甘皮は切りすぎたら危険!どこまで切るのが正解?正しい処理方法を解説

甘皮は切りすぎたら危険!どこまで切るのが正解?正しい処理方法を解説

冬の乾燥する時期に、特に気になるのが手や爪の乾燥。
外出しているときに限って、爪の乾燥や甘皮のササクレなどが気になってしまいますよね。
実際、ササクレができたり甘皮が張り付いている爪は、マニキュアも塗りにくく、見栄えも悪くなりがちです。

そんな、ササクレを防止する簡単な甘皮処理の方法をネイリストの筆者がご紹介します。

この記事を読むだけで、正しい甘皮処理の方法から甘皮はどこまで切るのが正解なのか?など、甘皮処理に関する知識がたくさん身につきますよ。

初心者さん向けのおすすめの道具もご紹介しますので、ぜひ自己流でお手入れをする前に読んでみてください。

甘皮は切りすぎたら危険!どこまで切るのが正解?

まずは、甘皮はどこまで切るのが正解か?という疑問から解説します。

そもそも「甘皮」とは、爪の根本や側面に沿って広がる爪と指の境界線にある皮のことを指します。

この甘皮の役割としては、爪の根本を保護したり、甘皮のすぐ下にある新しい爪を作る大事な神経が通っている部分に雑菌が入るのを防ぐことです。
しかし、甘皮を切り過ぎたり誤った方法で処理してしまうと、出血や雑菌が入る可能性があり、新しい爪がきれいに生えてこなくなることもあります。

甘皮を傷つけずにお手入れするポイントとしては、爪の根本をよく観察して、半透明の部分(甘皮)の下にある白っぽい薄い皮(ルーズスキン)だけを処理することです。

そこからさらに甘皮の深い部分まで切り過ぎてしまうと、ササクレや出血の原因になり、雑菌が入って化膿する恐れもあります。
甘皮は切りすぎたら危険!どこまで切るのが正解?

甘皮が見た目にわかりにくい場合は、爪の根元から第一関節までを爪先でなぞり、最初に痛みを感じる部分を目安にしてください。そこに大事な神経が通っているので、処理をするのはその少し手前で止めておきましょう。

甘皮は切らない方が良いって本当?甘皮処理の目的とは

ネイルサロンやネットなどの情報で、甘皮は切らない方がいいと聞いたことはありませんか?

実際、私もネイリストとしてお客様に施術をしていたときには「甘皮は自己処理しないでください」とご案内していました。

理由としては、自己処理で間違ったお手入れをしてしまうと怪我のもとになったり、新しく生えてくる爪に悪い影響が出る可能性があるからです。

甘皮処理の目的は、生えてくる爪の成長を促したり、ネイルの見栄えをよくしたりすることです。
その目的以外であれば本来は必要以上に処理をしなくてよいのです。

そのため、

セルフネイルのときに甘皮やルーズスキンが邪魔になる、または甘皮部分が大きく見栄えが悪い、

という人のみ優しくお手入れするようにしてください。

甘皮は押し上げるイメージでOK?正しい甘皮処理の仕方

では実際にどのようにお手入れをすればよいのでしょうか?正しい甘皮処理の方法を詳しく解説していきます。

まず、甘皮処理をする手の反対側の親指に、ウェットティッシュ(赤ちゃんのお尻ふきがベスト)を巻き付けます。
そして、ウェットティッシュを巻いた爪先で、処理する手の指の甘皮を優しく押し上げていきましょう。
爪から甘皮に差し掛かるギリギリのラインから優しく、円を描くように押し上げていくのがポイントです。
少しずつゆっくりと押し上げ、痛いと感じる部分に差し掛かったら、そこで必ず止めてくださいね
甘皮は押し上げるイメージでOK?正しい甘皮処理の仕方

甘皮の両サイド(爪のコーナー部分)にルーズスキンが溜まりがちなので、角も優しく丁寧に処理しましょう。
このとき、力が入り過ぎて爪を圧迫してしまうと、次に生えてくる爪がガタガタになったり、凹んでしまったりするので、できるだけ力は抜いて、爪の表面のみを滑らせるようにお手入れをしましょう。

また、お手入れをしている最中にササクレが見つかった場合は、引っ張ったりせずに爪切りで根本から優しくカットしましょう。
お手入れしたあとは、爪周りが乾燥しやすくなっているので、ハンドクリームやネイルオイルなどでしっかり保湿することも忘れずに。

特にトラブルも少なく、サロンなどに通って定期的にお手入れされている方なら、甘皮の自己処理はこのぐらい簡単な自己処理で十分です。

逆に、お手入れのし過ぎはトラブルの元になるので、気をつけましょう。

初心者さん向けの甘皮処理道具とは?家にあるものでも代用可能!

