
湯船に入らないメリット・デメリットは?体臭の原因や汚いとされる理由を解説
お風呂に入ったほうが健康に良いと知っていても、湯船に入るのは面倒な時がありますよね。
湯船に入ると、どんなメリットがあるか分からないから、シャワーで済ませがちという方もいるのではないでしょうか。
今回は、お風呂で湯船に入らない(シャワーで済ませる)メリットとデメリットについて解説します。また、湯船に入らずにいると、体臭の原因になる、汚くなるとされる理由も解説していきます。
性別と世代別で見る湯船に入らない・シャワーしか浴びない人の特徴|その割合と理由を紹介
湯船に入らず、シャワーのみで済ませている「シャワー派」は、どれくらいいるのでしょうか?性別、世代別にシャワー派の割合を調べてみました。また、シャワー派は、どうして湯船に入らず、シャワーのみで済ませているのか理由を調査してみました。
湯船vsシャワー:湯船に入らない人を性別・世代別に調査
LINEリサーチが調査した「シャワー派と湯船派の割合(2020)」によると、湯船に入る人とシャワーで済ませる人の割合は、全世代共通して、半々くらいであることが分かりました。
出典:LINEリサーチ「普段のお風呂、シャワー派?湯船につかる派?」(2020年調査)
女性は10代~20代に「シャワー派」が多く、30代以降になると「湯船派」が増える傾向があります。また、グラフには反映されていませんが、男性は、20代~40代に「シャワー派」が多く、10代・50代は「湯船派」が多い傾向があるという補足説明がありました。
湯船に入らない生活スタイルを選ぶ理由とは?
株式会社ダスキンが調査した「夏場のシャワー浴の実態(2025)」によると、湯船に入らない(シャワーのみで済ませる)理由として、夏場は暑いので湯船に入る気になれない、湯船に浸かるのが面倒といった心理的な抵抗感や、節水や節電、時短といった、節約やコスパが挙げられていました。
出典:株式会社ダスキン「夏場のシャワー浴の実態に関する調査」(2025年6月6日)
毎日湯船に入らない方がいい?湯船に入らないことの4つのメリット
毎日、湯船に入らない方が良いと断言することはできませんが、湯船に入らない選択をすると、得られるメリットがあることも確かです。ここでは主に4つのメリットを紹介していきます。
節水・節ガスになる
毎日、湯船にお湯をためると、水道代や光熱費がかかります。一方シャワーで済ませると、節水・節ガスになり、生活費が抑えられるというメリットがあります。
時間の節約
シャワーのみで済ませる場合、湯船にお湯をためる時間が短縮できます。また、体や頭をさっと洗いシャワーで済ませて時短することで、時間が節約できるというプラスの面があります。
掃除の手間が省ける
湯船に入る場合、入浴の前後に浴槽を洗う必要があります。そのためシャワーだけであれば、浴槽を清掃する手間を省くことができるという利点があります。
体温管理がしやすい(のぼせ対策)
湯船に入らないことで、体が温まりすぎることを防ぐことができるため、シャワーを使えば、暑い時期も爽やかに入浴することが可能です。
湯船に入らない人は汚い?湯船に入らないことの4つのデメリット
「湯船に入らない人は汚い」などということはありませんし、シャワーだけでも、体を清潔にすることはできます。しかし、湯船に入らないことで起きるデメリットもあるため、注意が必要です。
体臭やニオイが強くなる可能性
湯船に入らないと、汗や皮脂が落としきれずに、体臭が強くなることがあります。シャワーだけの場合、毛穴汚れや脇や足の指の間の汚れ、ニオイの元になる汚れを流しきれない場合があり、体臭の原因になる可能性があるのです。
シャワーによる肌刺激(保湿力低下の可能性)
乾燥肌や敏感肌の人は、シャワーの水圧によって肌刺激を感じることがあります。特に、熱めのシャワーは、肌のうるおい成分まで流してしまう可能性があり、それが肌への刺激につながることがあります。
免疫力や基礎代謝の低下の可能性
