歯磨き粉を使わない派は何割?口臭や黄ばみ等のデメリットや子供への影響も紹介!

歯磨き粉を使わない派は何割?口臭や黄ばみ等のデメリットや子供への影響も紹介!

歯磨き粉って、毎日使うものだからこそ「本当に必要なのかな?」「使わないとどうなるんだろう?」と、ふと疑問に思うことありますよね。口臭や黄ばみが気になりつつも、研磨剤によるダメージを心配されている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、歯磨き粉を使う・使わないそれぞれのメリット・デメリットを徹底的に解説いたします。また、子供に適したオーラルケア方法や、歯磨き粉の代替品についても紹介しているので、参考にしてみてください。

歯磨き粉の目的・効果を解説!歯垢除去を助けてくれます

歯磨きの主な目的は、歯に付着した歯垢(プラーク)を除去することです。歯垢は細菌の塊であり、放置するとむし歯や歯周病の原因になります。歯ブラシだけでも物理的に歯垢を落とせますが、歯磨き粉を使うことで、薬用成分の効果が加わり、より効率的なケアをすることが可能になります。

基本的な歯磨き粉の成分

一般的な歯磨き粉には、以下のような成分が含まれています。
1. フッ化物(フッ素)

  • 代表成分:フッ化ナトリウム(NaF)、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)、フッ化第一スズ(SnF₂)
  • むし歯予防に効果的。歯の再石灰化を促し、酸による歯の溶解(脱灰)を防ぐ。

2. 清掃剤(研磨剤)

  • 代表成分:リン酸水素カルシウム、無水ケイ酸、炭酸カルシウム
  • 歯の表面の汚れや着色を落とす。ただし、過度な研磨剤は歯のエナメル質を傷つける可能性がある。

3. 発泡剤

  • 代表成分:ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、アルキル硫酸エステルナトリウム
  • 泡立ちを良くして、口内に成分を行き渡らせる。ただし、刺激が強いため、敏感な人には発泡剤が含まれていない歯磨き粉が好まれる。

4. 殺菌成分

  • 代表成分:クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム(CPC)、トリクロサン
  • 歯周病や口臭の原因菌を抑える。

5. 知覚過敏抑制成分

  • 代表成分:硝酸カリウム、乳酸アルミニウム
  • 歯の神経を保護し、知覚過敏の症状を和らげる。

6. 湿潤剤

  • 代表成分:グリセリン、ソルビトール
  • 歯磨き粉の乾燥を防ぎ、使いやすくする。

7. 香味剤

  • 代表成分:メントール、サッカリンナトリウム
  • 爽快感を与え、口臭を抑える。

歯磨き粉は、これらの成分の組み合わせによって効果が異なります。ご自身の口の状態やお悩みに合わせて、適切な歯磨き粉を選ぶことが大切です。

歯磨き粉を使わない人の割合は?使わない派もいる!

民間企業が2016年に実施した「歯磨きと歯磨き粉」に関するアンケートによれば、​歯磨きの際に歯磨き粉を使用する人は全体の94.6%でした。​つまり、歯磨き粉を使用しない人は5.4%となります。

このデータから、日本ではほとんどの人が歯磨き粉を使用していることがわかりますが、一部の人は歯磨き粉を使わずに歯磨きを行っていることもわかります。

歯磨き粉をやめたらどんな効果がある?歯磨き粉をやめるメリット・デメリットを解説!

歯磨き粉をやめたらどんな効果がある?歯磨き粉をやめるメリット・デメリットを解説!
歯磨き粉を使わずに歯を磨くことには、いくつかのメリット・デメリットが存在します。以下に、それぞれのポイントを詳しく解説します。

歯磨き粉を使わない場合のメリット①:磨き残しの改善や節約も叶う!

