
ハーブピーリングにはどんな効果がある?ダウンタイムについても解説!
最近、美容好きな方の間で「肌が生まれ変わった!」「速効で効果が実感できた!」と話題の「ハーブピーリング」をご存知ですか?
「ピーリングといってもハーブは速効性がないんじゃない?」「ケミカルピーリングやダーマペンと何が違うの?」といった疑問や、痛みやダウンタイムの有無、期待できる効果や費用など、気になるポイントが沢山あります。
そこでこの記事では、新しい肌へと生まれ変われると評判の「ハーブピーリング」について、今すぐ知りたい情報を詳しく解説します。
ハーブピーリングには剥離がある?ハーブピーリングと従来のピーリングの違いとは
一般的にピーリングというとケミカルピーリングや、ダーマペンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
ケミカルピーリングとは、酸性の薬品で古い角質をはがし、肌の再生=ターンオーバーを整えるものです。
ただし、薬剤の刺激によって、ピリピリと染みたり、肌荒れや乾燥を引き起こしてしまうこともあるほか、紫外線の刺激を受けやすくなってしまうというデメリットもあります。敏感肌や乾燥肌の方にはおすすめできません。
ダーマペンは、角質を取り除くケミカルピーリングと異なり、肌の創傷治癒に着目した美容治療です。
私たちの肌は、小さな傷であれば時間とともに傷が癒えて、何もしなくてもきれいな肌に戻ります。では、なぜ傷ついた肌が元通りになるのでしょう?それは、肌細胞が傷ついた際に、元の姿に戻ろうと新たな細胞を生成しているからなのです。これが創傷治癒と呼ばれる力です。
ダーマペンは、髪の毛よりも細い針で、皮膚に無数の小さな穴をあけることで、皮膚の創傷治癒を意図的に生み出します。肌は針によってあけられた穴をふさごうとして新しい細胞を生成します。空いた穴をふさぐ力が働くので、ニキビ跡や毛穴の開きに効果的と人気の施術です。しかし、人によっては施術中の痛みや、ダウンタイム(傷がいえるまでの時間)が数日必要な場合があり、赤みやヒリヒリとした痛みや痒み、皮剥け、内出血などのデメリットもあります。
また、ダーマペンの場合、金属の針を使用しているので金属アレルギーの方は治療を受けることができません。
では、ハーブピーリングはどのようなものなのでしょうか?
ハーブピーリングは、ダーマペンと同様に肌の創傷治癒に着目した施術です。特殊な海綿を粉末化した天然由来の成分であり、微細な針状の形をしている「スポンジア」に、高い美容効果の期待できる植物由来のハーブエキスなどを混ぜて肌に塗布する施術です。
スポンジアが肌に浸透していくと、私たちの肌は「スポンジアのトゲで細胞が傷つけられた!」「トゲで小さな穴が沢山空いた!」と感知し、トゲを追い出そうと新しい細胞を生成し始めます。
トゲを排出して穴をふさぐために生まれた新しい細胞たちが、古い細胞を外へと押し上げていくことで、急速に新しい肌へと生まれ変わります。その際に、開いていた毛穴やクレータもふさがれていきます。
これまでは、ダーマペンのように人工の針で創傷治癒を人工的に引き起こしてきましたが、ハーブピーリングは比較的痛みや刺激が少ないという利点があります。また、スポンジアの配合量を調節することで剥離を起こさないようにコントロールができ、ダウンタイムも不要、翌日からメイクも洗顔もOKになりました。
ケミカルピーリングやダーマペンでは刺激が強すぎる方はもちろん、なかなかダウンタイムをとることができない方、肌への負担を最小限に抑えながら美肌を手に入れたい方に、ぴったりな施術といえるでしょう。
ハーブピーリングの効果・デメリット(注意点)を解説!
