まつ毛が白い原因やケア方法をご紹介!根元が白い現象についても解説

まつ毛が白い原因やケア方法をご紹介!根元が白い現象についても解説

「白いまつ毛が生えてきた」「マツエクを付けたらまつ毛の根本が白くなった」「まつ毛の根本に白いプツプツした物ができている」といった経験はありませんか?

このような事象は、見た目も気になる上に、アイメイクも上手に出来なくなってしまいます。なにより間違ったケアをしてしまうとまつ毛が抜けてしまったり、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。
この記事ではまつ毛が白くなってしまう原因とすぐ出来る対処方法と予防する方法をお伝えします。
 

まつ毛が白いのはなぜ?原因はメラノサイトの減少かも

まつ毛が白くなってしまう原因は、メラノサイトが関係していることが考えられます。メラノサイトとは黒色の色素を作り出す細胞で、メラニン色素とは黒色の色素の事です。メラニン色素は皮膚や毛、瞳の色などを色付けしており、メラニン色素が多い程黒い毛になります。本来、毛というものは白色になっており、まつ毛が発毛する際にメラニン色素に色付けされることで黒い毛が生えてきます。
  
このメラノサイトがなんらかの原因で正常に働かずに、機能低下や消失してしまうことによって、白いまつ毛が生えてしまうことがあります。

現代人に増加中!メラノサイトの減少は生活習慣が原因です!

メラノサイトが減少する要因として加齢や遺伝もありますが、現代人に多い要因は、ストレス、栄養不足、睡眠不足、眼精疲労、ホルモンバランスの乱れと生活習慣が大きく関わっています。
 

ストレス

ストレスを受けると自律神経のバランスが崩れ、血流が悪くなります。さらに筋肉が固くなってしまうため、ますます血液や栄養が体中に行き渡らなくなってしまい、メラノサイトの機能低下を招いてしまいます。
 

栄養不足

偏った食事や無理なダイエットは栄養不足を招きます。身体は生命維持に重要な心臓や内臓等の器官に優先的に栄養を送るため、栄養不足の状態が続くと、まつ毛にまで栄養が行き渡らなくなります。そうなると、メラノサイトがうまく機能しなくなったり、減少を招きます。
 

睡眠不足

睡眠中には成長ホルモンが分泌されます。睡眠不足で成長ホルモンが不足すると、太りやすくなったり、筋力が低下したり、骨が脆くなったり、身体のさまざまな組織がうまく機能しなくなります。メラノサイトも同様です。
睡眠不足によって成長ホルモンが活性化せず、メラノサイトの働きが悪くなり、メラニンの生成が不十分になってしまいます。
 

眼精疲労

現代人はスマホやパソコン、ゲーム等により長時間目を酷使する習慣が増えています。そのため眼精疲労になりやすいと言われています。

眼精疲労になると目の周りの筋肉が凝り血行不良になります。ストレスを受けた時と同様に血行不良により栄養や酸素がメラノサイトまで運ばれなくなりメラニン色素が作られなくなってしまいます。
 

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンの分泌量が乱れたり減少することも関係しています。女性ホルモンのバランスが乱れやすい方の特徴には、出産前後であること、過度なダイエットをしていること、睡眠不足、ストレスを溜め込んでいることなどがあります。
 
これらの要因はまつ毛を白くしてしまうばかりではなく、まつ毛の抜け毛をも引き起こしてしまいます。毛母細胞に栄養が行き渡らないため簡単に抜けてしまったり、細く頼りないまつ毛が生えてきてきたりしてしまいます。
 

白くなったまつげを黒に変えるケア方法をご紹介!

毛穴から表面に出ている白くなってしまったまつ毛は残念ながら黒く戻ることはありません。しかし、しっかり栄養を取り、血流を良くすることで、メラノサイトの機能が改善し、黒い毛が生えてくることはあります。
今後生えてくるまつ毛を黒く戻すケアの方法をご紹介します。
 

目を温める

目を温めると血流が改善されます。血流が良くなるとメラノサイトまで栄養や酸素が行き渡り機能が改善します。加えて、目の奥をしっかり温める事で緊張やコリもほぐすことができ、リラックス効果が得られます。
 
目を温めるとすぐに眠りにつく効果も期待できるため、睡眠不足の改善にもよいでしょう。
 

目元をマッサージ

目元を優しくマッサージすることも有効な方法です。

ただし、目周りの皮膚はとても薄くデリケートであるため、マッサージをする際は注意が必要です。強く触ったり擦ったりすると、色素沈着やシワの原因となります。少し弱いかなというくらいの力加減がよいでしょう。
 
普段使用している乳液やオイルを少量、目の周りに塗布してからマッサージを行うと保湿も一緒にできます。スマホやパソコン等目を酷使した後や、風呂上りにスキンケアをするときに行うと良いでしょう。
 
