ブラジャーは必要ない?ノーブラのメリット・デメリットまとめ
ブラジャーは必要?ブラジャーの役割とは
ブラジャーはしたほうが良い、必要だとは思うけど、改めてブラジャーの役割を意識することはなかなかないですよね。
ブラジャーの役割は主に4つあります。
①洋服との摩擦から保護するため
②乳首の目立ちを隠すため
③形をきれいに整えるため
④活動しやすくするため
ブラジャーの役割と必要性をあらためて確認していきましょう。
①洋服との摩擦から保護するため
バスト周辺の皮膚は柔らかくデリケートです。
ブラジャーをしないで洋服を着ると、擦れてしまい、乳首や皮膚のトラブルや出血の原因にもなります。
胸の皮下にはリンパ腺や乳腺などたくさんの組織があるので、皮膚が痛むと雑菌が入りやすくなり感染症などの心配もあります。
そのため健康・衛生面でもブラジャーは必要と言えます。
②胸を隠すため
ブラジャーは視覚的に乳首が見えないようにカバーする役割があります。
ブラジャーをしないで洋服を着ると透けてしまったり、洋服が濡れたときに目立ってしまいます。
ブラジャーには社会的な役割を果たす一面もあります。
③形をきれいに整えるため
最近は女性のバストケアへの意識が高まったことで、ブラジャーの役割として美しく形を整えることを一番最初に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
女性の胸は大胸筋、小胸筋、鎖骨下筋、肋間筋などの筋肉を筋膜が包んだ上に、乳腺組織や脂肪をクーパー靭帯が支えています。
90%以上が脂肪で構成されているので、その重さを皮膚やクーパー靭帯で支えるだけでは下垂しやすくなります。
また、加齢や激しい運動、間違ったバストケア、生活習慣によっても下垂が進みます。クーパー靭帯はコラーゲンの束なので、伸びたり、場合によっては切れることもあります。そして切れてしまったクーパー靭帯は、今日の医療ではまだ再生や修復はできません。
ブラジャーをしないことで、重力でさらにバストの下垂が起こりやすくなります。
こういったバストダウンを防ぐために、胸の脂肪の重さをブラジャーで支える役割が必要です。
さらに、いわゆる「背肉」「脇肉」「二の腕肉」をブラジャーの中に寄せて、バストのボリュームアップを手助けする役割もあります。
こういった観点からブラジャーは美しい胸をつくるために必要といえます。
④活動しやすくするため
胸が重くて巻き肩や猫背になっていたり、走ったときにバストの重さや揺れが気になることはありませんか?
胸の脂肪の重さで姿勢が悪くなったり、歪みを助長させてしまうことがあります。肩こりはもちろん、腰痛の原因が胸だったということもよくあります。
ブラジャーで胸を体に密着させることで、揺れや重量感が軽減し、活動がしやすくなります。
さらに、離れ胸より、真ん中に寄った胸のほうが体の重心が安定し、姿勢もよくなります。姿勢が良くなるとパフォーマンスが上がり、日々の満足度や作業効率も上がりますね。
ブラジャーは快適で効率の良い生活を送るための必需品といえます。
ノーブラのメリットとは?
お休みの日、一日中おうちにいるときはノーブラで過ごされる方も多いと思います。リラックスタイムにはブラジャーはしたくないという人もいるかもしれません。
ノーブラにも以下のようなメリットがあります。
①精神的なリラックス
②身体的なリリース
③多様な生活に適応できる
④下着の跡がつかない
ひとつづつ解説していきます。
①精神的なリラックス
ブラジャーをしないノーブラの日は開放的な気持ちになれたり、ほっとしたりできますよね。
心にも休息が必要なように、普段ブラジャーの締め付けを感じている胸のストレスをノーブラでリリースしてあげることも必要です。
休日はしっかり休んでオンオフの切り替えをすることは脳のリフレッシュにもなります。精神的なリラクゼーションは、副交感神経を活発化させ自律神経のバランスを整えてくれたり、免疫力の向上にもつながります。
あえてブラジャーをしない、ノーブラの日をつくることには心理的に大きな役割があるといえます。
②身体的なリリース
形をきれいにしたくてつけているブラジャーですが、締め付けることで逆に形をくずしてしまうことがもあります。同じ理由でサイズの合わないブラジャーも、本来の下着の役割を発揮できず、かえってバストダウンの原因になることもあります。
ブラジャーをしないノーブラの日をつくることで、胸を締め付けから解放し、ブラジャーでついた好ましくない形をリセットする効果があります。
