カカオニブの1日の摂取量とは？カロリーやダイエットへの効果とは

カカオの香ばしさが楽しめるカカオニブは、ダイエットにもおすすめのスーパーフード。
　
砂糖を使っていないのに甘さを感じると人気です。朝食やおやつのトッピングにと、ついつい食べすぎてしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、栄養価が高く、カフェインも含まれているカカオニブは、カラダへの影響も心配されています。

今回は、カカオニブの栄養や効能、摂取量について紹介します。おいしいカカオニブを楽しむためにも、適正量や食べ方について考えましょう。
　

カカオニブのカロリー・効果とは？ダイエットにも良いの？

おいしいと評判のカカオニブ。チョコレートと何が違うのか知らない人もいますよね。まずはカカオニブについて詳しく見ていきましょう。
　

カカオニブとは

カカオニブは、チョコレートの主原料であり、チョコレートの香りが楽しめるスーパーフードです。赤道に近い熱帯エリア（カカオベルト）で作られるカカオフルーツから採れます。

カカオフルーツと呼ばれる実と種を一緒に発酵
発酵後にタネを焙煎し、皮と種に分ける
焙煎した種の部分を荒く刻む

　
上記のカカオニブを粉砕し、砂糖や他の材料を加えると、チョコレートが出来上がります。

チョコレートの何倍もの栄養を秘めたカカオニブ。口に含めば、香ばしいチョコレートの風味が広がります。砂糖が入っていないので、ダイエットにもおすすめと話題です。

カカオニブの商品を検索すると、ローカカオニブなどのいくつかの商品が出てきます。簡単にカカオニブとの違いを紹介します。

ローカカオニブ
Raw（非加熱）製法に基づいて作られたカカオニブです。48℃以上の加熱をしていないので、脂質の酸化がされにくく、栄養分が残っていると話題に。オーガニックカカオニブとして売られている場合もあります。

カカオペースト
カカオペーストは、カカオニブとカカオバターを合わせたチョコレートに近いものをいいます。砂糖は加えられていないので、甘さはありません。チョコレートのように溶かして使うことができるので、カカオを使ったスイーツやドリンクを作りたいときに便利です。

カカオの香りのするナッツ感覚で楽しめるカカオニブ。健康にもよい効果がたくさんあります。詳しく見ていきましょう。
　

カカオニブのカロリーと栄養素

ここでは、カカオニブの栄養素やカロリーを確認します。製造各社が調べた栄養成分表を参考にしましょう。

	SUPERFOODSTRADING	プレミアムローカカオニブ
エネルギー（100gあたり）	476kcal	586kcal
たんぱく質	9.8g	14.3g
脂質	29.4g	42.9g
炭水化物	50.1g	35.7g
食塩相当量	0.03g	-
その他	マグネシウム 169mg 鉄 2.7mg ポリフェノール 2800mg テオブロミン 770mg オレイン酸 12g カフェイン 0.14ｇ	ナトリウム 0.1mg 食物繊維 27.4g カルシウム 72.4mg マグネシウム 230mg 鉄 2.42mg ポリフェノール 3.69g 飽和脂肪酸 35.8g

製品によって差はありますが、健康によいとされるテオブロミンやポリフェノール、食物繊維などが含まれています。

カカオニブの効果

次に、カカオニブの主な効果について見ていきましょう。カカオニブに含まれる栄養素別に紹介します。

ポリフェノール
ポリフェノールは、光合成により植物にできる成分です。植物細胞の生成や活性化に関わります。人の身体に入ると、抗酸化物質として働くことが明らかにされています。

カカオポリフェノールには強い抗酸化作用があり、LDL（悪玉）コレステロールの酸化を抑制します。そのため、動脈硬化の予防をすることが期待されています。

テオブロミン
テオブロミンはカカオの成分でカフェインに似た化学構造をしています。カカオの苦味の部分です。脳内ホルモンであるセロトニンを増加させ、リラックス効果が期待されています。

加えて、血管拡張作用があるので、血流増加による冷え性の改善などにも効果的であると言われています。

カフェイン
カカオには、カフェインも多く含まれます。高カカオをうたったチョコレートは、通常のチョコレートの4倍ものカフェインが含まれる場合もあると、厚生労働省が公開しています。