シャワーのみの場合、湯船に入った時ほどの血流促進効果や体を温める効果は期待できません。その結果、湯船に入る習慣がある時と比べ、免疫力や基礎代謝が下がる可能性があります。
ストレスが溜まりやすく、眠りが浅くなる
シャワーのみだと、湯船に入った時のようなリラックス効果は得られにくく、。湯船に入って、体の芯まで温まった時と比較すると、、眠りが浅くなる傾向があります。
湯船に浸かった方がいいとされる理由について!湯船に入る効果とともに紹介
「湯船に入るのは健康に良い」とされていますが、どのようなメリットがあるのでしょうか?体と心に対する良い影響(メリット)を紹介します。
血行促進して、疲労回復力が高まる
湯船に入ると、温熱効果や水圧の影響で血行が促進します。血流だけでなく、リンパの流れも良くなり、老廃物の排出もスムーズになるため、体内の疲労物質が排出されて、疲労回復力が高まります。
肌の代謝がアップして、美肌になれる
湯船に入ることで血流が促進されて、肌の代謝がアップします。また、肌が柔らかくなり、毛穴が開いて、肌の汚れが落ちやすくなるため、化粧品の保湿成分が浸透しやすくなり、美肌にもつながります。
副交感神経が優位になってリラックス=メンタル面も癒される
湯船に入ると、副交感神経が優位になり、心身共にリラックスできます。そのため筋肉がほぐれ、呼吸が深くなり、血圧が安定するといった効果が得られます。湯船のお湯の温度は、少しぬるく感じるくらい(39度程度)がおすすめです。
体臭が気になる?一年中湯船に浸からないでシャワーだけだとどうなるのか解説
一年中、湯船に入らないと、どのような影響があるのでしょうか?湯船に入らないことが原因で起きる可能性がある、体と心に対する悪い影響(デメリット)を解説します。
身体的な影響|皮膚トラブル・感染症のリスク・体臭の悪化・血行不良
一年中、シャワーのみの場合、湯船に入ることで得られる、血行促進、疲労回復、代謝促進、免疫力アップ、毛穴の汚れを落とす等の効果が活用できないため、お肌のトラブル、免疫力の低下、体臭が強くなる、体の冷えを感じやすくなるといったデメリットが発生する可能性があります。
精神的な影響|ストレス過多・睡眠の質の低下
一年中、シャワーのみの場合だと、湯船に入った時に得られるほどの、ストレスを緩和するリラクゼーション効果や、睡眠の質を高める効果は期待できません。結果として、日々のストレスが解消できず、ストレス過多の状態になったり、睡眠の質が低下する可能性があります。
まとめ
湯船に入らない人は全体の5割くらいだとされています。湯船に入らないメリットは、節水や節ガス、時短、掃除の手間が省ける、のぼせにくいことですが、湯船に入らないデメリットは、体臭が強くなる、肌刺激がある、免疫力や基礎代謝の低下、ストレスが溜まりやすく、睡眠の質が下がる可能性があることなどでした。
湯船に入らなくても、体の汚れは落とせますが、湯船に入った方が、毛穴の汚れや脇や足の指の間の汚れは落ちやすくなるため、体臭予防のためには、湯船に入る方が良いと言えます。
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美容家.com 編集者 – 編集者
本サイトの編集者。美と健康の専門家メディア『美容家ドットコム』の運営、専門家のPR・キャスティング事業を行い、自身も手の専門家として活動。前職であるネイルサロンおよびスクールの経営経験から、女性の年齢が手に現れることに着目し、日本初の手のアンチエイジングに特化した日本ハンドビューティー協会を設立。情報があふれる今、専門家の信憑性の高い情報の必要性を感じ、美容家ドットコムの立ち上げに至る。
株式会社エイジングケア 代表取締役
一般社団法人日本ハンドビューティー協会代表理事
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美容家ドットコム編集部 – 監修者
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