甘皮部分が広い方や甘皮が硬い方には、もう少し本格的なお手入れをおすすめします。

本格的なお道具がなくても、家にあるものだけでできるお手入れ方法なので、初心者の方もぜひ行ってみてください。

準備するのは、片手が入る程度のボウルとぬるま湯、ハンドソープ(またはボディーソープ)、爪楊枝、コットンの4つです。
初心者さん向けの甘皮処理道具とは?家にあるものでも代用可能!
1.ボウルに入れたぬるま湯に、ハンドソープを数滴入れて溶かします。

2.その中に指先を5分程度浸して甘皮をふやかしたら、水気を拭き取ります。

3.爪楊枝の先端が尖っていない方にコットンを巻き付け、ふやけた甘皮を優しく押し上げます。
コットンは2枚に剥がして、ふわふわした中の部分を爪楊枝でくるくると巻き付けると、芯がしっかりした即席綿棒が簡単にできますよ。
初心者さん向けの甘皮処理道具とは?家にあるものでも代用可能!

4.押し上げられて削れたルーズスキンを絡め取ったら、最後にウェットティッシュで軽く撫でるように拭き取ってお手入れ終了です。
お手入れ後、すぐにマニキュアを塗ったりジェルネイルをする場合は、保湿せずそのまま続けてください。
ネイルをしない場合は、ハンドクリームやネイルオイルで保湿しておきましょう。
初心者さん向けの甘皮処理道具とは?家にあるものでも代用可能!

甘皮をふやかすだけでやわらかく処理しやすくなるので、特に甘皮が硬い方やルーズスキンができやすい方は、この方法でお手入れしてみてください。

爪楊枝は、ネイル用の道具で「オレンジスティック」と呼ばれるものを代用として使います。
オレンジスティックは100均などでも簡単に買えるもので、ネイルケアのほかマニキュアを塗るときにはみ出した部分を削るのにも大変便利です。
おうちでネイルケアからカラーリングまで自分でお手入れされる方は、一本持っておくと便利ですよ。
初心者さん向けの甘皮処理道具とは?家にあるものでも代用可能!

甘皮処理に関するQ&A

甘皮処理に関するよくある質問をいくつかご紹介します。

Q:甘皮処理はどのぐらいの頻度で行えばいいでしょうか?

A:それぞれの甘皮の状態にもよりますが、3週間に1度程、マニキュアを塗り替えるタイミングで同時に行えば、見栄えの良さや健康な爪を保つためにもいいでしょう。

気になるからといってお手入れをし過ぎると乾燥のもとになるので、

しっかりしたお手入れが必要な方でも、2週間を目安に間をあけてください。

Q:100均で買える甘皮処理セットは初心者でも使えますか?

A:

100均の甘皮処理セットには、甘皮が切れるカッターのようなものが入っていますが、初心者の方には使い方も難しく、逆にササクレの原因になったり、ケガのもとになってしまうのでおすすめではありません。

初心者の方には、甘皮を押し上げるための「プッシャー」と呼ばれる道具や、先ほどお手入れの項目で紹介した「オレンジスティック」などが使いやすく、なるべく甘皮に傷がつかないのでおすすめです。

きれいな指先を作るためには甘皮処理も大切ですが、一番大事なのは日々の保湿です。

ハンドクリームを塗った手におやすみ手袋をはめて寝たり、洗い物や掃除をするときは必ずゴム手袋をするなど、普段から手や指先の保湿には気を配っておきましょう。

保湿をしっかりしていれば、新しく健康な爪が生まれてササクレの予防にもなります。
丁寧な保湿は、余分なルーズスキンができるのも防いでくれるので、お手入れの回数も減らせますよ。

まとめ

100均などで手軽にネイルケア道具が買える時代ですので、甘皮処理はセルフネイル派の方にとっては当たり前のお手入れになりつつあります。
初心者の方でも、まずは甘皮処理の方法から、と考える方も多いでしょう。

ですが、間違った甘皮の自己処理はケガのもととなり、新しく生えてくる爪のトラブルにもなりかねません。

指先もスキンケアと同様に優しく丁寧に扱い、本格的なお手入れはサロンなどでプロにお任せするのがおすすめです。

定期的なお手入れと日々の保湿を心がけ、美しい指先を手に入れましょう。