ジェルネイル用におすすめのエタノールの種類は?用途・選び方も解説!
エタノールはジェルネイルをする際にマルチに活躍してくれる欠かせないアイテムです。
ジェルネイルをする際にエタノールを使用するのは聞いたことがあっても、いくつも種類があってどれを選ぶべきなのか、どのように使うのか分からないという方も多いですよね。
この記事ではそのようなお悩みを解決するために、エタノールを購入する際の選ぶ基準やジェルネイルをする際の用途を分かりやすく解説しています。
ジェルネイルには欠かせないエタノールって何?無水・IP・消毒用などの種類があります
ジェルネイルを使用する際には、必ずエタノールを使用します。
エタノールとはアルコールの一種のことですが、薬局などに買いに行くと下記の3種類が売っています。
- 無水エタノール
- 消毒用エタノール
- 消毒用エタノールIP
この3つのうち、ジェルネイルを使用する際にサロンなどでも用いられているのは「消毒用エタノール」もしくは「消毒用エタノールIP」になります。
ではどのような違いがあるのでしょうか。
エタノールの値段が違うのはなぜ?ポイントは「酒税」です!
お店でエタノールを見ると種類によって値段が異なっているかと思います。無水エタノールや消毒用エタノールは第一級アルコールの一種に該当し酒税がかかるため、値段が異なるのです。
消毒用エタノールIPに含まれているイソプロパノールという添加物は第二級アルコールの一種となるため酒税がかからず、値段が安く設定されています。そのため、以下のような順番で、エタノールの含有量の多い種類の方が価格が高く設定されています。
無水エタノール>消毒用エタノール>消毒用エタノールIP
イソプロパノールが含まれているものは「IP」と記載してあります。
ジェルネイルに消毒用エタノールがおすすめな理由は?
無水エタノールは純度が高いため洗浄力は強いですが、水分を含まないため揮発性が高くなっており消毒をする前に一瞬で蒸発してしまいます。消毒効果を発揮するのはエタノールの濃度が80%前後の場合と言われているため、濃度が99.5%以上の無水エタノールは消毒には向いていません。
つまり、一番値段が高いからといって、消毒効果が高いわけではないということです。
無水エタノールを消毒液として使用する場合には、精製水で濃度を80%前後に薄める必要があります。
その一方、消毒用エタノールは最適な濃度に薄めてあるため、その場に溜まって効果を発揮し消毒してくれます。不活性化できるウイルスの除去に最適です。また、無水エタノールよりは肌への刺激も低くなっています。
消毒用エタノールIPに含まれているイソプロパノールは、エタノールと同等の消毒効果があります。
しかし、毒性があり脱脂作用があると言われており、手荒れなどを引き起こす可能性があります。
消毒用エタノールIPの場合はイソプロパノールの含有量は多いわけではありません。除光液などにも含有していることが多いことからも分かるように、心配しすぎる必要はないですが、それでも手荒れをしてしまう方などは「消毒用エタノール」を使用する事をおすすめします。
無水エタノール | 消毒用エタノール | 消毒用エタノールIP | |
---|---|---|---|
濃度 | 99.5vol%~ | 76.9~81.4vol% | 76.9~81.4vol% |
特徴 | 水分をほぼ含まない純度の高いエタノール | 最適な濃度に薄めてあるエタノール | 消毒用エタノールにイソプロパノールが添加されている |
消毒効果 | なし(薄めて使用可) | あり | あり |
価格 | 高 | 中 | 低 |
消毒用エタノールを1本購入すれば、様々な用途で使用できるためとてもコスパがよく便利です。
ジェルネイルで消毒用エタノールはどう使う?用途を解説!
消毒用エタノールはジェルネイルをする際に必需品となるアイテムの一つで、ネイルサロンでも施術には欠かせないものです。
では、どのような時に消毒用エタノールを使用するのでしょうか?使用方法をご紹介していきます。
手指消毒
ネイルを施術をする前には病原微生物を予防するために必ず手指消毒を行います。
その際エタノールを指の間など手全体に擦り込みます。
もしくは、コットンにエタノールを含ませ、手指全体や指の間、爪先に至るまで丁寧に拭き取ります。
油分・水分の除去
ジェルネイルをする際に、爪に油分や水分が残っている場合は、ジェルの密着が弱くなりリフトの原因になります。
ワイプやキッチンペーパーにエタノールを含ませ拭くことで、爪の表面や裏側、キワの部分の油分や水分を除去することができます。
筆のふき取り
エタノールはジェルネイルを塗る際に使用した筆のふき取りにも使用します。
色を変える際や、収納する前には必ず一度拭き取り、新しいジェルを塗布しましょう。
キッチンペーパーにエタノールを含ませ、丁寧に筆を拭き取ります。
未硬化ジェルのふき取り
トップジェルを塗布して硬化した後は、仕上げに未硬化ジェルをふき取る必要があります。
使用するジェルによっては仕上がりが曇ってしまうためクリーナーを指定されている場合もありますが、基本的にはエタノールで問題ありません。
キッチンペーパーにエタノールを含ませ、丁寧に拭きあげます。
道具の消毒
ジェルネイルに使用したニッパーやプッシャーなど、様々な道具の消毒にも使用します。
エタノールは金属器具、非金属器具も消毒の対象になります。
家具にもよりますが、使用後のデスクの消毒にも利用できます。
キッチンペーパーに含ませ丁寧に拭きあげたり、スプレーボトルに入れて吹きかけます。
ジェルネイルで消毒用エタノールを使用する際の注意点をチェック!
消毒用エタノールはアルコールの一種のため、使用上の注意点があります。
- 火気の近くで使用しない
- 長時間使用する際には蒸気の吸引に注意する
- 損傷のある皮膚に使用しない
上記の用法、用量をしっかり守って使用しましょう。
その他、スプレーボトルなどに移し替えて使用する際には、ボトルの種類にも注意が必要です。
アルコールやエタノール対応でないものが多いため、そのようなボトルに移し替えると容器がひび割れたり、溶け出す恐れがあります。
「アルコール対応」と記載のあるものや「PE」「PP」「PVC」「HDPE」素材のものを選びましょう。
最近はダイソーなど100円均一にもアルコール対応のものが売られています。
ジェルネイルで使用する消毒用エタノールの選び方を解説!
ジェルネイルで消毒用エタノールを使用する用途は先述した通り多岐に及びますが、手指消毒や道具の消毒の際にはエタノールの濃度が重要となります。
エタノールの濃度が76.9〜81.4vol%含有されている消毒効果が高いものを選ぶようにしましょう。
ジェルネイルで使用する消毒用エタノールは百均などでも購入可能?おすすめの消毒用エタノールを紹介!
コロナ禍もあり、現在は様々なところで消毒液が販売されています。
ダイソーなど100円均一のお店でも取り扱いがあります。ただし、濃度が薄い物や不要な添加物が入っているものもあるため、ジェルネイル用に購入する際はしっかりと濃度を確認してから購入しましょう。先述のように、エタノールの濃度が76.9〜81.4vol%含有の商品を選ぶとよいでしょう。
数あるエタノールの中でも、健栄製薬の「消毒用エタノール」がおすすめです。薬局・ドラッグストアやネットでも購入することができます。
エタノールは種類や用途も様々です。ジェルネイルには欠かせないものなので、正しく選び正しく使用してください。