だるさにアプローチできるツボ9選!風邪や生理など原因別に解説

だるさにアプローチできるツボ9選!風邪や生理など原因別に解説

だるさの原因とは

だるさと言っても、いろんなだるさがあります。
・風邪や生理前など原因がはっきりしている体のだるさ
・原因不明な体のだるさ
・体は動くけどやる気が出ずに動きたくない
など、だるさの感じ方にも少しずつ違いがあります。

感じ方には違いがありますが、だるさの原因は同じ場合が多いのです。
そのだるさの原因とは【体液と気の流れの悪さ】にあります。

体液と言うのは、血液やリンパ液など体の中を流れている液体です。血液やリンパ液は体の老廃物を集めて排出してくれます。この体液の流れが悪くなると、体に老廃物が溜まり、だるさを引き起こしてしまうのです。

マッサージをしたり運動をすると体がスッキリすることがありますが、あれはマッサージや運動をする事で体液が流れて、老廃物が排出されるからです。
このように、体液の流れが悪くなるとだるさの原因になります。
では、気の流れが悪くなるとはどう言う事なのでしょうか?

「気」と聞くと目に見えないものですし、なんとなく胡散臭く感じる方もいるかもしれません。
実は、ほとんどの方が無意識に気の流れを感じ取っています。それが「元気」です。元気は「気の元」と書きます。気の流れが良く、気の元が満ち溢れている時は元気があると感じます。逆に気の流れが悪く、気の元が作られにくいと元気がないと感じます。

だるさを感じる時は、体液や気の流れが悪い事が原因で、老廃物が排出されにくかったり、気の元が作られにくくなり、体も心もだるくなってしまうのです。

だるさを感じたら正しい対処をするべき理由

だるさを感じたら正しい対処をするべき理由

だるさを感じても病気ではないので、実際はなんの対処もせずにだるさが無くなるのを待つだけの方が多いです。しかし、たかがだるさと油断していると、後に病気にまで発展してしまうこともあるので注意が必要です。

例えば血液やリンパ液などの体液の流れの悪さが悪化すると、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高まります。また、冷えや生理不順、自律神経の乱れから不妊や更年期障害の原因にもなってしまうのです。

気の流れが悪化すると、自律神経の乱れや精神をコントロールしにくくなり、イライラや不安、憂鬱感を感じやすくなります。さらに自律神経の乱れから、生理痛の悪化や更年期障害の原因にもなります。
そのため、だるさは放っておかずに正しい対処をする必要があるのです。
軽い運動や入浴で血流を良くしたり、マッサージで老廃物を流したりすると体液の流れの悪さは解消されやすいです。

その他に体液と一緒に、気の流れも良くする簡単な方法があります。
それが【ツボ押し】です。

ツボ押しはだるさ改善に効くのか

ツボ押しはだるさの改善に効果を発揮しやすいセルフケアです。なぜツボ押しが効果的なのか、それには3つの理由があります。

理由1:脳に働きかける

ツボ押しをした刺激は脳に伝わります。脳に伝わった刺激情報は、自律神経を整える部位、ストレスを抑える部位、痛みを和らげる部位など、脳のそれぞれの場所に届けられ、改善させるためのホルモンなどを放出します。

そうして脳から放出されたホルモンが体の必要な部位に伝わることで、自律神経の乱れが調整されたり、ストレスの軽減などの効果が現れ、だるさが改善されます。

理由2:筋肉を緩める

ツボは漢字で書くと「穴」と書きます。その字の通り、ツボとは筋肉と筋肉の間や筋肉の付け根など、筋肉が硬くなりやすい部分にあります。そうした部分を緩めることで硬くなった筋肉が柔らかくなり血流が良くなるのです。

理由3:気の流れを良くする

体には13もの気の流れの道があります。この道のどこかで滞りがあると、道全体が気の通りが悪くなり不調に繋がります。ツボ押しをして気の道の通りを良くすることで、体全体の気の流れが良くなりだるさが解消されます。

こうした3つの理由から、ツボ押しをすることで体液と気の流れが良くなり、だるさを改善しやすくなるのです。

風邪や生理などの原因別!だるさにアプローチできるツボ9選!