カフェインの効果は、気管支拡張作用・血管拡張作用・興奮作用など。テオブロミンと同様、リラックス効果や血流増加が期待できます。

リグニン
カカオニブには、不溶性食物繊維のリグニンが含まれます。リグニンは、腸内で水分を吸収し膨らみ、便性の改善に効果的です。

また、同じくカカオニブを原料とするココアも注目されています。森永製菓の調べによると、ココアの摂取によって、便通や便臭の改善が報告されたという報告も。カカオニブは腸活にも期待できると言えるでしょう。

カカオニブの摂取を控えた方がよい人

健康効果の期待できるカカオニブですが、カフェインが含まれるので、摂取を控えた方がよい人もいます。

妊婦や妊娠を希望する女性
子ども
カフェイン耐性が低い人
コーヒーを3〜4杯以上飲む人

など。

カフェインは、健康な人にはあまり影響がないと言われています。日本ではまだ基準は設けられていません。しかし、カフェインはいろいろな食品に含まれ、知らないうちに過剰摂取となってしまう場合があります。カカオニブを食べる場合は、カフェインの過剰摂取に気をつけるとよいでしょう。

カカオニブの1日の摂取量とは？超えるとどうなる？

カカオニブには、1日の摂取量が記載されている製品がいくつかあります。1日の摂取量を定める理由は、カロリーや栄養価が高く、カフェインが含まれる食品だからです。どのくらい食べてよいかは、各社がおすすめする量を参考にしましょう。

カカオニブ無添加お徳用：1日あたりの摂取量目安：体重10kgに対して10g程度
シェフズチョイスオーガニックローカカオニブ：1日5gを目安に召し上がりください
iHerb Navitas Organics, オーガニックカカオニブ：1食分小さじ（3g）

など。

カカオニブの過剰摂取で一番に心配されるのが、カフェインの摂りすぎです。コーヒーのカフェイン量と比較してみましょう。

コーヒー100g：カフェイン60mg
カカオニブ 100g：140mg　※参考SUPERFOODSTRADINGの成分表

カカオニブをおいしいからと食べ過ぎれば、コーヒーと同容量もしくはそれ以上のカフェインを摂取してしまいます。

カフェインは、過剰摂取すると以下の症状が起こる危険性があると厚生労働省でも公表しています。

中枢神経系の刺激によるめまい
心拍数の増加
興奮や不安
震え
不眠症
下痢
吐き気

などの健康被害をもたらすことがある。

カフェインはコーヒーや紅茶、コーラなどにも含まれます。カカオニブを多く食べ、いつも通りコーヒーなどを飲んでいれば、過剰摂取となる恐れがあります。

他にも、ニッケルによるアレルギー反応も心配されています。

高カカオチョコレートにはニッケルが多く含まれると厚生労働省では情報を公開しています。つまりカカオニブにも、ニッケルが含まれていることが示唆されます。ニッケルは食べすぎると金属アレルギーを発症する可能性があるので注意が必要です。

カカオニブを買う際はここを見て！カカオニブの選び方

カカオニブは食べ方を守れば、健康によいスーパーフードです。健康食品や製菓材料として販売されています。ここでは、カカオニブを選ぶポイントを紹介します。

カカオニブを選ぶポイントは

カカオ豆の品種
フェアトレード商品か
ローカカオニブかどうか

です。

詳しく見ていきましょう。

カカオ豆の品種

カカオ豆は産地や品種によって香りが違います。普段一緒に食べるものとの相性を考えて選びましょう。例えば、チョコレート菓子を作るときは使ったチョコレートの品種と同じものがおすすめです。いくつかの商品を試して、好みのカカオニブを見つけてみてください。

フェアトレード商品か

カカオ豆の7割が生産されている西アフリカ。カカオ産業は児童労働や森林破壊などの問題を抱えています。フェアトレードは、適正価格で購入し、開発途上国の生産者をサポートする仕組みです。フェアトレード認証を受けた商品を購入するだけで、貧困問題への貢献になります。身近なことから世界に貢献したいと考える人におすすめです。