季節の変わり目の不調の整え方 心とからだのケア
季節の変わり目にからだの不調を感じる方は少なくありません。
こんにちは。薬膳フードセラピストの加藤詩乃です。
体調を崩したり、気分が憂鬱になったり、頭痛がしたり。実は季節の変わり目は、からだが「次の季節を迎える準備」を始める期間で、からだを調整するにはとてもよい時期です。
今回は、これから春に向けて、陰陽五行でからだと心のケア方法についてお伝えします。
季節の変わり目は消化器官を整える
陰陽五行説ので節の変わり目は、消化器官(脾臓、胃、口、唇、筋肉、よだれ、憂い、など)を整える時期と言われています。
私たちは、毎日食べたものを消化しています。
家での食事、仕事の合間のランチ、休憩時間のおやつ、移動時間に買う飲みもの、などなど。
様々な時間に色んな種類のものを食べていますが、これらをまず初めに消化してくれるのが胃です。
この消化器官が正常に働いてくれているおかげで、食べたものが私たちの身になり、元気を作り出し、からだを動かすことができます。
どの臓器もそれぞれに大切ですが、私たちを動かす「気」を作り出してくれている消化器官も、すごく大事にしたいところです。
冬から春は、デトックス時期
春は芽吹きの季節です。冬眠していたクマも目を覚まし、植物たちも固い地面からハ~イ♪と顔を出す頃です。
冬の間にため込んだ余分なものが出やすいのが、芽吹きの春です。
冬は、寒さを乗り越えるために体力を温存しておくのが正解ですし、年末年始という長い休みもあったので、いつもより多く食べて過ごしたりしてしまいますよね。
そこで、あまりにも老廃物がたまってしまうと、春にドバーンと排出してしまうこともあるので要注意です。
春に花粉症や肩こりに悩まされないために
からだに余計なものがたまっていると、こういった症状が強く出ることがありますので、今のうちからケアしておきましょう。
要らないものをためないようにするには、まずは便秘をしないことです。からだの巡りを良くしておくことが必要です。
夜早く寝るようにする、潤いを作る食材を選ぶ、など、体質によって便秘対策も様々ですが、消化器官を調えておくことは、誰にとっても大切なことです。
消化器をケアする食材
消化器官が苦手なのが「湿気」です。
中医学では湿邪(しつじゃ)と呼ばれるもので、むくみに繋がるような、要らない水分のことです。
薬膳では、湿をとってくれる食べものというのがあり、豆類やウリ類が、からだの除湿食材です。
今の季節のオススメは、小豆や黒豆。はと麦茶などもむくみに良いので、毎日のお茶を変えるだけでもからだケアになります。
食べた後にお腹が張りやすい人は、消化の気を補うじゃがいもや山芋が良いですし、大根・かぶ・オクラも消食類と言って、消化を促す食材です。
食べないことも時には必要
からだの中で一番エネルギーを使うのが消化です。
風邪を引いた時に食欲がなくなるのは、からだの修復にエネルギーを使いたいからで、この時にたくさん食べてしまうと、消化にエネルギーがとられてしまい、風邪を治す方に回すエネルギーが不足してしまいます。
からだの声を聞いて、食欲がない時は無理に食べないようにすることも消化器官をケアする方法になります。
食べ過ぎ、飲み過ぎは余分な湿をためる原因になりますし、脂っこいもの、甘いお菓子、激辛料理、お酒なども食べ過ぎるとむくみに繋がります。
時間だからと言って食べるのではなく、からだの調子に合わせて食べる量を変えてみることも、健康を維持するうえでは大切なことです。
お菓子やお酒に依存してしまうような時は、もしかしたら潜在意識の中にかくれているものがあるのかもしれません。ストレスが溜まっているのかもしれません。自分が暴飲暴食してしまう原因はどこにあるのか?と自分と向き合う時間を取ったり、気持ちをノートに書き出してみるのも一つの方法です。
湿気を取る食材を選び、体調に合わせて食事の量を調整して、体調を整えて春に備えましょう。