年末年始の過ごし方 ~1年の気持ちの整理と新年の心の準備~
こんにちは。マインドフルネストレーナーの 小田祥子 です。
私は普段看護師として病院に勤務しながら、医療だけではカバーできない心と体を整えるマインドフルネスの指導も行っています。
師走は忙しくて、あっという間に過ぎ、今年一年を振り返ったり、新しい年に向けての心を整える準備ができぬまま過ぎていくことも多いかと思います。
今回はマインドフルに生きるための心の整理と新しい自分との出会い方について、私なりのおススメの年末年始の過ごし方をお伝えします。
マインドフルに生きるとは
「マインドフルに今ここに生きるとは、先の予定など考えないということではありません。
違いは、未来に対する心配や怖れに心を乗っ取られる必要はないと、はっきりと知ることです。(中略)
あなたがいまここにたしかに存在し、今の瞬間に力を注いで物事に取り組むすべを知っているなら、すでに未来に対しても最上の取り組み方ができているのです。」
ティク・ナット・ハン著/怖れ(”怖れなしに未来を見つめる”より)
一年の終わりの過ごし方(心の準備)
2020年、世界的な危機的状況の中、仕事や経済面、家庭、パートナーシップ等など、多方面において色々なことがあり、皆それぞれに変化を余儀なくされることの多い一年だったのではないでしょうか。
これらの影響や変化の流れはまだまだ続きそうですが、今年の最後となるひと月を丁寧に過ごしながら、今在るもの、繋がりといったものへの感謝や気付いたことをしっかりと感じるように心がけてみるのもよいのではないでしょうか。
想いを馳せる未来には似合わないもの/不要なもの
例えば、
胸の内にしまっていたもの
不安や、怖れ、心配事
自身が身を置いている今の環境
人間関係etc…
不要なものを手放す方法
不要なものを手放すには、人それぞれ自分に合った方法を見つけていきましょう。
例えば、誰かに話を聴いてもらいながら、自分の中で解決できることが出てくるかもしれません。
パートナーシップや職場における人間関係等で抱えていたことがあるのなら、いつもと違う視点で相手の立場に立って落ち着いて観察してみると、見えてくるものがあるかもしれません。
話しづらい内容であれば、相手への思いやりを持ちながらも、自分自身の想いも大切にする=アサーティブに話す努力が必要です。
暴力的、あるいは自己犠牲的に考えても、前向きで建設的な方法を選択するための手助けには繋がりません。駆け引きや、相手をけん制するような態度であっても然りです。
新たな流れの中へ、明るい気持ちで歩き出せるように、誠実さと思いやりをもって話してみましょう。
話し合いの時間がどんな結果になったとしても、自分自身を信じられる良いきっかけになりますから。
一年の終わりの過ごし方(体の準備)
新しい年を迎え、新たな流れへと進んでいくにあたって、心だけでなく体の不要なものの断捨離も進めておきましょう。
体の断捨離
例えば、
体に蓄積した首や肩、腰のコリ=疲労物質
いつの間にか溜め込んでしまった余分な脂肪や体重
これらの心身のデトックスを、できるときにやっておきましょう。
体の断捨離方法
運動が面倒なら、お風呂にゆっくり浸るのもとても良いです。
血行やリンパの巡りが良くなり老廃物や浮腫みを積極的に排泄して、尚且つ十分リラックスすることで内臓の働きが整い、体の持つ自己治癒力を促すことになりますから、免疫力を高め、アンチエイジングにも功を奏します。
一年を振り返る
先日、海外の講師の方が中心となって進めてくださったマインドフルネスのトークイベントに参加する機会があり、一年の振り返る時にとてもよい考え方を学びましたので、シェアさせて頂きます。
今年一年を振り返り、できなかった自分や、思った結果を得られずに反省をしている人もいるかもしれません。反省がダメという事ではありません。結果に執着すると、不安や恐れを感じながら新年も過ごすことになるかもしれません。
少し遠い未来も、一寸先の未来さえも、自分の思い通りになるのか、ならないか…未来は気になるものです。
と私たちに説いていて、この辺りのことは、
・カルマ(業)
・アパリグラハ(無執着)
・サントーシャ(知足)
の解説に出てきます(参考までに)。
そういった心構えがあるなら、いかなる結果の中でも自分自身を愛し(そして時には許し)、ジェットコースターのような人生を存分に味わえるんじゃないかなと思います。
コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、今年はいつも期待していたような年末の過ごし方は出来ないかもしれませんが、今という瞬間を丁寧に味わうマインドフルな心で年末年始を過ごしてみるのもよいかもしれません。
今日は今日なりの喜びや幸せをたくさん見つけてみてくださいね。