ジェルネイルは日焼けする?UVライトとLEDの違いや紫外線対策を紹介
ネイルサロンやセルフネイルをする時に、気になるのが紫外線の影響です。昨今では、UVカットのサングラスや服など様々な商品が発売されています。紫外線は身体によくない影響を与えるものだとしたら、ジェルネイルのUVライトにはどんな影響があるのでしょう?
今回はジェルネイルの際のネイルライトによる日焼けについて、ジェルネイルのライトの種類とその違い、そしておすすめのライトの選び方について紹介します。
ジェルネイルのライトの種類とは?
ジェルネイルでジェルを硬化させるために使われるライトにはいくつかの種類があります。UVライトは紫外線A波を照射して硬化させます。そしてLEDライトはブルーライトの照射で硬化させます。近年よく使われているジェルライトはこの2つが主流で、この他、最近出てきたCCFLライトについての説明は後ほどしていきます。
まず、紫外線について簡単に説明します。紫外線にはA波、B波、C波と呼ばれるものがあり、これらは波長の長さにより区別されています。ここではそれぞれの違いや、私たちの身体や肌に影響を与えることがあるのかどうかを検証していきます。
紫外線の種類と身体への影響
太陽から降り注ぐ光は私たちの住む地球に届く際にその波長の長さによって区別されています。波長の短い物から順に紹介します。
まず紫外線C波はUVCとも呼ばれ、その波長が100〜280nm(ナノメートル)のものを指しています。この紫外線C波は私たちのもとへ届く前に大気のオゾン層によって吸収されてしまうため、身体への影響は心配することはありません。
心配するべきは紫外線B波(UVB)で、その波長は280〜315nmのものです。こちらは地上に届く紫外線のうち約5%にあたるのですが、そのパワーはとても強いものになります。
日焼け対策をせずにうっかり外出して、肌が赤く炎症をおこしてしまったり、黒く日焼けしたりする原因となるのが、この紫外線B波なのです。日焼け止めのSPFという表示は、このUVBに対してどれだけ効果を発揮するかという表示になり、SPF50+が最高の値として表されています。
そして紫外線A波(UVA)とは波長が315〜400nmのもので、紫外線のうちの残り95%にあたります。日焼け止めの「PA+」の表記に対応づくものであり、表示ではPA++++が最高値として表示されています。こちらは肌表面にすぐに影響が出ず、長い時間をかけて徐々に影響を及ぼしていきます。
UVカットの対策をしないと室内でも曇り空であっても、夏冬問わず肌の奥深くへと浸透する厄介な光と言えるでしょう。肌表面ではなく肌の奥深くにある真皮にまで届いてしまうため、時間をかけて肌を老化させてしまうのです。
ブルーライトは波長が380〜500nmのものです。可視光線の中で最も強いパワーを持つ光で、太陽光にも多く含まれています。朝にカーテンを開け、日の光を浴びて体内時計のリセットができるのもこのブルーライトの効果の一つです。パソコンやPCなどからも日常的に発せられています。
ジェルネイルに使用するUVライトやLEDは日焼けする?
ジェルネイルに使われるライトで日焼けするものなのかどうか、結論から言ってしまえばUVライトとLEDライトはどちらも日焼けにはほぼ影響しないと言えるでしょう。
UVライトの特徴と日焼け
紫外線A波(UVA)を使用してジェルネイルを硬化できるのがUVライトになります。
紫外線A波(UVA)は肌の深層部に届く為、ゆっくりと時間の経過と共に肌の老化を早めるものとなり、まったく影響が無いというわけではありません。しかし、人工の蛍光管ジェルネイル用のUVライトの紫外線の強さは自然の紫外線の強さの約1,000分の1程度と言われており、その強さの違いや、実際にジェルネイルを行う際にライトを当てている時間の短さなどを考えると、その影響はほとんど気にならない程度ではないでしょうか。
また、肌に影響の出にくいとされる紫外線A波については、すぐに肌を黒くすることはありません。
LEDの特徴と日焼け
LEDライトはブルーライトを発するのが特徴です。UVライトに比べて約半分程度の時間、約数十秒という短時間でジェルを素早く固めることが可能です。
LEDライトで使われるブルーライトは可視光線で紫外線のように日焼けするということは無いようです。ブルーライトは、スマホやパソコンなどで普段から私たちが浴びている光です。太陽光に含まれるブルーライトは人工的に作り出されたものの数百倍と言われているため、LEDライトのブルーライトはとても微量な光になるので日焼けについて気にすることはないでしょう。
CCFLライト
最近、主流であったUVライトとLEDライト以外に、CCFLライトが販売されるようになりました。CCFLライトは、紫外線と可視光線の両方の光も出力できるもので、UVライトとLEDライトの両方の特徴を持つものになります。
CCFLライトは、UVライトに使われている紫外線A波と、LEDライトに使われている可視光線ブルーライトのどちらも発することができるため、上記で説明したように、日焼けの心配は必要ないでしょう。
このようにジェルネイル用のどのライトを使っても、さほど日焼けの心配はない事が分かりました。
ジェルネイルで紫外線を浴びないようにする対策方法とは
ジェルネイルの際に紫外線を浴びないためにはどのような対策をすればいいのでしょうか?いくつかの対策方法を紹介します。
UVカット効果のある手袋を着用する方法があります。この場合、ネイルの施術部位をしっかりと出すように指先をカットします。ただし、この方法はネイルサロンなどでの施術中の場合、手袋の繊維やごみがつきやすいなどネイリストの方に負担を与えることが多いので事前に相談が必要です。
手の甲などに日焼け止めクリームを塗ることも有効な手段ですが、この場合は余計な油分が除去できないことでネイルの持ちが悪くなる可能性があります。指先や爪の部分にクリームの油分が付くことのないように気を付けて塗りましょう。
紫外線であるUVライトを使うよりも、可視光線のブルーライトを使うLEDライトを選ぶほうがその照射時間も短くて済み、肌への影響も少なくなるでしょう。
ジェルネイルのライトはどれがいい?選び方のポイントを解説!
国産のジェルネイルをしっかり固めてくれる波長は405nm(ナノメートル)が多いようですが、実際に使用するジェルネイルのメーカーや種類によって選ぶべきライトも変わってきます。UVライトの波長でよく固まるもの、LEDライトの波長が合うもの、CCFLライトがいい場合もあるでしょう。
それぞれのジェルネイルのメーカーのおすすめしているものや、ジェルの硬化しやすい波長の長さに対応するライトを選ぶのがベストです。ライトの形にも種類がありますので、ここからはおすすめの選び方を紹介します。主にネイルサロンで使われているドーム型とピンポイント型の紹介をしていきます。
片手の親指以外の4本を一度にライトに当てて硬化させることが可能なのがドーム型になります。ネイルサロンではこちらを使用していることが多く、このタイプはハンドだけでなく、片足全部を一度に硬化させることも出来るためフットネイルを行う場合にも使いやすい形となります。
ドーム型は指全体にしっかりと光が当たるように手を入れる必要があるので、紫外線が少しでも気になる方はUVライトではなくブルーライトを使ったLEDライトを選ぶのが安心でしょう。
指1本ずつにピンポイントで当てることが可能なコンパクトタイプはセルフネイルや部分的なお直しをするときは便利です。爪以外の余計な部分に当たらないように調整することもできるので、紫外線が気になる方は肌に当たらないようにするといいでしょう。
このようにジェルネイルのライトによる日焼けはさほど肌に影響は与えないものの、ゼロではないということがわかりました。これからも自分に合った方法でネイルのおしゃれを楽しめるといいですね。
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