大豆ミートには下味が大事!美味しく食べるコツやおすすめレシピ

大豆ミートには下味が大事!美味しく食べるコツやおすすめレシピ

大豆ミートは、肉に比べて低脂質、高たんぱく、食物繊維もたっぷりでヘルシーな代替肉です。「でも本物の肉に比べると物足りないのでは?」と挑戦できない人もいるかもしれません。大豆ミートは調理方法を工夫すると、ヘルシーで満足感のある食材になります。
 
この記事では、管理栄養士が大豆ミートの上手な使い方や美味しいレシピを紹介します。
 

大豆ミートって何?お肉のような大豆加工食品です!

大豆ミートとは名前の通り、大豆が原料の“まるでお肉”のような食べ物です。大豆は昔から『畑の肉』とも呼ばれるほど栄養が豊富な食材の一つです。大豆ミートには大豆の栄養がたっぷり含まれています。
 
近年、環境問題が気になる方やヴィーガンの方にはもちろんのこと、大手のファストフード店などでもメニューに取り入れられるようになり注目を浴びている食材の一つです。
大豆ミート以外には代替肉、プラントベース、ソイミート、大豆肉などとも呼ばれます。
 
大豆ミートは大豆の油分を取り除き、加熱し、圧力を加えて、さらに高温で乾燥させて、最後に冷ますことで出来上がります。
 

大豆ミートの種類

大豆ミートは、スーパーで販売されているお肉と形態が似ており、形状は様々な種類があります。
 

ミンチタイプ

ミンチタイプ
初めて大豆ミートを使う時にはミンチタイプがおすすめです。ミンチタイプはそぼろ、ハンバーグ、麻婆茄子、ガパオライス、キーマカレー、餃子の具材にしたりなどと幅広い用途があり、ひき肉料理の代わりに使えます。
 

スライスタイプ

スライスタイプは炒め物などにおすすめです。

ブロックタイプ

ブロックタイプ
ブロックタイプは唐揚げやカレー、シチューにおすすめです。
食べごたえはありますが、ミンチタイプよりも大豆の味を強く感じるかもしれません。
大豆の匂いが気になる方は、下記で紹介する大豆ミートの戻し方や下味に工夫が必要です。味が濃いカレーやシチューで匂いを目立たなくさせましょう。

フィレタイプ

フィレタイプは生姜焼きなど薄切り肉の料理に向いています。

バラ肉タイプ

豚のバラ肉のように使えるので、野菜炒めなどに向いています。

その他風変りなものも

最近では手羽先タイプや、もつ肉タイプ、細切り肉タイプなどもあり、様々な料理に利用できます。

上記のような大豆ミートの形状だけでなく、提供方法にも違いがあります。
 

乾燥、生、冷凍タイプ

大豆ミートは水で戻してから使う乾燥タイプのものと、そのまま使える生タイプ、冷凍タイプのものがあります。

乾燥タイプは、使いたい量だけ使えますが、水に戻した時の量を考えて調理する必要があります。生タイプは、一度袋を開けると全部使い切らないといけないため、上級者向けです。そして、冷凍のミンチタイプは、湯戻し不要で使いたい量だけ使えるので、一人暮らしの人や忙しい朝のお弁当作りにもおすすめです。

 

大豆ミートの栄養価は?

大豆ミートは大豆を原料にしているため、大豆に含まれる栄養が摂れます。100g当たりのたんぱく質は約46.3gとなっています。※乾燥タイプの大豆ミートのたんぱく質含有量
 
さらに食物繊維やビタミンB類や鉄も含まれます。一方で、100g当たりの脂質は15.6gで、コレステロールは0gです。高たんぱく質で脂質の質が良く、食物繊維やビタミンやミネラルも含まれるので美容を気にする方には大変おすすめな食材と言えます。

お肉の代わりに、ヘルシーで栄養価の高い大豆ミートを使うことでダイエットも期待できます。
 

大豆ミートをおいしく食べるには?コツをチェック!