目元のマッサージの仕方をご紹介します。必ず清潔な手指で行って下さい。
 
<目元のマッサージの手順>
1. 親指を眉の下、人差し指を眉頭の上に置き、眉頭の筋肉(皺眉筋と言います)を挟みます。挟んだ状態でゆっくり3秒数え、指を離します。

眉を挟んだ状態で眉の中央、眉尻と移動して筋肉を挟みほぐします。

2. 1と同様に眉頭の筋肉を指で挟み、今度は挟んだまま円を描くように指を動かし筋肉をほぐします。

同様に眉を挟んだ状態で、眉の中央、眉尻と移動していきます。
 
3. 人差し指、中指、薬指を眉の上に置き、そのまま額の方向に引き上げます。そのままゆっくり3秒数え、指を離します。

4、薬指で目頭のやや上の窪んだ部分を軽く押します。目を閉じて行って下さい。

5. 薬指で下瞼のすぐ下の骨を、目頭、目の中央、目尻の順で優しく押していきます。ゆっくり3秒数え、離します。

6. 最後に、薬指でこめかみを優しくゆっくり3秒押します。

目を酷使する時間を減らす

スマホやパソコンなど、目を酷使する時間を減らすのもおすすめです。
例えば、1日でスマホを使う時間を決めたり、仕事でパソコンを使用する場合は1時間ごとに休憩をして、遠くを見て目を休めたりするのもよいでしょう。寝る前のスマホをやめることで、睡眠の質もアップして、成長ホルモンの分泌促進につながる可能性もあります。
 

食生活を見直す

バランスの良い食生活を心がけましょう。特にタンパク質は毛を構成する成分のため、しっかりと摂取したいですね。

睡眠時間をしっかりとる

質の良い睡眠を取りましょう。良い睡眠はしっかりと心と身体を回復させ、ホルモンバランスも整います。メラノサイトの機能も回復しメラニン生成が行われます。
 
お肌のゴールデンタイムと呼ばれる時間と同じ22時から2時の間は眠っている事が好ましいです。

マスカラで白いまつ毛を隠す

上記で紹介した方法はこれから生えてくるまつ毛を黒くする方法ですが、既に白くなったまつ毛を隠すには、マスカラでカバーするのがよいでしょう。最近は黒のマスカラだけでなく、いろんな色のマスカラが各メーカーから出ているので、普段使わない色やその日のメイクや気分で色を変えてみるのもおすすめです。
 

まつ毛の根元が白いのはマツエクのグルーが残っている可能性も!


マツエクを付けてからまつ毛の根本が白くなってしまったことはありませんか?その場合、まつ毛が白くなっているのではなく、マツエクのグルーが残って白くなっている可能性があります。

マツエクのグルーが乾ききる前に、余分な水分と反応して白くなる(白化現象)ことがあります。水分が大きく関係しているので高温多湿の夏場や梅雨の時期に多く発生します。マツエクを付ける前後は汗や涙、化粧品の水分をしっかり拭き取りましょう。
 
前処理が甘かったり、グルーの付けすぎ、乾燥が不十分な場合にも起こり得るので、マツエクの技術者の技量も関係しています。一度白く硬化してしまうと黒くなることは無いので一度オフしてからまた付けてもらうのがよいでしょう。
 

まつ毛の根元に白いぶつぶつが!マイボーム腺梗塞について解説

目はまばたきするたびに、涙腺からは水分、マイボーム腺からは油分が出て、目の水分が蒸発しないように膜を張っています。まつ毛の根本の白いぶつぶつはこのマイボーム腺から出る油分が、出口で固まってしまった物です。
 
白い油分の塊がマイボーム腺の出口を塞いでしまう疾患を、マイボーム腺梗塞と言います。
 
マイボーム腺梗塞になると水分の蒸発を防ぐ油分が少なくなり、水分も減ってしまうため、ドライアイになってしまったり、目の中がごろごろしたりなどの違和感を感じます。マイボーム腺梗塞ができているときに目を擦ったりすると、細菌感染しやすく、ものもらいになってしまう場合もあります。
 
マイボーム腺梗塞になってしまう要因は、アイメイクの残りやほこり、花粉、目ヤニ、まつ毛ダニ等の汚れがそのままとどまり、不衛生な状態になっている事です。
 
特にマツエクをしていると取れてしまうことを気にするあまり、根本までしっかり洗浄できていない人もいるため、注意が必要です。

自宅で簡単に出来るケアとしては、きちんと洗浄する事です。最近は涙に近い成分で出来ているまつ毛専用のクレンジング剤も販売されています。洗浄剤が目にしみて洗うことが出来ない場合はそのようなクレンジングを使うとよいでしょう。
 
加えて目を温める事でマイボーム腺の出口が開き固まってしまった油を溶かします。温める事でメラノサイトの機能低下の改善予防や眼精疲労の軽減も出来るので一石二鳥です。

目元を清潔に保つ事がなにより大切です。

nana
大須賀 恵
アイリスト/アイケアセラピスト/アイブロウアドバイザー/美容師