またノーブラでいる日はブラジャーの締め付け感がない分、血行促進につながり、冷えの改善や全身の健康効果が期待できます。上半身の血行が悪いと背中や肩がこり姿勢がくずれ、バストが大きくまるい形に育ちにくくなります。形やサイズの合わないブラジャーなら必要ない、むしろブラジャーをしないほうが良い、ということです。
さらに、左右の胸の中心、すなわち胸の谷間の周辺には胸骨がありますが、この胸骨の周辺はストレスが強かったり鬱の傾向があるときに緊張でかたくなりやすいといわれています。ブラジャーを外しノーブラでいることで、胸骨のストレスをリリースしてくれる役割も期待できます。①の精神的なリラックスにも関係しますね。
このようにノーブラでいることでの身体的にも大きな効果があります。
③多様な生活に適応できる
ブラジャーをしないでノーブラで過ごすような休日は、ストレッチやヨガをしたり、お昼寝をしたり、一日の中で様々な活動をする日でしょう。
ストレッチやヨガなどの運動のときはブラジャーは必要ありません。
むしろブラジャーをしていないノーブラの状態のほうが筋肉がほぐれやすく効果が出やすいです。ブラジャーをしたままだとせっかくのお昼寝もリラックスして熟睡できなかったり、胸の形が崩れる原因になります。
充実した自由な日を楽しむために、ブラジャーをしないノーブラの日も必要ですね。
④下着の跡がつかない
肌の弱い方は刺激の少ない繊維の布地を選んでも、かぶれてしまったり、摩擦でシミや色素沈着の原因になることがあります。お洋服はもちろん、お肌に密着するブラジャーやショーツはなおさらです。
肌を保湿して皮膚の厚みを出したり保護してあげることで跡やかぶれは起きにくくなりますが、そもそもブラジャーをつけない、ノーブラで過ごすということも改善方法のひとつです。
毎日ノーブラにしなくても、時々ブラジャーを着用しない日をつくってあげるだけでも肌トラブルを軽減できるでしょう。
ノーブラのデメリットとは?
ノーブラにももちろんデメリットはあります。以下の3点です。
①大きく美しいバストが育ちにくい
②自由に洋服を選べない
③皮膚にストレッチマークが出てしまう
①大きく美しいバストが育ちにくい
ブラジャーのメリットでお伝えしたように、まるくボリュームがある美しいバストを育てるためにブラジャーがはたす役割は大きいといえます。
ブラジャーのワイヤーがバージスライン(下胸のライン)をつくり、下胸の丸みとボリュームを支えてくれます。アンダーで脂肪をホールドすることで、背中や脇のお肉をお胸に育てることができます。
ブラジャーをしないでノーブラでいる日が多いとバージスラインがぼやけてしまい、せっかくの胸の脂肪がお腹や背中に流れてしまいます。
寄せれば胸になる体側や二の腕の脂肪もホールドできず、広がった薄い胸になってしまいます。
また胸の重さで体のバランスがゆがみ、バストに脂肪が集まりにくくなり、形もくずれてしまいます。
やはりきれいなバストを育てるためには、ブラジャーは必要といえます。
②自由に洋服を選べない
ブラジャーをしていないと胸が揺れたりするので着られる洋服のデザインが限られてしまいます。
さらにノーブラで乳頭が透けないように、色や素材も考える必要があります。
自由にファッションを楽しむためにはブラジャーが必要になるでしょう。
③皮膚にストレッチマークができてしまう
ストレッチマークとは「肉割れ線」のことです。
ノーブラでいると胸の重さで皮膚に負担がかかり伸びたりして、肉割れが起こることがあります。
胸の形はもちろん、バストやデコルテの皮膚も美しく保ちたいですよね。
ブラジャーはつややかなお肌の胸に保つ役割もあります。
寝る時にブラジャーは本当に必要?
寝るときにブラジャーが必要だという意見と、必要ないという意見が、両方あります。
寝るときのブラジャーが必要だという理由は、
①寝返りで胸が揺れてクーパー靭帯が傷ついてしまうのを防ぐため
②流れやすいお胸の脂肪を集めておくため
という2点です。
逆に、寝るときのブラジャーは必要ない、ノーブラで寝たほうが良いという理由は、
①ナイトブラでの胸や肩の締め付けや圧迫感で、安眠を妨げてしまう
②ブラジャーが睡眠中にずれて、胸の脂肪が好ましくない形に癖づいてしまう
③ブラジャーの繊維との摩擦で色素沈着やかぶれが起きやすくなる
という3点です。
昼夜どちらのブラジャーについても、これらの可能性はどれもありうることです。
寝るときのブラジャーが必要かどうか、個々の体質や好みによって最善の選択は異なるので、ご自身に合った選択をしていただけたら良いと思います。自分の判断に不安がある場合は、ブラジャーやインナーのお店、またはエステやボディケアのサロンのスタッフさんに相談してみてください。
Aカップの人にブラジャーは必要?