大豆ミートは水で戻してから使う乾燥タイプのものと、そのまま使える生タイプのものがあります。生タイプのものは袋を開けるとそのまま使えるので大変便利ですが、開けた瞬間から大豆独特の匂いがします。大豆の匂いが気になる方は、以下のような下処理をするなど工夫が必要です。
 

  • 大豆ミートを水で戻した後にしっかりと水で洗う
  • 水をしっかりと絞る
  • 下味を付ける

大豆ミートの戻し方については後述します。

大豆ミートはそのままでも食べられる?戻し方も解説

乾燥タイプの大豆ミートは、袋を開けるとそのまま使えますし、そのままでも食べられますが、味は基本的に付いていません。
 
乾燥タイプの大豆ミートも味は付いていない上に、湯で戻す必要があるため、こちらも基本的にはそのまま食べることはおすすめしません。
乾燥タイプの大豆ミートの使い方としては、水で戻すと2.5〜3倍に膨らむことを想定して必要量を袋から取り出します。

冷凍タイプは湯戻しが必要なく、そのまま食材と一緒に加熱できます。必要な時に必要な量だけ使えます。
 

【大豆ミートの戻し方】

商品によって大豆ミートの戻し方は様々です。
大きく分けると、以下の3パターンの戻し方があります。
 
①熱湯の中に入れて3分ほど煮て水で洗い、手でよく絞って水を切る方法
②熱湯を沸かして火を止め、その湯の中に5分ほど浸けておき水で洗い、手でよく絞って水を切る方法
③沸騰手前の状態の湯で5〜10分ほど煮て水で洗い、手でよく絞って水を切る方法
 
商品のパッケージに適切な戻し方が記載されているので、記載方法に従って戻しましょう。

※大豆ミートを戻す際の注意点
水で洗った後にしっかりと手で水を絞ることが重要です。水分が十分に絞れていないと、食感もブヨブヨになり、その後の味付けの際に味が入りづらくなります。
 

大豆ミートには下味が欠かせない?おすすめの下味をご紹介!

大豆ミートはお肉と同様に基本的に下味が付いていないため、調理の際は下味を付ける必要があります。
 
大豆の匂いが苦手な方には、まずはしっかりと水で洗っていただくことが大切で、これだけでも匂いは軽減されます。
 
おすすめの下味に使える調味料は、酒やみりん、香りや風味の強い生姜やにんにく、カレー粉、ケチャップなどです。アルコール分が気になる時は、酒は必ず加熱して揮発させてください。
また、トマトソースなど味の濃いものと一緒に使うと、大豆ミートの匂いが気にならず美味しくいただけます。

厳選!大豆ミートの人気おすすめレシピ

大豆ミートを使った、簡単なおすすめレシピを紹介します。

簡単!大豆ミートの三色そぼろ丼

簡単!大豆ミートの三色そぼろ丼

【材料】
■大豆ミートのそぼろ

  • 乾燥大豆ミンチミート 50g(戻すと130〜150gになります)
  • みりん 大さじ1
  • 酒 大さじ1
  • 醤油  大さじ1と1/2
  • 生姜チューブ 2cmほど

※出来上がり重量が130g程になるので、うち60g程をそぼろ丼に使います。残ったそぼろは豆腐や南瓜の煮付けにかけるなど様々な使い道があります。生姜を入れているので比較的傷みにくいですが、なるべく早めに召し上がるようにしてください。

■炒り卵

  • 卵 1個

  • 出汁醤油 大さじ1

■飾り

  • かいわれ 適宜

  • ご飯 150g

【作り方】

  1. 乾燥大豆ミートは湯で戻しておきます。(商品により戻し方が異なるのでパッケージの戻し方に従って行ってください)
  2. 鍋に、戻した大豆ミート・酒・みりん・醤油・生姜チューブを入れて少しおきます。全体的に味が染み込んだら鍋に入れて水分が飛ぶまでよく煮込みます。
  3. 卵を割って溶きほぐし、だし醤油を入れてよく混ぜます。
  4. かいわれは適当な大きさに切っておきます。
  5. フライパンを温め油を敷いて、3の卵液を流し入れ、お箸でかき混ぜながら加熱します。この時にポロポロとした、いり卵が出来上がればOKです。
  6. 器にご飯を盛り付け、その上から大豆ミートそぼろ、炒り卵、かいわれをバランスよく乗せたら完成です。

 

まとめ

最近、話題になっている大豆ミートですが、環境にも優しいと言われています。大豆ミートは『畑の肉』とも呼ばれる大豆の栄養がたっぷり詰まっているので、美容が気になる方には大変おすすめの食材です。

ダイエットがしたいけれどなかなかお肉がやめられない方や、悪玉コレステロールの数値が気になる方にもおすすめです。
 
まずは初めての方も扱いやすいミンチタイプの大豆ミートを日々の食事の中に取り入れてみましょう。

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nana
高岡 由貴
管理栄養士