天然由来成分の力で美肌へと導いてくれるハーブピーリングですが、どのような効果が期待できるのか気になる半面、デメリットもチェックしておきましょう。
「人工的な薬品や金属の針を使用しないため、今までのピーリングより刺激が少なく、その分効果も少ないのでは?」と思われがちですが、そのようなことはありません。肌を細胞単位で新しくしてくれるため、以下のような効果を期待できます。
- 毛穴の開き
- ニキビ跡(クレーターなど)
- 肌のくすみ
- シミ、ソバカス
- ターンオーバーの改善
さらに、ケミカルピーリングではNGの乾燥肌や、ニキビが出やすいといったお悩みにも効果が期待できます。
針状のスポンジアは皮膚細胞を刺激するだけではありません。皮膚の下を流れる血管を刺激して、血流を改善し、老廃物を輩出してくれるので、むくみの解消にも繫がります。
なお、スポンジアは、48時間〜72時間程度で自然に排出され、肌の内部に残ることはありませんのでご安心ください。
また、天然由来の成分だけを使用しているので、薬品や金属アレルギーの方でも安心して施術を受けることができます。アレルギー反応が気になる方は、事前にパッチテストを受けておくことで、より安心してトライできます。
このように、様々なトラブルを解決してくれるハーブピーリングですが、性質上避けられないデメリットもあります。
1つ目は、施術内容によっては剥離が起きることがあるという点です。スポンジアのトゲ成分が肌を刺激することにより、乱れがちだったターンオーバーが活性化され、新しい細胞が生成されることは既にご紹介しました。
新しい細胞が生成されると、表皮の古い皮膚細胞が押し上げられ、剥がれ落ちます。通常、私たちの皮膚は28日サイクルで古い皮膚が新しい皮膚へゆっくりと生まれ変わるため、目に見えた剥離は起きません。
ハーブピーリングを行うと、肌が急速に活性化するため3〜5日でターンオーバーが行われます。目に見えた形で細胞が浮かび上がるため、表皮の剥離が起きます。これは、ハーブピーリングの効果が出ている証ともいえます。
見た目が気になるので、どうしても「剥離は避けたい!」という方には、穏やかな効果で剥離を起こさない施術もあるのでご安心ください。
2つ目は、「紫外線対策が必須!」という点です。ピーリングを行った後の肌は、赤ちゃんの肌ような無防備な状態です。化粧水や美容液がスルスルと吸収されるのですが、その分、紫外線の吸収率も通常の肌と比べて格段に上がっています。ピーリング後、最低2〜3日は徹底した紫外線対策が欠かせません。
3つ目は、ニキビが悪化するケースがあるという点です。「ニキビに効果的って言っていたのに、なぜ?」と思われるかもしれません。これは、剥離が起こるタイプのハーブピーリングを受けた方に多い症状です。
ニキビができている肌は刺激にとても敏感な状態です。そのため、剥離を起こすピーリングは、敏感な状態な肌には強い刺激となり、より症状を悪化させてしまうことがあります。まずは、肌のコンディションを整えるための剥離を伴わないハーブピーリングからスタートするのがおすすめです。
ハーブピーリングの施術の流れとは?
色々知った上でハーブピーリングの施術を受けてみたいという方に、一般的な施術の流れを簡単にご紹介するので、参考にしてください。
- カウンセリング
今の肌の症状やお悩みを確認します。 - クレンジング
皮膚表面の古い角質やメイク・皮脂汚れをしっかりと落とします。 - 洗顔
汗や毛穴汚れを洗い流します。 - ハーブピーリング
スポンジアとハーブエキスを混ぜた天然の薬剤をお顔全体に塗布します。その後、優しくマッサージをしながら、肌の奥深くまで成分を行き渡らせます。 - 拭き取り
皮膚の表面に残った薬剤を拭き取ります。サロンや病院によって、パックやクールダウンジェル等の施術後、終了となります。
ハーブピーリングにダウンタイムはある?ダウンタイム中に起こりうる症状とは
ハーブピーリングを受ける前に気になるのが、施術後のダウンタイムでしょう。ハーブピーリングは、施術内容によってダウンタイムの有無が変わります。剥離を起こす施術の場合は、ダウンタイムが必要となり、剥離を起こさない施術はダウンタイムは不要です。
では、剥離を起こす施術を受けた場合のダウンタイムの症状はどのようなものがあるのでしょうか。主な症状をご紹介します。
- 肌の赤み
- チクチクとした痛み
- むくみ
- 痒み
- 乾燥
- 剥離
肌の赤みとチクチクとした痛みやむくみ、痒みなどは、施術直後から3日程度続くケースが一般的です。施術当日は肌を刺激しないよう、メイクはもちろん、洗顔やクレンジングは行わないでください。施術後24時間が過ぎると、洗顔が可能になります。