補整下着やオーダーランジェリーに20年携わり20万人以上の女性に関わってきた経験から、私はAカップの方にブラジャーは必要だと思います。
前述のように、バストを育てていくためにはブラジャーには重要な役割があります。
胸が小さい方こそ、背中や脇、お腹のお肉を胸に集めるためにブラジャーが必要です。集めてきた脂肪が胸に定着するかどうかは、ブラジャーにかかっていると考えています。
バージスラインがはっきりしているほうが、胸にお肉が集まりやすくなります。バージスができて初めて下胸にお肉がたまり、上胸にもお肉がたまるようになります。バージスラインがないとお胸にボリュームがつかないということです。
Aカップの方が胸のボリュームを増やしたいときはまずバージスラインをつくることが最初の課題となります。
余談ですが、ボリュームがあっても、バージスラインがぼやけている方は、「ブラジャーをしていないとボリュームがなくなる」、「ノーブラのときは丸みに乏しい広がった薄いバストになってしまう」、というような悩みがが多いと感じます。
バージスラインをつくるためにはワイヤー入りのブラジャーでバージスの位置がずれないようにしっかり脂肪をホールドすることが効果的ですが、締め付け感が苦手だったり、ワイヤーが当たって痛い場合はノンワイヤーのブラジャーから始めてみることをおすすめします。
ブラジャーで脇が痛くなるのはなぜ?対処法や正しい選び方も解説!
ところで、Aカップでノーブラの方はむしろ少なく、バストを盛りたいからパッド入りブラジャーをご使用される方が多いようにお見受けします。
しかし、バージスラインをつくるためにも、胸を育てるためにも、ブラジャーのパッドの使用を控えることをおすすめします。
パッドを使うと胸にボリュームはでるのですが、パッドで上胸に押し上げた脂肪がブラジャーからはみ出て脇や背中に流れやすくなってしまいます。その結果バージスラインをつぶしてしまい、胸にお肉がたまりにくくなります。
とはいえファッションを楽しみたかったりコンプレックスがあるときにはパッド入りブラジャーでバストアップさせたいですよね。パッド入りブラジャーは日常使いせず、特に盛りたい機会のときにだけ使うのが良いと思います。
少し話がそれてしまいましたが、Aカップの方こそ、ノーブラではなくブラジャーをする必要があるといえます。
ノーブラで過ごしたい人向け!おすすめの隠し方
普段からノーブラで過ごしたい方は、リラックス感を大切にしていたり、胸を締め付けないナチュラル志向の方が多いように思われます。
ブラジャーをしないで過ごすときに乳首の目立ちを隠すには、以下の4点を意識してみてはいかがでしょう?
①なるべく濃い色のインナーを着る
②締め付けがないフィットするインナーやキャミソールを着る
③ノースリーブは避け、袖やデコルテの開きが小さいファッションを選ぶ
④乳首が目立たないようニップレスを使用する
仮にブラジャー着用の必要がある日でも、合間でストレッチや肩まわしをして血行をよくすることで、締め付け感を軽減することができます。ノーブラでいられない日にはぜひ試してみてください。
ノーブラ派にもおすすめの楽ちんブラジャー
最近はブラジャーの種類が増えて、着心地の良い素材やデザインのブラジャーもたくさんあります。ノーブラ派の方でも納得のできるブラジャーが見つけやすくなりました。
ブラジャーの生地で着心地も変わるので、化学繊維よりオーガニックコットンやシルクなど天然素材のブラジャーから選んでみるのも良いと思います。
下着の種類では以下の3つがおすすめです。
①カップ付きインナー
ノーブラ派の定番カップ付きインナーなら、楽ちんな着心地でお洋服にも響かず、胸が透けて見える心配もありません。
カップにボリュームのあるものなど、ファッション機能も向上しています。ノーブラ派でなくても、カップ付きインナーには背中のブラジャーのラインがないためファッションに合わせて使用する方もいらっしゃいます。
②ブラレット
ファッション性が高く、おしゃれルームウェアにもなれるブラレットは、ブラジャーというよりもはやランジェリー。
ワイヤーのないブラジャーの形で、レースの美しい華奢なデザインの物が多いので、ノーブラのような着心地を求める方には間違いなしです。
乳首を隠してくれるので洋服も選ばす、ファッションも楽しめるブラジャーです。
③補整キャミソール
補正キャミソールは一見締め付けが強そうで敬遠されがちですが、着てみると印象がまったく変わります。
上半身にフィットするため、胸の重さを支えてくれますし、胸の形に合っていればワイヤー部分の締め付け感がなく、快適な着心地です。
ブラジャーを選ぶときもストラップやアンダーは幅は広いほうが体への負担が少なく、着心地も楽になります。
自分に合うブラジャーとの付き合い方で、ストレスフリーに女性であることを楽しみましょう。
ブラジャーとノーブラのどちらにもメリットとデメリットがあることがわかりますね。
シチュエーションや自分らしさに合うブラジャーとの付き合い方をすることが重要ですね。
どのようなブラジャーが自分にぴったりなのか、はたまたノーブラがいいのか。迷ったり悩んだりするよりも、どちらのメリットも実感して、ストレスフリーで自分らしさを発揮できる毎日を楽しみましょう。
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