  • 費用が節約できる
    市販の歯磨き粉は、一般的に1本300〜1,000円程度。1か月に1本を消費すると仮定すると、年間3,600円〜12,000円の節約になります。
  • 食べ残しが見えやすい
    歯磨き粉を使うと、泡で歯の表面が隠れ、磨き残しがわかりにくくなります。しかし、泡が出ないことで歯の汚れを目視しながら磨けるため、歯垢の除去率が上がることがあります。

歯磨き粉を使わない場合のメリット②:自然な口内環境を維持しやすい

  • 味覚が鈍らない
    一部の歯磨き粉には刺激の強いミント成分が含まれており、歯磨き直後に食事をした場合に食べ物の味が変わると感じられることがあります。歯磨き粉を使わないことで味覚をより敏感な状態に保てるというメリットもあります。

歯磨き粉を使わない場合のデメリット①:口臭や黄ばみに繋がることも…

  • 口臭が発生しやすくなる
    歯磨き粉には、殺菌成分やフッ素が含まれており、これらには口臭の原因となる菌を抑える効果があります。歯磨き粉を使わないと、口内の細菌が繁殖しやすくなり、口臭が発生するリスクが高まる可能性があります。
  • 歯の黄ばみが進行しやすい
    歯磨き粉には、研磨剤が含まれており、これらには歯の表面に付着した着色汚れ(ステイン)を落とす効果があります。歯磨き粉を使わないと、コーヒーやお茶、ワインなどによる着色が進みやすくなる可能性があります。

歯磨き粉を使った場合のメリット・デメリットを解説!

歯磨き粉を使って歯を磨くことには、いくつかのメリット・デメリットが存在します。以下に、それぞれのポイントを詳しく解説します。

歯磨き粉を使う場合のメリット!口臭対策やホワイトニングにも効果的

  • 口臭を防ぐ
    歯磨き粉に含まれる殺菌成分(CPCやトリクロサンなど)は、口臭の原因となる細菌を抑えます。さらに、フッ素が歯を強くすることで、むし歯による口臭を防ぐ効果も期待できます。
  • 歯を白く保つ効果がある
    研磨剤やポリリン酸ナトリウムなどの成分が、歯の表面についた着色汚れ(ステイン)を落とし、歯の白さを維持します。コーヒーやワインなどの飲み物による着色汚れを防ぎたい方には、ホワイトニング成分配合の歯磨き粉がおすすめです。
  • 歯垢を効果的に除去できる
    歯磨きの目的は歯垢を落とすことですが、歯磨き粉に含まれるフッ素や抗菌成分が、歯垢をより効果的に除去するサポートをします。

歯磨き粉を使わない場合のデメリット!研磨剤は歯が痛むって本当?

一部の歯磨き粉には強めの研磨剤が含まれており、歯磨きの際に強くこすりすぎると、歯茎やエナメル質を傷つけてしまうことがあります。 エナメル質が削れてしまうと、歯がしみる知覚過敏の原因になったり、むし歯になりやすくなったりすることもあります。

子供は歯磨き粉を使わないほうがよい?

子供の歯は大人の歯よりも柔らかいため、強い研磨剤が含まれる歯磨き粉を使うと傷つきやすくなります。そのため、低研磨の歯磨き粉を選ぶことが大切です。また、小さな子供は歯磨き粉をうまく吐き出せないことが多いため、フッ素濃度の低いものを選ぶと安心です。特に3歳未満の場合は、無理に歯磨き粉を使わず、水だけで磨くのも選択肢の一つです。

歯磨き粉がない時は?塩やガムも歯磨き粉の代わりに使えるんです!

歯磨き粉がない時でも、身近なものを使ってケアをすることができます。塩や重曹、ガムなどは一時的な代用品として役立ちますが、それぞれ使用時には注意が必要です。

歯磨き粉の代用で使えるもの


  • 塩には殺菌作用があり、歯茎を引き締める効果も期待できます。直接指に取って歯をこするか、水に溶かしてうがいをすると効果的です。
  • 重曹
    弱アルカリ性の重曹は、酸性の口腔内環境を中和し、軽い研磨作用で歯の汚れを落とします。ただし、使いすぎると歯を傷つける恐れがあるため注意が必要です。
  • ガム
    キシリトール入りのガムは、虫歯予防や唾液分泌を促す効果がありますが、歯磨きの代わりにはなりません。歯科医師推奨の「POs-Ca F(ポスカ・エフ)」は、再石灰化をサポートし、歯の健康を守るのに役立ちます。