赤みと痛みが引き始めると、乾燥が気になるようになり、徐々に剥離が始まります。剥離は、肌が活性化し、ターンオーバーが正常に近づいている印です。無理に剥がそうとすると、色素沈着の原因となる恐れがあります。自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。
施術からおおよそ1週間で剥離も落ち着き、ダウンタイムは終わりを迎えます。鏡をのぞくと、新しいツヤツヤの肌に出会えるでしょう。
続いて、剥離を起こさない施術を受けた場合についてご紹介しましょう。
スポンジアの量が少ない、または含まない薬剤で施術を受けた場合は、ダウンタイムは必要ありません。内容にもよりますが、施術当日のメイクや洗顔も可能です。痛みも赤身もほとんど感じませんので、施術直後からいつも通り過ごすことができます。
ただし、スポンジアを少量含んでいる場合は、多少の刺激にも肌が敏感に反応することもあるので、当日のメイクは避けた方がいいかもしれません。
多少の剥離が起きる可能性があります。剥離が気になる方は、こまめに肌の様子をチェックしましょう。
ハーブピーリングのダウンタイム中の適切な過ごし方とは
肌が生まれ変わるために欠かすことができないダウンタイムですが、期間中は何に気を付けて過ごせばいいのでしょうか。時系列に沿って、気を付けたいポイントや適切な過ごし方をご紹介します。
・施術当日
施術後24時間は洗顔を行わないようにしてください。汗は刺激になるので、激しい運動は避けるようにしましょう。飲酒もNGです。紫外線を吸収しやすくなっているので、日差しを避けるようにしましょう。
入浴は顔を濡らさず、首から下はシャワーを浴びる程度ならOKです。水分を多めに摂取するように心がけましょう。
・2日目~3日目
施術後24時間後から、洗顔やメイクが可能になります。洗顔やクレンジングはできるだけ刺激の少ないものを選んで、肌に負担をかけないようにしましょう。
赤みやかゆみが強い場合は、ちょっとした摩擦が刺激になることがあります。前髪を上げる、洗顔時は擦らず優しく洗い流す等の工夫をしてみてください。
ダウンタイム期間中の肌はとてもデリケートで無防備な状態です。屋内外を問わずしっかりと紫外線対策を忘れずに行ってください。UVクリームは肌負担が少ない低刺激なものがおすすめです。
徐々に肌のツッパリや乾燥が気になり始めます。紫外線対策とあわせて、丁寧な保湿を心掛けてください。引き続き水分をたっぷりとるようにしましょう。
・4~7日目
剥離がスタートし、治まるまでは我慢のしどころです。決して無理に剥がさないようにしてください。乾燥もピークを迎えますので、保湿をしっかりと行いましょう。
なお、ダウンタイムの期間中(約1週間)は、刺激の強いスクラブやAHA系の洗顔料やクレンジング、拭き取り化粧水等の使用はおすすめできません。低刺激性のものを選ぶようにしてください。
剥離が落ち着いたらダウンタイムは終了です。10日から2週間程度で、肌が生まれ変わったと実感できるでしょう。
ハーブピーリングにおすすめな人・やめた方がいい人とは?
ハーブピーリングを受けてみたいけれど、自分に合っているのか心配になります。低刺激で肌への負担も少ないハーブピーリングですが、向き不向きがあります。
ハーブピーリングがおすすめな方
以下のような肌悩みをお持ちの方
- ターンオーバーが遅くなった感じがする
- ニキビや吹き出物が気になる
- 毛穴の開きや、イチゴ鼻が気になる
- 肌のざらつきが気になり始めた
- キメが整っていない
以下のような方
- 肌に極端な負担や痛みを伴う施術は苦手
- 天然由来の成分でケアしたい
- 速効性のあるピーリングをしたい
ハーブピーリングがおすすめでない方
以下のような方にはハーブピーリングはおすすめではありません。
- 極度な敏感肌の方
- ハーブにアレルギーがある
- 施術箇所に傷がある
- ケロイド体質の方
- 過度な日焼けで炎症がある
そのほかにもおすすめできないケースがあるので、施術前に店舗スタッフにご確認ください。
ハーブピーリングの費用を解説!
ハーブピーリングを受けるにあたって、気になるのは費用面です。費用はサロンによってまちまちですが、平均的な金額をご紹介します。
ハーブピーリングの1回あたりの平均は15,000円〜50,000円と幅が広いのが特徴です。最近では、新規限定や、小鼻などピンポイントケアで10,000円を切るサロンがあります。また、剥離のあり・なしに応じて金額が異なるケースもあります。
サロンによって、アフターケアが必要な場合や、アフターケアのための化粧品の購入が必要な場合があるので、事前にしっかりと確認をすることをおすすめします。
天然由来の成分で、新しい肌に生まれ変わることができるハーブピーリングで、憧れの美肌を手に入れましょう。