、緑茶にレモンやミントを入れるとスッキリ爽やかなお茶になります。また、炒め物などいつもの食事にお酢をかけるのもお勧めです。
気の巡りが悪くなる原因は、精神的なストレスが大きいため、どのようにこのストレスを発散するかがカギとなります。そのストレス発散に加え、食事を見直すといいでしょう。