正しい歯磨きの仕方を解説!歯磨き粉を使わないでも健康な歯を

歯磨きの基本は、歯垢をしっかり除去し、むし歯や歯周病を予防することです。正しい方法で磨くことで、歯磨き粉を使わなくても健康な歯を維持できます。

正しい歯磨きの手順

  1. 歯ブラシを歯と歯茎の境目に45度の角度で当てる
    軽い力で小刻みに動かし、歯茎の際に溜まる歯垢を落とします。特に、奥歯の歯茎付近は歯垢が溜まりやすいので、丁寧に磨きましょう。
  2. 奥歯の噛み合わせを磨く
    食べかすが残りやすい奥歯の溝は、歯ブラシをまっすぐに当て、前後に動かしてしっかり磨きます。
  3. 前歯の裏側を縦に磨く
    前歯の裏は歯石がつきやすい部分です。歯ブラシを縦に持ち、上下に細かく動かして汚れを落とします。
  4. 歯間ブラシやデンタルフロスを使う
    歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間の汚れを取り除きます。特に、奥歯の間は食べかすが詰まりやすいので、しっかりケアしましょう。
  5. 舌も軽くブラッシングする
    舌の表面には細菌が付着しやすいため、舌専用のブラシや歯ブラシの裏側を使って軽くこすります。口臭予防にもつながります。

歯磨き粉のおすすめ3選!子供も使える歯磨き粉などもあわせて紹介

適切な歯磨き粉の選択は、口腔内の健康を維持する上で非常に重要です。以下に、大人向け、子供向け、そして研磨剤不使用のおすすめ歯磨き粉をご紹介します。

大人におすすめの歯磨き粉

  • チェックアップ スタンダード
    低発泡・低研磨で、歯や歯茎に優しいフッ素配合の歯磨き粉。高濃度フッ素(1450ppm)が歯の再石灰化を促し、むし歯予防に効果的です。
  • GUM デンタルペースト
    殺菌成分CPC(塩化セチルピリジニウム)配合で、歯周病や口臭対策に優れた歯磨き粉。フッ素も含まれ、総合的なオーラルケアが可能です。

子供にも優しいおすすめの歯磨き粉

  • チェックアップジェル
    低研磨で、フッ素濃度が高め(500ppm・950ppm)なジェルタイプの歯磨き粉。選べるフレーバーも豊富です。
  • クリニカ Kid’s ジェルハミガキ
    フッ素950ppm配合のジェルタイプ歯磨き粉。泡立ちが少なく、低刺激なので子供が使いやすい設計になっています。
  • ジェル状歯みがき ぷちキッズ
    キシリトール配合で虫歯予防に効果的。発泡剤無添加で泡立ちが少なく、うがいができない子供でも使用しやすい歯磨き粉です。

研磨剤不使用の歯磨き粉

  • コンクール ジェルコートF
    研磨剤・発泡剤無添加のジェルタイプ歯磨き粉。高濃度フッ素配合でむし歯予防に効果的。歯科医院でも推奨されることが多い製品です。
  • シュミテクト トゥルーホワイト
    知覚過敏のケアとホワイトニング効果が期待できるジェルタイプ歯磨き粉。フッ素も配合されており、歯をコーティングしながらケアできます。

この記事を書いた人(執筆者情報)

美容家.com 編集者

美容家.com 編集者 – 編集者

本サイトの編集者。美と健康の専門家メディア『美容家ドットコム』の運営、専門家のPR・キャスティング事業を行い、自身も手の専門家として活動。前職であるネイルサロンおよびスクールの経営経験から、女性の年齢が手に現れることに着目し、日本初の手のアンチエイジングに特化した日本ハンドビューティー協会を設立。情報があふれる今、専門家の信憑性の高い情報の必要性を感じ、美容家ドットコムの立ち上げに至る。
株式会社エイジングケア 代表取締役
一般社団法人日本ハンドビューティー協会代表理事

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美容家ドットコム編集部

美容家ドットコム編集部 – 監修者

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本記事は、美容家ドットコム編集部が専門家と協力し、内容を精査・監修のうえ執筆されています。