ツボは症状によってどのツボを押すかが変わってきます。今回はだるさを引き起こす原因別に、押すべきツボをご紹介します。

風邪のだるさ

《中府(ちゅうふ)》
鎖骨の外側の下のくぼみから、さらに指1本分下にいったところ。
3秒程度押してゆっくり離すことを10回程度続けてください。
咳の症状がある際にも効果的なツボです。

《魚際(ぎょさい)》
手の親指の付け根の膨らみの真ん中から外側にいったところにあるくぼみ。
反対の親指で、痛さが気持ちいいくらいの強さで30秒程度グリグリと押してください。
喉の痛みにも効果的です。
魚際(ぎょさい)

《大椎(だいつい)》
首の後ろに手を当てながら首を下に向けると飛び出る骨があります。その骨のすぐ下のところが大椎です。
ホッカイロを当てたり、ドライヤーで温めるようにして下さい。
風邪のひき始めや、悪寒がある際に効果的です。

生理のだるさ

《三陰交(さんいんこう)》
足の内くるぶしから指4本分上で、すねの骨のきわ。
3秒程度押してゆっくり離すことを10回程度続けてください。
婦人科疾患全般に効果的なツボです。
三陰交(さんいんこう)

《血海(けっかい)》
膝のお皿の内側から、指3本分上にいったところ。
3秒程度押してゆっくり離すことを10回程度続けてください。
血液の流れを良くするので、むくみにも効果的です。
血海(けっかい)

《関元(かんげん)》
おへそから指4本分下にいったところ。
ホッカイロを貼って温めてください。
体の冷えやお腹の痛みがある際に効果的です。

原因不明のだるさ

《湧泉(ゆうせん)》
足裏の中央よりやや上で、足の指を曲げた時にへこむところ。
手の親指で30秒程度グリグリと押したり、床にゴルフボールを置いて踏んでください。
疲労回復や、気分の落ち込みの改善効果もあります。

《百会(ひゃくえ)》
頭のてっぺんにあるツボで、両耳のとがった部分を結んだ線と、頭の正中の線が交わるところ。
3秒程度押してゆっくり離すことを10回程度続けてください。
不眠や頭痛の改善にも効果的なツボです。
百会(ひゃくえ)

《足三里(あしさんり)》
膝のお皿の外下にあるくぼみから、指4本分下にいったところ。
手の親指で30秒程度グリグリ押してください。
腹痛や下痢がある際にも効果的です。
足三里(あしさんり)

さらにツボ押しの効果を高める方法

だるさを改善させるためにツボを押すのも効果的ですが、さらにツボの効果を高める方法があります。
それが【お灸】です。

お灸と聞くとハードルが高いイメージがありますが、最近は簡単にできるお灸もインターネットやドラッグストアで販売されています。「せんねん灸」と言われるお灸は、お灸の台紙にシールがついているので安全に使用できます。
さらにツボの効果を高める方法

使い方はせんねん灸に火を点けて、煙が出たことを確認したらツボに貼るだけなので、とても簡単です。注意点としては、燃え尽きる直前はチクッとした熱さを感じる場合があるので、その場合は外してください。

せんねん灸は熱さの度合いがあるので、初めての場合は温かさが柔らかいソフトタイプを選ぶと安全です。
体の冷えが強い方はお灸を1回しただけでは温かさがわかりにくい場合があります。その際はお灸の温かさがわかるまで何度もお灸をするようにしてください。

せんねん灸は煙が多く出るので換気をしながら行うようにしましょう。種類によっては煙が少なかったり、アロマの香りのお灸もあるので使いやすいものを選ぶようにしてください。

ツボ押しやお灸で体液や気の流れを良くして、病気につながる前にだるさを改善させるようにしましょう。

nana
鈴木 まい
バストアップ整体師